禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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課題やら中間テスト、イベント、デスマライブなど色々あって投稿遅れました。

OP『GATE~それは暁のように』


GATE編四話 異世界からの侵略者(前編)

零斗「牙闘(キリングバイツ)?」

 

東京旅行二日目の朝。零斗は朝食をとっている時、雄二から牙闘というものの噂を聞いた。

 

雄二「何でもそれは獣化手術を受けた人間同士で殺し合いという名の賭け試合らしい。それを紫学園長が止めるために東京に来たらしいぞ」

 

明久「完全に遊び目的の旅行だと思ってた」

 

鍵「まぁそう思われても仕方ないわな。あの学園長じゃ」

 

同じように話を聞いていた明久と鍵はいつもの紫のお気楽で決まった旅行だと思っていたがそんなことを考えているとは思いもしなかった。

 

雄二「噂じゃ数日前に牙闘獣獄刹(キリングバイツ・デストロイヤ)ってのが起こってその戦いでも多くの死者が出たらしいぞ」

 

明久「それって非公式の試合だよね?なんでそんなに詳しく知ってるの雄二」

 

零斗「そりゃうちのクラスには優秀な情報屋がいるからな」

 

明久「情報屋って?」

 

鍵「ほらそこでその写真を売りまくってる奴がいるだろ?」

 

鍵が指さす方にはその牙闘獣獄刹の女性参加者らしき写真を売っているムッツリーニの姿があった。

 

ムッツリーニ「回線に侵入するなんて楽な作業」

 

明久「すごい事言ってるけどそれってただの犯罪行為だよね?」

 

一誠「バレなきゃ犯罪じゃないんだぜ!!」

 

松田「お前らも見ろよこの女たちのエロい格好!!」

 

元浜「その上ケモ耳美少女だぞ!!これに興奮しない奴なんて男じゃない!!」

 

零斗「あーはいはい。わかりましたよ」

 

興奮してる3人を軽くあしらって零斗は朝食を再開した。

 

アラタ「そういや今日は俺たちどこ行くんだっけ?」

 

雄二「今日は銀座らしいぞ」

 

明久「銀座って何かすることあるの?」

 

零斗「ザギンでシースー食ったりするんじゃねぇの?」

 

鍵「古いなそれ」

 

十六夜「まぁ銀座には色々あるみたいだからそれ見りゃいいんじゃねぇか?」

 

そんな感じで今日のことを話しているうちに朝食の時間が終わり、全生徒が銀座へ向かうバスや電車に乗るために駅へと移動するのだった。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀座の大通り。そこは常に多くの人が歩いている場所で基本的に人がいないということがないのである。

 

零斗「しっかし人が多いなここは」

 

ネロ「これではマスターとはぐれてしまうかもしれぬな。というわけで手を繋ごう!!」

 

零斗「ははは、ネロ。そんなことしたら俺の命がなくなっちゃうよ」

 

ネロが手を繋ごうと提案した瞬間、零斗に明確な殺意と言葉では言い表せることができない恐怖が向けられ、背中で冷や汗をかいていた。

 

鍵「にしても全校生徒が集まって思ったけどこの学園って色んな奴らがいるよな」

 

深夏「確かにそうだよな」

 

生徒達を見ると人間以外に天人や異世界人のドワーフ族やらエルフ族、獣人族などといった亜人や悪魔、天使、堕天使などと探せば色んな人種がいることが見られた。

 

玉藻「あら?」

 

紫音「どうかしましたか玉藻さん?」

 

玉藻「いえ、何かあちらで魔力のようなものが感じられるんですよ」

 

沖田(FGO)「えぇ。魔力かどうかはわかりませんが私も何か嫌なものを感じます」

 

玉藻のような魔術やら呪術を使うものや沖田などサーヴァントたちは銀座に着いてから何か異様な気配を感じ取っていた。

 

「おい!なんだあれ!?」

 

会社に向かう途中らしきスーツ姿の男が驚きの声をあげていた。

零斗たち禍終素学園生徒達や周りにいる人たちは男が声を上げた方を見るとそこには巨大な中世の門があった。

 

明久「何だろあれ?」

 

妹紅「さぁ?さっきまでこんなのなかったけどな」

 

立香「マシュ。アレなんだかわかる?」

 

マシュ「すいません先輩。私にもアレが何だかわかりません。ただ、あの門から何か感じられるだけですが、それが何なのかまでは・・・」

 

タケル「とりあえずアレにはあんまし近づかねぇほうがよさそうだな」

 

