OP『プライド革命』
春風が吹き桜が舞い散る今日この頃。禍終素学園はいつもと同じように────
ドゴォン!!(教室の扉が勢いよく飛ばされた音)
─────バカ共がバカ騒ぎしているのだった。
銀時「うぼおォォ!?」
扉ごと教室から飛ばされたのは2ーZ担任の坂田銀時。教室の中には零斗を筆頭に殺気立っている2ーZの生徒たちがいた
零斗「ざっけんなこの腐れ天パァァァァ!!」
霊夢「みんなが預けた今日の放課後からのカラオケ大会の費用を競馬(ウマ)ですったってどういうことよ!?」
新八「みんなが今日この日をどれだけ楽しみにしてたと思ってんだゴラァ!!」
雄二「マジでぶっ殺すぞこの野郎!!」
どうやら銀時がカラオケ大会の費用を競馬で使い切ってしまったらしく零斗たちは銀時を糾弾していた。
銀時「ち、違うんだ。まさかジャスタウェイが天皇賞とるとは・・・。あんな駄馬もうとっくに馬刺しになってるもんだと・・・」
春虎「んな言い訳はどうでもいいんだよ!!」
深夏「私らのカラオケ代はどうしてくれるんだって聞いてんだよ!!」
ミラ「さっさと腎臓なり肝臓なり売ってお金にしてください!!」
追い詰められた銀時はなんとか言い訳してこの場から逃げようとするが当然そんなもので許す2ーZの生徒ではない。
それを悟った銀時は廊下の窓を壊して校舎から飛び降り着地すると同時に全力疾走で学園から逃げ出した。
魔理沙「ちぃっ、無駄に逃げ足は早いな!!」
当麻「待てよ銀さん!!」
妹紅「人の金を競馬に使いやがって!!」
一誠「待てやゴラァァァァ!!」
銀時が逃げるのをそのまま見過ごす訳もなくブチ切れた2ーZの生徒たちは銀時と同じように窓から飛び下りて銀時を追いかけるのだった。銀時は人の目につかぬよう路地裏を通って逃げておりたまたま見つけた零斗は一人その後を追うのだった。
同じ頃、松野家にて
ガシャァァァン!!(玄関の扉が壊れる音)
おそ松「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!?」
突然、松野家からおそ松が吹き飛ばされてきて松野家の玄関の扉を破壊する。
チョロ松「おいくそ長男、兄弟の財布盗んだ上に全部パチンコで使い切ったってどういうことだゴラァ」
カラ松「返答次第じゃあ」
一松「殺す」
十四松「コロース」
トド松「正直に言った方が身のためだよおそ松兄さん」
どうやらおそ松もまたどこぞの天パダメ教師と同じように他人の金で賭け事をしたようで、おそ松以外の兄弟はおそ松を処刑する気満々なのかそれぞれ武器を手に持っていた。
おそ松「ち、違うんだ。途中までは運が良くて元金の倍まで稼げたんだよ。そこでやめときゃ良かったんだが頭の中で赤塚先生が『続けちゃってもいいさ』って言ってた気がしてそのまま続けてたら・・・・・」
チョロ松「なに赤塚先生を言い訳にとんでもないこと言ってんだよこのクソ長男!!」
おそ松もまたその場逃れの言い訳をするがそんなものでごまかせる訳もなくむしろチョロ松たちの怒りを上げるようなものだった。
6つ子(おそ松除く)『死ねやクソ松ぅぅぅぅぅ!!』
おそ松「死んでたまるかァァァァァァ!!」
おそ松は凶器を振り回してくる5人の兄弟から逃げるのため銀時と同じように路地裏を通って逃げるのだった。
また同じ頃、新撰組屯所にて
山崎「ぎゃあああ!?」
突然、レストランの中から山崎が吹き飛ばされてレストランの自動ドアを破壊する。
土方「張り込み中にのんびり『ヒ〇ナンデス』か、いい身分になったもんだな。おい?覚悟は出来てんだろうな?」
山崎「ちっ、違うんです副長。ヒ〇ナンデスって平日は学校があるから中々見れなくてつい・・・・」
土方「士道不覚悟で切腹だボケェェェェ!!」
山崎「ヒィィィィィィィ!?」
土方に恐怖した山崎はすぐさま逃げ出し、土方は山崎を全力で追いかけていった。
それからしばらくした頃。
