皆さんお久しぶりです。
私は今キティちゃんを訓練してるところです。
キティちゃんは飲み込みが早く、非常に優秀な生徒と言えるでしょう。
最初は弱音こそ吐かねど不満たらたらでしたが、今では立派に泣いたり笑ったりしない立派な淑女になりました。
ただ……一つ困ったことが起きました。
前世の私の訓練メニューを参考に化物用に改造してやらせていたのですが……
「オイッ!!オイゴ主人!?シッカリシロ!!オレガワカルカ?!」
「44444000003345555544443332、4488884488883333999993000」
……正直ちょっとやり過ぎたかなーと反省してます。
一週間後。
そこには、ひどくやつれたキティちゃんの姿が!
「何か……ひどい夢を見ていた気がする」
「フィー、ナントカナッタナ」
「ええ、何とかなりましたね」
「感情ッテ尊イモノナンダナ」
「素晴らしいですね」
「モウチョイ手加減シテヤルベキジャナイカ」
「それもそうですねぇ……じゃあ昔懐かしFNG(ファッキンニューガイ)用訓練メニューにしますか…」
「ま、まだ続くのか……」
当然。
戦慄してる暇はありませんよ?
「と、言うわけで、貴女をスーパーな吸血鬼にするレッスンをレクチャーしたいとミーはスィンキングします」
「いきなりなんだ……」
「いや何って、前回企画した訓練が失敗したのは何故かなぁと」
「あんな無茶苦茶な訓練があってたまるか!!」
「つまり原因はアレは『兵士』を作る訓練であって、『超(スーパー)エヴァちゃん』を作る訓練ではなかった、ということです」
「おい無視か貴様」
「で、まぁ私はやっと思い出した訳ですよ……『そういやこの娘、自分のこと人間と思ってるイタい娘だった』、と」
「きっ、貴様ァ……」
「ケケケケケケ!!!ケケケケケケケケ!!イタ、イタい娘、ケ、ケケケケケケケケケケケケケケケケケケケケ!!」
「笑いすぎだバカモノ!!」
「というわけでlesson1、取り敢えず、『有り得ないことなんて有り得ない』と理解してください」
byグリードの兄貴
「ハッ!何を言い出すかと思えば……あるに決まっているだろう」
「いいえ、ありません」
「フン、だったら魔力を使わずに空を自由に飛んで見せ(ミチィ!ミチミチミチ……メキョ、コキン)……わかった、わかったから背中を変形させるのはやめろ!」
「だったら最初からそんなこと言わないでください、引っ込めるの結構大変なんですから」
お?エヴァちゃんが『閃いた!』な顔に。
「そ、そうだ!あの満月を消してみせろ! 」
「へ?」
「ふふん、さすがの貴様でもそれはでき「いいんですか?」ま…………オイ待て、何だその意味不明な魔力は!?」
「あとで後悔しないでくださいね?」
両手両足を地面に突き刺して発射用意……口一杯に魔力気力気孔カロリーチャクラetc.・・・取り合えずなんか出せそうなエネルギー全部つぎ込んで全てニトロバレット(仮)に変換、圧縮、変換、圧縮。エネルギーの余波で地面に罅とかすごい風とか出てるけど気にしない。
キティちゃんが中止を呼び掛けてるけど気にしない。
そうこうしてる間にチャージ完了。
「滅びの……アルティメッ「闇の吹雪ィ!!」ぐあ!!」
ドチュン!!
あぁ!!いきなり攻撃を喰らったからおかげで大分逸れて何処かの彼方へ飛んで行ってしまいました。
「何をするんですか!!」
「やかましい!貴様何を本気で月を吹き飛ばそうとしている!!」
「取り敢えず不可能はないと伝えようと」
「ええいクソッ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エヴァンジェリンは高速で頭を働かせる。
たまにはコイツから一本取りたいと常日頃から考えていたエヴァンジェリンは今が勝機と考えていたのだ。
しかしライフは持ち前のテキトーさで常識をぶっ飛ばしてくる。
そもそもコイツに常識などあるのか、常識が通用するのか、あれ?常識って何?
とゲシュタルト崩壊寸前まで考え、
「そうだ!」
起死回生(?)の一手を繰り出した。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「人間だ!」
(何もこいつ限定で考えなくていいのだ!)
