禍終素学園の混沌な日常   作:有頂天皇帝

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今回より舞台は異世界へとなりました!!また、新たにスパロボ再世、天獄、X(一部作品登場なし)、HUNTER × HUNTER、這いよれニャル子さん、賢者の孫、マジンカイザーSKL、やはり俺の青春ラブコメはまちがっている、異世界魔王と召喚少女の奴隷魔術(予定)を追加する予定です

OP『GATE それは暁のように』


GATE六話 異世界突入開始

門の向こう側にある世界は今混乱していた。

始まりは一ヶ月前に帝都『ウラ・ビアンカ』の帝国軍の総戦力が門の向こう側へと攻め入ったがその内六割も喪失、更には門があるアルヌスの丘を自衛隊によって奪われ、それを奪い返そうと属国や周辺諸国を含めた連合諸王国軍が攻めてきたがこれも自衛隊たちによって壊滅させられた。これにより敵は合計で12万もの兵を失った。これは帝国兵士だけを数えた数であり、ゴブリンやワイバーンなどといった魔物や奴隷兵士などを含めたらその数は倍に届くかもしれなかった。

それでも帝国は戦争を止める気はないようだった。

しかし問題はこれだけではなかった。

帝国が門の向こう側へと軍を派遣したのと同じ頃、原因は不明だが多数の異世界がこの世界と融合してしまい、本来地図になかった国や都市が出現したり、今まで見たこともないような魔物が現れるようになったのだった。

何故か言語が通じないなどということは無かったが通貨や文化などが全く異なるために問題が起こることは多かった。

特に問題となったのは通貨と奴隷のこの二つである。

通貨は世界が違うことで金貨一枚をとっても価値が変わるし、金貨の製造方法もまた異なるのもあるので全てを同価値として扱うのは不可能だった。そして奴隷は認めている国と認めていない国などとわかれておりまた認めている国でも扱いの違いなどもあるので奴隷をどうするかということで迷ってもいた。

そんなわけで門の向こう側の世界の人々は混乱状態になっており、とてもじゃないが戦争を続けるのは得策ではなかった。現にこのままではまずいと国家の代表たちが話し合う場所を設けた。

しかしこの状況だと言うのに国家の争いは荒れに荒れ、ウラ・ビアンカ帝国やスレイン法国などといった亜人や魔物を下等生物や劣等種族として人間としての生活を認めない国とジュラ・テンペスト連邦国やブリュンヒルド公国などといった亜人や魔物などを一人の人間と同等な扱いをして生活を認める国で対立状態になっていた。

これにより国々はウラ・ビアンカ帝国やスレイン法国を中心とした人間至高主義とジュラ・テンペスト連邦国やブリュンヒルド公国を中心とした多種族平等主義の二つの勢力にわかれるのだった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

気づいたら異世界へと転移してしまった禍終素学園一行は、この辺りを散策するために新撰組を中心として高等部学生の半分と戦闘力のある教師たち十名ほどがこの辺りの散策をし、残った者達は簡単な拠点を作り始めた。幸い近くに森があるから材料に困ることもないし、学園教師や生徒にはフランキーやウソップのような手先の器用な者やエドワード兄弟のように錬金術を使える生徒達がいるので短時間で拠点が出来たのだった。

そして日が傾いてきた頃には散策組が帰ってきてその中には散策の途中で狩ったらしき猪や熊などを運んでいた。そして最後尾列である幻晶騎士『ツェンドリンブル』部隊が赤い甲殻で覆われているドラゴンを引きずっていた。

 

松平「それで?何かわかったことはあるか?」

 

近藤「残念ながらこの辺りには街や村がないようで情報を聞こうにも人に会うことが出来ませんでした」

 

土方「だがいくつか野営の跡らしきものが幾つか見られたから明日には散策範囲を拡大するつもりだ」

 

松平「そうか、ならその事は俺から学園長に言っておく。だがなぁ・・・・・」

 

松平は近藤と土方から調査の話を聞き、それを紫に伝えに行くと言ったがどうしても気になったことがあったので近藤たちに尋ねた。

 

松平「あのドラゴンはどうしたんだ?3秒以内に答えろ。はい、い~ち」

 

バンバンッ!!(松平が近藤と土方に向けて銃を撃つ音)

 

近藤・土方「「2と3はぁぁぁぁぁ!?」」

 

松平「知らねぇな、男は1だけ覚えてりゃ十分なんだよぉ。いいから早く答えないと鉛玉脳天にぶち込むぞ?」

 

