インフィニット・ストラトス 白き流星   作:朱羽総長

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約1ヶ月ぶりの投稿になってしまった。
今回から、かなりオリジナルに入ります。



探索水色

放課後になった。

現在第二アリーナに俺と一夏、セシリアがそれぞれ専用機を展開して待っている。

何をかというと先程、瑠璃が箒を連れて

 

「アリーナで待ってて下さい」

 

と、言ってきたからなのだが、

 

「遅いな」

「そうですわね」

 

もう30分は待ってる。

探してきたほうがいいかなと、考え始めた時、

 

「お待たせしました。」

 

やっと瑠璃がやってきた。

ISは展開していない。

 

「遅かったな。何してたんだ」

「あれ、箒はどうしたんだ?」

 

一夏と俺の問いに対して瑠璃は

 

「まぁ、もうすぐ分かりますよ」

 

と、何か悪戯を企んでるような笑みを浮かべた。

すると、

 

「ま、待たせたな」

 

箒がやってきた。

見たことのないIS[・・・・・・・・・]に乗って。

 

「箒、それ」

「打鉄…ですか?」

 

確かに、良くみると打銀に似ている所が幾つかある。色も同じだ。

 

「ちょっと違うんですよね。この機体は第2.5世代『椿』といって、私が廃棄されてた打鉄を改修した物です」

 

椿というらしい機体の表面をなでながら教えてくれた。

 

「私が所有している物なのであげられませんが、今回からはそれで練習に参加してください」

「あぁ、すまないな」

 

そんなやりとりをして瑠璃は離れていく。

箒は此方を向いて二本のブレードを展開した。

 

「それでは始めようか」

「おう」

「えぇ」

「あぁ」

 

一夏、セシリア、俺の順で返事をして、

 

ブーーー

 

瑠璃が鳴らしたと思われる試合開始のブザーを合図に動き出した。

 

 

 

 

 

「おーい、大丈夫か一夏」

「な、なんとか……」

 

特訓が終わって、今はピットで休んでる。

一夏の疲労が凄まじいことになっている。

特訓中に鈴の話をしてきて、それに嫉妬した箒とセシリアに集中攻撃されてたからだろう。

…自業自得だし、大丈夫だろう。

 

「先帰るぞ」

「お、おう」

 

一夏を残して帰ることにした。

箒も椿を返したら一夏の所に行くだろう。

あのままあそこに居たらさらに鈴とかが来て面倒な修羅場になりそうだしな。

 

「さて今日は会えるかな?」

 

そんなことを呟きながら部屋のドアを開ける。

誰もいない。

 

「今日もか。どこ行ってんだ?」

 

会えるかなといったのはルームメイトの更識簪だ。

ここ最近会うことがなく、部屋に一人の状態だ。

個人のことだから気にする必要はないと思うけれど、

 

「あんな状態じゃ心配だしな」

 

最後に見かけたとき、簪さんは顔色が悪かったし、隈もできていた。

一睡もしてないんじゃないかと考える程だった。

 

「ちょっと探してみるか」

 

呟いてドアに体を向けると、

 

「すいません、更識簪さんのお部屋であってますか?」

 

ドアをノックする音と瑠璃の声が聞こえた。

 

 

 

「なるほど」

 

瑠璃を部屋に入れて、事情を説明した。

簪さんに用事があったようだし、何か知らないかと思って。

 

「確かに予想は出来るけど…」

「じゃあ!?」

「そんなになっているなんて…」

 

そんなに?

 

「どういうことだ?」

「…一応言っといた方が良いわよね」

「だから何を?」

「彼女の専用機についてよ」

 

瑠璃から聞かされたのは、一夏の出現によって簪さんの専用機の開発が中止されたこと、そしてそれを完成させようとしていること。

 

「原作で読んでたけどそこまでひどい状況だとは思わなかったわ」

「なるほどな」

「これじゃあこっちの目的と果たせないわね」

「目的?そういや、何の用できたんだ?」

 

こいつは簪さんに用事があるみたいだったし、なんなのだろうか?

 

「う~ん、言えないかな。ゴメン」

「…そっか。まぁいいさ」

 

ほんとに申し訳無さそうな顔してたので無理に聞かないことにした。

 

「さて、俺はちょっと行ってくる」

「何処に?」

「話聞いてだいたい居場所に目星がついたから行ってみる」

「その場所は勘?」

「そうだが?」

 

おかしなことを聞いてくる。

確かにISを組み立てることが出来るような場所は幾つかあるのだし、勘でしかないだろ。

 

「…なら多分あってるわよ」

「だといいけどな」

 

そう言って部屋を出る。

居てくれよ。

 

 

 

 

第三整備室

ここは学園内にある整備室の中でも一番遅くまで開いている所だ。

確か三年生になると学年末に規模が大きく、時間がかかる課題があって、普通の整備室だと他の学年が使えなくなるからだったような。

ドアを開けて入る。

他の二つの整備室に比べて広い。

1.5倍はあるんじゃないか?

そんなことを考えながらキョロキョロしてると、

 

「あれ~?ゆいゆいだ~。何してるの~?」

 

同じクラスの布仏本音、通称のほほんさんが話し掛けてきた。

『ゆいゆい』とは俺のあだ名らしい。

一夏は『おりむー』と呼ばれている。

 

「いや、人探しをちょっと」

「誰~?」

 

興味心身といった表情で聞いてくる。

 

「更識簪さんなんだけど」

 

知ってるか?と続ける前に、布仏は固まっていた。

 

「ちょっ!?どうした!?」

 

突然表情そのままで固まられると困る。

肩を揺さぶってみるか。

 

「…ハッ!」

 

よし!戻った。

 

「どうしたんだよ、急に」

「ん~?ゆいゆいなら大丈夫かな?」

 

固まった理由を聞くと何か考え出した。

そして、

 

「こっちこっち」

「いや、ちょっ!」

 

手を引かれて奥の方に連れていかれる。

人気もなく奥に明かりが小さくついているだけだった。

 

「あっ!」

 

明かりの下にいたのは簪さんだった。

空中投影ディスプレイを見ながらキーボードで何か入力しているようだった。

 

「簪さん」

 

声をかけると此方をチラッとみて画面に視線を戻した。

 

「…本音、人がこっちに来ないようにしてっていったよね」

「かんちゃんは~知らない人がって言ってたから知ってる人なら良いかな~って」

 

少し怒りを含めたような口調で布仏に言った簪さんは布仏の返答に諦めたかのようにため息をついた。

 

「…まぁいい。…もうここ離れる予定だったし」

 

ディスプレイを閉じて立ち上がる。

机の上に置いてあった指輪を取り出口へと歩き出す。

 

「か、かんちゃん?どこ行くの?」

「アリーナにテスト飛行」

 

後を追いながら問う布仏に簪さんは、隈が出来、充血した目でこっちを見ながら

 

「打鉄弐式が完成したから」

 

そう言った。

 

 




もうすぐ夏休みなので、執筆ペースを上げられたらなぁと思っています。

最近の悩み
「簪の口調が難しい(^_^;)」
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