「やっと、戻れたよ」
夏己たちは無事に自分たちの世界に戻れた、
「まさか、パラレルワールドに行ってたとはな」
夏己たちは神崎の研究所の外にいた
「危うく、向こうの世界でもメモリがばらまかれるところでしたよ」
「そうだね、弾、私たちは一旦署に戻るよ」
「わかった」
弾、簪、楯無は神崎を連れて署に戻った
「じゃ、俺たちも戻るか、準備があるし」
「そうだな」
「俺はもう少しこの研究所を調べる」
「わかったよ」
夏己たちも自宅に戻り、克己は研究所を調べる事にした
「あなたはどうするんですか?」
克己は後ろの木に話しかけた
「私は他のメモリを探します」
木の陰から千冬が出てきた
「しかし、あなたまで行くとは、あいつには触れる事は許されないと言ってたんじゃなかったんですか?」
「私は神崎を追っただけです、それに私は本当にあいつには触れる事は出来なくなってしまいましたから」
「それは?」
「私は神崎が変身したドーパントに呪いをかけられました、私が一番愛する者、つまり大道、いや一夏に触れれば一夏は死ぬという呪いを」
「なら、そのメモリは破壊したんですから、その呪いは消えたんじゃ?」
「いえ、消えませんでした、ですがこれでいいんです、これが私が死ぬまで見ると決めた地獄なら」
「そうですか」
「私はもう二度とあいつの前には姿を見せません、ですが、これだけは伝えておいてください」
「何でしょうか?」
「私は一夏が名を変えて生きていても愛してる事に偽りはない、そして苦しみを理解出来なくて、そして本当にすまなかったと」
千冬を涙を流しながら言った
「わかりました、確かに伝えましょう」
「お願いします」
千冬はスカルボイルダーに乗った
「大道さん、あなたと会うのもこれで最後かもしれません」
「いや、あなたとはこれからもメモリ関連で会うかもしれません、ですから最後ではないでしょう」
「そうですか、わかりました」
千冬はスカルボイルダーを走らせた
「さて、研究所を調べますか」
克己は研究所を調べた、その研究所には各地のメモリの製造所のリストがあり、これから作る製造所の計画書もあった、克己は夏己たちや弾たちに言い、そして千冬の伝言を夏己に伝えた
「そうか、あの人は…」
「お前が名を変えて生きていても愛してる事に偽りはないと言ってた、そして苦しみを理解してやれなくて本当にすまなかったと」
「なら、なんで直接言わないんだよ」
「神崎が変身したドーパントに呪いをかけられたんだ、あの人がお前に触れればお前が死ぬという呪いをな、その呪いはそのドーパントを倒してメモリを破壊しても消えなかったそうだ」
「そうなんだ…」
「そして二度と会うことはないとな、それがあの人が死ぬまで見ると決めた地獄なんだ」
「わかった、でも兄さんとはメモリ関連で会うんだろ?」
「あぁ」
「なら、会うたびに俺たちの写真を渡してくれ」
「写真?」
「俺と箒たちとの結婚写真、そして子供と一緒に写ってる写真を」
「わかった、渡しとこう」
そして、次の日、今度は箒との式が行われた
「箒、白無垢がとても似合ってるね」
「そうね」
「とてもお綺麗ですわ」
「だな」
シャルたちは箒の白無垢の綺麗さに笑っていた
「ドーパントが現れなくて良かったぜ」
「本当だね」
「もしかしたら、これから現れるかもね」
弾たちも来ていたが、ドーパントが現れないか不安そうだった
「よし、集合写真を撮るぞ!」
克己の声で皆、集まり写真を撮った
「この家にはもう二度と戻る事はないな」
千冬は自分の家の前にいて、家をじっと眺めていた
「だが、これでいいんだ、これで」
千冬は懐から一枚の写真を出した、その写真には幼い頃の一夏と学生の千冬が写っていた
「私にはこれがある、だからいいんだ」
千冬はスカルボイルダーに乗った
「よし、行くか」
千冬はスカルボイルダーを走らせた
そして、夏己はその後も鈴、セシリア、ラウラとも無事式を終えた
警察署
「ふう~やっと一息つけるな」
「一息つけるなて、弾、ここ仕事場だよ」
「そうよ、それに私たちが向こうにいる間にもこっちも色々あったみたいよ」
楯無は弾に書類の山を見せた
「まさか、これ全部…」
弾は顔を真っ青にした
「何、絶望したような顔してるのよ、これ全部目を通さないと私たち帰れないよ」
楯無は笑いながら言った
「いや、でも俺、新婚ですから」
「そんなの関係ないよ」
簪も笑いながら言ってきた
「はい…」
弾は逆らえずに書類に目を通した、すると一本の電話が入った
「はい!こちら超常犯罪捜査課です」
楯無が電話に出た
「はい、はいわかりました」
楯無は電話を抑えながら、弾を呼んだ
「弾君、あなたに指名の電話よ」
「俺にすか?」
弾は楯無から電話を受け取った
「もしもし、変わりましたが」
「あんたが五反田弾か!」
電話の相手はかなり焦っていた
「はい、そうですが、何か御用ですか?」
「頼む!助けてくれ!お願いだ!」
「どうしたんですか?そんなに焦って?」
「いいから頼むよ!まだ死にたくないだよ!」
「どういう事ですか!」
「早く助けに来てくれよ!今いる場所を教えるからよ」
「わかった!」
弾は電話の相手がいる場所に来た、そこは埠頭だった、だが、時間が夜だったため辺りは真っ暗だった
「確か、この辺りのはずなんだが」
弾はバイクから降り、辺りを見回した
「こっちだよ」
「あんたが」
弾が声のした方を向くと倉庫の入口の所に不良ぽい女性がいた、弾は女性に近付いた
「あんたが電話の主か?」
「そうだ、頼む、助けてくれ!」
女性は必死に弾に頼み込んできた
「助けてくれて、どういう事なんだよ?」
「それは…」
女性が話そうとした時、二人の前に一台の車現れた
「車?」
すると車は二人にめがけて突っ込んできた
「!!」
弾は避けるが、女性は避けられなかった
「すり抜けた!」
だが、車は女性をはねず、すり抜けたのだった、そして女性は倒れた
「おい、しっかりしろ!」
弾は女性に呼び掛けるが、女性は反応がなかった
「死んでるのかよ」
女性は死んでた、弾はすぐに救急車を呼び、病院に搬送させ、自分は警察署に戻り、簪と楯無に状況を説明した
「車がすり抜けたら、死んでたなんてどういう事?」
「俺にもさっぱりだ、とりあえずはその女の身元を調べてみるわ」
すると、電話が鳴った
「はい、超常犯罪捜査課、はい、わかりました、すぐに伝えます」
「楯無さん、今の電話は?」
「女性の身元と死因がわかったわ」
「本当!」
「えぇ、女性の名前は狭山優子、そして死因はウィルスによる死亡よ」
「ウィルス!?」
「即死性の強いウィルスに感染して死んだみたい」
「まさか、あの車にウィルスが」
「それを調べるのがこの超常犯罪捜査課の仕事でしょ、五反田警視、指示を」
「わざわざ、つけなくていいんですけど、よし、楯無さんは病院に行ってくれ、簪は俺と一緒に被害者の周りを調べる」
「了解!!」
弾たちは捜査に入った