キングクリムゾン!!!
結果だけがエ?あ、ダメすかそっすか。
はいどうも、全てをすっ飛ばしたい私です。
ただいまスマキにしたキティちゃんが上目遣いに睨み付けてきてます。
「で、結局貴様はどういった存在なのだ?」
亀甲縛りでも偉そうってどうなんでしょう?
可愛いから構いませんが。
「ふぅむ、敢えて言うなら、徒(ただ)で単なる“生き物”です」
「貴様……まだ私を愚弄するか」
「えー、マジに答えたのになにこの仕打ち。ちょっと傷つきましたよ」
「アホか!!どこの世界に真祖と正面から戦って勝ち、魔法を食らって素手で剣を真っ二つにする“ただの生き物”がいる!!?」
「ほらココこの通りこのようにご覧の通り貴女の目の前に」
「チッ!!……ならば貴様の名前は?まさか名無しか!?」
「え、いいえ?しかし私には72通りの名前が在りますからねぇ、最初は確か……イーいやコレじゃない」
ドッグタグ36枚に別々のコードネーム、偽名21個、死んだフリして戸籍を変えること14回。
しかし最初は……いや、私はあの名前を捨てたのでした。そう、あの時に……(意味深な遠い目)。
仕方ない、ニトロ君、君の名前は?え?初登場なのに名前だけはヤだ?雰囲気ある幕間で名乗りたい?
……気持ちは分かりますからねぇ、強く言えませんね。
やれやれ、んー、えーと、ふーむ。ヨシッ!決めました。
「“ライフ”。そう呼んでください」
「偽名か」
「いえ、これからはコレが本名です」
「フン、まぁいい。それで?なぜ私を喰らうのをやめた?」
「不味いからに決まってるでしょう?」
「……そうか。ならばどうやって魔法を喰った?」
「美味しくてついゴクンと」
「…………そうか」
おや?何か『もうやだコイツ』という顔をしてますね。
「……一応聞いとくが、私を引きずった糸と素手で剣を二つにしたのはどうやったのだ?」
「根性で適当に」
「………………そうか。そういうこともあるよな、うん」
おやおや?目が虚ろですよ?どうしたんです?
っと、なんか来ましたね。気配を消してこっそり近づいてきてるつもりでしょうが生憎私の耳レーダーは優秀です。
「――――ッ」
小さくソナーを展開。
8時の方向、距離6メートル、そこの茂みの陰、大きさ40センチくらい?ずいぶんと小さい。獲物は……体に対してはかなり大きな剣ですね。あとはナイフが片手に二本。
敵意は……感じられませんね。こちらを――というより私を警戒してますね。
そして命は感じれど生体反応は皆無。
となれば、
「出てきてはどうです?」
しばし無反応。
「……チッ」
舌打ちと共に茂みから飛び出してくるお人形。
身の丈に合わない剣をこちらに全力で降り下ろされる。
「甘いで――しまった!」
余裕で白羽取りしてみせるが勢いが全くないことに気づく。
がっしり捕まれた剣を足場に人形が私の後ろに、エヴァンジェリンのもとに飛ぶ振り返ろうとした私の目にナイフを二本とも投擲。
片手で振り払うがその時には既に―――
「チャチャゼロ!」
「ヨウゴ主人、ズイブンエロイ格好ダナ」
空中で新しいナイフ(どっから出した)を抜き、私の触手ロープを切る。
スタッと着地し立ち上がったエヴァンジェリンの隣に並ぶ。
「マタセタナ!!」
不死の魔法使いの従者、殺戮人形(キリングドール)チャチャゼロが颯爽と登場した。