銀時「まいたか!」
零斗「逃がすわけねぇだろうが!!」
銀時「ちぃっ!!」
路地裏から出てきた銀時が走りながら後ろに振り向いて確認すると零斗の姿が見え舌打ちするとまた走り出した。
その一方。
一松「どこ行きやがったあのクソ松!!」
トド松「相変わらず逃げるのだけは早いね」
おそ松を見失ってしまったトド松たちは別れて虱潰しにおそ松を探しているが中々見つからないでいた。
おそ松「長男舐めるなっつーの」
路地裏の影からこっそりと見ていたおそ松は誰にも気づかれないようにそのまま走りだす。
そのまた一方。
土方「チッ!どこいきやがった」
路地裏で山崎を見失った土方が周りを見回し、こちらもまた走り出す。
そして、とある路地裏に差し掛かった辺り──。
零斗「くたばれクソ天パァァァァ!!」
銀時「そげぶっ!?」
銀時に追いついた零斗は走った勢いを殺さずにそのままドロップキックを銀時にかました。
土方・おそ松「「うおっ!?」」
山崎を追いかけていた土方と兄弟から逃げていたおそ松は突然飛んできた銀時と零斗にぶつかりそうになり足を止めてしまった。その間に山崎は遠くに逃げてしまった上にカラ松が近くでナンパをしていた。
おそ松 「何やってんだ!どけェ!!邪魔なんだよ」
零斗「うるせぇよクソニート!!こっちはこのクソ天パをぶちのめさなきゃならねぇんだよ!!てめぇらがどっかいけボケ!!」
土方「てめーがどけェ!!こっちゃ任務中なんだよ!叩き斬られてーのか!!」
銀時「つーかテメーら銀さんを足蹴にしてんじゃねーよ!!」
4人は苛立っているようでこのままだと喧嘩に発展しそうになっていた。互いに意地になっているのかその場から離れず先に目の前の馬鹿どもを潰すことを考えていた。
銀時「いいからどけって言ってんのが・・・」
銀時がそう怒鳴りかけたときだった。
プアアアーーー(トラックのクラクションの音)
突然横から鳴り出したクラクションに銀時、零斗、土方、おそ松が振り向くが、もう避けようがなかった。
そして──。
銀時が白衣の中に隠し持っていた木刀『洞爺湖』と零斗の腰にさしている黒剣が道路に転がり落ちた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
医師A「なんともありません」
トラックに撥ねられた4人は病院にてそれぞれ別室で診察を受けていた。
医師B「奇跡としか言いようがありませんな。ダンプにはねられてかすり傷一つ負っていないなんて」
医師C「普通ミンチですよミンチ。一体どういう身体してるんですか貴方」
医師D「身体中一通り検査しましたが何の異常もありませんでした」
医師A「ただ、頭などを打って一時的に記憶に支障をきたしているかもしれないので一応確認しますよ」
医師B「ご自分のお名前とご職業をお願いします」
それぞれの検査をしていた医師がそう質問すると4人はそれぞれ自分の名前を言ったのだが───
土方?「坂田銀時。教師ッス」
土方は何故か死んだ魚のような目をして、自分の名前ではなく、銀時の名前と職業を名乗りだした。
銀時?「土方十四郎。真選組副長だ」
何故かキリッとして瞳孔が開いた目をしており、土方の名前と職業を名乗った。
おそ松?「竜ヶ崎零斗。禍終素学園高等部の2年です」
おそ松もまたいつものだらしない顔ではなく真面目な顔つきで零斗の名前と学園の名前を名乗った。
零斗?「松野おそ松でーす。夢はビッグになることで今は無職でーす」
そして零斗もまた普段の真面目な顔が崩れ切ってだらしない顔の上に態度までだらしなくなっていた
医師A、B、C、D『・・・・・・・・』
医師たちはカルテを確認する。
医師C「あっ、ハイハイ。これ、一緒に事故に遭われた方とカルテごっちゃになってますね」
医師D「申し訳ありません。こちらの手違いでした」
医師A「うん……。やっぱり何ともないみたいですね」
