インフィニット・ストラトス 白き流星   作:朱羽総長

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風邪ひいたうえにテスト期間入って遅くなりました。
すいません。
今回もめちゃくちゃにしすぎたかなぁと反省

11月7日 修正


ぶつかる姉妹 後編

 切り札ともいえる48発のミサイル同時発射。恐らく倒せないまでも大打撃を与えた筈。

 相手は煙に隠されてはいるが、ランスの残骸が地面に落ちている。

 これで遠距離武装は潰した。

 あとは蛇腹剣と、アクアクリスタルに注意すれば…。

 

 

『敵IS反応健在!警告ーロックされてます!』

タァッン!

「えっ?」

 

 

 反応するよりも早く、銃声が響いた。

 手に持っていた白蕾に穴が空いていた。

 

(しまった…)

 

 白蕾が爆発する。

 右手装甲の一部が吹き飛び、絶対防御が作動する。

 爆破の衝撃により、少し吹き飛んだが、態勢を立て直しなんとか倒れるのを避ける。

 

(何…が…)

「危なかったわ。見事、としか言えないわね。」

 

 煙から出てきたのは、ほとんど無傷といってもいい楯無の姿だった。

 

「そんな…なんで…」

「これ?」

 

 右手を掲げる。

 その手には黒をベースに青のラインが入っているスナイパーライフルだった。

 

「試作型IS用スナイパーライフル『ブルーライン(仮)』。最近届いたから過去のデータに無くて当然よ」

 

 バレている。

 楯無はこちらが過去のデータから作戦を建ててきたことを理解してる。

 

「まぁ、それが悪いこととはいわないわ。戦略としては正しいし。けど、もうちょっと不足の事態に備えるべきだったわね」

 

 ブルーライン(仮)をこっちに向けながらゆっくりと近寄ってくる。

 

「どうやって…あれを」

「ん?あぁ、あのミサイル?周り見て分からない?」

「まわ…り。…まさか」

 

 楯無の周り、無いものがある。

 アクアクリスタルだ。

 恐らくそれを起爆させ、ミサイルを誘爆し、最小限のダメージで済ませたのだろう。

 

「無茶苦茶な…。でも、これで…クリスタルは無くなって…実弾が通る可能性も増えた」

「そうね。クリスタルの予備はもう無いし、ヴェールだけで防ぎきれるかは分からないわ」

 

 けど、と言葉を足す。

 ライフルを構え、引き金を引く。

 

「っ!?」

 

 左に跳び回避する。

 回避した先でサブマシンガンを展開し構えるが、すぐに撃ち抜かれた。

 

「撃つ暇を与えなければ良いだけだわ」

 

 両手にブルーライン(仮)を構えた楯無が加速して来た。

 

 

 

瑠璃、結人side

 

「やられたわ…。そういう使い方あるの忘れてたわ」

「忘れてたって、このままだと簪が!」

 

 モニターに映る闘いの様子は一方的だった。

 簪が後ろに下がりながら、イコライザに詰め込んだ実弾系武装を撃つ。

 それを上手くかわしながら、ライフルで確実に武装を破壊しダメージを与えていく。

 その繰り返しだった。

 

「凄いわね。流石生徒会長といったところかしら。打鉄弐型のダメージレベルがCの一歩手前で止まってる」

「それが?」

「これはあくまで模擬戦なの。だからあらかじめ織斑先生に、どちらかの機体がダメージレベルCを超えたら試合終了となるルールで頼んでるの」

 

 だけど、と試合から目を離さず続ける。

 

「これじゃあまるで、あえていたぶって、力の差を教えてるみたいな」

「力の差…」

 

 

簪side

 

「…そこ!」

「はずれよ」

 

 春雷を撃つがかわされ、逆に撃たれて破壊される。

 これで残りの武装は春雷一つと、夢現、使い道がない大型シールドのみ。

 楯無は蛇腹剣とブルーライン(仮)×2だが、今は片手に蛇腹剣、もう片方の手にブルーライン(仮)を持っている。

 残りシールドエネルギー、189。

 ダメージレベルはまだB。

 Cになったらこちらの負け。

 かといってこのままやっても負ける。

 

(一か八か…)

 

 運が良ければ相手の武装を減らし、ダメージも与えられる。

 失敗すれば此方の負け。

 でもやるしかない。

 

(タイミングを狙って…)

 

 楯無がブルーラインを構える。

 警告が表示されるが無視。

 集中。静寂。

 

タアッン!

