遊戯王GX ホントは目立ちたくない転生者   作:やましん

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どうもやましんです

前回の続きデュエルパートな19話です
次回の頭にちょろっと後日談的なものを入れてで冬休みゆきのん編は終了です
正直ゆきのん編と言えるほどゆきのんと絡めてない感が否めないですが一応終了ですw
もっとゆきのんと絡めよ!イチャつけよ!!って思われる方がいましたらすみません


さて今回は前回の話で触れていたデッキの内容が明らかになります
まぁ期待に応えられるほどのモノか自信ないですけど…w


それではどうぞ!


ターン18 冬休み編その2 カオスの咆哮と光の戦士

あれから雪乃に連れられた俺は気が付けばステージの上にデュエルディスクを付けて立たされていた。

招待客達はステージの周辺に続々と集り、その視線は俺ともう1人に集中している。お偉いさんであれ、この世界の人間は皆デュエルに興味を持っているということだろう。…さすがデュエル万能世界だ。

俺と向かい合うもう1人は、いかにもセレブそうな若い男だ。今の俺より年上そうに見えるがブルー寮の連中の様にこちらを見下したような態度はなく、自信に溢れているのがオーラがなんとなく伝わってくる。

 

俺のすぐ側に立ちこの現状に満足そうに微笑んでいる雪乃をチラリと見て、こうなってしまった経緯を思い返した。

 

 

 

 

 

 

 

 

雪乃に引っ張られた俺は逃げ出すことも出来ずにステージのすぐ側まで連れてこられた。

 

 

「余興デュエルとして娘の雪乃のデュエルを…。おぉ雪乃! 早速来たか! さぁデュエルの準備をしなさい」

 

 

雪乃と腕を組んでいる俺を見て少し眉をひそめたが、雪乃父はやってきたわが娘ににこやかに話かけてきた。

それに対し、彼女は企むような笑みを浮かべると口を開いた。

 

 

「いいえお父さん、私はデュエルしないわ」

 

「なんだと!?」

 

 

彼女の言葉に驚いた表情を浮かべる。

なんとなくこの後の展開が読めた俺はさっきよりげんなりとした表情を浮かべるが、そんな俺達を無視し更に続ける。

 

 

「私の代わりに彼がデュエルするわ」

 

「どういうつもりだ雪乃? 約束と違うじゃないか」

 

「一方的に決めて事後報告することを約束したとは言わないわよ? けどまぁいいわ…彼が負けたらお父さんの選んだ今回のデュエル相手と婚約するっていう条件を飲んでもいいわよ」

 

「…それは本当かい雪乃?」

 

「えぇ、もちろんよ。ふふっ…彼は私より強いもの。彼が負けるようなら相手を私に相応しい男と認めてもいいわ。ただし彼が勝ったら今後は一切この手の話は持ってこないという条件を出させてもらうけどね」

 

「ほう…そこまでの男だと言うのか。ふふん…いいだろうその条件を飲もう」

 

 

俺を放置してあれよあれよと様々な話が飛び交う。そして互いに静かだが激しい舌戦を繰り広げ終いには恐ろしい笑顔を見せ合う藤原親子に若干ビビっていると、雪乃がこちらに視線を向けた。

 

 

「というわけだからよろしくね遊一? もちろん私が認めた男だもの…負けたりしないわよね?」

 

 

正直なんで俺がと言いたくなったが俺を信じて疑わないと言いたげな笑みを浮かべる彼女を見て、その言葉を胸に仕舞い込み渋々ながらこのデュエルを引き受けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁデュエルを始めようか! 君がどれだけの実力かは知らないが僕は負けられないのでね…全力で行かせてもらうよ!!」

 

 

爽やかそうな笑顔を浮かべ彼はデュエルディスクを構える。

ステージに上がる前に雪乃に教えてもらったが、彼は雪乃と同じく母親が有名女優である所謂二世俳優で津田と言うらしい。しかもデュエルの腕はなかなからしく、芸能界のデュエル大会や公式の大会などでも優勝するほどなので油断するなとのことだ。デュエルをする以上手を抜くつもりは一切ないが、慎重にいくべきだろう。

集中するために一つ深呼吸をして俺もデュエルディスクを構えた。

 

 

「それでは…デュエル開始!」

 

