禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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皆さんあけおめです。今年初の投稿よろしくお願いします


正月は楽しいものである

ネロ「マスターよ、お年玉とはなんだ?」

 

正月のある日の昼間、零斗、紫音、玉藻がこたつでぐだぐだしているとネロが零斗にお年玉のことを聞いてきた。

 

玉藻「ネロさんいきなりどうしたんですか?」

 

ネロ「うむ!実は昨日近所の子供たちが親からお年玉というものをもらったと話しているのを聞いてどんなものか気になってな!!」

 

紫音「なるほど」

 

お年玉のことを聞いてきた理由に玉藻と紫音が納得していると零斗は飲んでいたお茶をこたつの上に置き、真剣な表情でネロに向き直った。

 

零斗「ネロ、お年玉について知りたいんだな」

 

ネロ「マスター?」

 

零斗「お年玉。それは七人の侍たちが最後の一人になるまで殺し合い、最後の一人に与えられる願望器と呼べたり呼べなかったりするものだ」

 

玉藻「どこの聖杯戦争ですかそれ!?」

 

零斗「ちなみに他にも月で行われたり、七人対七人の奴もあるらしい」

 

紫音「それ以上は菌糸類の人に怒られますよ!?」

 

零斗「まぁ冗談だがな。本当は大人が子供にお金をあげるだけの正月の行事だ」

 

ネロ「そうなのか、ならば大人からそのお年玉貰いにいくぞー!!」

 

紫音・玉藻・零斗「「「へ?」」」

 

ネロの言葉の意味が分からないまま三人は外へと連れていかれるのだった。

 

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

 

ネロ「というわけでお年玉を寄越すのだ」

 

おそ松「え、いきなり過ぎない?」

 

暴君(可愛い)であるネロに連れていかれた零斗たち。そしてネロが最初にお年玉を貰いに行ったのはクソニートの六つ子、松野兄弟である。

 

玉藻「いやネロさん。どうしてこの人達からお年玉貰おうと考えたんですか?」

 

ネロ「たまたま見つけたからな」

 

紫音「というかこの人たちって親の臑齧りのダメ人間だからお年玉をあげるなんて不可能だと思うんですけど」

 

チョロ松「言葉のナイフが痛い!?」

 

零斗「とりあえず全員財布の中身全部置いてけ」

 

おそ松「それただのカツアゲじゃね!?」

 

とりあえず貰える可能性は低いが一応貰える可能性がFGOの10連ガチャで星5サーヴァントが3体来るぐらいはあるかもしれない。

 

カラ松「フッ、お年玉?いいだろう。なら俺からはこれをやろうじゃないか」

 

カラ松がカッコつけながら渡してきたのはカラ松の写真集だった。

 

ネロ「『童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)』!!」

 

カラ松「ぐわぁぁぁぁぁぁ!?」

 

六つ子(カラ松除く)『カラ松ぅぅぅぅっ!?』

 

もちろんネロがそんなものを気に入る訳もなく、宝具を放ってカラ松の写真集とカラ松の服を切り刻んだ。

 

ネロ「さて、次は誰が出すのだ?」

 

一松「じゃあこれ、猫にあげる予定だったこの猫缶は?」

 

玉藻「OUTです♡」

 

そう言うと玉藻は呪術用の札を一松に向けて投げ、札が一松の額につくと一松の全身が燃え上がった。

 

一松「ア"ァァァァァァァァァ!?」

 

十四松「兄さぁぁぁぁぁぁぁん!?」

 

零斗「ちなみにOUTな理由はなんだ?」

 

玉藻「猫って私の分霊のこと思い出してしまうんでちょっと嫌なんですよ」

 

チョロ松「そんな理由!?」

 

六人の松の内二人の松が渡したお年玉?はネロと玉藻に気に入られなかったのでやられてしまった。残りの松は一体どんなお年玉を渡そうと考えているのか

 

十四松「じゃあ 僕からはコレ!」

 

そう言って十四松が渡したのは年末に良くやってる笑ってはいけないのお仕置きに使われているゴムバットと何かのボタンだった。

 

ネロ「これはどうだろうか?」

 

玉藻「少なくとも前の二人のよりはまともなのでセーフだと思いますよ」

 

紫音「ならこれは合格ですね」

 

チョロ松「なんか採点つけられてるんだけど!?」

 

いつの間にかネロと玉藻によるお年玉の採点が始まっていた。

 

おそ松「じゃあ俺からはこれをあげるぜ」

 

