例によって日常シーンが長くなったのでデュエルシーンは次回に持ち越しです
今回は新たなTFキャラが登場します
どんなキャラかはお楽しみに!
あれから精霊達といくつかの決め事について話合った。
1つ目は、精霊達は基本的に自由に行動してもいいということ。
これについては俺は許可なんか取らなくても別に自由にすればいいと思うのだが、精霊達が精霊とはマスターの常に側にいるものだと言って聞かなかったので無理やり決め事として押し通した。
常に側にいてくれるのは嬉しいが、それではなんだかお互いを縛り合っているようであまり好きじゃない。
2つ目は、人目がある所では俺は精霊が見えないフリをすること。
これはフラグ回避活動の1つだ。自由行動と言っても常に別行動をとっているわけではないので一緒にいる所を見られた場合に対策が必要だ思う。
少し無理やりかもしれないが、あくまで精霊が宿ったカードを持っているが精霊を認識出来ないということにして押し通そうと思う。ガッチャさんなどに変に目を付けられないためにはそうするしかない。
その他は問題が起こった時に対策を考えればいいだろう。
それからしばらくは2人共俺の側にいたが、プリズマーは早速順応して精霊界やらに遊びに行ったりしている。
しかしヴェーラーは相変わらず側に居続けている。しかも他人が怖いのか本当に片時も俺から離れない。プリズマーみたいに精霊界にでも遊びに行けばいいのにとは思うのだが、本人がこれがいいと言うのだから仕方ない。
それにこうもべったりと付いてこられるとなんだか保護欲をかきたてられる。父親ってこんな気持ちなんだろうか?
そして現在はヴェーラーと一緒にのんびりと新しいデッキを作りながら制裁デュエルを観戦中だ。
結果も知っているし会場に見に行くのが面倒だったので部屋のテレビで見ている。
デュエリストの専門学校なだけあってアカデミアの各部屋のテレビでは様々なプロの試合中継などが見ることができ、更には一部だが学内で行われるデュエルもこうして部屋にいても見ることも出来る。面倒くさがりにはありがたいことこの上ない。
デュエルの状況はというと、さすがにタッグ専門なだけあって迷宮兄弟はあれよあれよと素材を並べてゲート・ガーディアンを出してきた。
『こ、この人達強いですね…』
「まぁ仮にもタッグデュエルのスペシャリストだからな。俺はタッグデュエルが強いペアってのは2種類いると思っている。1つはコイツらのように互いのデッキ内容を同じようなものにしてコンボや展開を早く完成させるタイプ。もう1つは攻撃に専念する奴と守りに徹してそれをサポートする奴と役割がはっきり別れているタイプだ。コイツらは前者のタイプだな。まぁ単純にそれぞれのデッキが強くて相手をフルボッコしちゃうなんてペアもあるけどね」
『なるほどぉ。となるとマス…ゆ、遊一さんのお知り合いの方はピンチってことですか?』
「どうだろうなぁ…。HEROには爆発力があるし、機械族はパワー勝負が得意な種族だ。プレイング次第ではまだまだ勝つことは出来ると思う」
『ほぇー…遊一さんは物知りですね!』
「いや、別に物知りって程でもないぞ? それにあくまで勝つ可能性があるってだけで勝てるかどうかはまた別の話だ」
まぁもっとも俺は最初からガッチャさん達が勝つという結果を知ってるんだけどな。
しかしいくら高打点とはいえ、ゲート・ガーディアンってどうなんだろうか。効果も使えるといえば使えるし合計攻撃力だって勝るのだから、普通に3魔神をそれぞれ立たせていた方がいいだろ。結局ゲート・ガーディアンもこの前のVWXYZと同様にロマンカードって感じだな。
まぁ強力な効果を持っている分VWXYZの方が遥かにマシだと思うけどね。
そんなことを考えながら適当にヴェーラーと雑談してると、パワボンが発動されユーフォロイド・ファイターが召喚された。さすが機械族の奥義ともいえるカードなだけあり、攻撃力が結構すごいことになっていた。
そして原作通りガッチャさんペアの勝利でデュエルは終了したのだった。
ちなみにデュエル後、逆転勝利にテンションが上がりっぱなしのガッチャさんから電話が来てしばらく彼の話に付き合わされたのは別の話だ。
さて突然だが、俺はこのデュエルアカデミアで出来れば戦いたくないと思っている人間が4人程いる。