「「デュエル!!」」

 

 

雪乃父の宣言でデュエルが始まった。

 

 

「僕の先行だね。ドロー!」

 

 

彼の先行でスタートとなった。

初手は魔法カードばかりだが決して悪くはないな。雪乃に相手のデッキ内容は教えてもらっていないため、まずは相手の出方を見てどんなデッキか推測をしてみよう。

 

 

「僕は魔法カードテラ・フォーミングを発動するよ。効果でデッキからフィールド魔法を1枚手札へ加える。僕は竜の渓谷を手札に加えてそのまま発動だ」

 

 

フィールドが絶壁の深い谷へと変わる。竜の渓谷か…これである程度デッキの予測は出来てきた。

最悪の予想通りであるなら元の世界で俺も何度も使ったことのあるあのデッキだろう。

 

 

「そして竜の渓谷の効果を発動するよ。1ターンに一度手札を1枚墓地へ送り、デッキからドラゴン族モンスターを1枚墓地へ送ることが出来る。僕は手札からエクリプス・ワイバーンを、デッキからトライホーン・ドラゴンを墓地へと送る。そしてエクリプス・ワイバーンの効果発動! このカードが墓地へ送られた時、デッキから光か闇属性レベル7以上のドラゴンを1枚ゲームから除外する。そしてワイバーンがゲームから除外された時に自身の効果で除外したドラゴンを手札へと加える事が出来る。僕はレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを除外する!!」

 

 

これで相手のデッキは十中八九カオスドラゴンだな…。墓地肥しなどの概念が浸透していないこの世界にしては珍しく、そこら辺の意味もちゃんと理解して動いている。大会でも優勝するほどの実力なのも頷けるな。

 

 

「さらに僕はアレキサンドライドラゴンを召喚し、カードを2枚伏せてターンエンド。さぁ君のターンだ!」

 

 

津田 LP4000 手札1枚

アレキサンドライトドラゴン

竜の渓谷(フィールド魔法)

伏せカード2枚

 

 

上手くデッキが回ったせいか、相手は自身満々な笑っている。

この世界ではステータスが高いからかドラゴン系のカードは高価なものが多くて揃えるのにも一苦労らしい。今出したトライホーンやアレキサンドライトもかなりの高級カードらしいが、それをデッキに組み込んでいる辺り、さすがセレブといった感じか。

しっかしカオスドラゴンねぇ…まさかこの世界でTFキャラ以外がこんなデッキを使って来るとは驚きだ。

 

 

「俺のターンドロー!」

 

 

ドローしたカードを確認する。

よっしゃ!これが上手く決まれば一気に優勢になれるな。しかし伏せが若干怖いので慎重に攻めていこう。

 

 

「俺は魔法カードE‐エマジェンシーコールを発動! デッキからE・HEROと名の付いたモンスターを1枚手札へと加える。俺はエアーマンを選択し、手札へ加えてそのまま通常召喚。そしてエアーマンの効果発動。デッキからHEROと名の付いたカードを1枚手札へ加える。俺はプリズマーを選択するぜ?」

 

 

プリズマーと宣言した瞬間相手は不思議そうな顔をする。カオスドラゴンを組めるほどの戦術理解度があってもプリズマーの有用性には気づいていないようだ。

 

 

「更に魔法カードHERO’sボンドを発動。フィールドにHEROがいる時、手札からE・HERO2体を特殊召喚出来る。俺はプリズマーを攻撃表示、フォレストマンを守備表示でそれぞれ特殊召喚する」

 

 

フィールドに3体のHEROが並び立つ。精霊であるプリズマーはもちろんだが、他のHEROもそれぞれポーズを決めて登場した。この世界に来てから大分慣れてはきているが、改めてさすがソリッドビジョンだと思う…すげぇ技術力だ。

さて、ここで融合が手札にあれば更にHEROの力を発揮して完全に優位に立てるのだが残念ながら手札に融合はない。しかしまぁこれでも十分な展開力だ。

そしてここからプリズマーの本領発揮だ。

 

 