零斗「なんですかコレ…………」

 

おそ松は4人にそれぞれ今書いたばかりと言わんばかりの紙を渡してきた。

零斗の紙には『おそ松様の言うことをきく券』、ネロ、玉藻、紫音には『おっぱい触らせる券』と書かれていた。

 

おそ松「どうよ!即興で考えたけど結構良くね?」

 

零斗「去勢拳!!」

 

おそ松「はうっ!?」

 

最低なことをドヤ顔でいうおそ松に零斗は玉藻から教えて貰った対男性特攻攻撃である去勢拳(拳という名でありながら蹴りとはどうなのだろうかという疑問はある)でおそ松の急所を蹴り上げた。

おそ松は蹴られた痛みのあまりに顔を青くし、蹴られた部分を両手で抑えてそのまま地面に前倒れになってビクンビクンしていた。

これを見ていた他の松もその痛みを想像してしまったのか顔を青ざめていた。

 

紫音「さて、大人しくお年玉を渡しますか?それともこの人と同じ目に…………」

 

チョロ松・トド松「「お金渡すんで勘弁してください!」」

 

チョロ松とトド松は紫苑の言葉に身の危険を感じ、二人で財布から一人に二千円渡るように差し出した。

 

ネロ「おぉ!これがお年玉というものか!!」

 

玉藻「わーい、玉藻さん大勝利です~」

 

ネロと玉藻の二人はお年玉を手に入れたことを素直に喜んでいた。

 

零斗「じゃあこのお金はありがたく貰いますが、代わりに仕事紹介しますね」

 

チョロ松「え、ホントに?」

 

零斗「どうせこの金もパチンコか親の金でしょうからね。次に貰う時は働いて稼いだ金の方がこちらも気分がいいんで」

 

トド松「来年も貰う気なの!?」

 

紫音「それじゃサヨナラです無職のクソ童貞六つ子さんたち」

 

『『『『『『グボォッ!?』』』』』』

 

紫音の毒舌を聞き、とうとう耐えきれずに血反吐を吐いた六つ子を無視し、零斗たちはその場を去るのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

お年玉をおそ松たちから手にいれた零斗たちはしばらく街を歩いていると知弦から零斗に電話がかかってきた。

これから学園にて生徒達による餅つきが始まるのでそのお誘いの連絡だった。せっかくなので零斗たちは餅つきに参加することにし、学園に行った。零斗たちが学園に着いた時には既に校庭の至る所で餅つきを始めていた。

 

零斗「さて、知弦はどこにいるのかな?」

 

ネロ「余たちはそこにゆけばよいのか?」

 

零斗「そうなるな」

 

知弦たち第二生徒会メンバーを捜しながら他の餅つきしている生徒達の様子を見ている。例えば魔術師のグループでは遠坂凛が餅をつき、衛宮士郎が餅をこねていた。

凛が杵で餅をつく度にぺったん、ぺったんと音がし、その音を聞いた ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト がボソリと呟いた。

 

ルヴィア「ミス・遠坂の胸はぺったんこ」

 

凛「オラァ!!」

 

クーフーリン「ぐはぁっ!?」

 

ルヴィアの言葉が聞こえた凛は杵をルヴィアに向けてぶん回した。

ルヴィアはそれをかわしたが代わりに隣にいたクーフーリンの鳩尾にクリティカルヒットした。

 

アルトリア「ランサーが死んだ!」

 

士郎「この人でなし!」

 

クーフーリンが倒れたのを見てアルトリアと士郎がお決まりのネタを言っていた。

また別の場所では明久、当麻の金があまりない二人が食費を浮かすために大量の餅をついていた。

 

明久「これだけ餅をつけば1ヶ月は持ちそうだよね」

 

当麻「そうだな。こんだけありゃインデックスの奴もしばらくの間満足してくれるだろう」

 

そして明久と当麻はついた餅の山がある場所を見るとそこには口をリスのように膨らませているインデックスが座っており、餅の姿はどこにも見当たらなかった。

 

インデックス「とうま~この餅すごく美味しかったよ~」

 

明久・当麻「「餅がぁぁぁぁぁぁーーーーー!?」」

 

インデックスによってついた餅がすべて食われてしまった明久と当麻が膝を付いて絶叫していた。

他にも生徒や教師達が餅をついたりそのついた餅を焼いて食べたりしていた。

そしてようやく零斗たちが知弦たち第二生徒会メンバーのいるところに行くと既に鍵と深夏が餅つきをしていた。

 

