GOD EATER ~黒刀の神機使い~   作:ほにゃー

3 / 3
初投稿から二年と半年間、放置していて申し訳ありません。

この前、ゴッドイーター3が発売され、プレイし、久々に、ゴッドイーターを楽しんでいた頃を思い出し、執筆始めました。

そして、ずっと放置していたゴッドイーターリザレクションも、昨日、とうとうクリアしました。

最終戦と、その前のハンニバル神速種に苦労しました。

それでは、久々の投稿です。

どうぞ


実地訓練

ゴッドイーターになって、一週間が経過した。

 

この一週間は訓練場での基礎訓練や、シュミレーション相手の訓練ばっかしていた。

 

そして、今日。

 

俺は先輩のゴッドイーターに連れられて、現地での実践訓練をすることになった。

 

待ち合わせ場所のエントランスに向かうと、そこで見知った顔を見かけた。

 

「よぉ、カノン」

 

「あ、リョウマ君」

 

同期であるカノンが、エントランスの椅子から立ち上がり手を振ってくる。

 

俺も片手をあげて、近寄る。

 

「カノンもこれから実践訓練か?」

 

「うん、そうだよ。リョウマ君も?」

 

「ああ。確か、オウガテイルってアラガミだったかな」

 

オウガテイルはシュミレーションで、何度も戦った相手だ。

 

動きのパターンとかは、大体覚えているが、実戦で使えるかどうかは別問題だな。

 

「あ、それ私もだよ」

 

「そうなのか?」

 

「よぉ、お前さんたちだな、新入りってのは」

 

カノンも同じアラガミを倒すと聞き、驚いていると後ろから声をかけられた。

 

振り向くと、そこには一人の男性がいた。

 

「俺は雨宮リンドウ。今日の実践訓練の担当をするもんだ。今日はよろしくな」

 

「あ、はい!台場カノンです!お願いします!」

 

カノンは頭を下げ、そう言う。

 

「久住リョウマです。俺もお願いします!」

 

俺も急いで頭を下げる。

 

「そう固くなるなって。楽に行こうぜ」

 

リンドウさんは笑いながら、俺とカノンの肩を叩く。

 

「今日の訓練は俺たち三人でやる。それじゃ、準備が整い次第俺に言ってくれ。ゲート前で待ってるからな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

準備を終え、リンドウさんに報告を終えると、俺たちはヘリに乗って現地に向かった。

 

贖罪の街と呼ばれる場所で、もう正しい場所の名前が分からないため、そう呼ばれてるらしい。

 

「今日のターゲットはオウガテイルが三体。訓練通りにやれば問題ない相手だ」

 

リンドウさんは赤いチェーンソーみたいな神機“ブラッドサージ”を肩に担いでミッションの内容を説明する。

 

「そして、俺からの命令は三つだ」

 

リンドウさんが目つきを鋭くして、俺とカノンを見てくる。

 

それに思わず体が委縮し、俺は若干冷や汗を掻き、自然と神機を握る手に力が籠められる。

 

隣ではカノンも同様だった。

 

「死ぬな、死にそうになったら逃げろ、そんで隠れろ。運が良ければ不意を突いてぶっ殺せ」

 

((あれ?4つ?))

 

命令の数が合わず、俺もカノンも疑問符を浮かべる。

 

「あ、これじゃ4つか」

 

惚けた様に言うリンドウさんに、俺もカノンも思わず笑ってしまう。

 

「おっ!いい表情じゃねぇか。どうやら緊張は解れたみたいだな」

 

そう言われ、はっとする。

 

そう言えば神機が普通に握れてる。

 

「オウガテイルは広場方面に二体。教会方面に一体。広場方面の二体は俺が相手する。お前たちは二人で教会方面を相手にしろ」

 

「ひ、一人でですか!?」

 

「なーに、これでも隊長やってんだ。そう簡単にくたばらねぇよ。それじゃ、任せたぞ」

 

リンドウさんはそう言い残し、崖を飛び降りる。

 

「行っちゃったね……」

 

「まぁ……俺たちも行こうか」

 