「プリズマーの効果発動! 1ターンに一度、融合デッキのカードを1枚見せてその融合素材となっているカードをデッキから墓地へ送り、エンドフェイズ時まで墓地へ送ったカードと同名カードとして扱う。俺は融合デッキの黒炎の騎士‐ブラック・フレア・ナイト-を選択。デッキからブラック・マジシャンを墓地へ送るぜ? さぁいくぞプリズマー! 変身だっ!!」

 

 

俺の掛け声と共にプリズマーは某ヒーローの様なポーズを取り光に包まれる。光が収まるとプリズマーの姿はブラック・マジシャンへと変わる。

名前だけとはいえ、様々なモンスターへと変化することが出来るコイツの評価がこの世界では何故こんなにも低いのだろうか。まぁそのおかげでこうしてプリズマーの精霊と出会うことが出来たわけだしよしとしておこう。

 

 

周りはブラック・マジシャンの登場に驚きを隠せないようでかなりザワザワとしている。それは相手や後ろで見ている雪乃も同様らしくポカンとした表情を浮かべていた。

そう、この前まですっかり忘れていたがブラック・マジシャンはこの世界では武藤遊戯のエースモンスターであり大人気カードの1枚なのだ。しばらく前に彼とのコラボ企画で発売された記念パックによって以前よりは関連カードを含めてそれなりに市場に普及はしたが、まだまだ相手の使うドラゴン達に負けないくらいのレアカードだ。

コイツを主軸としたデッキなら雪乃からの要求である派手さの部分も申し分ないだろう。

 

 

「ブ、ブラック・マジシャンだって…!? だ、だけど変わったのは姿だけで僕のドラゴンの方が攻撃力は上だ!」

 

 

まぁ確かにそうだ。だけど名前が変わることによってプリズマーはその真価を発揮するモンスターだ。わかってないなら見せてやるよ…プリズマーのすごさをな!!

 

 

「俺は魔法カード黒・魔・導を発動! このカードは自分フィールド上にブラック・マジシャンが存在しなければ発動出来ないが、今はプリズマーがブラック・マジシャンに名前を変えているため発動出来る。そして効果により相手の魔法・罠を全て破壊する!」

 

「なんだって!?」

 

 

プリズマーが杖から魔法を放つと相手の伏せカードが全て吹き飛んだ。

破壊したカードを確認したところ、リビデと竜の逆鱗だった。おそらく俺が守備に逃げたらトライホーンを蘇生して貫通ダメージと合わせて大ダメージを与えようとしていたのだろう。残念だけどその目論見は失敗に終わった。

まずは魔法・罠。そして次はモンスターを破壊させてもらおう。

 

 

「更に俺は魔法カード魔術の呪文書を発動。これもブラック・マジシャンかブラック・マジシャンガールにしか装備出来ないが、今はプリズマーにも装備出来る。効果により攻撃力が700ポイントアップする!」

 

 

プリズマー(ブラック・マジシャン扱い) 攻撃力1700→2400

 

 

「バトルだ。 プリズマーでアレキサンドライドラゴンに攻撃! いけっ!! 黒・魔・導!!」

 

 

津田 LP4000-400→3600

 

 

プリズマーは本家さながらに攻撃を決めて相手モンスターを破壊した。

しかし、ステータス以外は姿から動きまで本当に本家と一緒だな。すっかりブラック・マジシャンになりきっていて、なんだかプリズマーもノリノリで楽しそうだ。

 

 

「続いてエアーマンでダイレクトアタック。そしてメインフェイズ2にカードを1枚伏せてターンエンド。エンドフェイズ時にプリズマーの名前が元に戻る。そしてそれにより対象を失った魔術の呪文書は墓地へ送られ効果発動。このカードが墓地へ送られた時、ライフを1000ポイント回復する」

 

 

津田 LP3600-1800→1800

 

遊一 LP4000+1000→5000

 

 

遊一 LP5000 手札0枚

E・HEROエアーマン

E・HEROプリズマー

E・HEROフォレストマン(守備表示)

伏せカード1枚

 

 

上手く回ったこともあり、手札を使いきってしまった。だがライフアドも取ったし、次の俺のターンまでフォレストマンが生き残れば融合も引っ張ってこれる。ドロー次第ではあるが次のターンも積極的に動くことは出来るだろう。

 

 

「くそっ…! 僕のターンドロー!」

 

 