1人目は遊戯王GXの主人公であるガッチャさんだ。
理由はどれだけ追い詰めても逆境になればなるほど程高まる圧倒的ドロー力のため、厳しいデュエルになるのは目に見えている。また彼は超の付くデュエル馬鹿でもあるので、いい戦いでもしようものならすぐにでも目を付けられるだろう。彼には勝っても負けても何度も再戦を挑まれそうで面倒だ。
2人目はこのアカデミアの頂点に君臨するカイザー亮。
彼は初手にサイドラ3枚パワボンという後攻ワンキルに理想的な手札を引きやすいという脅威のドロー力の持ち主だ。後攻1ターン目でサイバーエンドなんて出されたら正直万全の対策を伏せておかなければ勝利は難しいだろう。また仮にそこを切り抜け勝利したとしても、アカデミアの皇帝と呼ばれる彼に勝った人間として原作キャラどころか校内全員に目を付けられてしまうという面倒くさい事態になるのが目に見えている。
3人目はTFキャラである原麗華。
委員長と呼ばれている彼女が使うのはバーンデッキ。8000LPならまだしも4000LPのこの世界ではバーンデッキの破壊力は恐ろしいものがある。だからといって勝つためにバーンメタとなるシモッチやらマテリアルドラゴンを使おうものなら、間違いなく卑怯者のレッテルが貼られてしまうだろう。だから彼女と戦うのも出来れば勘弁して欲しい。
そして最後の4人目なのだが、現在その人物に呼び出されてしまい指定された場所にヴェーラーを連れて向かっている。特に接触もなかったと思うのだが何故呼び出されたのか検討もつかない。
正直嫌な予感がかなりするので行きたくないのだが、呼び出しを無視でもすれば更に碌なことにならないだろうことはわかりきっている。
そんなことを考えていると指定場所である校舎の屋上に着いた。放課後にこんな所にいる人間なんているわけもなく、目的の人物はすぐに見つかった。
「待たせてすまない」
「やっと来たわねっ! 麻倉遊一!」
「それで、何の用かな…ツァンディレさん?」
俺を呼び出した人物、それはツァンディレだった。
彼女もTFキャラでその性格や容姿から、絶大な人気を誇っているキャラの1人だ。彼女の使うデッキは六武衆。圧倒的展開力と封殺力を兼ね備え、一時期は元の世界で環境の頂点に君臨していたカテゴリーだ。主力が制限カードになってしまって大人しくはなったが、それらが無制限であるこの世界では真六武衆など一部のカードがないことを差し引いても最強のカテゴリーの1つと言っても過言ではない。このアカデミアどころかプロの世界でも頂点に上り詰めることが出来るだろう。
そんな理由から戦いたくない相手として名前をあげたわけなのだが、どうにかデュエルにはならないで欲しいと切に願う。
「アンタ、コイツが見えるわよね?」
彼女は自分の後ろを指で示した。
そこに大将軍紫炎が腕を組みながら現れた。どうやら彼女も精霊持ちということらしい。
だがしかし、ここではい見えますと正直に答えてもいい展開にはならなさそうだ。ここは精霊達との決め事通りに見えないフリをして押し通すのが無難だろう。
「すまないが何もないように見えるが? 幽霊とかなら生まれてこの方見たことがないぞ?」
「惚けなくたっていいわよ。アンタが後ろに隠れてるエフェクト・ヴェーラーと話してるのボク見たんだから!」
人目に付かない場所でしか話さないように注意していたつもりだったのだが、まさかその場面を見られていたとは…。しかし、精霊と話しているのを見たとしてもそれがなんだというのだろうか。呼び出された理由がまったく見えてこない。
「見られてたのか…嘘をついたことは謝る。けど呼び出された理由がまだわからないのだが…」
「呼び出した理由は簡単よ。ボクとデュエルしなさい! そしてボクが勝ったらその子を渡しなさい!」
いや、まるで意味がわからんぞ! 何故ヴェーラーを賭けてデュエルしなければならないのだろうか。
精霊を持つ者同士戦いたいというデュエル脳筋的発想だとしてもヴェーラーを賭ける必要性はないはずだ。
というかいきなり自分を寄こせだなんて言い出されてたせいか、ヴェーラーがすっかり怯えてしまっている。