「そぉうだよ人間だ人間。人間は魔法を使わずに空を飛べるか?風のように速く駆けれるか?んん?」
「はい、今から700年ぐらい経ったら余裕で」
例、飛行機 車 超 鈴音
「断言するじゃないか……ならば賭けようじゃないか。700年後、恐らくお前も私も生きてるだろう、その時までに人間が空を飛べているかどうか」
「ほほう、面白い……では負けた方が勝った方の言うことを何でも聞くということで、いいですね?」
「いいだろう」
「では700年後に」
……しばらくして「あれ?誤魔化された?」とエヴァちゃんが頭を捻ったのは言うまでもないことです。
「あぁそうそう、後、明日から合宿ですよ?」
「合宿?」
「はい、FNG(ファッキンニューガイ)用訓練合宿。どんなチキンも歴戦兵士に早変わり!!ただし難易度地獄っていう」
「……やらなきゃだめか?」
「はい」
と、いうわけで次の日から長いので、
キティちゃん調きょ……改ぞ……訓練日誌ダイジェスト~!
『凶化合宿にようこそ!!返事はイエスかハイ、並びにウィしか認めん!!返事の後にはサーを付けろ!!
ぅわかったかぁああぁああ!!!!』
『う、ウィ、サー(汗』
『返事が小さい!!』
『ウィ!サー!!(ヤケクソ』
『よぉし!今日から貴様を鍛え上げることになったライフ教官だ!!早速だが訓練を開始する!まず貴様に足りてないのは実戦経験だ!』
『待て、私はこれでもひゃ『勝手に口を開くなぁ!!』ごぶぅ!』
『私が許可しないときに口を開いたら今みたいに腹に穴を空けるぞ!!わかったら返事ィ!!』
『殺してやる……』
『その意気だぁ!!』
『ぐはあ!!』
『さて、話が進まないのでサクサク行くぞ!!訓練内容は非常に簡単だ!!
「私をブッ殺せ!!」
以上だ!手段は選ばなくていい!ありとあらゆる力を用いて私を殺せ!!』
『ほう……おもしろ『シャアラァップ!!』げはぁ!』
『開始時間は今から!期限は一ヶ月!!もちろん!!』
(ッドォオン!!)
『な……なんだこのバカデカイ“気”は…?』
『私からも攻撃する!てかぶっちゃけこの訓練は無理矢理実戦を経験させて耐久力、サバイバル技術、生命力、攻撃力、人外の戦闘法、直感力など!あらゆるパラメータをバカ上げすることにある!!』
『俺ハドウスリャイインダ?』
『え?えぇと、君は……あ、そうだ!
こほん、あぁ貴様には食料調達を任せる。なお、三日に一回は反省会を開くのでその時に訓練生を呼びにいく使者も兼任してもらおう』
『チッ、ツマンネェナ』
『それでは!訓練開始!!と同時に滅びのバーストすとストリーム!!!!』
『ちょまっ……』
~三日後~
『反省会だ!!』
『ウィ、サー』
『声が小さい!!』
『ウィ!サー!!』
『よぉし、この三日間で貴様に足りないものがわかった。とりあえず明日からの訓練は回避・逃走訓練だ』
『フン、おじけづい『ファイアァー!!』アッツイ!!』
『貴様は真祖の再生力に頼りすぎだ!その証拠にろくにガードもせずに突っ込むだけ!そんなんじゃ不死殺し喰らって死ぬぞ!!』
『わ、私に不死殺しなど『更にィビィイーム!!』ギャアア!!』
『美しく無い!!貴様は獣か!?吸血鬼の中でも最上位のし・ん・そだろうが!!今の貴様ではヴァンパイアどころかレッサーヴァンプにも劣るわ!!!』
『ケケケケケケケ!!ケケケケケケケケ!!!!レ、レッサーヴァンプダッテ!?ケケケケケケケケケケケケ!!!!ゴ、ゴ主人、ケケケケケケ!!』
『う、五月蝿いぞチャチャゼ『いい加減学習しやがれ!!』ぐあぁああ割れる!割れる!!』
その次の日
日の出前に起床。
キティちゃんの頭を形手でがっしり掴み、
『っそおおぉぉおぉぉおぉぉぉぉいっ!!!!!』
円盤投げ!!
