今回は前回の続きで主人公vs中村君です
中村君のデッキとは一体?主人公の謝罪の意味とは?
それは読んでみてのお楽しみということで
今回なんですが、上手く書けなくて途中何度も書き直しているのでもしかしたら矛盾点やミスがあるかもしれません
もし発見されましたらコメント等からお願いします
それではどうぞ!
「「デュエル!!」」
こうして中村とのデュエルが始まった。
ちなみに今までほとんど使う機会がなかったけどデュエルディスクには先行後攻を自動的に決めてくれる機能が付いている。だが、この機能を使用しないで対戦者同士で決めることも出来る。野良試合などではそういう決め方も多いと聞く。
この機能を使わなければならないと決められているのはプロリーグなどの公式戦だな。そしてこのアカデミアの試験でもこの機能を使用するよう決められているんだ。
さぁその自動判定の結果は…中村のディスクが点灯した。先行はアイツだな。
「よっしゃ! 俺の先行! ドロー!!」
中村が勢いよくドローする。
さて、詳しいデッキ内容なのかは知らないが、コイツがどんなカードを使うのかは聞いたことがある。コイツは…。
「俺は憑依装着ヒータちゃんを攻撃表示で召喚!!」
そう。コイツはイラストがかわいい所謂アイドルカードを熱烈に愛し、そのカードを使うのだ。
今出した憑依装着モンスターだって元になる霊使いを使って特殊召喚しなければ効果が使えない。まぁ打点は高いけどやっぱりアイドルカードって理由で採用しているんだろうなぁ…。
そしてこのアイドルカード達に今回の俺のデッキは非常にまずい。デュエルな以上全力でいかせてもらうが、果たしてどうなるのか…不安だ。
「俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!」
中村 LP4000 手札3枚
憑依装着―ヒータ
伏せカード2枚
「俺のターンドロー!」
「お前のドローフェイズにリバースオープン! トラップカードピケルの読心術を発動! お前の2回目のエンドフェイズまでお前がドローしたカードを確認させてもらうぜ!!」
ほう…ピーピングカードか。永続罠じゃないからここで無効にしないと効果が起動してしまうのだが、まぁ対処出来ないから仕方ない。
ピーピングということはもう1枚の伏せはマインド・クラッシュか? こっちも打たれたら対処が出来ない。面倒だな…。
「俺のドローしたカードは封印の黄金櫃だ」
ドローしたカードを手札へ加えて、改めて初期手札を確認してみる。まだまだ調整が必要なデッキなんだけど、どうにか変な事故を起こさないでくれたみたいだな。
ここで使わないってことは伏せはマインド・クラッシュじゃないのか? それとも黄金櫃はスルーでいいってことなんだろうか…。まぁ何もしてこないなら使わせてもらうぞ!
「俺は魔法カード封印の黄金櫃を発動する。効果によりデッキからカードを1枚選択してゲームから除外。そして2ターン後の俺のスタンバイフェイズに除外したカードを手札へと加える」
さてどうしようかな…。このカードを使ってサーチしておきたいカードは大体3枚ほど。どのカードを選択するかが結構重要になる。悩むけどコイツにしておくか…。
「俺は偉大魔獣ガーゼットを選択しゲームから除外。そしてモンスターをセット。更にカードを1枚伏せてターンエンド」
遊一 LP4000 手札3枚
セットモンスター1枚
伏せカード1枚
とりあえず最初はこんなもんだろう。このデッキは基本的に序盤は受身であることが多いからな。まずは相手の出方を見ることにする。
「俺のターンドロー! 俺はマジシャンズ・ヴァルキリアちゃんを攻撃表示で召喚するぜ!!」
今度はヴァルキリアか。ブラマジガールに似たコイツはこれまた人気の高いアイドルカードだな。だがコイツはただかわいいだけのカードじゃない。
「バトル! ヒータちゃんでセットモンスターを攻撃だ! そして攻撃宣言時トラップ発動! マジシャンズ・サークルだ! お互い攻撃力2000以下の魔法使い族を攻撃表示で特殊召喚する!!」
マジシャンズ・サークルか。一応俺のデッキには魔法使い族はいるにはいる。だがコイツはこの効果では特殊召喚出来ないんだよなぁ…。デッキに他の魔法使いはいない。しかもこの世界であるかどうかはわかんないけど、確認させるためにデッキ公開するのも嫌だし…、割っておこうかな。
「トラップ発動! 魔宮の賄賂! 魔法、罠カードの発動を無効にして破壊だ。その後相手はカードを1枚ドローする」
「なに!? ならこのまま攻撃続行だ! いけ! ヒータちゃん!!」