医師B「まぁ、様子を見ましょう。何かあったらすぐ病院に来てくださいね」
「お大事に~」
こうして、零斗たちも無事に診察を終えた。しかし。
銀時?「あー、頭痛ェ。本当に大丈夫なんだろうな、コレ」
土方?「ったく。バカのせいでとんだ手間とらされちまったぜ」
零斗?「っち、あの腐れ天パのせいで酷い目にあったぜ」
おそ松?「あーあ、今日はとことんついてねぇな・・・」
4人は頭痛を気にしながらも病院を出て行き、何時も通っている艦娘の鳳翔さんと間宮さんが経営している居酒屋へと行った。この店は夜は居酒屋で昼間の間は定食屋として営業しているのだった。
鳳翔・間宮「「いらっしゃーい」」
土方?「何時もの頼むわ」
おそ松?「俺も何時ものでお願いします」
笑顔で迎える2人に土方?とおそ松?はそう注文した。それからしばらくすると
鳳翔「はい、土方スペシャル一丁!」
間宮「はい、唐揚げ定食お待たせしました!」
鳳翔と間宮は土方がいつも注文しているマヨネーズがとぐろを巻いている丼とおそ松がちょくちょく来ては兄弟で来ては頼む唐揚げ定食を頼むのだが、土方?とおそ松?は何故か違和感を持って土方スペシャルと唐揚げ定食を見つめていた。
土方?「おい・・・、鳳翔さん。誰がこんな犬のエサ注文したよ」
おそ松?「間宮さん。俺もいつものは唐揚げ定食じゃなくてチキン南蛮定食ですよ」
鳳翔「え?でも・・・・・」
間宮「お二人ともいつものだって・・・・」
鳳翔と間宮は2人の言っている意味が分からないようで首をかしげていた。
それに対して土方?とおそ松?は近くに置いてあった宇治金時まみれの丼とチキン南蛮定食を引き寄せて鳳翔と間宮にこう言った。
土方?「宇治銀時丼だよ!ホラッ、ホカホカご飯にこんもり甘い小豆が乗った……」
銀時?「ひょっとして、この猫のエサの事ですか」
零斗?「じゃあこのチキン南蛮定食ももしかしておたくの?」
右側の席で同じく宇治銀時丼とチキン南蛮定食に違和感を持っていた銀時?と零斗?が土方に言った。
土方?「あっそうです。ひょっとしてこの犬のエサ、おたくのですか?」
おそ松?「じゃあこの唐揚げ定食もそちらの?」
土方?「オイオイ鳳翔さ~ん、間宮さ~ん、ちょっと頼むよ~」
土方?とおそ松?は土方スペシャルと唐揚げ定食をそれぞれ銀時?と零斗?に譲ると2人にそう言った。それに対して鳳翔と間宮は笑顔で謝りながら二人にこう言った。
鳳翔「あ~、ごめんなさい」
間宮「今日は逆、なんですね。坂田さん、土方さん。それに零斗くん、おそ松さん」
『逆?』
4人は自分達の注文した物を恐る恐る確認した。そしてそれぞれの顔を見合わせると
土方?・おそ松?・銀時?・零斗?「「「「入れ替わってたァァァァァ!!」」」」
そして4人の叫びが居酒屋の中に響き渡った。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
鳳翔と間宮の居酒屋を出た零斗?たちは町外れにある廃ビルの屋上で黄昏ていた。
銀時?「・・・・・・」
土方?「・・・・・・・・」
おそ松?「・・・・・・・」
零斗?「・・・・・・・・」
現実を受け止められないのか死んだ魚のような目で無心に夕焼け空を見つめている4人だがとうとう耐えきれなくなったおそ松?は零斗?と、銀時?は土方?と互いに胸ぐらを掴みあった。
『『『『つーか、俺の身体を返せぇぇぇぇぇぇぇぇ!!』』』』
何の影響かは分からないが4人はそれぞれ身体と中身が入れ替わってしまったようだ。簡単に図で表すと
銀時←→土方 零斗←→おそ松
と言った具合に中身である魂が入れ替わってしまったようだ。
なお、次のセリフからわかりやすくするために中身(身体)と言った形で進めていきます。
銀時(土方)「警察が人の身体に不法侵入していいのかよコノヤロー!!」
土方(銀時)「人の身体に空き巣に入ったのはてめェだろーが!現行犯逮捕だコルァ!!」
ドォン!
