新たな物語   作:tatuo

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姉弟

 

 

 

千冬は由香と一緒に公園まで行き、話をした

 

「じゃ、お前の弟は変な連中と関わってから、メモリを手に入れたのか?」

 

「はい、多分」

 

「お前の弟は今何をしてる?」

 

「今日は学校が休みなので、友達と遊びに行ってます」

 

「なら、お前の家に行こう、何かわかるかもしれない」

 

「わかりました」

 

千冬は由香の家に向かった、由香の家はアパートだった

 

「そういや、両親は?仕事か?」

 

「父は病気で亡くなりました、そのために母が昼も夜も働いてるんです」

 

「すまない、嫌な事を聞いてしまって」

 

「大丈夫です」

 

「それで、お前の弟の部屋は?」

 

「こっちです」

 

由香は千冬を弟の部屋まで案内し、ドアの前に来た

 

「鍵をかけてるのか?」

 

千冬はドアを開けようとしたが、鍵がかかっていたため入れなかった

 

「仕方ない」

 

千冬は強引にドアを開け、鍵を壊し中に入った

 

「三島亮、小学六年生か」

 

千冬は部屋の中にあった私物から身元がわかった

 

「おかしな物はないな、…あれは?」

 

千冬はベットの下から何かが少し出ていたのに気づき、出した

 

「アタッシュケースに紙袋か、何が入ってるんだ?」

 

千冬はケースと紙袋の中を見た

 

「これは!?」

 

「何これ…」

 

二人は驚愕した、ケースにはガイアメモリ、紙袋には現金が束で入っていたから

 

「500万もあるとは、メモリもケースの形からして五個ないから、一つ100万で売れたのか」

 

「何で…」

 

由香は言葉が出なかった

 

「お前の弟はメモリの売人をやってたみたいだな、今のご時世じゃこんな物に手を出してしまう気持ちもわからなくわない」

 

「何やってんだ!」

 

「!!」

 

「亮、何で!」

 

二人が声のした方を見ると少年が立っていた、その少年が由香の弟の亮だった

 

「君が、亮君か」

 

「何やってるて聞いてるだよ!」

 

「このメモリをどこで手に入れた?」

 

「うるさい!」

 

亮は千冬からケースを奪い、逃げた

 

「待て!」

 

千冬は追うも、亮は周りにある物を投げながら逃げた、亮はそのまま廃倉庫まで逃げた

 

「やっと来たか」

 

廃倉庫には極道風の男が五、六人いた

 

「例の物は持ってきたのか?」

 

「うん」

 

亮はケースを開け、男たちにメモリを見せた

 

「これが」

 

その内の一人がメモリを取った

 

「ご苦労だ坊主、ほら報酬だ」

 

亮は男から封筒を貰った、その封筒はかなり分厚かった

 

「亮!」

 

「誰だ?」

 

「姉ちゃん!」

 

「まさか、あんな奴らにメモリを売っていたとは、どうりであんな大金を持ってたわけだ」

 

そこに千冬と由香が来た

 

「亮、何でこんな事を!」

 

「母さんに楽させたかたんだよ!」

 

「お母さんに」

 

「父さんが死んでから、母さんはずっと働きづめだった、だから少しでも楽させたかたんだよ!」

 

「そのためにメモリに手を出したのか?」

 

「そうだよ、たまたま見つけたこいつがここまでのお金になったんだ、だから俺はこれを売ってるんだよ!」

 

「それから手を引け、そうじゃないとお前は後戻り出来ない、それでもいいのか?」

 

「うるさい!」

 

「お取り込み中すいませんね」

 

亮の前にメモリを持った男が出た

 

「私はその子に用がある、そこをどけ!」

 

「そうは行きませんよ」

 

男はメモリを腕に挿した

 

「アノマロカリス!」

 

男はアノマロカリスドーパントに変身した

 

「下がってろ」

 

千冬は由香を後ろに下げた

 

「何をする気ですか?織斑千冬さん、いやブリュンヒルデさんよ!」

 

「私をその名で…呼ぶなぁぁぁぁぁぁー!!」

 

千冬はブチギレ、ロストドライバーを着け、メモリを起動させた

 

「スカル!」

 

