楽しみです。
それでは、どうぞ!
一行はアリーシャの森に入る。
「これ!アイミヤ、ちょっと待つのじゃ!わらわの話は終わっておらぬぞ!」
少女の声が聞こえる。
「ひゃい!!」「にゃん?!」
ガレオットはかなり驚いて変な声を出したのにサーニャも驚いて変な声を出す。
「ガレオット、サーニャ、驚き過ぎだよ。てか、ライカ、ついてきたんだ。」
カリンが呆れた様に言う。
ちなみにサーニャはガレオットから離れられないかの様に引っ付いているし、終始震えていた。
「当然じゃ!わらわはまだこやつがアイミヤ・ヴェルバリアでない証拠を見ておらぬ!仮にこやつがアイミヤ・ヴェルバリアでないなら、何故、霊龍魔法が扱える?何故、アイミヤ・ヴェルバリアのマナを持っている?わらわはこやつがアイミヤ・ヴェルバリアでない証拠を知らないのじゃ…だから、教えよ!わらわに真実を教えよ!」
ガレオットは少し考える様に俯いて言う。
「霊龍魔法ねぇ…あれは形見の様なもんなんだけどねぇ…アイミヤ・ヴェルバリアのマナがある理由はダルクの前でも言ったけど、アイミヤが僕と先代マクスウェルを間違えて僕を呼び戻そうとして失敗してこの世界から消えたんだよ。僕にもどんな失敗をしでかしたのかはわからないけどね。」
ガレオットは面白そうにしかし、どこか儚げに笑いながら言う。サーニャはガレオットに引っ付いていた為に気づいたが形見と言う言葉を言う前に一瞬だけ、ガレオットが今までに見た事のないくらい悲しげな表情をしてたのだ。だから、触れようとは思わなかった。きっと、とても深い傷なのだろう。しかし、ライカは納得いかなさそうに言う。
「そちがアイミヤ・ヴェルバリアでないのはわかった。ならば、霊龍魔法は形見と言うのは何故か、聞かせてもらうぞ?」
刹那、ガレオットの瞳に明らかな嫌悪が浮き彫りになった。ガレオットが何かを言う前にサーニャが反論する。
「私達霊人にも話せない事くらいありますよね!ライカにもあるんじゃないんですか?それにガレオットからすれば貴方は見ず知らずの少女でしょう?何故、その見ず知らずの少女何かに簡単に自分の弱みを話せない事くらい貴方でもわかるはずですよ!」
サーニャのあまりの剣幕にガレオットとライカ以外の皆がかなり驚く。
ライカはガレオットとサーニャを見ながら、何故かニヤニヤしていた。ガレオットは訳のわからない顔だ。
「ははん…さては、そち、ガレオットに思いを寄せておるのではないか?」
ガレオットとアリエスは訳がわからなさそうな顔だ。一方、カリンは納得した様な顔で、サーニャは顔が真っ赤に染まっていた。
ライカは実に楽しそうに笑う。
「はっはっは!やはり、そちはからかいがいがあって良いのぅ。決めたぞ!わらわもガレオットの仲間に入れよ!」
ガレオットは納得した様な顔でやっぱりかと小さく言うとこう言った。
「やれやれ…君も仲間になりたかったんなら初めからそう言えば良かったのに…君も不器用だなぁ…」
ガレオットは呆れた様に言う。ライカは顔を赤くしながら言う。
「し、仕方ないであろう!わらわにだって言いづらい事の1つや2つあるに決まっておろう!」
「そうなのか?私にはその気持ちがわからぬが…」
アリエスが不思議そうに首を傾げる。
「アリエスは精霊界から来てるからねぇ〜…」
「お前は違うのか?」
「僕は元々はこっちにいた人だからねぇ…まあ、詳しいことはそのうち、皆に話すつもりだよ。」
「そうか。なら、私はガレオットの言う『そのうち』が早くくる様に善処致そう。私もお前の正体を知りたいからな!」
「君の中の僕は化け物か何かかい?まったく…」
隣ではサーニャがライカと言い合っていた。
ふと、カリンの姿が無いことに気づいたガレオットがサーニャとライカに言う。
「君達、カリンの居場所は知らないかい?」
すると、アリエスが何かを考える素振りをしながら言う。
「確か、ピンクの髪の長い女がカリンと居た様な気がするが…」
「そう言えば、カリンが『アリーシャの森にはアーチェ・クラインの娘、美少女魔法使いのアリーシャ・クラインが住んでるらしい』とか言ってたなぁ…はぁ…迎えに行かないと駄目だけど…無事に帰れるかなぁ…」
ガレオットは心底嫌そうに言う。
きっと、とんでもなく強くてめんどくさい性格に違いないとサーニャは思っていた。
コハクちゃんとシング君の出会いが浜辺ってロマンチックですね。
私は見ていて楽しかったです。
そのうち、ストーリークリアしますよ。
それでは、次回もお楽しみに!(*´∀`)♪
エクスブロード!