さてどう出て来るだろうか。相手は丸裸だけど爆発力がありどれだけ優位を保っていても侮れないのがカオスドラゴンの怖い所だ。まだまだ油断は出来ない。

 

 

「…僕は魔法カード一時休戦を発動。お互いのプレイヤーはカードを1枚ドローし、次のターンのエンドフェイズまで戦闘ダメージは0となるよ。僕はモンスターセットしてターンエンドだ」

 

 

津田 LP1800 手札1枚

伏せモンスター×1

 

 

「俺のターンドロー! そしてスタンバイフェイズにフォレストマンの効果発動。1ターンに1度デッキか墓地から融合を手札へ加えることが出来る。俺はデッキから融合を手札へ加える」

 

 

さてこれで手札が3枚まで潤った。しかも融合も手札に入れることも出来たしいい流れではある。

しかし、だ。あのセットモンスターがすごく気になる。

…なんだあれは? カオスドラゴンってことを考えるとライコウか? それとも手札を補充するためのメタポか?

ライコウなら破壊を覚悟で押し込むべきだろう。しかしメタポとなると話は変わる。5枚も補充出来るとはいえ、折角手札に入れた融合を捨てることになるのは嫌だな。かと言ってここで融合HEROを出すのもなぁ。それに相手に手札補充されて返しのターンで反撃されては堪らない。

まぁどの道このターンじゃケリは付かないわけだし、メタポ警戒だけしておいてそのまま終わろうかな。

 

 

「俺はカードをプリズマーを守備表示に変更し、カードを3枚セットしてターンエンド」

 

 

遊一 LP5000 手札0枚

E・HEROエアーマン

E・HEROプリズマー(守備表示)

E・HEROフォレストマン(守備表示)

伏せカード4枚

 

 

少し弱気すぎるかもしれないが、警戒は怠らないにこしたことはないだろう。ただ伏せを増やした分大嵐が怖くなったけどね。

 

 

「僕のターンドロー! 僕はカードを1枚伏せてモンスターを反転召喚。そしてメタモルポットのリバース効果を発動! お互いのプレイヤーは手札を全て捨てカードを5枚ドローする!!」

 

 

墓地へ捨てたカード

津田:アックス・ドラゴニュート

遊一:なし

 

 

メタポの方だったか。一応とはいえ融合を伏せておいてよかったな。

とりあえずこれでお互い手札の補充は完了した。さて、どう出て来る?

 

 

「僕は魔法カードテラ・フォーミングを発動。効果でデッキから竜の渓谷を手札へ加えてそのまま発動。次に墓地の光属性エクリプス・ワイバーンと闇属性アックス・ドラゴニュートを除外して、手札からライトパルサー・ドラゴンを特殊召喚! そしてワイバーンの効果でレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンを手札へ加える。更に竜の渓谷の効果を発動。手札からバイス・ドラゴンをデッキからトライホーン・ドラゴンを墓地へ送るよ。」

 

 

どんどんデッキが回っていく。そしてどんどんフィールドが整っていく。

やはりカオスドラゴンの展開力はすごいな。というか俺の伏せはガン無視なのね。それだけ自身があるのか、それともリスク覚悟で勝負に出たのか…。まぁどちらにせよ危険だな。

 

 

「まだまだ行くよ? 墓地の光属性アレキサンドライドラゴンを除外して暗黒竜コラプサーペントを特殊召喚する。更にコラプサーペントを除外してダークネスメタルドラゴンを特殊召喚する。そしてダークネスメタルドラゴンの効果発動。1ターンに一度、手札または墓地からドラゴン1体を特殊召喚出来る。僕は墓地のトライホーンを特殊召喚だ。最後にヘル・ドラゴンを通常召喚するよ」

 

 

ついにフィールドがモンスターで埋め尽くされてしまった。これがたった1ターンでの出来事なのだから笑えない。

すっかりピンチになり冷や汗が出てきた俺とは対照的に、この超大量展開に会場のボルテージはドンドン上がっていく。

 

 

「バトルだ。まずはヘル・ドラゴンでプリズマーに攻撃。そして第二打でライトパルサーでフォレストマンを攻撃。次はダークネスメタルドラゴンでエアーマンに攻撃だ。更にトライホーンとメタモルポットでダイレクトアタックだ」

 

 

遊一 LP5000-1000-2850-700→450

 