知弦「あらやっと来たわね」

 

零斗「すいませんもしかしてもう終わりですか?」

 

知弦「大丈夫よ。今のキーくんたちがやってるのが最初だから」

 

紫音「それは良かったです」

 

そう話している間に鍵と深夏は餅つきが終わってしまったそうで、つき終わった餅を置き、道具と餅を零斗たちに渡した。

 

深夏「私たちはこれで終わりだから次は零斗たちがやっていいぜ」

 

零斗「それじゃ俺がつくけど誰がこねる?」

 

ネロ「もちろん皇帝である余が一番最初である!!」

 

ということで零斗とネロが餅つきをすることになった。初めての餅つきということで中々上手く餅をつけないでいたが何回もやっているうちに慣れてきてたのか普通につけるようになってきた。

 

零斗「慣れると結構簡単だな」

 

ネロ「流石は余とマスターだな!まるで夫婦のように息がぴったりだな!」

 

零斗「はは、そうだな」

 

ネロが笑顔でそんなことを言い零斗は苦笑したが、零斗のことが好きな女子たちはその言葉を聞き逃すことなどなかった。

 

零斗「よし、これで完成だな。それじゃ次は誰が──」

 

玉藻「次は私がこねるのでご主人様またついてくれませんか?」

 

零斗「え?まぁ別にいいけど」

 

紫音「ならその次は私ですね。よろしくお願いします兄さん」

 

零斗「え?」

 

知弦「じゃあ紫音ちゃんの次は私ね」

 

零斗「ちょっ」

 

百代「なら知弦の次は私な」

 

ゼノヴィア「もちろん私もやるぞ」

 

ロスヴァイセ「わ、私もお願いしますね」

 

ライカ「あの先輩…………」

 

志乃「私たちもお願いしていいですか?」

 

シャルロット「その、お願いします………」

 

アキオ「頼むぜ零斗!」

 

霊夢「早くやりましょう零斗」

 

早苗「その、お願いします………」

 

アカメ「私もやるぞ」

 

エスデス「もちろん私もやるからな」

 

零斗「えぇ…………」

 

いつの間にか列を作っていて零斗は断ることが出来ず、そのまま列にいる女子たちと餅つきをし、終わった頃には零斗は疲労のあまりにヘロヘロになっていたのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

餅つきが終わり、最後には学園全体で焼き餅、お雑煮、お汁粉などといった餅を使った料理のパーティーが行われ、餅以外にも教師達がコンビニで買った酒を飲んだり生徒達による餅の大食い大会などをやっているうち昼間から始まった餅つき大会があっという間に夜になり、それぞれ家や学生寮に帰り始めた。

 

零斗「色々あったけど今日も楽しかったな」

 

紫音「そうですね。やっぱりこの学園はいつも賑やかで楽しいのがいいですよね」

 

ネロ「うむ!マスターも楽しんでいたみたいで余も嬉しいぞ!」

 

玉藻「そうですね。今日はとても楽しい日でしたね」

 

零斗たちは話しながら帰っていた。

最近この世界に来たネロと玉藻の二人もここの生活に慣れてきてくれたのか今日を楽しく過ごしてくれたようで零斗は安心していた。

 

紫音「そういえばお父さんとお母さんからお年玉がありましたよね」

 

零斗「あぁそういえば貰っていたの忘れてたよ」

 

朝に零斗と紫音宛に両親からのお年玉があったのだが、まだ中身も開かないで机の上に置いたままにしていたのだった。

 

零斗「家についたら開けてみようか」

 

紫音「そうですね」

 

そして家についた零斗たちは、ネロと玉藻が風呂に入り、紫音は貰った年賀状の確認、零斗は明日の朝ごはんの下ごしらえをしてから両親から届いたお年玉を確認した。お年玉が入っているポチ袋の中には五千円札と金色の札が三枚入っていた。

 

零斗「お金は正直嬉しいけどこの札はなんだろう?」

 

零斗はお金とは別の四枚の札を見るが特に金色以外にこれといった特徴はなさそうだ。

 

零斗「まぁ明日にでも二人に聞けばいいか」

 

零斗はそう言って札を机の上に置き、部屋を出ようとした直後、突如札がバチバチと光り始め、それに気づいた零斗は危険と思い札を捨てようとしたがその前に光が部屋を包み込むまでになり、零斗はそのあまりの眩しさに目をつぶってしまった。

 

ネロ・玉藻「「マスター(ご主人様)!!」」

 

