はいっみなさんコーンニーチハー!
この作品の主人公こと私です!
今私は街の広場でさっき買った肉の塊にかぶりついてるところです。
こう、ブチブチと肉を噛みちぎる度に熱い肉汁と甘辛ソースが飛び散って超うまい。
やっぱり生で貪るのもいいけどグルメ生物としては味があるほうがいいですな。
あ、ちなみに街に入る時なんかあるかな?と思ったんですが、
「お、旅人さん?ならこっち並んでねー、はいここ名前書いてー、で通行税銅貨一枚ねー」
こんな感じで普通に入れました。
・・・矢まで射かけられたのにアッサリシテルナー。
ところで今日はお祭りでしょうか?
人がたくさんいて何か叫んでいるのですが・・・?
「「「「「「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」」」」」」
( ̄д ̄;)エェ・・・
そんな私の目に写るのは、分厚い人垣のむこうに、
磔にされた少女だった。
流れる黄金の髪、幼い、だがどこか達観しで辺りを見下ろす少女。
はて?どこかで見たような・・・?
「あの、これはなんの騒ぎですか?」
「あん!?あぁ旅人さんか、魔女だよ魔女!!あの女もう5年もあの姿のままなんだぜ!?しかもアイツ車に轢かれた傷がみるみるうちに治ったんだぜ!!化け物だ!!」
「そうだアイツは化け物だ!!」
「殺せ殺せ!」「魔女を殺せ!」「火あぶりにしろ!!」「そうだ火あぶりだ!!」
・・・あ!あぁ~はいはい、キティちゃん?
へぇ~ミスって焼かれた日は今日なのか!
じゃあここからどう逃げ出すか、お手並み拝見と・・・?
・・・あれ?妙ですねぇ?彼女から逃げ出そうとする気概が、いやそれどころか生きようとする意志すら感じられません・・・?
あぁ、生きるのを諦めてますね。
あの濁り、霞み、くすんだ瞳は。
・・・気に入りませんねぇ!
いっぺん死んだ私ですらこんなに生きる希望(食べて食べて食べること)に溢れているのに!!
そもそも生物はどんな状況だろうと生き続ける義務があるというのに!!!
よしっ!!彼女に生きる歓びを思い出してもらいましょう!!!
それに彼女は・・・おっと、それは後にして、
まずは・・・
極細の触手を伸ばし、スルスルと彼女に近づける。
そんでもって彼女の手の平と足を貫く白い杭を引っこ抜く。
ズルッ、ドサッ。
「え・・・」「な!」「・・・は?」「あぁ!」
ふむ、ザワザワしてきましたね。でエヴァンジェリンちゃんは・・・あれま放心してる、と思ったらさすが、もう詠唱に「闇の吹雪!!」・・・うわぁ枯れ葉のように人々が飛んでますね。おやおや皆我先に逃げ出すからひどい混乱に。
私ですか?もう屋根の上ですよ。
んでそのままダッシュで逃走。
大通りを抜けて・・ん?小さな子供が彼女に手を振ってますね。
あ、もう外壁飛び越して外に。いやぁあんな小柄な子がジャンプで壁越えするのは見ててシュールですね。
さて、私も追いますか。