魔法世界グルメ紀行   作:キノコ飼育委員

11 / 20
第十話・う・ら・が・わ!

はいッ!というわけで、キティちゃんに追い付き追い越し先回りした私です。

ただいま茂みのなかで待ち伏せ中。

え?何故待ち伏せかって?後で説明しますよ。

・・・来た。

接敵まで・・・4・・・3・・・2・!?

立ち止まった?

何をしているのでしょう?相変わらず目スゲェ死んでますけど。

でもそんなところでグズグズしてると、ホラキタヨ。

 

 

あぁやっぱり追いつかれ・・て・・・

(°◇°;)ウワァ・・・

( ̄д ̄;)ウヘェ・・・

(;´д`)アーア。

・・・結論。イジメ、カッコワルイ。

圧倒的過ぎでしょう、真祖パゥワー。

鎧着た大人がポーンと飛びましたよ、今。

鎧ベッコベコですよ?

信じられますか?魔法使ってないんですよ、アレ。

やはり格下相手に魔法はなし・・・ですか。

ん~、撃ってくれませんかねぇ、魔法。

いやアレですよ、何だかんだ言って魔法食べてないんですよ。

私のアレは魔法というより遠くにあるものを圧縮して持ってくるだけですからね。純粋な魔法とは違うと思うんですよ。

だからまぁ彼女に全力の魔法をぶちこんでもらおうかと。

つまり彼女は“特殊調理食材”みたいな感じですね。

殺さない程度に脅しかけて魔法を引き出す、これが今回の副目標。そしてキティちゃんに生きる喜びを教える過程になるわけです。

っと、なんかいますね。

あ!ウサギさんです!・・・小腹も空きましたし、オードブルにいただきますか、ね!!

触手を伸ばして取っ捕まえ、そのまま引き摺り~、

バグシャア!!

ん~!イイ!!美味しい!キチンとした料理もいいですが、やっぱり生もいい!そう!まるで芳醇なワインの詰まった果実のような、そんな感じ。

血に酔ってしまいそうですぅ・・・。

あ、キティちゃんがびっくりしてる。

 

 

でわでわ!颯爽と現れて挨拶がわりに威嚇!!

・・・なんか小バカにされた。

しかしめげない!!

あ、そうだ。せっかくですからアレやってみましょう!!

ザ・○ールド!!時よ止まれ!!!

バアァァーーーーン!!!

・・・おぉ!!スゴいです!!ほんとに全部止まってる!

いくら近づいても無反応ですよキティちゃん。

面白いですねぇ~。

おっと、そろそろ時間っぽいですね。

では後ろに回り込んで、

片腕もらったァ!!!

ガヴッとな!!

「ほふぃへほひふぁふほひはふ」

6秒、と。おぉ!びっくりしてますね。

暴れられる前に真祖のお味を見ておきます、か!!

ブチィ!!

っと、反撃してきますか!!

しかし甘い!!

ガシッと掴んでポーイ!

 

 

んでもって腕もムッシャムッシャ、グハアァ!!!

 

ぬぁあ!?ペッペッ!は、灰に!?なんで灰?え?コウモリ味(なんだそれ)じゃないんですか?一瞬、「あ、美味しい」とか思ったのに今じゃ飲み込めない味がします。

思わずキティちゃんの方を向くと向こうも呆然としてます。

・・・あ、服が破けておっぱい見えてる。・・・ツルペタ幼女ハアハア

おっと、そんなこと考えてる場合ではないですね。

ふぅむ、彼女にとってもコレは不測の事態らしいですね。いったい何故灰に?

・・・仮説としては吸血鬼は魔力によって形成された、生物というより魔法そのものだから、とか?あとは不死身の身体、というか灰を身体の形に保つには魔力が必要、とか?

両方とも私の魔法吸収によって腕の形を保てなくなった?

・・・両方とも当たらずも遠からずなような。

 

 

・・・おや?おやおや?

彼女の目が変わりましたね。目の濁りが透き通って光が、いや炎が灯ってます。生きたいという意志の炎です。

あぁ、いいですねぇ。

雰囲気が変わって凄く綺麗に光り輝いて見えます。

 

 

フフフ・・・やはり私の前世での経験は間違っていなかった!!!