 

「僕はカードを1枚伏せてターンエンドするよ。ここでヘル・ドラゴンの効果発動。このカードは攻撃したターンのエンドフェイズに破壊される。そして更なる効果発動だ。破壊された時、自分フィールドのモンスター1体を生贄に捧げることでこのカードを墓地から特殊召喚出来る。僕はメタモルポッドを生贄に捧げてヘル・ドラゴンを特殊召喚」

 

 

津田 LP1800 手札1枚

トライホーン・ドラゴン

レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン

ライトパルサー・ドラゴン

ヘル・ドラゴン

竜の渓谷(フィールド魔法)

伏せカード2枚

 

 

大逆転劇に湧く観客の声援をバックに相手は余裕そうな笑みを浮かべる。まぁこれだけ展開してライフも逆転したんだ。本人はもう勝ったつもりでいるのだろう。

しかし先ほどの相手同様に俺も5枚の手札がある。よくデュエルは手札の数だけ可能性があると言うがまさにそうだ。相手があれだけの展開を魅せたように俺もそれをする可能性を秘めている。それにこういう劣性からコンボを決めてひっくり返すからデュエルは面白いんだ。誰が諦めるかよ。

 

俺の後ろで心配そうにこちらを見ている雪乃に安心させるように一度笑いかけてやると、前を向き直しデッキトップに手をかけた。

 

 

「俺のターンドロー!!」

 

 

さぁ、フィナーレだ。見てろ雪乃…大どんでん返しってやつを見せてやる!

 

 

「スタンバイフェイズ時にリバースオープン。罠カードリビングデッドの呼び声! 俺は墓地のフォレストマンを攻撃表示で特殊召喚。そしてフォレストマンの効果を発動し、デッキから融合を手札へと加える。メインフェイズに入り、再びリバースオープン。魔法カード大嵐を発動する! 効果によりフィールド上の魔法・罠を全て破壊する!」

 

「なんだって!?」

 

 

リビデと伏せていた融合・サイクロンが破壊され、リビデの効果でフォレストマンも墓地へ送られる。相手の伏せを確認したらミラフォとリビデだった。

やはりミラフォは割られるものなんだな。そしてもうこれで伏せもない。

唯一怖いのはヴェーラーだ。今のところほぼ純正のドラゴンデッキっぽい印象だが、ヴェーラーはカオスドラゴンに十分入る余地のあるカードだ。油断は出来ないが、恐れて守備に逃げてもどの道次のターンを凌ぐ術がない。ならば恐れず一気に攻めさせてもらう。

 

 

「まずは魔法カードE-エマージェンシーコールを発動! 効果によりデッキよりプリズマーを手札へ加えそのまま通常召喚する。そしてプリズマーの効果発動! 再び融合デッキのフレア・ナイトを見せてデッキからブラック・マジシャンを墓地へ送る。さぁもう一度変身だプリズマー!!」

 

 

変身によって再び現れたブラック・マジシャンに会場のテンションは最高潮となる。

会場のテンションにつられて俺もドンドン盛り上がってきた。さぁまだまだこれからだぜ!

 

 

「どんどん行くぜ? 魔法カード融合を発動! フィールド上のブラック・マジシャンとなっているプリズマーと手札の融合呪印生物-闇を融合! 融合呪印生物は融合素材の代用と出来るモンスターだ。2体を融合しフレア・ナイトを特殊召喚!!」

 

 

かつて王様と城之内が出した友情のモンスターの1体がフィールドに降り立った。結構マイナーなカードかと思ったのだが、会場の盛り上がりを見るとみんな知っているようだ。

まぁただ単にテンション上がってわからないまま盛り上がっているだけかもしれないけどね。

 

 

「バトルだ! フレア・ナイトでレッドアイズを攻撃!!」

 

「なんだって!? 攻撃力はこっちの方が上だよ!?」

 

「フレア・ナイトの効果でこのカードの戦闘によるダメージは0となる。そしてフレア・ナイトの更なる効果発動! 戦闘で破壊され墓地へ送られた時、デッキまたは手札から幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-を特殊召喚する! 来いミラージュ・ナイト!!」

 

 

眩い光がフィールドに降り注ぎ、鎌のような武器を担いだ黄金の鎧を纏った騎士が現れた。このデッキのエースの1枚でありこのデュエルを終了に導くカードだ。

 