 

 引き金が引かれた。

 

(今!)

 

 残り少ないエネルギーを使い、瞬時加速(イグニッションブースト)をする。

 回り込むように楯無の背後に向かう。

 蛇腹剣が振るわれ、装甲を掠める。

 なんとか楯無の背後へお互い背中合わせのように近づけた。

 振り返る彼女が対し私は、

 

「なっ!?」

 

 背中の春雷をパージした。

 同時に大型シールドを呼び出し、片足を軸に向かい合うように回転した。

 春雷は振り返っていた楯無の蛇腹剣の刃にぶつかり起爆した。

 爆煙によって視界が封じられた中私は、衝撃対策に展開したシールドを仕舞い夢現をコールし、少し下がった。

 直後、煙の中からブルーライン(仮)の銃口が飛び出してくる。

 私は焦らず夢現で見えている銃身を切り裂いた。

 煙が晴れる。視線の先には、手に裂かれた銃身を持った楯無がいた。

 足元には蛇腹剣とブルーライン(仮)の残骸らしきもの。

 作戦は成功した。私の顔が少しにやけているのが自分でも分かる。

 

 作戦はこうだった。

 まず相手の背後、またはほぼ零距離に近寄り春雷をパージして、相手にぶつける。

 私はシールドで身を守り、爆発によって相手の武装を駄目にする。

 その後残りの武装を夢現で破壊して相手の武装を無くす。

 

 思ったよりも上手くいき、確信する。

 これで勝てると。

 

「…終わり」

 

 接近し夢現で突く。

 彼女のエネルギーがどれだけ残っていようと、武器の無くなった状態で逆転出来るとは思えない。

 勝利を確信していた。

 だが、その確信はすぐに失せた。

 

「えっ……」

 

 砕かれた。否、折られたのほうが正しいかもしれない。

 突き出していた夢現が横からの攻撃によって破壊された。

 横からの大型ランスによって。

 

「何驚いてるの?確かにクリスタルの予備は無いとは言ったけど、誰もランスの予備が無いとは言ってないわよ」

 

 急いで後ろに下がる。

 武装が底をついた。勝ち目は無くなった。

 いや、まだ何か方法が…。

 

「…?」

 

 楯無の姿を見て、何か違和感を覚える。

 何だろう。何か足りないような。

 

『警告!上空に高エネルギー反応!』

 

 上を見る。そこには、

 

「…いつの間に」

「気づくのが少し遅かったわね」

 

 水で作られた巨大な槍が浮いていた。

 違和感の正体。それは ミステリアス・レイディの表面を覆っていた水の装甲が無くなってたことだった。

 

「あなたは強かった。成長してることは認めるけど、私には届かない。絶対に不可能。だから、」

 

「なにもせず下で足掻いてなさい」

 

 片手を挙げ、告げる。

 

「せめてもの敬意を持ってこれで終わらせてあげるわ。ミステリアスレディの大技ミストルティンの槍」

「っ!?」

 

 逃げないと。即座にそう判断し動こうとしたが

 

(不可能…届かない…何もするな…)

 

 先程の言葉が頭を埋め尽くし動けなかった。

 

 

 

 その後のことを簡潔に纏めると、打鉄弐型はミストルティンの槍の直撃により、ダメージレベルD、コア以外大破となった。

 搭乗者、更識簪は五日間の意識不明状態に陥った。

 目覚めた後も部屋に引き込んでしまった。

 

 そして、クラス対抗戦当日になった。

 

 




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