「その子いつもビクビクしているのに常にアンタの側にいるじゃない? だからアンタにその子いじめられてるんじゃないかって…べ、別にボクはいじめられてようが関係ないって思うんだけど、その…そ、そう! 紫炎がそれじゃかわいそうだって言うからボクが仕方なくその子を助けてあげようってわけ! わかった!?」
『姫…なんとお優しいのでござろうか! 拙者は感動いたした!』
「べ、別にボクは優しくなんかないわよ! というかアンタは黙ってさない紫炎!」
なんというかその名の通りのツンデレっぷりだな。
しかし俺自身はもうすっかりヴェーラーの態度には慣れてしまっていたが、他人から見ると俺がいじめている風にも見えるのか…これは盲点だった。今後何か対策が必要かもしれないな。
というかそもそもヴェーラーをいじめてるなんて完全に誤解だ。
「待ってくれ。俺は別にヴェーラーをいじめてるわけじゃ…」
「男が言い訳なんてみっともないわよ! もし本当にいじめていないって言うならデュエルに勝ってその子を守ってみないさい!」
そういうとツァンはこちらにデュエルディスクを投げて寄こした。
なんというデュエル脳…。
誤解なのだから是非にでも平和的な手段で解決したいところだが、彼女はすでにやる気満々で構えている。話し合いでどうにかするのは無理らしい。
『遊一さん…』
仕方なく投げ渡されたデュエルディスクを構えると、後ろで震えていたヴェーラーが何かを訴えるように俺を見つめてきた。
言葉を交わさなくてもコイツの言いたいことはなんとなく伝わてくる。
まだ出会って数日しか経っていないが、精霊達とはそれなりに信頼関係を築いてきたつもりだ。それに俺はコイツらに愛着も湧いてきている。誤解とはいえコイツを渡すつもりはない。
「大丈夫。お前を渡したりなんかしないさ」
「なによいじめっ子のくせにかっこつけちゃって! アンタなんかすぐやっつけてやるんだから!!」
『姫のことは信じておりますが、油断は禁物でござるよ!』
「わ、わかってるわよそんなこと! いいからさっさとデッキに戻りなさい!」
そういうと紫炎は彼女のデッキへと消えていった。相手は六武衆。こちらも油断は禁物だろう。
俺はこの前作ったばかりのデッキをセットした。まだ完成したと言える程調整が出来ているとは言えないが、コンセプトはシンプルだし強力なデッキだ。十分戦えるだろう。
「「デュエル!!」」
こうして何故だかヴェーラーを賭けたデュエルが始まったのだった。
というわけで15話でした!
新キャラツァンディレちゃん参戦です
大好きなキャラです!ツンデレ最高!!
ツンデレ語をうまく書けなくて苦労したのですがちゃんとツァンちゃんっぽく書けてるでしょうか?
TF6のツァンパートみながらもっとツァンちゃんっぽく書けるように頑張ります
さて次回はツァンvs遊一のデュエルパートです
強力な六武衆に遊一はどう立ち向かうのか!?
お楽しみに!
今日の最強カードはお休みしようかなと思ったのですが、折角なのであのカードにしようかと思います!
というか今日の最強カードって需要あるのだろうか・・・w
まぁ今週はとりあえずやります!それではどうぞ!
ツァン「どうしてボクがこんなことを…。まぁいいわ。今日の最強カードは大将軍 紫炎よ。
炎属性戦士族レベル7の六武衆のエースカードの1枚でボクのデッキの切り札ね。
効果は自分の場に六武衆が2体以上いれば特殊召喚出来るというものとこのカードが場にいる限り相手は1ターンに1枚しか魔法・罠を発動出来ないというものよ。
更にこのカードが破壊される時、他の六武衆を身代わりにすることが出来るわ。
召喚に関しては展開力のある六武衆なら問題なく条件を満たせるし、身代わり要員の確保も簡単よ。けどモンスター全体を破壊するカードを使われると身代わり効果が使えないのが難点ね。
それに相手の魔法・罠の発動を制限する効果も強力ね。王宮のお触れなんかのロックカードと合わせれば相手の動きをかなり抑えることも可能よ。
攻撃力が少し低いけど六武衆と戦士族のサポートカードで強化したり守ったり出来るからそこは問題ないわね。
まぁ紫炎も普段はうるさいヤツけどデュエルになればそれなり頼りよりなるってことね!べべ、別にアイツを信頼してるとかそんなんじゃないんだから!」
それではまた次回お会いしましょう