6月はテストがあって投稿できませんでした。
さて、今回はテスト後でテンション上がってた時に作ったので支離滅裂な箇所があるかも…。
あと、会長ファンの方々に「こんなのは会長じゃない!」と言われないかビクビクしてますが、この先頑張って近づけようと努力いたしますのでご容赦ください。
長々とすいません。
では、どうぞ
…暗い。
真っ暗だ。
ここはどこだ?
…声が聞こえる。
「せいっ!」
蛇腹剣『ラスティーネイル』を振る。
ユニコーンはそれをあっさりと避け、ビームサーベルを手に斬りかかってくる。
振ったのとは反対の手にもう一本のラスティーネイルを呼び出し対処する。
鍔迫り合うが、それも一瞬。
力技で押し切られ、斬りつけられる。
振り下ろした腕を蹴り、後ろへ跳ぶ。
幸運にも浅かったようで、シールドエネルギーはそこまで減っていなかった。
(時間をかけると不利ね…、残量は僅かな筈。一撃で減らす!)
右腕を掲げ、装甲の水を頭上に一点集中させる。
それらは大きな槍の形となる。
ミストルティンの槍。
超振動破砕によって相手の装甲を砕き、ナノマシンを内部へ送り込む。その後、エネルギーを転換させ小型気化爆弾4つぶんの大爆発を起こす技。
けど、爆発を起こすのは最後の手段。
超振動破砕だけで終わるかもしれない。それで無理なら爆破だ。
「ミストル…!」
放とうとしたその時、ユニコーンは周囲へ赤い波動が放たれた。
それは波のように広まり、私の体を通り抜けていった。
(ダメージは…なし?)
不思議に思いながらも、ミストルティンの槍を放とうとすると、
槍は空中ではじけ飛んだ。
「えっ…!?」
槍をかたどっていた水が雨のように降り注いでくる。
もう一度作ろうと指示をだすが、
「反応しない!?なんで…キャッ!」
背後でアクアクリスタルが全て爆発した。
今の爆発は、まるで。
(
落ちていく機体を、地面スレスレで立て直す。
ユニコーンは下降しながら、頭部バルカン砲を放ってくる。
それを避けながらも頭を動かす。
そして、出た一つの推測。
(水の中のナノマシンをジャックしたとでもいうの!?)
水のナノマシンは、ISのエネルギーを伝達することで制御されている。
しかし、それに細かい操作を加えるには思考操作、ビット程ではないがそれが必要になる。
そこを突かれた。
失念してた。イギリスの第三世代の話は聴いてたのに!
「くっ!?」
指示を出すが反応はない。
アクアクリスタルも内部のナノマシンが乗っ取られたのか動かない。
(水の無いミステリアス・レディなんて防御力がほぼ0に等しい)
ユニコーンは止まらない。
ゆっくりと近づいてくる。
その禍々しい赤い瞳を輝かせながら。
声のするほうへ進むと真っ青な空間に出た。
どこか暗い雰囲気の青。
『か…ざし……ん。こっ…』
『まっ…よ、お……ちゃ…』
声が聞こえる。幼い少女二人の声だ。
目の前の青が揺らぎ、映像が映りだした。
『これは…』
水色の髪の少女たち。
『かんちゃん、はやく!』
『はやいよ、おねえちゃん!』
更識簪と更識楯無の二人だった。
斬る。殴る。蹴る。
避ける。防ぐ。受け流す。
ユニコーンの猛攻を最低限の動きで回避する。
それでも全ては避けられず、少ない装甲にひびが入っていた。
(剣は砕かれた。ブルーラインは折られ、槍も一本壊された)
残るは槍一つ。
どうするか。自身の技はほとんど使えない。
その一瞬の思考を読んだように、不意をついて右腕が首元へ伸びた。
「がっ!?」
メキメキっと嫌な音が聞こえてきた。