取り合えず、カノンを促し、俺も崖を降りる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リンドウSIDE

 

今回の新人、久住リョウマと台場カノン。

 

リョウマは近接の神機で、カノンは遠距離の神機。

 

まぁ、バランスはとれてるだろう。

 

訓練の成績を見る限りじゃ、二人ともそう悪くない。

 

特にリョウマの奴だ。

 

初めて神機を持ったやつとは思えないぐらい優秀だ。

 

一度だけ、あいつの訓練風景を見たことがあるが、あれは凄かった。

 

シュミレーションとは言え、オウガテイル三匹相手にうまく立ち周り、足の間を潜り抜け、すれ違いざまに足を切り落とす。

 

さらには、壁を垂直走りし、直上からの攻撃。

 

いくらゴッドイーターの身体能力が、普通の人間より向上してるからと言って、そう簡単にできることじゃない。

 

「こりゃ、将来が楽しみな奴だな」

 

そう呟き、建物の陰に身を隠す。

 

思った通り、広場をオウガテイルが二匹うろうろしていた。

 

「ビンゴだ」

 

呼吸を整え、神機を握りなおす。

 

そして、オウガテイルが、二匹とも後ろを向いた瞬間……………今だ!

 

後ろを向いた瞬間、一気に距離を詰め、ブラッドサージを振る。

 

ブラッドサージは唸りを上げ、オウガテイルを後ろから切り裂く。

 

オウガテイルが悲鳴を上げ、もう一体のオウガテイルが気づき、振り向く。

 

距離はある。

 

埋められる前に、もう一撃!

 

そう考え、ブラッドサージを下から振り上げ、もう一度オウガテイルを切り裂く。

 

そして、バックステップし下がる。

 

すると、さっきまで俺がいたところにオウガテイルが放った針が突き刺さる。

 

「ちょっと危なかったな。俺も、歳かねぇ……」

 

呟き、神機を構える。

 

走り出し、そのまま跳躍。

 

体を回転させながら、死にかけのオウガテイルを頭上から攻撃する。

 

頭を割かれたオウガテイルは絶命し、倒れる。

 

それに構わず、再び神機を振る。

 

飛んできた針を弾き飛ばし、走り出す。

 

「おらっ!」

 

正面から神機を振り下ろし、刃を顔に食い込ませる。

 

そのまま力任せに地面に叩きつけ、一気に顔面を切り裂く。

 

「よし、二体目も完了っと」

 

神機を捕食(プレデター)モードにし、オウガテイルからコアを抜き取る。

 

「さて、新人たちはどうかね?」

 

神機を担ぎ、新人たちが戦っているであろう方向に向かう。

 

近づくにつれ、戦闘音が聞こえてきた。

 

「おっ、やってるな」

 

タバコを吸いながら、建物の陰から様子を見る。

 

「ぶち抜いてあげる!」

 

「…………」

 

俺が見たのは、嬉々とした表情で、第一印象とはかけ離れた笑みを浮かべてオウガテイルを攻撃しているカノンと、地面に倒れて伸びているリョウマだった。

 

「リョ、リョウマ!?」

 

取り合えず、俺は地面に倒れているリョウマに駆け寄った。

 

「おい、しっかりしろ!?何があった!?」

 

「り、リンドウさんですか?じ、実は……………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リョウマSIDE

 

「確か教会方面だったよな」

 

「うん、確かそうだよ」

 

周囲に警戒しつつ、カノンと歩きながら、教会方面に向かう。

 

何かを咀嚼する音が聞こえ、教会を背にし、そっと覗き見る。

 

見ると、オウガテイルが地面にある何かを咀嚼していた。

 

「よし、今なら隙をつけれる。カノン、俺が切り込んだら、すかさず撃ってくれ」

 

「う、うん!わかった!」

 

一回深呼吸し、走り出す。

 

距離を詰め、背後から一気に鬼灯を振り下ろす。

 

シュミレーションとは違う、肉を切り裂く感触。

 

不思議なことにあまり不快感はない。

 

まぁ、アラガミを一々切るのに不快感や罪悪感を感じてたらきりがないか。

 