銀時(土方)「パクれんならパクってみろよ!今のお前はパチンコ三昧のダメ教師!!生徒の見本にもなりゃしねェ無力なただの社会のゴミなんだよザマーミロ!!」
ドォォン! ドォン!
土方(銀時)「ゴミはてめーだ税金泥棒!!警察なんざ、税金を貪り食うだけの無能集団なんだよ!!今のお前には何もできやしねェェ!!」
零斗(おそ松)「あの、殴り合うのやめませんか!なんかもう殴った拳が全部ブーメランみたいに全部帰ってるんですけど!?」
おそ松(零斗)「じゃあお前も殴るのやめてくんない!?」
現実を認めたくない銀時(土方)と土方(銀時)は互いに殴りあいを始めているのを同じように童貞クソニートと身体が入れ替わったことを認めたくない零斗(おそ松)がおそ松(零斗)を近くに落ちていた鉄パイプで頭を何度も叩きつけながら止めた。
その後、一旦落ち着いた4人はそれぞれ現状の確認をした。
土方(銀時)「・・・夢を見た。あの時」
零斗(おそ松)「夢?」
土方(銀時)「ダンプにはねられた俺達の身体が、下に見えた」
銀時(土方)「・・・オイ、それってまさか・・・・」
土方(銀時)「なんだか嫌な予感はしてた。早く戻らなければ取り返しのつかない事になる、直感的に思った。俺は同じように考えていた隣の玉と共に互いの身体に急いで戻ろうとした。その時、俺たちは背後から、妙な毛玉と薄汚れた玉がとんでもない勢いで飛んでくるのに気づいた」
銀時(土方)「ねェ、ひょっとしてそれ俺?なんで毛生えてんの?」
おそ松(零斗)「俺のに関しては薄汚れてんだけど?どういうこと?」
ぎこちない表情をした銀時(土方)とおそ松(零斗)が思わずに訊く。恐らく銀時は天パが、おそ松はクズさが、魂にまで影響される程の影響力があるのだろう。
土方(銀時)「気づいた時には遅かった。俺たちはその二つの玉とぶつかってそれぞれあらぬ方向にお前とおそ松の身体の方に吹っ飛んだ。後ろからやってきた二つの玉は衝撃で真っ二つに割れ、半分は俺と零斗の身体に、そしてもう半分は猫の死骸のケツの穴に吸い込まれていった」
おそ松(零斗)「二つに割れたってどーいう事だァ!!猫のケツの穴ってどーいう事だァ!!」
銀時(土方)「大丈夫なの!?毛玉大丈夫なの!?」
土方(銀時)「で・・・・、気づいたらこうなってたワケだ」
銀時(土方)「毛玉はァァァァ!?ケツの穴の方の毛玉はァァ!?」
おそ松(零斗)「汚れた方は!?猫のケツに入った汚れた方はどうなったんだよ!?」
銀時(土方)とおそ松(零斗)はタバコをふかしている土方(銀時)が言った、猫の死骸に入っていったもう半分の二つの玉の行方について訊こうとしたが、土方(銀時)は話をここで締め括ってしまった。
土方(銀時)「つまりだ、俺達ゃダンプにはねられながらも奇跡的に五体は無傷だったが、魂は外に飛び出しちまってた。で、お互い慌てて身体に戻ろうとする所にぶつかって、一回猫のケツの穴を通って、入れ違いの身体に入ってしまった。・・・という夢を見た」
零斗(おそ松)「そうか夢か・・・」
ここまで黙って話を聞いていた零斗(おそ松)はとんでもない行動を起こした。
零斗(おそ松)「じゃあ、目ェ覚ませばこの悪夢も終わるな」
おそ松(零斗)・銀時(土方)・土方・(銀時)「「「待てェェェェェェェェェェェェ!!」」」
零斗(おそ松)はおそ松(零斗)を廃ビルの屋上から落とそうと逆さまにしているのを3人が止めた。
零斗(おそ松)「うるせぇ!元の身体に戻るにはもういっぺん死にかけて魂アスファルトにぶちまけるしかねーだろが!!」
おそ松(零斗)「アホかァァ!!こんな所から落ちたらてめーの実家なくなんぞォ!!」