紫音「兄さん何があったんですか!?」

 

零斗の部屋からの突然の光に気づいた三人が部屋に来た時には既に光が収まっていたが、部屋を見て固まっていた。そして目が慣れた零斗もまた自分の部屋を見て固まってしまっていた。何故なら

 

「アーチャー、第六天魔王織田信長参上じゃ!!」

 

「セイバー、沖田総司です!!いえーい土方さん見てます?」

 

「アサシン、静謐のハサンです。どうぞよろしくお願いします」

 

「バーサーカー、清姫です。これからよろしくお願いしますね旦那様?」

 

部屋には4人の美少女がおり、台詞からネロたちと同じサーヴァントのようだ。

 

零斗「なんでさ………………」

 

零斗はこの状況に衛宮士郎の口癖を言うしかなかったのであった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

それは、ある日の放課後の禍終素学園校庭

 

 

紫「というわけで学園の行事として東京に旅行します」

 

生徒全員『マジで!?』

 

学園長のお墨付きによる学園全体での旅行。

 

ネロ「なに?余たちも行けるのか?」

 

エミヤ「そのようだな」

 

玉藻「こうしちゃいられません!急いで旅行の準備をしなくては!!」

 

クーフーリン「おい、ほんとにこいつ来ても大丈夫なのかよ?」

 

ヘラクレス「■■■■■■■■■■!!」

 

生徒達以外にもサーヴァントたちも参加する旅行。

 

洋「よし!まずはけだまんを探すために東京湾にいくぞ!」

 

裕太「はい先生!」

 

圭「いませんから東京湾にそんな生物!」

 

リーシャ「ルクス!上野の動物園にいくぞ!」

 

ルクス「は、はいリーシャ様!」

 

アルトリア「士郎、秋葉原にて私たちのコラボカフェがあるそうですよ!」

 

士郎「セイバー、そのカフェはもう他の作品のコラボに変わってるぞ」

 

アルトリア「なん、ですと………………」

 

トーリ「よーしお前ら!今日は秋葉のエロゲショップを周りまくるぞ!」

 

『イェーイ!!』

 

刹那「俺がガンダムだ」

 

ロックオン「お前がお台場の等身大ガンダム楽しみにしてるのわかったから少し静かにしろ」

 

皆、それぞれ行きたいとこに行ってそれぞれのしたいことを楽しんでいた。

 

しかし、楽しい旅行の途中に彼らを襲う者達が現れた。

零斗「コイツらいきなり襲ってきやがったぞ!」

 

銀時「テメェらには、俺の仲間を傷つけさせねぇ!!」

 

当麻「テメェらのくだらねぇ野望なんて俺のこの右手でぶち壊す!」

 

襲って来た侵略者が通ってきた門を見て驚愕するもの

 

紫「どうしてこんな所に門が現れるのよっ!!」

 

アインズ「どうやらこの世界にまた新たな争いが始まってしまうようだな」

 

マーリン「これもまた運命なのかな」

 

 

そして舞台は門の向こう側にある異世界へ

 

 

『GATE編』 始動

 

 




有頂天「みなさんあけおめです!」

信長「今回のゲストはかの第六天魔王であるこのワシじゃ!!」

沖田(Fate)「いやいや、それじゃ誰だか分からないですよ。あ、はじめまして最強無敵の沖田さんですよ」

有頂天「というわけで本日のゲストにはコハエースでもFGOでも活躍している織田信長と沖田総司に来てもらいました」

信長「しかしワシはともかくお主のカルデアに居らぬ沖田もヒロイン化するとはな」

有頂天「いつか来てくれるさ!現に玉藻もこの間のピックアップで来てくれたし!」

沖田「というかFGOのヒロイン候補の方がハーレム要因の半分とかどうなんですか?」

有頂天「ぶっちゃけ可愛い子多すぎる。他にもパライソとか師匠とかメイヴをヒロインに入れたい」

信長「まぁそこはお主の好きにすればいいから別にいいんじゃが、長編やる気か?」

有頂天「俺はやるよ、かなりやるよ」

有頂天「それにこれは前前からやりたかった話だから頑張ってやるつもりです」

沖田「まぉどうせ終わるのにも時間がかかるでしょうけどね」

有頂天「とりあえずこれからFGOイベントやりつつも小説書いて行きます」

信長「それではまた会おうみなの衆!」

沖田「それではさようならみなさ──コファッ!?」

有頂天「医者ァ───────!?」

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