魔法世界グルメ紀行   作:キノコ飼育委員

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第三話・朝食です!

 

ガサ、ガサガサ。

ドンッ!!ドシュッ!!

アグッ、ぐちゃ、ぐちゃ、ゴクンッ!ガブッ・・・・・・・・・。

 

 

 

 

ゲフゥ・・・。

フゥ・・・まぁ一息つけたかな?

目覚めてから動きまわってイノシシにウサギにヘビ、蜂の巣なんかも食べた。

ちなみに今食べたのはイノシシ。

本日三匹目。

エンカウントと同時にダッシュ、土手っ腹に釘パンチで仕留めます。

イノシシに釘パンチ、ウサギに音弾、ヘビにはフライングフォーク、蜂の巣は丸ごと口で噛み潰します。

肉の味はワイルドだった。

 

血の味はマイルドだった。

 

蜂の巣は甘かった。(サクサクしててパイみたいでした)

 

(ふむ、だいたい戻ってきたかな?)

 

先程までカサカサのミイラだった体はだいたい平均的な大人と同じくらいになっていた。

けど確か原作ではコーラを飲んで完全に元に戻っていた。

・・・大量の水分と栄養が要るのかな?

ならとりあえず水ですね。

なにせここはトリコの世界ではないのです。

あそこまで栄養溢れるところではありませんからね。

えーと、ソナーではこっちに・・・あったあった。

河だ。

ひっろ~い河だ。

グパァと口を開けて首を横に傾けると、そのまま河に突っ込む。

シュゴウ!!ゴッゴッゴツゴッゴッ!!!

おお!!うまい!!

まさに命の水!

カラカラだった体に何かが満ちる!(答え:水分)

 

ゴッゴッゴッゴボシュッ!!

 

「ゴェエ!?」

ぐほぁ!!なんか詰まりましたよ!?

「エッエッ!!(ベシャッ)・・・?」

ひょいと喉奥から出てきたソレを拾ってしげしげと眺める。

猿門。

・・・もとい、サケだ。

ふむ、

頭から喰った。

これまたうまい。

なんかこの姿になってから食べるもの全てがうまくて仕方がない。

 

・・・そう、|全てが(・・・)。

 

 

 

骨ごと食べてふと河を見ると、なんと河底が移動している!

 

・・・落ち着け私。よく見ろ私。

サケだ。

サケの大群が河をのぼっている!

 

・・・・・・・・・。

 

 

 

ラァッキィーーーー!!!

いわゆるアレか、産卵か!

クックックッ、まずは髪の毛よりも細い触手を堅く鋭く槍のように尖らせよう。

無理ですた。

だが諦めない。

やればできる。はず。

 

こんなときこそ忍法骨肉細工!!

 

・・・お、おぉ。

できたよ。かなり適当にやったのに・・・自分の才能が恐ろしいぜ。

ついでにドリルのような返しをつけて抜けなくする。

では、改めまして、

 

「キシャアアァァ!!!」

 

 

気合いと共にドリル髪銛(名前考え中)を伸ばして次々にサケの大群に打ち込む。

命中!命中!命中!命中!命中!命中!ハズレ!ハズレ!命中!命中!命中!命中!

ハーハッハッハッハッハー!!

笑いが止まらないですね!

サーモンですよ!お刺身ですよ!新鮮ですよぉ!!

あっ!イクラ!

ガァブガツガツガツ、ングッガブゥプチプチ、ングッブチッ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

どのくらい食べましたかね?

100は越えてるでしょうか。

なにせ河岸が血で真っ赤なうえにあれほどの大群が影も形も無い。

 

それに血の匂いに誘われたのか狼が何匹か来ました。

もちろん触手で全て捕獲アーンド捕食。

うまうま♪

 

かなり体も(この体の記憶によれば半分以下だが)好調子だ。

 

さて、ではそろそろ本日のメインディッシュ。

ここから北に約一キロ。

そちらの獲物に会いに行きましょう。

 

それにしてもずいぶんたくさんの獲物に会えますね?

 

小松シェフみたいな|才能(アブノーマル)が私にも・・・?

・・・あぁ!

真庭忍法運命崩しですか!!

運命崩し、それはメッチャクチャ運が良くなるという忍法。

どのくらいかというと至近距離からの銃弾が当たらなくなるほど。

これならソナーとか使わなくても、ただ歩くだけで食事にありつける。

・・・つまり、私が真剣に望めばもう二度と|あの獲物(・・・・)を喰わなくて済む、ということですね。

ま、細かいことは後です。

 

 

あ、細かいと言えば、

 

 

 

 

 

「ア゛ッ!!」

グ、グググ、ズボォッ!!!

なんとなくビタミン的なものが足りない気がしたので、近場にあった木を力任せに引っこ抜く。

・・・食べれるとしたら 、

 

1、木の皮

2、枝の葉

3、根っ子

・・・とりあえず、丸ごといただきます。

ムシャムシャ、メキメキッブチブチ、ゴックン・・・

・・・えー、あまり美味しくない。

 

 

ピキュイーン!

木の皮も根っ子もよく煮て食べる。

葉っぱはよく洗い新鮮なうちに食べる。

また種類によっては蒸すのも手である。

・・・い、いったいなんですか今の?

 

急に思い出しましたよ?

 

 

・・・ピーン!!!

 

 

あ、そうか!!

私は『転生』ではなく『憑依』したんでした!

ということは今のはこの体の記憶ですね。

あぁびっくりした。

と、そうこうしてるうちに着きましたね。

本日のメインディッシュ。

 

小山のようなその巨体。

 

それがのっそりと立ち上がる。

 

見上げるそれは周りの木をはるかに超える高さだ。

 

 

「ガ、ゴアァァァァーーーー!!!」

でっかい、クマさんです。

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