近藤「わかったから!ちゃんと説明するから銃を下ろしてくれよとっつぁん!?」

 

松平が近藤の額に照準を合わせるので近藤は焦りながらちゃんと説明した。

要約するとこんな感じである。

 

現地人を探す途中に森に入った一同

        ↓

散策途中、猪など森の獣たちが襲ってきたのでそれを討伐

        ↓

討伐が一段落したと思ったら赤いドラゴンが空から襲ってきた

        ↓

襲ってきたのを返り討ちにして討伐する

        ↓

そして今に至る

 

松平「なるほどなぁ。まぁドラゴンの一匹や二匹ブチ殺しても別におじさんは気にしないけどさぁ」

 

近藤「そうだよな。やっぱり情報が手に入らなかったのはダメだよな」

 

松平「いや、そんなことよりおじさんはあのドラゴン早く食べたいんだけど」

 

土方「おいこらおっさん」

 

松平「お前らはタレと塩どっちで食べる?」

 

近藤「なんで食べること前提なんだよ!?」

 

沖田「まぁまぁ落ち着きましょうよ二人とも」(モグモグ)

 

山崎「そうですよ腹が減っては何とやらなんですからここは頂きましょうよ」(モグモグ)

 

終『ここはこのお肉でも食べて落ち着きましょうよ』(モグモグ)

 

土方「何お前ら食ってんの!?そんでいつの間に調理したんだよ!?」

 

土方はいつの間にか調理されたドラゴンや猪などの肉を食べている沖田たちにツッコミを入れていた。因みに狩ってきた獲物の解体などは零斗など魔獣や魔物を島で狩っている経験者たちがやり、調理は小松などの学園の食堂で働いている者達が行っていた。施設などは残念ながらここにはないが包丁やフライパンなどといったありふれた道具は零斗や士郎が創り、塩や醤油などの調味料は料理人たちが元々所持していたのを使っていた。

 

沖田「大丈夫ですよ土方さん。今は特になんの問題もねぇんですから今は明日に備えて体力つけやしょうぜ」

 

土方「まぁそりゃそうだが・・・・・」

 

近藤「おいトシ、このドラゴン肉の塩焼き美味いぞ。お前も食ってみろ!!」

 

土方「なんであんたは平然と食ってんだよ!?」

 

近藤「まぁ落ち着けよトシ、ここは総悟の言う通り明日に備えた方がいい。明日からは範囲を広げていくんだからな」

 

近藤がそう言いながら肉を食べるのを見て土方は何を言っても無駄だと感じるとため息をつきながらもその言葉に従った。

 

土方「はぁわかったよ。おい山崎俺の分の肉取ってこい、マヨネーズ忘れんなよ」

 

山崎「了解です!」

 

土方に命令された山崎は肉をとるために肉の置かれている場所へと走っていった。

そして拠点の中心にはステージのようなものがあり、そこでシェリル・ノームやランカ・リーなどのアイドルやスクールアイドルグループの『μ's』、『 A-RISE 』、『アイドルマスターズ』などがステージで歌ったり踊ったりして盛り上がっていた。

これはいきなりのことで生徒達が混乱しているのを落ち着かせるためにとランカや穂乃香たちからの提案によって決まったのだった。

結果的にも暗くなっていた生徒達が明るくなったのだからこれは良い案だっただろう。

 

 

────────そして、この歌を聴いていたのは禍終素学園の人たちだけではなかった。

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

生徒達がシェリルたちによるライブに夢中になっている間、新撰組と銀鳳騎士団、戦闘が出来る教師達が何が起こるかわからないということで拠点の周囲を警備していた。

 

銀時「あーあ、俺もこんな所で警備しないで向こうの方で酒でも飲みたいもんだね」

 

桂「バカを言うな。この仕事も生徒達の安全を確保する大事な仕事だ。しっかりやらんか」

 

銀時「わーってるよ」

 

銀時が怠そうに言っているのを桂は注意し、それに銀時はめんどくさい気持ちを隠そうともせず答えるのだった。

 

桂「ところで銀時、今回の事件、お前はどう思う」

 

銀時「まぁ少なくとも紫は関係ないだろうな。あいつは面白いことをやるにしてもまず俺ら教師に話してからやってるしな」

 

桂「そうだな、つまり今回のことは紫殿も預かり知れぬ事だということだな」

 

銀時「まぁそういうこった」

 

銀時と桂は今回の出来事を軽く話しながら歩いていた。すると

 

 

ガサガサッ(近くの草むらが揺れる音)

 

銀時・桂「「っ!?」」

 

 

