まだ投稿になれていないので何かミスしてるかも・・・何か発見されたら感想にてお願いします
「貴方の行くことになる世界は、数あるの世界の中から私達の事情と貴方の特性を考慮して選ばせていただきました。いかがでしょうか、麻倉遊一」
「あぁ、特に問題はないよ」
「では早速ですが新しい世界へ向かっていただきます。ですがその前にいくつか決めておかねばならないことがあります」
「決めておかなければいけないこと?」
「えぇ。まず貴方が生前持っていたカードは全て持っていけるようにします。また、衣食住に関しては困らないよう私が手配をします。ここまでよろしいですか?」
早速遊戯王の世界へ行くことになるらしい。しかもカードと衣食住を保障してくれるとはありがたい話だ。あの世界ではカード一枚にとんでもない値段が付けられているから1からカードを集めるとなると果てしない道のりになりそうだし、体一つで行ってもそれこそ困ってしまうだろう。
頷くことで続きを促すと彼女はまた口を開いた。
「貴方の持ち込むカードは全て危険がないただのカードとなります。またこれから行く世界に存在しないカードも問題なく使えるようにしますのでご安心を」
これもありがたい話だ。
あの世界では世界を破滅に導く危険なカードなんかもある。そんなもの持っていたらとんでもないことになるのは明白だ。そして存在しないカードとはおそらくシンクロやエクシーズなどのことだろう。これは俺が使わなければ問題ないのでまぁいいだろう。
「他に何か必要なことはありますか? 出来ないこともありますが、可能な限り融通をきかせましょう」
「俺の記憶はどうなる? あと家族や友達は?」
「記憶はそのままです。その方が貴方も都合がよいでしょう。そして申し訳ないですが輪廻を外れてしまったのは貴方だけです。これから向かう世界はまったく別の輪廻を持つ世界。そこには貴方の家族は友人はいません。貴方には一人で向かってもらうことになります」
なんとなくわかっていたが家族や友達とはお別れらしい。
相変わらず思考は冷静なままだが、みんなともう二度と会えないのだと思うと改めて自分が死んだことを実感し感傷に浸ってしまう。
なんだかんだ言っても家族や友達と会えないのはつらいものがある。
「本来であればこのようなことにはならないはずでした。全ては世界を管理し見守る立場である私達の責任です。申し訳ありません」
そう言うと彼女は深々と頭を下げた。神と呼ばれる存在である彼女が頭を下げるなんて思いもしなかったため少々唖然としてしまう。
そして俺が何も言わないためか頭を下げたままの彼女に慌てて声をかける。
「謝らないでくれよ。元はといえば俺が余計なことをしたからこうなったわけだし」
「ですが…」
「それにちゃんと輪から外れた俺を救ってくれるわけだろ? しかも生活まで保障してくれている。だから顔をあげてくれって」
俺の必死の説得が通じたのかようやく顔を上げてくれた。
神様に頭を下げられるなんて恐れ多い。
「麻倉遊一、貴方は優しい心の持ち主なのですね。」
そう言って微笑む彼女はその美しさもあってなんというか神々しいものがあり、思わず見蕩れてしまうくらいだった。
「他に何かありますか?」
「そうだな…そういえばあの世界には闇のデュエルがあったな。じゃあ闇のデュエルへの耐性と怪我とかからの回復が早い丈夫な体質にしてもらおうかな」
無論闇のデュエルなどには関わりたくもないし出来るだけ回避出来るよう注意して動こうとは思うが、やむなくする場合に備えてあった方がいい。闇のデュエルに巻き込まれてあっさりとまた死んでしまいたくはない。
「わかりました。それでしたら可能ですよ。ですが完全に怪我をしない、ダメージを受けないというわけにはいきませんので理解しておいてください」
「あぁ。それで十分だよ」
耐性をくれただけでも十分ありがたい。それだけで万が一闇のデュエルに巻き込まれても生き残れる可能性がかなり高くなる。
「他には何か?」
「いや、特には思いつかないしこれだけでいい」
そう言うと彼女はそうですかとつぶやき、改めてこちらを見つめた。
「では最後にこれからの貴方の人生に多くの幸せが訪れるよう願い、神の加護を与えます。これは私からの気持ちです」
「何から何までありがとうな」
「いえ、このようなことになってしまったせめてもの償いです。お気になさらないでください」
そういうと彼女は一歩後ろへ下がった。いよいよ旅立ちの時らしい。
「そうだ。アンタとはもう会えないのか?」
「本来でしたら私達と輪廻の中にある魂は対面することはないのでもう会うことはないです。ですがそうですね…これから向かう世界で貴方が生をまっとうし終えたらもう一度お会いしましょう」
何か考える素振りをしながら彼女はそう言った。
そして彼女が手をかざすと俺の足元が光輝きだした。
「本当に色々ありがとう。えっと…また、でいいのかな?」
「えぇ、またお会いしましょう。麻倉遊一、これからの貴方の日々に幸多からんことを」
どんどん強くなる光の中、いきなり彼女がこちらへ近づいてきた。
「貴方に加護を…」
そうつぶやき更にこちらへ彼女が来たのと同時に頬に柔らかな感触を感じた。
完全に光に包まれる直前に俺が見たのは―――
恥ずかしそうでありながらどこか悪戯っぽい笑顔を浮かべた、本当に綺麗な彼女だった。
(かわいいじゃないか、ちくしょう…)
そして俺の意識は遠のいていった―――
いざ遊戯王の世界へ!
というわけで第2話でした!
女神ちゃんとのフラグを意味もなく立ててしまいました・・・回収するかどうかは未定でございます
次は主人公である遊一のキャラ設定でも書いておこうかと思います