「ベル君!今からアザミ君に恩恵を与えるから君は外に出てくんだ!」
ヘスティアはベルにそう告げ、ベルは顔を真っ赤にしながら外へ走って出て行った
「何故、彼を外に出すんだ?」
アザミはヘスティアの言動に疑問を持った
「あのねぇ〜、恩恵を与えるには上半身を裸にしてから君の背中に刻まなければいけないからだよ。君は裸を男の子に見せてもいいんならベル君を呼び戻すけど?」
ヘスティアは意地が悪い顔をしながらアザミに言う
(別に今さら人間に裸を見られても何も気にしないんだがな)
アザミは神よりも前に生まれた存在であるからそんな些細なことでは恥ずかしがらない
「まあいいや、早く脱いでおくれ」
アザミは服を脱ぐとすぐ側にあるベットにうつ伏せに寝た
「じゃあするよ」
ヘスティアはアザミの背に手をかざすとアザミの背中あたりが光り出したが直ぐにヘスティアは異変に気がつく
(おかしい…ステータスの彫り込みができない何かの力により弾かれているというより最初から受け入れられないみたいな…)
ヘスティアはしばらくこの現象を考えたがステータスの概要を偽造して紙に写した
「終わったよこれが君のステータスだ」
力 0
耐久 0
器用 0
敏捷 0
魔力 0
魔法
スキル
「全て0だが?そこまでひ弱なつもりはないんだが」
「大半の人は0からなんだよね」
「それとスキルと魔法と言うのは?」
「スキルは大抵ダンジョンに潜ってから発現するものだからエルフとかだったら始めから魔法を覚えていたりするんだけどね、気にすることはないよ」
アザミはヘスティアの態度が少しおかしいと感じていた
「わかった少しベルのところへ行ってみる」
そうしてアザミは部屋を出た。すると少し経ってからベルの呼び声が聞こえた
「ベル君?なんだいアザミ君とは会わなかったかい?」
「はい会いませんでしたよ。それよりアザミさんのステータスどうでした?」
ヘスティアは少し考え言った
「ベル君、アザミ君には恩恵が与えられなかった。もしダンジョンに潜るなら君が彼女を守ってやってほしい」
ヘスティアはベルに向かって真剣に頭をさげ頼んだ
「ほう?恩恵が与えられなかっただとどういうことだ?」
ヘスティアはアザミの声に驚き顔を上げてみると先ほどまでベルがいた位置にアザミがいた
「アザミ君どうして?そこに?」
「そんなことよりさっきの話は?」
ヘスティアは少し怒気を孕んだアザミの声に怯えながら説明し始めた
「えっと恩恵がうまく与えられなかっただよ、だからベル君にお願いして君の護衛を頼もうと」
「そもそも恩恵とは何だ?」
「恩恵っていうのは君たちのような人間の成長を効率よく行うためのものだよ」
アザミはヘスティアの言ったことと恩恵が正常にもらえなかったことについて考え始めた
(なるほどな、私が人間じゃなくて化け物だからということか。ここでもやはり仲間外れなんだな…しかし、慣れてくるものだな)
アザミは恩恵をもらえなかったことについての考察をやめヘスティアを見る
「先ほどのベルと見えていたのは私だ。だから、ベルにはこのことを言わなくてもいい」
「でも、君がし「恩恵がもらえなかったが私はここに所属したつもりで動く。だが、私の邪魔はするな。わかったか?」
ヘスティアはアザミの行ったことにうなづくことしか出来なかった