アレルヤ「そうだね」

 

遠巻きに門を見ていると門が開き始め、その門からワイバーンやゴブリン、オークなどといった魔物や槍や剣を装備した西洋鎧の軍団などその数は軽く万を超える数だった。

それを見た人達は映画の撮影か何かだと思ってスマホなどで写真を撮っていた。

しかし、銀時たち攘夷戦争に参加した経験のあるものやアルトリアやイスカンダルなど戦争の経験のあるサーヴァントたちは警戒態勢をとっていた。

 

銀時「新八、戦えない奴ら連れてこの場所から逃げろ」

 

新八「銀さん?」

 

イスカンダル「坊主、お前もだ。奴らこの地を侵略しにきたようだぞ」

 

ウェイバー「なんだと!?」

 

銀時やイスカンダルの言葉を聞いた新八とロード・エルメロイ二世ことウェイバー・ベルベットが驚いていた。他の人たちも最初は信じられなかったが先生たちの表情が真剣そのものだったのでそれが真実だと思ったようで急いで行動に移した。

 

浅間「みなさーん!ここは危険ですので逃げてください!!」

 

早苗「先ほど警察と自衛隊に連絡したので速やかに避難してください!!」

 

「なんだあの子達?」

 

「さぁ?映画のエキストラかなんかじゃないのか?」

 

生徒たちが一般人である人達に避難するように呼びかけるが、映画の撮影だと思っているようで誰も逃げようとしなかった。

そして馬に乗っている将軍らしき人物がゆっくりと腰に差している剣を抜き始めた。

 

将軍『■■■■■■■■─────!!』

 

そして将軍が勢いよく剣を振りかざして将軍の近くで撮影していた男を斬り捨てながら聞いたこともないような言語を叫んだ。

 

『う、うわぁぁぁぁぁぁ!?』

 

最初は突然の事で静かだったが男が斬られたと理解すると蜘蛛の子を散らすように人々は逃げ始めた。

そしてそれを追うかのように兵士やゴブリン、ワイバーンなどが人を襲い始めた。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

クーフーリン「『死を穿つ死棘の槍(ゲイボルク)』!!」

 

一誠「ドラゴンショット!!」

 

美琴「超電磁砲(レールガン)!!」

 

芥川「羅生門顎(アギト)!!」

 

朱乃「雷光よ!」

 

七花「虚刀流奥義、七花八裂!!」

 

アリア「風穴開けるわ!!」

 

飛鳥「行きなさいディーン!!」

 

ディーン『DEEEEEEEEEEEEEEN!!』

 

エルネスティ「『 雷轟嵐(サンダリングゲイル 』!!」

 

クレア「 『焔獄の縛鎖(フレイム・チェイン)』!!」

 

億泰「『ザ・ハンド』!!」

 

蓮太郎「『 隠禅・黒天風 』!!」

 

綾斗「『 九牙太刀 』!!」

 

一子「『大車輪』!!」

 

セリスティ「『重撃』!!」

 

銀座で謎の軍団が侵略を始め、それに対抗するように警察と禍終素学園教師、生徒たちが戦い始めてからしばらく経った。

銀座の大通りには大量の死体が転がっていた。剣や槍で殺された者、ワイバーンに上半身を喰われた者、など様々な死体があった。

 

零斗「クソっ!キリがねぇぞコイツら!!」

 

鍵「あぁ全くだな!!」

 

明久「というかこれ減ってるのかな!?」

 

零斗は自身の能力である『創造(クリエイション)』で創り出した武器を装備を持ってない禍終素学園の生徒達に渡し、ゴブリンやオークを狩っていた。

また、銀時や桂たちのように戦争を経験したことがある者たちは一般人を守りながら兵士たちと戦っていた。

 

銀時「ったく何だよコイツら?まるで十年前の時みてぇだな」

 

桂「あの時よりも酷いものだろう。あの時は会話が通じる相手だったが今回はいきなり攻撃してくる野蛮人だ」

 

辰馬「言葉が通じるんなら交渉が出来るんじゃがのう」

 

晋助「あんな野蛮な奴らにも交渉をしようなんざ相変わらずお前はバカだな辰馬」

 

陸奥「馬鹿は死んでも治らんじゃき、仕方無かろう」

 

辰馬「あはは、ぶち殺すぞおまんら」

 

会話しながら戦っている銀時たちだが状況はあまり良くなかった。

敵は銃などといった近代兵器は所持しておらず、兵士たちの実力もあまり高くはなかった。

しかしあまりに数が多いうえに非戦闘員を守りながらの戦いなので戦いにくかったのだ。

 