銀時と桂は物音がした方に意識を向け、すぐに武器を取り出せるようにそれぞれ木刀と刀に手を伸ばしていた。

そして音がする草むらから現れたのは迷彩服を着た明らかに日本人らしき肌の色をした男だった。

その迷彩服を着た男が銀時と桂の顔を見て驚き、声をかけてきた。

 

「あれ?もしかしてお前らって銀時と桂か?」

 

銀時「そういうお前は確か・・・・・・この間ジャンプ借りた磯村くんだっけ?」

 

「違ぇよ!?誰だよ磯村って!?」

 

桂「ならこの間、俺とエリザベスと三人で駅前でラップをした有本か?」

 

「違ぇよ!?伊丹だよ!!お前らと高校で同じクラスだった伊丹耀司だよ!!」

 

銀時「あぁそういえば────」

 

銀時は伊丹の名前を聞いて高校時代、銀時が桂や坂本と話している席の斜め後ろでラノベを読んでいる伊丹の姿を思い出していた。

 

伊丹「いや最初に思い出すのそれ!?」

 

銀時「悪ぃお前で思い出せるのオタクだったことだけだわ」

 

桂「奇遇だな銀時、俺もだ」

 

伊丹「お前ら酷いな!?確かに事実だけどさぁ!!」

 

銀時と桂のあんまりな言葉に伊丹はうっすらと目元に涙を流すのだった。

 

伊丹「ってかなんでお前らここにいんの?」

 

伊丹はふとこの二人が特地にいることを不思議に思った。本来ならこの特地にいる日本人は伊丹たち自衛隊か特地からの侵略者達によって連れ去られた者達だけのはずだ。なのに何故この特地に彼らがいるのだろうか。伊丹は気になったので二人に聞くと

 

銀時「あん?なんで俺たちがここにいるかだァ?んなもん俺たちが知りてぇよ」

 

桂「我々も気づいたらここにいたからな」

 

といった感じで彼らがここにいる理由は本人達も分かっていないようだ。

 

伊丹「そうか、なら一応このことを伝えるために本部に戻った方がいいかもな・・・・・」

 

桂「本部?自衛隊は既にこの土地に本部があるのか?」

 

伊丹「まぁな、それで悪いんだが一度俺らの本部に来てくれないか?」

 

伊丹としては上官からの命令があるためこの特地の調査を続ける必要があるのだが、流石に同郷の友人達をこの未知の場所に放置するのは危険すぎるので今現在安全な場所である自分たちの本部へと来てもらいたかった。

 

銀時「あぁわかった。それじゃあ明日ガキ共連れてここに来るから明日の朝ここに集合な」

 

伊丹「そうか、助か────え?今なんて言った?」

 

桂「学園の生徒たち全員がこの世界に飛ばされてな。これから説明するから明日また来てくれ」

 

銀時「じゃ、そういう事だから」

 

銀時と桂はこれで会話は終わりと言わんばかりにその場から去っていった。伊丹は何も言えずに立ち尽くしてしまい、気づいた時には既に銀時と桂の姿は見えなくなっていた。

 

伊丹「はぁ・・・上になんて知らせりゃいいんだよ・・・・」

 

伊丹は頭をかきながら部下たちにこのことを知らせるために野営している場所へと戻っていった。




有頂天「はい、今回から異世界を舞台として始まります!!今回のゲストはGATEの主人公の伊丹耀司さんです」

伊丹「いや~こんなおじさんがゲストでいいのかな?」

有頂天「天パ教師だってゲストで呼ばれるんですからありですよ。ところで伊丹さんは元嵐獄島出身だそうですが何故東京で自衛隊をやっているのですか?」

伊丹「そりゃもちろん漫画やグッズを発売日当日に買うためだよ!!」

有頂天「なるほど、流石はオタクですね。嫌いじゃないですむしろ共感出来ます」

伊丹「ところでエルネスティくんたちが倒して他のみんなが食べていたのってもしかしなくても」

有頂天「まぁお察しの通り炎龍です。この作品に登場している方々にとって炎龍は脅威じゃないので序盤のうちに退場していただきました。なのでコダ村やエルフで炎龍による犠牲者はいません」

伊丹「そうか、それじゃあテュカの親父さんも無事ってことか・・・」

有頂天「まぁその分難敵が多く出てくるので楽しみにしてください!!」

テュカ「それじゃあ次回予告!」

レレイ「次回は新たに現るサーヴァントに別世界の人間、新たな舞台」

ロウリィ「みんなぁ?楽しみにしていなさいよォ?」

ED『ぷりずむコミュニュケート』

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