『わきゃああぁぁあああぁぁぁ!!!!』
『いいかエヴァ!!貴様に足りないもの!それは!!』
私も走り出します。
どんどん速くなり一歩一歩で地面が爆発するようにえぐれ飛ぶ。
なんか虹色の光に包まれながら名ゼリフ!!
『情熱思想理念頭脳努力謙虚さ勤勉さ!!そして何よりもぉ!!!』
かっ飛んでいったキティちゃんに追いついてスピードつけた回し蹴りィ!!
オッケー入った!
あとは皆さんご一緒に!!
『速さが足りない!!』
ビシィッ!!
ふっ、決まりましたね。
……あ、カッ飛ばしすぎた。
それから一月、様々な土地の地形が変わり、キティちゃんの賞金金額が上がった。
ついでに私の手配書、というか討伐依頼書が出回った。
キティちゃん訓練日誌最終日
「という訳で、訓練を終了する!!……よく頑張りましたねキティちゃん」
「ウィ!サー!!」
「ハッハッハ!もう訓練は終わったのでサー付けなくていいですよ」
「…………ほ、本当か?は、腹に穴開けたり『しません』頭握りつぶしたり『しませんしません』紙みたいに引き裂いたり『しませんから安心してください』……や、やった。やったぞ……生き延びた!!自由だぁああぁああ!!」
「おやおや、元々死なないでしょうに」
「ケケケ、ゴ主人スゲー嬉シソウダナ。マァ実際真祖ジャナケリャ吸血鬼デモ死ンデタトオモウゼ?」
「ハーッハッハッハッ!!ハーッハッハッハッハッハッハ!!ハーッハッハッハッハッ人ッハハッハッハッハッハ、ゲホッ、ごほごほ、ハーッハッハッハッ!!」
「キティちゃ~ん、何してるんですかぁ~?行きますよぉ~」
「ハーッハッハッ、は!?オイ!置いてくなぁ!!」
・・・・・・・・・・・・・・・
「それで?次はどこに行くのだ?」
「えぇ、コレを見てください」
キティちゃんにとある討伐依頼書をみせる。
「なになに、『謎の超巨大生物が出現』……?『現在街を15滅ぼし西に進行中』?なんだこれは?ドラゴンでも出たのか?これがどうかしたか?」
「それがもうすぐこっちに来ます。ので狩りますよ」
「何故だ?」
「1に君の訓練の一環、2に私の食料調達、3に、これが一番重要ですが、見てみたいのです。ていうか、確認です」
「何ヲダ?」
「私が異世界から来たのは言いましたね?」
「(°Д°)?!聞いてないぞそんなこと!!」
「あれ?言ってません?」
「オイオイ、シッカリシロヨ、ソノ話ハ俺ニシタンダロ?」
「お前は知ってたのか!?」
「あぁ~そうでした、そうでした!確かあんまり月が美しかったから酒盛りをしていたんでしたっけ」
「酒飲んでたのか!?」
「ソウソウ、ソン時ニ酒ノ肴ニ聞イタンダ」
「そんな肴胃がもたれるわ!!」
「まぁともかく私は異世界出身でして、」
「いや、待て、それは魔法世界か?それなら私も知ってるぞ」
「いえ、こことは全く違う世界の出身です。そこには魔法はなく、代わりにひっじょ~~に強くて美味しい生物がたくさんいるのです。ちなみにその世界で重要視されるのは強さでも金でも権力でもなく、『美食』こそがもッッッッとも価値を持ちます。」
「……お前の世界の住人(人間)は、その、みんな、お前みたいな感じなのか?」
「はい、私の世界の住人(生物)はこんな感じですよ?」
「そ、そうか(この時、エヴァの頭の中は街の中に大量のニトロが溢れかえり毎日のように世界の地形が変更され喰われた生物の骨の山がいくつも積まれているというイメージで一杯で、心底そんな世界に産まれなくてよかったと思った)」
「あれ?随分あっさり信じましたね?」
するとエヴァちゃんはドヤリと笑い、
「『有り得ないことなんて有り得ない』と言ったのはお前だろうが」
「……フフフ、そうでしたね」
「ソレデ?ソレガ巨大生物トドウ関係スルンダ?」
「それはですねぇ……」