一夏「クソ、これじゃあジリ貧じゃないかよ」

 

ルクス「何とか戦えない人たちを安全な場所へ避難させたいんですけど・・・」

 

タケル「そんなとここの近くにあるのかよ!?」

 

空中にてワイバーンと戦っているIS『雪羅』を纏った一夏と装甲機竜『バハムート』を纏ったルクス、レリックイーター『ミスティルテイン』を纏ったタケルがそんなことを話していると空を飛んでいたワイバーンの一体が突然爆発した。

 

一誠「な、何だ今の爆発!?」

 

アラタ「俺にもわからねぇよ!?」

 

アリア「何かあっちから砲撃が飛んできた気がするわ」

 

全員が突然ワイバーンが撃墜したのを驚いているとズシン、ズシンと重量感のある音が響いていた。

音が聞こえた方を見るとそこには五十機のMW(モビルワーカー)と十五機の量産型カタクラフト『アレイオン』が75mmマシンガンやグレネードランチャーなどを装備し、こちらへやって来た。

 

『こちら銀座守備隊の者だ!民間人は直ちに皇居へ避難してください!!』

 

鞠戸「こちら嵐獄島の鞠戸大尉だ!そちらの指示に従う!!」

 

千冬「全員、皇居に逃げろ!!」

 

アレイオンに乗っている銀座守備隊の隊長らしき人物から皇居に避難するように指示されたので教師達は一般人と学園の非戦闘員を守りながら皇居へと移動するのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

銀座で謎の中世の門が現れたのと同時刻。南の森を警備している幻晶騎士『カルダトア』、『サロドレア』、『カルディトーレ』やMS『グレイズ』、『ガルム・ロディ』、『GN-XⅢ』。KMF『ヴィンセント』、『グロースター』、『暁』など色々なロボットたちと銃や剣を持った警備兵が南の森の上空でそれぞれ武器を構えながら突如現れた空間のヒビを警戒していた。

この空間のヒビは一時間前、この周辺をパトロールしていた警備隊が発見し、他の警備隊に連絡し今はこうして警戒態勢をとっているのだった。

 

コーラサワー『しっかし一体なんだこりゃ?』

 

騎操士(ナイトランナー)『さぁ・・・我々もこのような現象は初めてでして』

 

パイロットA『こういったことに詳しい人たちもこの島から外出していますしね』

 

ギルフォード『ダールトン将軍は何かご存知ありませんか?』

 

ダールトン『わからぬ。門の形をしたものなら十年前の戦争で見たことがあるがこのようなものは初めてだ』

 

サザーランドパイロット『十年前と言うとあの攘夷戦争のことですか』

 

クランク『そうだ。あの戦争の発端の一つは門から現れた我々のせいだからな』

 

アイン『そうですね、クランク二尉』

 

警戒しながらそんなことを話していると空間のヒビが広がりはじめ、そしてその空間のヒビが崩壊した。

そこから体が水晶らしきもので出来ているコオロギやヘビなどの姿をした人と同じくらいの大きさのものやエイやクマなどの姿をしたMSと同じくらいの大きさのものが様々な動物の種類で五十体を軽く超えていた。

 

コーラサワー『なんだこりゃ!?』

 

コーラサワーはその異様な姿とその数に驚愕した。

水晶の生物たちは警備兵の姿を見ると最初にコオロギ型のものが六本ある脚の内、前にある二本の脚を伸ばして警備兵の体を貫いた。

 

警備兵「がっ!?」

 

警備兵は刺された場所が悪く、そのまま即死してしまった。それを合図に他の水晶生物たちが警備兵を襲い始めた。

 

クランク『警備兵は全員逃げろ!ここは我々が食い止める!!』

 

クランクの命令を合図に警備兵はその場から撤退し、ロボットたちはそれぞれの武器を構え突撃した。

 

騎操士A『くらえ!』

 

カルダトアが剣をクマ型の生物に振り下ろしたがその斬撃は傷をつけることも出来ず、逆に跳ね返されてしまった。

 

隊長騎操士『下がれ!一斉砲撃で倒す!!』

 

カルダトアが一度下がると入れ替わるように十八機のサロドレア、十機のカルダトア、七機のカルディトーレが魔道兵装を水晶生物たちに向けていた。その数は四二。これを喰らえばただの大型魔獣なら群れで現れたとしてもほぼ全滅させることが可能だろう。

 