首を絞められている。
だけど、折れないように力加減をしてるようだ。
うっすらと目を開けて、見たのは光の柱だった。
左腕を掲げ、持っていたビームサーベルの光刃。その長さは目測15メートルを越えていた。
(ま…ずい…。この…距離で、そん…なの…くらっ、たら…)
絶対防御すら切り裂いて、死ぬ。
左腕は、ゆっくりと振り落とされた。
そして………。
映った映像は、姉妹の何気ない日常だった。
遊んで、笑って、怒って、泣いて。
見ていて笑みがこぼれるような、そんな日々だった。
しかし、それは崩れ始めた。
楯無の真似をして、木に登った簪が落ちたのだ。
父親がいたため、大きな怪我などはなかったが、これを境に彼女、楯無は考え始めた。
『簪ちゃんは、私のしたことを真似してきた。けど、そのせいで危険な目にあった』
『これから先、更識という家系に居る以上、今回とは比べものにならない危険な目にあうだろう』
頭の良かった楯無は、幼くも自分の家の危険性を察していた。
『なら、どうすればいい?あの子がそんな目にあわないようにするには…』
そして思いついた。
『そうだ。私が……』
(そういうことか…)
結人は理解した。
彼女の行動、その理由を。
(戻らないと…)
ここにいる意味は無くなった。
けれど、戻り方などわかるわけがない。
『こっち…』
突如聞こえた声のほうに振り返ると、そこには一人の少女がいた。
白く長い髪でどこか見覚えのある制服を着ていた。
『落ち着いた?』
首を傾げながらそんなことを聞いてくる。
「あぁ、落ち着いた。そして知ってしまったからには行かないと」
『どこに?』
「元の場所に。あの馬鹿なお姉さんに言いたいことがあるからな」
『…そっか』
少女の背後に扉が現れる。
『ここが出口』
「…ところでさ」
扉に手をかけながら少女に問いかける。
「どこかで会ったことある?」
顔が髪に隠れて見えないが、なんていうのだろう。
知ってる気がする。この人を。
『…どうだろう、ね!』
「へ……?」
そんな風にごまかして背中を蹴られた。
ドアの先は地面がなく、ドアごと落ちていく。
「うぉぉぉぉぉぉ!?」
全てが暗闇に染まって行く中、此方を覗き込んでいた人は、
『…今回は初回だからね』
そんな言葉と、真っ赤な眼が印象に残った。
振り下ろされた刃は、楯無に当たる直前で止まった。
驚きに目を開いていると、首を絞めていた手も離れた。
「ケホッ、ハァ、ハァ…な、に?」
ユニコーンを見ると、サーベルを持ったまま、宙で停止していた。
その眼は先ほどまでの赤ではなく、落ち着いた緑だった。
「…更識会長、あなたは簪さんのことが好きですか?」
「何を急に…」
「どう思ってますか?」
顔は見えないが声から、謎の威圧感を感じた。
答えなければずっとこのままだろうと考え
「…才能のない哀れな妹。私の真似をしようとする努力は認めるけど、出来が違うってことをいい加減に「好きか嫌いかを聞いてるんです」…嫌いよ」
「嘘ですね」
ハッキリと言われた。
「嘘ですね」
そう言った瞬間、会長の身体を蒼いオーラが纏われたのが見えた。
さっきから、視界がおかしい。
これもデストロイモードの影響なのか。
そういえば、発動中に落ち着いてるの初めてじゃないだろうか?
「どういうことかしら?」
「嫌いだっていうなら、なんでそんな悲しそうなんですか?」
「悲しそう?どこが」
「あなたから出てる暗くて、どこか寂しそうな蒼い光」
「光…?」
自分にしか見えてないのだろうか?