「セットモンスターはキラートマトだ。そして破壊されたキラートマトの効果発動。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、デッキから攻撃力1500以下の闇属性モンスター1体を攻撃表示で特殊召喚する。俺はデッキよりキラートマトを特殊召喚」
「そんなトマト何度出しても無駄だ! 俺のアイドル達の方がかわいくて強いぜ! ヴァルキリアちゃんでキラートマトを攻撃だ!!」
遊一 LP4000→3800
「もう一度キラートマトの効果を発動する。今度はプチトマボーを特殊召喚だ」
ヴァルキリアの魔法を受けてライフが減った。だがこの程度なんてことはない。墓地を肥やせたことを思えば必要経費だな。それにプチトマボーを出せたし十分だ。
「俺はこのままターンエンドだ!」
中村 LP4000 手札5枚
憑依装着―ヒータ
マジシャンズ・ヴァルキリア
さて、マインド・クラッシュ対策にと思って賄賂伏せといてよかったな…。多分マジシャンズ・サークルで呼ぼうとしてたのは2枚目のヴァルキリアだろ? 通してたらヴァルキリアでロックをかけらてれた上モンスター3体並んでいた。
「俺のターンドロー!」
「さぁピケルの読心術の効果でドローカードを公開してもらうぞ!」
「わかってる。俺がドローしたのは儀式の準備だ」
というかせっかくピーピングしたのにこれといって動きがない。何も伏せがないってことは結局マイクラは手札にないってことか? なら何故ピーピングを…意図がわからん。
しかし向こうの意図がわからない以上あれこれ憶測ばっかしても仕方ない。儀式の準備も引けたことだしこちらも動くとするか。
「俺は魔法カード儀式の準備を発動。デッキから儀式モンスターを手札に加える。俺はデッキからサクリファイスを選択して手札へ。そしてその後墓地から儀式魔法を手札へ加えることが出来るが、今は俺の墓地に儀式魔法はない」
さて準備オッケーだな。これから行われることを俺はこのデッキのコンセプトだから仕方ないとは思うのだが、中村は怒るんだろうなぁ…。
そんなことを考えながら俺は手札のカードに手をかけた。
「魔法カード強制転移を発動。お互いのプレイヤーは自身のフィールドのモンスターを選択し、そのモンスターのコントロールを入れ替える。俺はプチトマボーを選択する」
「なに!? お前!! 俺のアイドル達を奪う気か!?」
ほら怒った…。そりゃ自分のお気に入りのカードを奪われれば嫌かもしれないけど、そういうカード効果なんだから仕方ないじゃないか…。
「さぁ、入れ替えるモンスターを選んでくれ中村」
「くそ!! 俺はヴァルキリアちゃんを選択する…」
こうして俺のフィールドへヴァルキリアがやってきた。もっともコイツはすぐいなくなるんだけどね。
「儀式魔法イリュージョンの儀式を発動! 手札、フィールドからレベル1以上になるようモンスターを生贄にささげて手札からサクリファイスを特殊召喚出来る。俺はマジシャンズ・ヴァルキリアを生贄にサクリファイスを攻撃表示で特殊召喚」
さっき言ってた俺のデッキの唯一の魔法使い族モンスターが降り立つ。ヴァルキリアを生贄にささげたことで中村の視線がさらに鋭くなったように見えるんだけど、まだこれだけじゃ終わらないんだよなぁ…。
「更にサクリファイスの効果発動! 1ターンに1度相手フィールド上のモンスターを選択し自身の装備カードとして装備することが出来る。そしてサクリファイスの攻守はその効果で装備したモンスターの元々の数値と同じになる。それは憑依装着ヒータを選択して装備!」
サクリファイス 攻撃力0→1850
守備力0→1500
「ヴァルキリアちゃんだけでなくヒータちゃんまでも奪うだと!? おのれ麻倉ぁぁぁ!!」
「だから最初にごめんって言ったろ?」
「うるさい! お前だけは絶対に許さない!!」
これはこういうデッキなんだよ。たまたまお前が相手だったってだけなんだ。だから俺は悪くない…悪くないぞ。
「バトルフェイズに突入する。俺はサクリファイスでプチトマボーを攻撃」
中村 LP4000→2850
「さらにプチトマボーの効果発動! コイツが戦闘によって破壊され墓地へ送られた場合、デッキからトマボーと名の付いたモンスター2体を特殊召喚出来る。俺はトマボーとプチトマボーを1体ずつ特殊召喚。トマボーを攻撃表示、プチトマボーは守備表示だ。そしてトマボーでダイレクトアタックしてターンエンド」
中村 LP2850→1450
遊一 LP3800 手札1枚
サクリファイス(憑依装着―ヒータ装備)
トマボー
プチトマボー(守備表示)
