インフィニット・ストラトス 白き流星   作:朱羽総長

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シャルをどっちのヒロインにするかのアンケート今日まで受け付けます。
詳しくは活動報告をご覧下さい。

気づいたらお気に入りが150を越えてた。
嬉しすぎる(´▽`)

今回も駄文ですが、どうかお付き合いください。


準備

 

「はぁ…」

 

 IS学園の食堂で、金髪の少女がため息をついていた。

 彼女はセシリア・オルコット。現在、ブルーティアーズが改修中で暇な人である。

 

(完全に直るまで、あと二週間。さらに追加装備もセットで来るからってプラス三日。)

 

 紅茶を飲みながらまた、ため息。

 

( まぁ、一夏さんも機体が改修中ですし他の方々に抜け駆けされることはないでしょうけど…)

 

 思い出すのは、つい先日。

 クラス代表戦のあと、一夏の病室にお見舞いに行った際に、転入生にして一夏の幼なじみを名乗る凰鈴音が彼にナニカしようとしてたこと。

 メキッという、何かヒビが入ったかのような音に、周囲の生徒が顔を青ざめる。

 

(ふっ、ふふふふ…、幼なじみだろうが、何だろうが今からでも追い付いて見せますわ)

 

 黒いオーラを放ち始めた彼女の周りは、いつの間にか誰もいなくなっていた。

 そんな中、彼女に近づいていく人影が一つ。

 

「ちょっといいですか?」

「え、えぇ。構いませんけど。何のご用件で?篠ノ之瑠璃さん」

 

 話しかけた人影…篠ノ之瑠璃は、微笑みとともにこう言った。

 

「いえ、ちょっとご相談が」

 

 

 

 生徒会長との話の翌日。

 第二アリーナ

 

「はぁぁぁ!」

「くっ!?」

 

 右腕のビームトンファーで斬り掛かるも、二本のブレードで防がれる。

 

「後ろ、がら空き!」

「やばっ!?…ぐぁっ!」

 

 背中に衝撃、それと同時に隙を突くように正面から斬りつけられる。

 ビーという試合終了のブザーとともに負けを知らせるアナウンスが響いた。

 

 

「また負けたーー!」

「これで結人は0勝3敗だな」

「まぁ、最初よりはよくなってるんじゃない?」

 

 ピットにて。

 鈴と箒相手に模擬戦をしていた。

 何故かというと、それは昨日のことからだ。

 

 

 

「一騎打ち…ねぇ…」

 

 初めは驚いたようだったが、すぐにこちらを見定めるかのような視線を向けてきた。

 

「分かってる?IS学園の生徒会長は「学園最強…ですよね」なんだ知ってるじゃない」

 

 口元を覆っていた扇子を閉じて、目をしっかりと合わせてくる。

 

「いいわ。受けましょう」

「ありがとうございます」

 

 『了承』と書かれた扇子を開いて、言ってきた。

 一礼しながら、あの扇子がほんとにどうなってるか気になってきた。

 変える暇なかったはずなのに…。

 

「それじゃあ日程だけど」

「お嬢様、5日後なら放課後ですが第三アリーナが貸し切れます」

 

 今まで空気だった虚さんが口を開いた。

 

「じゃあ、5日後でいいわね」

「はい」

 

 

 

 ということがあった。

 それで、一夏がISを使っての訓練が出来なく暇な箒と、予備パーツで直したばかりの機体の試運転をしたい鈴と模擬戦をしているのだ。

 

「けど、2対1は辛くない?」

「辛いけど、これが一番訓練になるから」

 

 元々俺の実力では、代表候補生1人にも勝てない。

 今まで切り抜けられたのはIS-Dが発動したからだし、会長戦で発動するとも限らない。

 この準備期間で少しでも実力をつけないと勝ち目なんて見えてこない。

 

「よし!もう一戦よろしく!」

「はいはい」

「あぁ」

 

 結果だけいうと、四敗になりました。

 

 

 

 

「ただいまー」

 

 ヘトヘトの体を引きずりながら部屋へと帰ってきた。

 

「…………………」

 

 部屋の電気は真っ暗で、出迎えの声もない。

 ベットに横になって、さっさと寝たい気持ちを抑えながら隣のベットへ歩みを進める。

 ベットは中心が盛りあがっていて、誰かがいることが分かった。

 

「簪さん、起きてる?」

「…なに?」

 

 中に入ってるのは、絶賛引きこもり中のルームメイト更識簪さんだ。

 お姉さんに負けて、クラス対抗戦の際にアリーナの外で襲われて、傷が治ってからヒッキーになってしまってる。

 

「4日後の放課後って空いてる?」

「………何もないけど」

「じゃあ、第三アリーナに来てくれない?」

 

 ビクッと、身体が動いた。

 ISに対してトラウマでも出来てしまったのだろうか。

 

「なんで?」

「生徒会長と戦うことになった」

「ッ!?」

 

 さっきよりも大きな反応。

 そして、震え始める。

 

「というか、頼んだ。戦ってくださいって」

「…それを見に来いと、言うの?」

「そう」

 

 ここでやだって言われたらどうしよう。

 簪さんが来ないと戦う意味がない。

 

「…だよ」

「えっ」

「…無理だよ。あの人には勝てっこない」

 

 小さな声で、悲しみを秘めた声で言ってくる。

 

「でも、来れば何かの参考に」

「意味がない!!」

 

 起き上がって胸ぐらを掴んでくる。

 

「参考に?もう勝てない!怖い!姉さんには誰も勝てない!」

 

 涙を流しながら、心の奥底にあったものを吐き出すように叫ぶ。

 

「私は一生あの人には追いつけない運命。もういい…。そんな運命なの……」

「……っせぇ」

「えっ?」

「ゴチャゴチャとうっせぇ!」

「!?」

 

 何だろう、見たことがある。

 

─もういいよ。

 

 諦めた、もういいとか言いながらホントは心のどこかでは思いを捨てきれず、

 

─これが私の運命だから。

 

 運命なんて言葉で自分を納得させようとしてる。

 

─ありがと。○○○。

 

 前世のことなのだろう。

 思い出せないそれは、頭の中にうっすらと浮かび上がって、激しい後悔と悲しみの感情が流れてくる。

 

 

「どうせ、諦めるなとか、頑張れるはずだたかは言ったところで意味がない」

 

 胸ぐらから手を離し、簪さんの手をしっかり握り締め、真っ直ぐ目を見つめる。

 

「だから、一つだけ教えろ。お前にとってあの人はどんな存在だ!」

「…どんなって………最強の、存在」

「最強…か」

 

 最強。

 確かにそうだろう。

 生徒会長って肩書きが、簪との戦闘がそれを証明している。

 けど、

 

「…安心した」

「えっ?」

「最強程度(・・)で安心した」

 

 知っている。

 無駄に正義感の強い親友。

 その姉の強さを。力と心、どちらも強く、どちらも兼ね備えた人を。

 

「俺は無敵を知っている。最強程度じゃ怯まない」

 

 そして、と握り締めてた手を離して、両手で抱き寄せる。

 

素人()最強(会長)を倒して証明してやる。お前がぶち当たってる壁は、超えられるって」

 

 

 

 

 

 そして、その時がやってきた。

 

 

 

 

 




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