彼女を包む、いや、彼女から放出されてる蒼いオーラを。
「思えば色々とおかしい点はあったんだ」
例えば簪さんとの模擬戦。
ダメージレベルEなんて数値なのに怪我はなかった。意識不明になったのも機体のシステムだろう。
他には襲撃事件。
アリーナの外で簪さんが襲われてたときに、布仏さんと瑠璃が助けに入ったらしい。
その際、布仏さんは持ち出し禁止の学園の機体を使ったそうだ。それも、会長の狙撃銃つきで。
あの時、ほとんどの学園の教師はアリーナのロックを解除しようとして、外部に気づかなかった。
教師の許可など取れるわけない。
なら、他に解除出きるのは学園内でそれなりの権限を持つ生徒会長のみだ。
それらをまとめて告げると、彼女の顔が少しこわばった気がした。
「さらに言うならさっき、なんで簪さんを見つけた途端に勝ちを急いだんですか?」
あのまま続けても実力的に時間内に勝てた筈だ。
けど、簪さんを見つけてから急に大技を使ってきた。
「きっとそれは、彼女の中の最強である自分を意識させるため」
そうして、模擬戦の経験、今回のこと、今までのことを簪さんは思い出し、
「今度こそ、無茶することがないくらいに心がへし折れる」
「……………………」
俯いて顔は見えないが、周囲のオーラはゆっくりと縮小していく。
「そんなまでしなくても他に方法があった筈です!あなたの押さえ込んでる思いを「…さい…」えっ?」
「うるさいっ!!」
オーラが弾けた。
蒼いオーラは爆発的に広がり視界すべてを覆った。
「あなたに、あなたなんかに何が分かるの!?他に方法がある?ないからこんな方法を取ってるんじゃない!」
攻撃されてる訳じゃない。けれども、言葉と共に流れてくる負の感情に身体全身が傷つけられる感じがする。
それだけじゃない、なんか聞いててイライラする。
「あの娘が、簪ちゃんが大好きで大切だから嫌われようと、どう思われようと危険な目にあわせたくないのよ!」
この人のことを深く知ってる訳ではないがあれだけのことで、簪さんがいることも分かってるのに、ここまで激情するとは思えない。
ポーカーフェイスとか上手そうだし。
あぁ、くそ。そんなことよりもいい加減我慢の限界だ。
「大切な物を守るための行動が、間違ってるというの!?」
「間違ってるに決まってるだろうが!!」
「っ!?」
思わず口から出た言葉と共に、周囲の蒼を赤が染め直していく。
この赤は俺から出てるみたいだ。
「他に方法がなかった?そんな訳あるか!?仮になかったとしても、今お前がとってる行動は間違ってる!」
言葉は止まらない。もう相手が先輩だとかどうでもいい。
イラついてしょうがないんだ。この人は、まるで
「間違ってるって、これが最善の「泣いてたんだ…」えっ?」
「簪は泣いていたんだ!あんたが怖いって、追いつけ無いことが悔しくて泣いてたんだ!」
「そうやって傷つけてまで守ることが本当に正しいって思ってるのか!」
「そんなこと!」
槍を構えて突撃してくる。
それを避けるが、次は滅茶苦茶に振り回し始める。
「傷ついて、何もしなくなれば守りやすい?そんなのは、更識簪という名の人形を守ってるようなものなんだよ!」
「簪ちゃんは人形なんかじゃない!」
「そう思うなら、大切ならもっと信頼してみろ!」
「!!」
お互いに言ってることがもう支離滅裂になってる。
「本当に守りたいなら、傷つけるんじゃなくて支え合える道を探せ!」
けど、これでいいんだ。
人の感情なんてものはそんなものなんだろうから。
「少しでも二人で笑っていられる可能性があるなら、それに賭けてみやがれ!」
一瞬。
すれ違いざまに、両手に持ったビームサーベルで槍と装甲を斬りつけた。
ゆっくりと落ちてくミステリアス・レディを振り返って見ながら、鼻と口から赤いなにかが溢れ出す。
視界の隅のIS-Dの表示が
次は短めの後日談的なものを書いて、その次にようやく原作二巻です。
三巻終わるまではオリジナル展開はあってもオリストは無い予定です。
感想、アドバイスお待ちしております。