え~、いい加減生で喰うのをやめようかと思います。
と、考えたのは熊さんを半分以上(右腕しかない)食べてからでした。
いや、止めようとはしたんだよ?
ただあんまりにもおいしかったんだから仕方ないでしょう。
滴る血を啜りながら柔らかい肉を喰うのは想像以上に理性が飛ぶものでした。
プッはァ~喰った喰った♪
……ハッ!?
みたいな。
一口味見を、なんて考えなければ……。
で、だ。
もう右腕しか残ってない熊さんの言うことにゃ、彼?は魔法生物だったそうな。
だから角からビームを撃てたわけだ。
それ見てて私もそろそろ魔法が撃ちたいと思ったわけです。
魔法が使えれば料理ができるでしょう。
まずは実験。
え~この体を巡る力を……どうしましょう。
……カパァ、コォォ…。
「ア゛ァ!!」
ドウンッ!!
……おぉ、撃てましたよ。
なんか口に集めて吐いたら光弾が飛び出しました。
音的には建物越しにRPGの爆発音を聞いたようなアレです。
光弾はそのまま直進し、そこにあったちょっとした巨木に当たって(キュボッ!!!
いきなりブクっと膨れ上がって、半径15mくらい(つまり私の嘴のちょい前)を飲み込んだ。
それがこんどはキンッと澄んだ音ともに小さくなる。
……えぇ~(汗)。
私は今こんな顔。
↓
(;´д`)
残念ながら鳥顔だからわかりにくい。
目の前は地形が軽く変わっていた。
さっきの光弾を中心に、球体状にキッレ~イに削り取られていた。
樹も岩も地面もなにもかも、だ。
ん?さっき小さくなった光弾がまだあこっち飛んできた!!
脳裏に浮かぶはあの威力。
自分の魔法に殺されてたまるか!!
横に跳スゲェぐいっと曲がってきた!!
やばいやばいやばい今私は空中!
追尾AAAな光弾は現在目の前!!
ええい、ままよ!!
「カアァァ!!!」
パクッ。
ゴクンッ。
……………………な、何も起きませんね(滝汗)。
よ、よかったぁ~。
その場に倒れ込む。
いまだに心臓がバクバクいってる。
魔法喰い、こんなふうに試すはめになるとは・・・。
うまくいって本当によかった。
で、喉元過ぎれば熱さを忘れる。
さっきの光弾の味が気になる。
ので、
「ア゛ッ、ア゛ッ、ア゛ッ!!」
今度は3連続で発射する。
キュボボボッ!!キキキンッ!!
ヒュヒュンッ!!
パクパクッ!
よし食べれた!
若干焦りながらそれらを口にする。
……なんとも言えない、不思議な味ですね。
さっき食べた木のような……それとも砂でも舐めたような…。
どちらにせよ、なかなかお腹は膨れるようです。
ん?
あと一個はどこです?
ん……なんです?この音?
フィーンフィーンって感じの音が……あ。
最後の一個が、自分の周りをぐるぐるとまわっていました。
……(;´д`)
…………これ、こうなるんですか。
あれだけ必死になってたのがアホみたいですね。
気を取り直しまして。
これはこの後どうなるんでしょう?
じーっと見る。
フィーンフィーン……。
目が回りますね。少し酔ってきました。これ止まりませんかね?
ピタッ。
止まりました。ふむ、これは私のイメージで動くのでしょうか?
つまんでみる。
シーン……。
大きさはビー玉くらいでしょうか、触った感触もそれに似ていますね。
引っ張ってみた。
シーン……。
形は変わりませんね。
あんまり力をこめていきなり爆発とかは勘弁して欲しいからここらでやめておきましょう。
嗅いでみた。
無臭。
振ってみた
無音。
舐めてみた。
ごっそり削れた。
ごっそり削れた!?……私の魔法喰いは舌にも当たり判定があるのですね。
ふ~む、やはりよく……いや待てよ?もしかして…。
「ッーーー!!」
ソナー使って獲物捜索。
発見!
ダッシュ!!
(普通の)クマさん見っけ!
「アッ!!」
キュボッ、キンッ!ヒュンッ!
パクリ。
おぉ!!やっぱり!
血の味が、肉の味がする!
なるほど、これはいい魔法(?)を手に入れました。
つまりこれは飲み込んだものを圧縮して戻ってくるという代物です。
お腹も膨れるしかなり便利。
では圧縮されたものを元に戻すことはできるのでしょうか?
レッツトライ!!
結論、無理。
いや、白い球体から出すことには成功したんですが、粉々なのです。
まぁ15mもの球体をあれだけ圧縮するのですからある意味当然ですね。
あ、あと口からではなく手の平や触手の先からも撃てました。
連続で。
さて、次はまだ使ってない能力や魔法の練習と行きますか!!
……わかってますよ。
……現実逃避だって。
そろそろ、自分のしたことを見つめるべきですね。