 

 

「変身!!」

 

 

 

「スカル!」

 

 

 

「どいつもこいつも私の事をその名で呼びやがって!」

 

スカルはスカルマグナムを撃ち、光弾をすべてアノマロカリスドーパントに命中させ、怯んだところにラッシュを叩き込んだ

 

「おいおい、あんたは銃は使えないじゃ!」

 

「私に質問をするな!!」

 

戸惑うアノマロカリスドーパントの質問を無視し、さらに光弾を撃ち、アノマロカリスドーパントを弱らせた

 

「とどめだ!」

 

スカルはスカルマグナムにメモリを差し込んだ

 

「スカル マキシマムドライブ!」

 

スカルマグナムからスカルパニッシャーが放たれ、アノマロカリスドーパントに命中した

 

「うぎゃゃゃゃゃゃあー!」

 

アノマロカリスドーパントは吹き飛び、男の姿に戻り、メモリも砕けた

 

「クソ!」

 

戦いを見ていた男たちは逃げようとするが、スカルが光弾を撃ち、アタッシュケースに命中し、ケースは壊れ、中のメモリもすべて砕けた

 

「そんな!」

 

「さっさと消えろ!」

 

スカルはスカルマグナムを男たちに向けながら言った

 

「ひいぃぃぃぃぃぃー!」

 

男たちは一目散に逃げた

 

「まったく」

 

スカルは変身を解き、千冬の姿に戻った

 

「何て事をしてくれたんだよ!」

 

亮が千冬に怒鳴った

 

「いい加減にしろ!」

 

千冬は亮の頬にビンタをした

 

「織斑さん!」

 

千冬がビンタをした事に驚く由香

 

「何するんだよ!」

 

「お前はあのメモリがどれだけ恐ろしい物かわかってるのか?」

 

「わかってるよ!怪物になるんだろ!それがどうかしたのか!?」

 

「あの力はISより強い、だから何の覚悟もなしにあれに手を出せば、お前自身がおかしくなる、最悪死ぬんだぞ!」

 

「そんな!」

 

「じゃ、あんたはどんな覚悟を持って、あれを使ってるんだ?」

 

「私は家族と友を殺した、そしてその罪を背負って、地獄を見て生きていくと決めた、私はその覚悟を持ってこの力を使ってるんだ!」

 

「家族て、確か弟の織斑一夏さんですよね?」

 

「そうだ、だがあいつは生きてた、けど名前を変えてな」

 

「どうしてですか?」

 

「あいつに姉弟の縁を切られたんだ」

 

「そんなどうして!」

 

「しかも、弟を助けた人から、お前は家族から逃げてただけだと言われたよ」

 

「………」

 

「その時にわかったんだ、私は死ぬまで地獄を見ないと弟が見た地獄はわからないと」

 

「じゃ、織斑さんは死ぬまで地獄を見るんですか?」

 

「あぁ、そうだ、それが私の出した答えだ」

 

「なら、俺も地獄を見ないといけないのか?」

 

「言っただろ、まだ後戻り出来ると、だからあんな物にはもう手をだすな」

 

「わかったよ」

 

亮は素直に言うことを聞いた

 

「それでいい、それと由香、これからは家族をちゃんと見ろ、真正面からなそうじゃないと次は本当に取り返しがつかない」

 

「はい」

 

「なら、私はもう行く」

 

千冬はその場から去ろうとした

 

「あの!」

 

「何だ?」

 

亮が千冬を止めた

 

「俺、さっきあのケースをたまたま見つけたて言いましたけど、実は違うです」

 

「どういう事だ?」

 

「実は俺、あのメモリを作ってる場所知ってるんです」

 

「本当か!?」

 

「はい、そこにいた人に死にたくなかったら、これを売れと言われ、やっていたんです」

 

「子供を使うとはな、だがその方が周りの眼を欺けられるからな、それで場所は?」

 

「この先にある廃ビルの地下です、前に友達と探検しに行った時に見つけてそれで」

 

「その廃ビル、確か心霊スポットとしても有名です」

 

「それなら、あまり人は近付かないな、見られたとしてもすぐに殺せるからな、ありがとうな教えてくれて、ここからは私一人で行く、お前たちは待ってろ」

 