隊長騎操士『全機、一斉放射!!』

 

騎操士の隊長の合図と同時に幻晶騎士たちは魔道兵装を水晶生物たちに向けて一斉に放った。

それによって水晶生物たちが炎に包まれた。

 

騎操士B『やったのか?』

 

隊長騎操士『油断するな!まだ敵がやられたとは限らんのだぞ!!』

 

隊長がそう言ったのと同時に燃え盛る炎の中から水晶生物たちが飛び出して来た。その姿はあれほどの砲撃を受けたというのに全くの無傷だった。

 

隊長騎操士『な!?あれほどの砲撃を受けて全くの無傷だというのか!?』

 

パイロットA『ならビーム兵器ならどうだ!!』

 

空を飛んでいるGN-XⅢの一機が空中にいるエイ型の水晶生物にビームライフルを撃つが水晶の体によってビームは反射されてしまった。

 

パイロットA『バカな!?』

 

ギルフォード『実弾ならばどうだ!?』

 

ガルム・ロディ、グレイズ、サザーランド、グロースター、無頼によるマシンガンの一斉射撃が水晶生物に再度迫った。それは魔道兵装とビームライフルに比べると確実に水晶生物に効果があり、水晶生物の脚や腕など体の一部を破壊していった。

 

ダールトン『よし、このまま射撃を続けるぞ』

 

パイロットたち『イエス、ユアハイネス!!』

 

ダールトンの命令を聞きマシンガンを放ち続けるが、水晶生物たちは脚や腕を破壊されてもすぐに再生しそのままロボットたちに襲いかかったり逃げている警備兵たちを殺したりしていた。

 

パイロットB『こ、コイツらコックピットを狙っ───うわぁぁぁぁぁぁ!?』

 

パイロットC『アレックス!?よくもやりやがったな!!』

 

騎操士B『待て!陣形を崩すな!!』

 

警備兵B『ヒッ!?く、来るなぁぁぁぁぁ!?』

 

警備兵C『撤退だ!一度森の入口まで撤退するんだ!!』

 

警備兵D『バカなことを言うな!こんな化け物たちを町の近くまで連れていけば町の人間に被害がでてしまうだろうが!?』

 

警備兵E『ならどうすりゃいいんだよ!?あんな武器が効かない連中をどう倒せるんだよ!!』

 

魔道兵装もビーム兵器も剣も効かない水晶生物たちに全員が恐怖し、正常な判断をくだすことができないでいた。

 

コーラサワー『不死身のコーラサワー様を舐めるんじゃねぇよ!!』

 

飛行型の水晶生物がコーラサワー率いるGN-XⅢ部隊を襲ってくるがそれをランスで攻撃して撃退する。

 

ギルフォード『しかしこれではキリがないっ!!』

 

ダールトン『実弾は少なからずだが効果がある!再生出来ぬほどのダメージを与えるんだ!!』

 

パイロットD『りょ、了解!!』

 

ダールトンの指示に従いグレイズたちは水晶生物たちへの射撃を継続するのだった。

しかしそれは水晶生物の体を削るだけで倒すことはできないでいた。

 

銀座の門からの侵略者。嵐獄島の魔獣の森の空間のヒビから現れた謎の水晶生物。これは単なる序章に過ぎない。今後どのようなことが起こるかなど誰も予想することはできないのであった。




有頂天「皆さんお久しぶりです!」

「『貫き穿つ死翔の槍(ゲイ・ボルグ・オルタナティブ)』!!」

有頂天「ぎゃああああ!?」(大量の槍が作者を襲う)

スカサハ「待たせたな諸君。この作品の新のヒロインのスカサハの登場だ」

有頂天「いや、この作品基本ハーレムなんで新のヒロインとか言われましても・・・・」

スカサハ「黙れ凡骨」

有頂天「私は城⚫内じゃないです!?」

スカサハ「まぁ無駄話はこれぐらいにして次回予告に入るか。次回は私が零斗を性的に抱く」

有頂天「堂々と嘘吐きやがったよこの影の国の女王!?んなことしたらこの小説にRー18タグがつきますからね!?」

スカサハ「ケルトジョークだ、受け流すが良い」

有頂天「はぁ、そうですか。じゃあ今度こそ次回予告お願いします」

スカサハ「うむ。次回は今回の話の後編で悪の組織や門の向こう側の異世界の様子などについてだ」

有頂天「というわけで次回もよろしく!」

獅子王「次回は私も出ます」

ED『ぷりずむコミュニュケート』

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