早まった行動に出る零斗(おそ松)を逆さまにぶら下げられたおそ松(零斗)が制止する。しかし、零斗(おそ松)はまだ冷静さを欠いたままであった。
零斗(おそ松)「じゃあ、こいつの実家をメンチカツ屋にする」
銀時(土方)「落ち着けェ!!また死にかけたら魂が出る確証はあんのか!?下手したら今度は本当におっ死ぬかもしれねーんだぞ!!」
土方(銀時)「元に戻る確実な手段を見つけるまでは勝手なマネはするな!」
零斗(おそ松)「確実な方法って、そんなもんあるんですか?」
廃ビルの屋上の手すりに捕まった零斗(おそ松)を銀時(土方)と土方(銀時)が止めた。零斗(おそ松)は苛立たしそうに何か解決策でもあるのかを聞く。
土方(銀時)「知るか。だがこんなバカげた話、誰も信じてくれるワケもねェ。てめーで捜すしかねーだろ 」
銀時(土方)「オイ冗談じゃねーぞ。それまでこのニコチンまみれの身体でどうしろってんだ」
零斗(おそ松)「俺も嫌ですよ。このままじゃクソニート菌が移っちゃいますよ」
おそ松(零斗)「おい、クソニート菌ってなんだコラ?」
しばらくの間今の身体のまま生活しなければならないことに3人は納得できてないのかどこか苛ついていた。
土方(銀時)「・・・・。やっていくしか・・・、ねーだろ。俺は禍終素学園の2ーZの担任の坂田銀時として、お前は真選組副長、土方十四郎として。そして零斗は童貞クソニートの松野家長男として、おそ松は禍終素学園2ーZの竜ヶ崎零斗として」
土方(銀時)も本当の所、銀時の身体が嫌だったようで、土方(銀時)の顔には怒りが出ていた。
銀時(土方)「ふざけんな冗談じゃ……」
メリッ
突然、土方(銀時)の後頭部から、何か嫌な音がして、血が噴き出した。
『見~つけた』
既に銀時に対する殺意を顔に出していた2ーZのクラスメイトであった。土方(銀時)が出血したのは神楽に後頭部を鷲掴みにされた為であった。そして神楽は鷲掴みにした土方(銀時)を地面に叩きつけた。
土方(銀時)「ぐぁああああああ!!」
零斗(おそ松)「ひ、土方ぁぁぁぁぁ!?」
神楽「どこまで逃げてんだてめーは。今日こそはカラオケ大会を開催させてもらうネ」
鍵「ったく。ギャンブルばっかやってんじゃねぇよこの腐れ天パ」
セリナ「私達の事を裏切って競馬に全部使い込むなんて酷いですよ銀さん!!」
神楽に続き、鍵とセリナもまた土方(銀時)を糾弾する。そして彼らの後ろには殺気立っている他の2ーZ生徒達が土方(銀時)をボコる準備をしていた。
土方(銀時)「ちょっ・・・、ちょっと待てェェェ!!カラオケ大会って何だ!?オッ・・・、オイ!どーいう事だコレ!?」
あまりにも急な事態に土方(銀時)は銀時(土方)に訊く。しかし──。
銀時(土方)「やれやれ、カラオケ大会の費用を全部ギャンブルに使い込むとはつくづく見下げ果てた野郎だ」
なんと、銀時(土方)はタバコに火を付けて吸い始め、本物の土方を装った。
銀時(土方)「ガキども、ついでに未納の寮費もむしっときな。色々な人に迷惑をかけるダメ人間はこの俺、真選組副長・土方十四郎が許さん」
土方(銀時)「何急に土方さんヅラしてんだァァっ!!ダメ人間はてめーだろォォ!!」
ぶちギレた2ーZのクラスメイトから暴行を受ける土方(銀時)は銀時(土方)にツッコミを入れながら手を伸ばして銀時(土方)を呼び止めようとするが、銀時(土方)は他人事のように無視して背を向け、その場から立ち去っていく。
零斗(おそ松)「待てみんな!そいつは銀さんじゃなくて本物の銀さんは────」
ガシッ
『つーかまえた』