 

「バトルを続行! ミラージュ・ナイトで再びレッドアイズを攻撃!」

 

「また攻撃するだって!? 相討ちにする気か!?」

 

「いいや、違うぜ! ダメージ計算時にミラージュ・ナイトの効果発動! 相手モンスターの元々の攻撃力分このカードの攻撃力をアップさせる! よってレッドアイズの元々の攻撃力である2800ポイントが加算される!!」

 

 

津田 LP1800-2800→-1000

 

 

ミラージュ・ナイトの輝きが強さを増し、それが収まるとレッドアイズはバラバラに切り裂かれ地に落ちる。

それと同時にデュエル終了のブザーがなった。相手はまさかあそこから逆転されると思わなかったのか、呆然と立ち尽くしている。

雪乃はブザーが鳴った瞬間ポカンとした顔をしていたけが、すぐにこちらへ走り寄り抱き付いてきた。いつもクールな彼女のキャラに似合わずかなりはしゃいでいるようだ。まぁそれだけ彼女のテンションも上がっているということだろう。

 

そして俺は気持ちよく決まったデュエルに酔いしれて大歓声をBGMに高々とガッツポーズを決めた。

 

 

 

―――その翌日以降、その時のことやデュエルの時のことを何度も思い出してしまい、あまりの恥ずかしさに一人で何度も頭を抱えたのだった。

俺もテンションが上がって我を忘れていたようだ…あぁ本当に恥ずかしい。

 

 

 

 




というわけで19話でした

今回はお互いのデッキが回りに回った結果本作品最大文字数となりましたw
普段の倍くらいの文字数ですね^^;


さて今回のデッキはお相手がカオスドラゴン、遊一はブラマジとヒーローの混合デッキでした
相手はライロを入れないほぼ純正ドラゴンデッキでドラゴン以外はメタポだけです。作品内で触れたようにこの世界では珍しく墓地肥しなどの概念をしっかり理解してそのギミックをデッキに取り入れています
そりゃ強いねw
対する遊一はプリズマーを主軸にしてヒーローとブラマジの融合体で戦うデッキです
ブラマジは王様が愛用したカードでGXでもブラマジが出た時十代達がすごくテンション上がってる描写もあったので派手になるじゃないかなぁということでこれにしました
融合サーチ兼ヒーローの融合先を広げるためにフォレストマン採用、効果を使えるよう表側守備で出すためにHERO’sボンドやヒーローシグナルが入ってます
ボンドやブラマジ専用魔法は手札で腐りやいためコストで切れてサーチも出来るサモプリも採用してます

今回は相手のデッキにめっちゃ刺さるためなんかなぁと思い、出さなかったのですが、もちろんブラック・パラディンも入っています
あえてミラージュ・ナイトを使ったのは別に最近ガロにハマっててミラージュ・ナイトの鎧が金色でなんとなくガロっぽくていいじゃんと思ったとかそんなこと全然ないです←


というわけで今日の最強カードは黄金騎士もとい黄金戦士であるこのカードです!どうぞ!




遊一「今日の最強カードは幻影の騎士-ミラージュ・ナイト-だ。光属性レベル8、戦士族モンスターで若干面倒な召喚手順を持つカードだ。
このカードは黒炎の騎士-ブラック・フレア・ナイト-の効果でのみ特殊召喚出来る。つまり一度フレア・ナイトを出してからでないと出せないというわけだ。
ただし面倒な分効果は強力。このカードの攻撃力に相手モンスターの元々の攻撃力を加えるというオネスト効果を内蔵したモンスターだ。自身が光属性であることもあり更にオネストを使うととんでもない攻撃力になる。
ただし攻撃を行うとエンドフェイズに除外されることというデメリットを持っている。
もし採用するのなら王宮の鉄壁などを使い除外されないようにしたいところだね。そして注意しなければならないのは元々の攻撃力分しかアップしない点だ。つまりこのカードにとって元々の攻撃力が0なカードは天敵と言えるだろう。
まぁこのカードを使うデッキは大抵ブラック・パラディンも出せるだろうから状況に合わせて使い分けていく必要があるだろうな。」



というわけで次回をお楽しみに!
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