トマボー2体でもよかったんだけど、2体で攻撃してもライフは削りきれない。だったら防御を考えてプチトマボーを出しておくのが正解だろう。
「くそっ! 俺のターン!! 速攻魔法カードスケープ・ゴートを発動!! 羊トークン4体を守備表示で特殊召喚するぜ! 更にカードを伏せてターンは終了だ!!」
中村 LP1450 手札4枚
羊トークン(守備表示)×4
伏せカード1枚
あらら…トークンとは面倒な。すっかり防御を固められてしまった。こちらはすでに手札もがっつり消費してしまったし少しまずいかもな。それに伏せカードか…まぁ対処出来ない以上とりあえず攻撃あるのみだな。トークンをあまり多く残しておくのもよくない。
「俺のターンドロー! ドローカードは貪欲な壺だ。そして2ターン前に発動した封印の黄金櫃の効果で除外していたガーゼットを手札へ加える。俺はトマボーとサクリファイスで羊トークンを攻撃する。そしてターンエンド」
遊一 LP3800 手札3枚
サクリファイス(憑依装着―ヒータ)
トマボー
プチトマボー(守備表示)
ガーゼットはとりあえず温存しておく。相手が何をしてくるかわからないし一応のためだ。
それにサクリファイスとプチトマボーもいるんだ。そう簡単に戦線は押し込まれないだろう。
「俺のターンドーロ!! 俺は憑依装着ウィンちゃんを攻撃表示で召喚!」
今度はウィンか。もしかしてただのアイドルカードの寄せ集めデッキなのか…? となるとさっきの読心術もピーピングとしてでなくただピケルのカードだから使っているとか?
アイツのデッキがわからない…。
「ヒータちゃん達の恨み! 受けてみろ麻倉ぁぁ!! 速攻魔法ディメンション・マジックを発動!! このカードは自分フィールドに魔法使い族が存在する時に発動出来る! 自分のモンスター1体を生贄にして手札から魔法使いを特殊召喚する! 俺は羊トークンを生贄に手札から憑依装着エリアちゃんを特殊召喚だ!!」
ディメンション・マジックだと!? 更なる効果の対象はもちろん…。
「更に! 特殊召喚した後に相手フィールドのモンスターを破壊する!! サクリファイスを破壊だぁぁ!!」
サクリファイスが棺の中に突っ込まれそのまま消えた。やっぱり対象はサクリファイスだよなぁ…。戦闘してきてくれればまだしも効果破壊ではどうしようもない。しかもこれで俺のフィールドはトマボー達のみ。ガーゼットを出しておいた方が正解だったかもな。
「ヒータちゃん達の恨みだぁ! くらえ麻倉ぁぁぁ!! ウィンちゃんとエリアちゃんでトマトを攻撃だぁ!!」
遊一 LP3800→3350
「だがプチトマボーの効果発動。デッキからトマボー2体を守備表示で特殊召喚する」
「くそ! 何度倒してもわらわら沸いてきやがって!! 俺はカードを1枚伏せてターンエンド!」
中村 LP1450 手札1枚
憑依装着―ウィン
憑依装着―ヒータ
羊トークン(守備表示)
伏せカード2枚
また伏せカードが増えたな。さっき使わなかったってことは1枚は攻撃反応型じゃない。けど今度はわからないぞ。サイクロンが引けるとありがたいところだな。
「俺のターンドロー!」
ドローカードを確認する。…サイクロンじゃなかった。
どうする…ドローしたカードを使って攻め込んで攻撃が通れば俺の勝ちだ。だが、攻撃に転じたところでミラフォでも打たれれば劣勢になる。
…考えても仕方ないか。また中村に怒られるかもしれないけど、ここは俺に出来ることを全力でやろう。
「俺は手札より、忌むべき二心の印。装備魔法薔薇の刻印を発動! このカードは墓地の植物族モンスターを除外して発動することが出来る。そして装備したモンスターのコントロールを得る。俺は憑依装着ウィンを選択し、このカードを装備する!」
「またしても俺のアイドルを…麻倉ぁぁぁ!!」
その頬に薔薇を模した印を刻まれたウィンが俺のフィールドへ移動する。そして3度カードを奪われた中村は激怒している。
本当にごめん中村…これはこういうデッキなんだ。許してくれ…。
何度目かわからない彼への謝罪を心の中でした俺は更に動いた。
「そして憑依装着ウィンを生贄に偉大魔獣ガーゼットを攻撃表示で召喚する。ガーゼットの攻撃力は生贄にしたモンスター1体の元々の攻撃力の倍の数値となる。よってガーゼットの攻撃力は3700!」
偉大魔獣ガーゼット 攻撃力0→3700
某社長の嫁の攻撃力を超えたガーゼットが俺のフィールドに降り立った。生贄にささげるモンスターのステータスに依存するけど基本的にどのモンスターを生贄にしてもアタッカーになれる俺のデッキのエースの1枚だ。
伏せカードは怖いけどまだトマボーもいる。ここは決めにいかせてもらうぞ!