零斗(おそ松)が2ーZのクラスメイトたちに銀時と土方の中身が変わっていることを伝えようとしたが、その前に一松に頭を捕まれ、土方(銀時)同様地面に叩きつけられてしまった。
トド松「このクソ長男が!!」
チョロ松「兄弟の金全部パチンコで使い切りやがって!!」
十四松「ボゥッエー!!」
怒りをぶつけるかの如く6つ子たちは零斗をボコり始めた。
零斗(おそ松)「ちょっ、待てやクソ松共!!いきなり何しやがるんだ!?」
零斗もまたいきなりのことで驚きながらもチョロ松たちに訳を聞こうとするが───
おそ松(零斗)「やれやれ、童貞クソニートなだけあって他人の金を勝手に使って恥ずかしくねぇのかよ」
おそ松(零斗)はポケットから取り出したキャンディーを舐めながらそんなことを言い出した。
おそ松(零斗)「おい、クソニートども。けつ毛から何まで全部むしり取ってやんな」
零斗(おそ松)「何勝手なこと言ってんだゴミクズ野郎が!!」
銀時(土方)同様他人事のように無視して背中を向けて去っていくおそ松(零斗)に殺意をのせた言葉を放つ。
土方(銀時)「待てコルァァ!!何でてめーの負債を俺が請け負わなきゃならねーんだ!!財布取り返すんじゃなかったァ!!」
零斗(おそ松)「クソ松!!テメェも俺にギャンブルの借金を押し付けてんじゃねぇぞゴミが!!」
土方(銀時)と零斗(おそ松)が2人を再三呼び止めようとするが2人はゆっくりと階段の方に向かっていった。
土方(銀時)・零斗(おそ松)「「待て待て!!お前らの(ヘッポコ教師・クソ長男)、あっち──ぎゃああああああああああ!!」」
哀れ土方(銀時)と零斗(おそ松)は2ーZのクラスメイトと松野兄弟によって血祭りに上げられてズルズルと引き摺られていった。
銀時(土方)・おそ松(零斗)「「……助かった」」
事故で魂が入れ替わったお陰で一応難を逃れた銀時(土方)とおそ松(零斗)は階段で呟いた。
銀時(土方)「まさか、この身体に救われるとはな」
おそ松(零斗)「ここはアイツの言う通り、しばらくはこのままでいた方がいいかもしれね・・・・」
ドカアアアアアアン!!
2人が階段を降りている途中の、突然何者かが投げ込んだ手榴弾が爆発し、銀時(土方)とおそ松(零斗)は爆風で吹き飛ばされ、屋上に続く扉に突き刺さった。
沖田「あっ、すみません土方さん、零斗」
下から、バズーカを持った沖田が何故か笑顔で階段を昇りながら銀時(土方)とおそ松(零斗)に平謝りした。沖田は土方を暗殺すべく手榴弾を階段に投げ込んだのだ。
沖田「何やらコソコソとこのビルに入っていくのが見えたんでねェ、テロリストでも見つけたのかと思って突入したら、いや~すみません」
「でもいつもの2人ならかわしてたのに、今日は調子悪そうですねぃ」
銀時(土方)・おそ松(零斗)「「そ……、そう?」」
銀時(土方)とおそ松(零斗)は頭から血を流し、ガラスが突き刺さったまま沖田に返しながら、こう思った。
銀時(土方)・おそ松(零斗)「「(あっちもこっちも変わんねェェェェェ!!)」」
こうして、4人の男は中身が入れ替わってしまい、何事にもだらしない真選組副長と、何事にも厳しい2ーZ担任、クソニートな2ーZ生徒、真面目な6つ子の長男が誕生した。果たして4人は元に戻れるのか?Z組と真選組、そして松野兄弟はどうなってしまうのか?とりあえず続く。
アンケート投票してくれた人たちありがとうございました!!選ばれなかっ花見とアイドルの勲章は入れ替わり編終わったあとにやるかは分かりませんがいつかやりますね。また、このキャラとこのキャラの入れ替わったの見たいとかあったら考えておくのでよろしくお願いします
ED『バカ・ゴー・ホーム』