 

 

生きる喜びを知る方法。

それは、二つ。

恐怖と快楽。

私で言えば食の快楽。

前世で言えば、長かった第二次銀河間戦争が終わり、部隊が解散して日常に帰ってきた私達。

しかし戦友達は戦場でのPTSDに苦しまされ、生きる気力を失い、自殺を図ろうとする者まで!

私は何とかするべく何日も専門書を調べ、医者先生に話を聞いてまわりました。

彼らの苦しみを少しでも理解するべく不眠不休飲まず食わずで。

二ヶ月ほど経ってハタと私は答えに辿り着きました!!

生物は恐怖と快楽で生を実感すると!!

(※こいつは二ヶ月間不眠不休飲まず食わずです)

故に私は早速行動に移りました!

 

幸い彼らが勝手に自殺しないように拉致監禁は済ませていたので、私は死ぬギリギリの拷問と(再生治療カプセルを買いました。)発狂寸前の快楽を(イケナイお薬を買いました。)男女の区別なく行いました。あ、ちなみに私はノンケでも食っちまう奴でしたよ?

(※こいつは二ヶ月間不眠不休飲まず食わずで天然かつバイセクシュアルです)

そのおかげか、皆無事に社会復帰を果たし、幸せに暮らしていましたね。

元気かなぁ、ミサトさん、寺田っち、良治くん、河内くん、ズ・グヌンバペペ、大杉さん・・・。

ただ、しばらくの間家が爆破されたり車が突っ込んできたり狙撃されたりしたのですが、アレはなんだったのでしょう?一体どこの組織が何の目的で?結局私がことごとく生き延びたら諦めたらしいのですが・・・迷宮入りですね。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

こいつは知らない。

彼らは監禁されながら、日に日にやつれ、狂気染みてくる主人公に心の底から震え上がり、それが心配による物だと知って複雑な気持ちになり、一ヶ月越えた辺りでもうやめてくれと叫ぼうとしたが猿轡で出来ず。

さらに拷問によって「自殺」というワードに反応して全身に激痛が走るという新たなPTSDを受け、強姦によって深すぎる心の傷を負い、生きる希望というより復讐を糧に社会復帰したということを。

 

さらにそれを生き延びたこいつを被害者全員が結託した殺しに行ってたので今さら訴えられず、断腸の思いで復讐を諦めたということを。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

おっといきなり強い魔法ですね!

で~す~が~?

それを待ってたんですよぉ!!

ガバァと口を開け飲み込みます。

あそーれイッキ!イッキ!イッキ!イッキ!

ゴックンっとぉ・・・。

 

うだるような暑い夏の日、外から帰って一番最初に飲む冷えた麦茶。

冷たく、喉に心地好く、体に活力が満ちるような、あの感覚。

 

エッネルギィィィィィーーーーーーーーーーー!!!!!

 

 

これが、これが魔法の味ですか!!

美味しい!爽やかで満ち足りてて実に素晴らしい!!こう、表現できないのがもどかしい、不思議な味!!

 

そしてこの感じ・・・。

 

試してみますか♪

 

 

せいっ!!

 

・・・うわぁお、冷凍ビーム撃っちゃった。

キティちゃんも目を真ん丸にしてますね。

おぉっと!逃がしませんよ? ていうか幼女がそんな音出して駆けてはいけません!!

ツルのムチ!!

足引っかけてぇ!引っ張る!!

( ̄▽ ̄;)アッ!

全く意識してなかったけど私いま幼女ペロペロしてる。柔らかいなぁ・・・ハッ!

ち、違いますよ?私は紳士ですよ?

と、ともかく!ズルズルズルゥーッと引き摺ってウオォッと!!?

いつのまに剣を!?

ええい、ままよ!!

断・罪・円!!

・・・ふぅ、うまくいきましたね。

さぁ、キティちゃんをひょいと持ち上げます。

軽くてぷにぷにして・・・ハァハァ。あぁもうヤベェ可愛いぜ!もう頬擦りしまくりてぇ!

おや?随分楽しそうに笑ってますね?

 

 

ん?おや?無い胸を張って何か言おうとしてますね。

 

 

 

「この・・・化け物め」

「いえ貴女に言われたくないですよ」

 

 

 

 

・・・・・・ヤッベェ、シャベッチッタ!!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。