「そしてバトルフェイズに入る。ガーゼットで憑依装着エリアに攻撃だ!」
「うわぁぁぁぁ!!」
中村 LP1450→-400
ガーゼットの攻撃が決まり、デュエル終了の音がなった。
結局伏せカードは使われなかった…。助かったな。
デュエル終了後、中村は覚えていろという一言を残してすぐにデュエルフィールドから去っていった。真剣勝負な以上は仕方ないとも思うのだが、なんというか申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
後でもう1度謝りに行こうか…でもデュエルに勝って謝るってのも変な話だよなぁ。
そんなことを考えながら俺の初めての月1試験は終了したのだった…。
13話でした
今回主人公が使ったデッキは相手のカードを寝取って利用することをコンセプトにしたデッキです
アイドルカード達を寝取って奪う・・・いいですよねぇ(ゲス顔)
それがしたかったから中村君を相手にした部分もありますw
ちなみに中村君の伏せは停戦協定とピケルの魔方陣です
ライフが少ないのバーン対策とライフ状況では停戦協定のバーンで決めようと思っていたのでしょうが、結局無駄になってしまいましたね
ピケルの読心術は様子見のために発動した、ということにしてくださいw
彼のデッキにはマインド・クラッシュも入ってないですし、何故採用されているのかは作者も不明です
さて今回のデッキは強制転移や薔薇の刻印で寝取ったカードをサクリファイスやガーゼットに利用します
サクリファイスを採用したのは更なる寝取り効果と奪ったモンスター1体で確実に儀式召喚できるからですね
薔薇の刻印のためにトマト軍団を入れ、壁にしつつ墓地を肥やします。トマトを強制転移で送りつけることも出来るので相性がいいですね
作者はこのデッキを寝取りファイスと名付けました
最初は好敵手の記憶も入れてやろうかと思ったのですが、さすがに4000ライフでこれは厳しいかと思いやめました
また希望があればレシピ公開しますのでお気軽にどうぞ
ちなみに以前主人公が入れようか迷っていた禁止カードはクリッターです
クリッターを使いまわすことでサクリファイス、ガーゼットにマンジュ・ゴッドと必要なカードをすばやく手札へ加えられます
クリッター自身はキラトマでリクルート出来るので相性がいいです
代用に魔法カードも含めてサーチ出来る黄金櫃を入れていますが2ターンかかるのでどうしても遅くなりますね
もし現実の禁止カードも使っていいんじゃないかって意見が多ければ普段のデッキでも禁止カードを使おうかなとか思ってます
苦渋の選択とか便利ですからねぇ・・・
さて今日の最強カードは悩みましたがこれに決めました
それではどうぞ!
遊一「今日の最強カードは薔薇の刻印だ。墓地にある植物族を除外することで発動でき、装備した相手モンスターのコントロールを得る装備魔法だな。
しかしデメリットとして自分のターンのエンドフェイズにコントロールを返さなくてはならない。また次の自分のターンにコントロールを得られるが、出来るだけ奪ったターンに生贄などに使ってしまいたいな。
このカードの利点は墓地コストのみでコントロールを奪える点だ。植物族に限定されているが、キラートマトなどが無理なく入るデッキなら採用の余地はあるだろう。
キラートマトとの相性がよく、奪ったモンスターをエクシーズに繋げやすいガガガ・マジシャンなんかと一緒に採用するといいんじゃないだろうか。
また除外するというコストも墓地の枚数調整と考えれば、状況次第ではこのカードで除外して墓地のモンスターを減らすことでダムドを出すなんてことも出来ると思う。
また装備魔法だからアームズ・ホールで簡単にサーチ出来し、制限カードじゃないから3枚入れられるのもいいところだね。
生贄に使えないエクシーズはこちらのターンでエクシーズ素材を使い切って返したり、ランク次第ではガイアドラグーンの素材にしてしまうといいだろう。
またかなり状況がかなり限られるが、奪ったエクシーズをバリアンズ・フォースでランクアップなんていうものロマンがあっていいんじゃないかな?
ホープなんか採用している人が多いし、チャンスは0じゃないと思う」
それではまた次回!