取り合えず、カノンの攻撃が来るから一歩下がろうとしたその瞬間。

 

「ぐほぉっ!?」

 

突然、俺とオウガテイルが謎の爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされる。

 

いきなりの攻撃に、俺が驚き、意識を失いそうになる。

 

そして、薄れゆく意識の中、俺が見たのは嬉々とした表情のカノンだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「すみません!すみません!本当に、すみません!」

 

あの後、リンドウさんに回復してもらい、意識を取り戻した俺は、カノンから謝られまくった。

 

カノンが言うには、どうも神機を持つと性格が変わり、かなり好戦的になるらしい。

 

訓練中、何度かこう言ったことがあったらしく、訓練を見ていたツバキ教官も驚いていたらしいが、アラガミを前にして動けなくなるよりはいいだろうとのことで、問題なしとされている。

 

ただ、問題があるとしたら周りが見えず、アラガミしか見えないため、味方ごと攻撃してしまうことだろう。

 

まぁ、ゴッドイーターの攻撃食らっても、アラガミ以外には効果はないから問題はない。

 

滅茶苦茶痛いけど…………

 

「もういいって。結果的にはオウガテイルも倒せたし。ま、次からは気を付けようぜ」

 

「ま、そう言うことだな。何はともあれ、全員無事で何よりだ」

 

リンドウさんは少し困った様な顔をして笑う。

 

(でも、好戦的な性格になるのはともかく、あの火力は頼もしいな)

 

そんなことを思いながら、ヘリの降下ポイントまで向かおうとした時だった。

 

突然、リンドウさんの通信機に連絡が入った。

 

「はい、こちらリンドウ」

 

『リンドウさん!大至急、そのポイントから離れてください!」』

 

「どうした?」

 

『大型のアラガミ反応です!このアラガミは……』

 

「ヴァジュラ……だな?」

 

『え?どうして……まさか!』

 

「ああ、目の前にいる」

 

突如、俺たちの前に現れた巨大なアラガミ、ヴァジュラ。

 

データベースで見たことはある。

 

だが、実際、前にしてみると震えが止まらない。

 

今にも大声を出して、逃げ出したかった。

 

だが、出来なかった。

 

足が竦んで動けなかった。

 

そんな時、ヴァジュラが動いた。

 

ヴァジュラの爪がカノンに向けられる。

 

世界が、ゆっくり動いてるかの様に見えた。

 

爪が、カノンに迫る。

 

その瞬間だった。

 

リンドウさんが素早く動き、カノンの前に立った。

 

そして、素早くシールドを展開し、ヴァジュラの攻撃をガードした。

 

「ふっ!」

 

そのまま攻撃を横に払い、カノンと俺の肩を掴み、後ろに下がらせる。

 

「リョウマ、カノン!撤退だ!早くここから逃げろ!俺が時間を稼ぐ!」

 

「り、リンドウさん!?」

 

「安心しろ。簡単にやられたりしねぇよ。それより、お前らが後ろにいたら、満足に暴れることもできやしない。だから、逃げろ!」

 

リンドウさんの言う通りだ。

 

俺たち新人が居た所で、リンドウさんの足手纏いにしかならない。

 

「……すみません!」

 

リンドウさんに謝り、俺はカノンの腕を掴んで逃げる。

 

「え!?リョ、リョウマ君!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リンドウSIDE

 

「これで、後ろは気にせずに済むな」

 

神機を構えなおし、ヴァジュラと向き合う。

 

「ヒバリ、応援が来るまでどのぐらいかかる?」

 

『最短で十分!それまで、どうか持ち応えて下さい!』

 

「了解だ」

 

通信を切り、舌打ちをする。

 

「やれやれ、ただの新人の実地訓練かと思いきや、まさかこんな羽目になるとはな」

 

ヴァジュラが電撃を帯び始め、雷球が飛んでくる。

 

素早く前方にステップ移動し、距離を詰め、素早く捕食する。

 

神機を解放モードに、顔に向けて一閃。

 

「さぁ、十分間だけ相手してやるよ」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。