「わかりました」

 

千冬は二人を家まで送り、スカルボイルダーに乗り、メモリを作ってる廃ビルまで向かった

 

「ここだな」

 

廃ビルに着いた千冬は中に入ると、中は荒れており、歩くのに一苦労だった

 

「確か地下にあると言ってたな」

 

千冬は階段を探した

 

「あった」

 

千冬は階段を見つけ下に降りていった、階段はかなり続いていた

 

「この扉は?」

 

一番下に着いた千冬は扉を見つけた

 

「この廃ビルには不自然だな、まだ新しいな」

 

扉は新しく、綺麗だった、千冬は扉を少し開け、中を覗いた

 

「あれは!?」

 

千冬が目にしたものはコンベアに大量のメモリが流れており、マスカレイドドーパントが所々にいた

 

「あの子の言った通りか」

 

千冬は扉を蹴り飛ばした、その音に反応したマスカレイドドーパントが扉の方を見た

 

「悪いが、潰させてもらう」

 

千冬はロストドライバーを着け、メモリを起動させた

 

「スカル!」

 

 

「変身!」

 

 

「スカル!」

 

 

千冬はスカルに変身し、襲いかかってきたマスカレイドドーパントを蹴散らし倒した

 

「やれやれだな」

 

スカルは呟いた

 

「中々やりますね」

 

「誰だ!」

 

スカルが声のした方を見ると男性が現れた

 

「お前は?」

 

「この製造所の責任者ですよ、あなたですか、他の製造所を潰してる人は?」

 

「そうだ、だから私がここにいる理由もわかるだろ」

 

スカルはスカルマグナムを男性に向けた

 

「ご安心をここはもう用済みです、ですから煮るなり焼くなりお好きにどうぞ」

 

「随分気前がいいんだな」

 

「私が作りたいメモリはこの環境では作れませんから、ですからもっといい場所に移るですよ」

 

「ほう、どんなメモリを作るつもりなんだ?」

 

「私はねゴールドメモリを作りたいんですよ」

 

「ゴールドメモリ?」

 

「ユートピアメモリと同じタイプのメモリですよ、ただ普通のメモリより強い分リスクも高いですがね」

 

「まさか、またユートピアのメモリを作るつもりか?」

 

「いえ、私が作るのはナスカというメモリですよ」

 

「ナスカ?」

 

(確か、デュノアのISに組み込まれたメモリもそんな名前だったな)

 

千冬はその名前に聞き覚えがあった

 

「ナスカはゴールドメモリの中ではかなり強い、ですから完成しても、適合者がいないと意味ないんです」

 

「そんなに待つと思うか?」

 

「試作タイプはもう出来てます、後はデータを集めて、いい適合者がいれば、あなた方にお披露目できますよ」

 

「そんな事はさせない!」

 

スカルは男性に向かって走りだすが、男性はスイッチのような物を出し、押すと、突如辺りが爆発した

 

「お前、まさか!」

 

「言いましたよね、ここはもう用済みだって」

 

爆発したため周りの物がどんどん崩れていった

 

「クッ!」

 

スカルはやむを得なく男性を捕まえるのを諦め、そこから脱出した、脱出したスカルは変身を解き、崩れていくビルをただじっと見ていた

 

「ここはもうメモリはばらまかれないだろ」

 

 

千冬は由香たちのアパートに戻り、二人に製造所を潰した事を説明した

 

「もうこの街にメモリがばらまかれる事はない、安心しろ」

 

「そうですか、ありがとうございます、弟を助けてくれて、ほら亮もお礼を言いなさい!」

 

「ありがとう…ございます」

 

「亮!」

 

「いや、いい、私はもう行く、姉弟でこれからは仲良くしろ」

 

「はい!」

 

千冬は外に出て、スカルボイルダーに乗った

 

「ナスカのゴールドメモリ、大道さんに話さないとな」

 

千冬はバイクを走らせた、克己がいるIS学園に戻るために

 

 

 

 




ゴールドタイプのナスカメモリの事を書きました、前の小説では園咲家が使ってたタイプのメモリでは出してなかったので、それと何か千冬の方が照井竜のキャラが合ってるような気がします
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