魔法少女リリカルなのはHidden―ヒドゥンー   作:沢村崇@

5 / 6
テスト勉強に追われ、一話のみです
しかも予告とは少々違いますm(_ _)m申し訳ない
受験勉強もあるため、これからは一話ずつです
では、三話をどうぞ

できればいつかMOVIE THE 1stみたいに纏めて書き直したいですw


3話―もう一つの相棒―

 

―ラルゴがヴィネスと対峙している頃、戦いは外でも起きようとしていた。

先程、はやてらとミーティングのために集まった階。

その階の廊下、隅のほうで四人がバリアジャケットを展開、相棒を手に戦闘準備をし終えた。

「三人とも、準備はいいか?」

騎士甲冑に身を包み、相棒―レヴァンティンを居合いの構えで壁に向かっているシグナムが後ろに居る三人に問いかける。

「はい、シグナム。」

大斧のようなブローヴァフォームのバルディッシュ・アサルトを構え、紺の軍服のようなバリアジャケットを着ているフェイトが答える。

「いつでもいいぞ。」

紅い騎士甲冑を纏い、同じく紅い大きな帽子を被ったヴィータがハンマーフォルムのグラーフ・アイゼンを肩に担ぐ。

「下には既に敵がいます。壁をぶち抜いちゃって下さい。」」

昼間とは違う、ロングスカートのバリアジャケット(エクシードモード)、砲撃形態のレイジング・ハートを持ち、なのはがニッコリと擬音が聞こえそうな笑顔で言う。

「了解だ。行くぞ、レヴァンティン!」

Nachladen(ナッハラーデン)

レヴァンティンを鞘から抜くと、柄の一部がスライドし、空になったカートリッジが排出される。

そのまま頭上に両手で掲げる。

と、刀身に炎が纏われる。

「飛竜、一閃!!」

刀を壁に向けて振り下ろす。

爆発と共に、隊舎の壁に大穴が開き、海や堤防といった外の景色が見える。

「いきます!」

なのはが声を上げ、赤、桜、黄、紫の四つの光がそれぞれ空に舞った。

 

 

 

 

 

 

 

(敵は18・・・その内三人を倒す。一見楽に見えるけど、結界といい用意もいいし、気をつけるに越した事はないよね。)

隊舎の空を飛びつつ、フェイトが辺りを見回す。

敵の姿が見当たらない。

「バルディッシュ、目標は」

「ここにいる。」

はっとなって声の方、後ろに振り返る。

自分とさほど背が変わらないだろう男と、二体のロボットがこちらを見ていた。

バルデッシュを相手に向ける。

「直ちに武装を解除しなさい。

 抵抗しなければ」

「そんなのに乗るんなら、最初っからこんな事しねぇよ。」

中央、金髪の管理局の青い制服を着た男がこちらの台詞を遮ってくる。

武装を持っていない、直接戦うタイプではないのか。

ただ、やはり戦いにはなる。

「バルデッシュ、カートリッジロード!」

Load Cartridge(ロード カートリッジ)

上部がスライドし、魔力が込められた弾丸を一発分装填する。

Cescent Form(クレッセントフォーム)

斧の先端が展開、金色の鎌上の閃光が発生する。

「話が早くて助かる。

 やれ。」

男が右手を振り上げると、両脇のロボットが飛び掛ってくる。

「あなたを、逮捕します!」

瞬時に二体を縦に両断し、一気に距離を詰める。

そのままバルデッシュを振り上げる。

「はぁぁぁっ!!」

が、振り下ろした先に目標はいず、黄色い閃光だけが宙を切った。

「鎌はそんな使い方で大丈夫なのか。

 使った事ねぇから分んなかったんだよな。」

笑いながら、またしても気配なく背後に浮いている男。

動きが全く見えなかった。

そして、一度目も二度目の今も、全く気配を感じられなかった。

分からない、情報が足りなすぎる。

「欲しいのは手に入れた。

 使いこなして見せよう。」

男が右手を広げる。

胸元が紅く光り、その右手には、ほんの少し形が違うが、よく見慣れた自分の相棒が握られる。

「バル・・・デッシュ?」

「そう、バルデッシュ・アサルト。

 あんたのデバイス・・・のコピー品だ。」

Haken Form(ハーケンフォーム)

男がバルデッシュを担ぐ。

同時に、カートリッジをリロード、赤い鎌状に展開する。

「次は、その速さ。

 コピーさせてもらうぜ。」

「その前に、止めます!」

再度近づき、バルデッシュを振るう。

今度は宙を切らず、もう一つのバルデッシュとぶつかる。

lightning lancer(ライトニング ランサー)

カートリッジが一発分リロードされ、男の背後に小さな金の槍が発生する。

「あぁ?」

「今だ、ファイアッ!」

男を踏み台にし、距離を取る。

その直後、槍が当たり爆発する。

一度に一発しか発射できないが、その分威力が大きく、少々ではあるが神経麻痺の効果もある一撃。

爆煙で見えはしないが、無事ではないはず。

「当たった。身柄を・・・。」

Zamber Form(ザンバー フォーム)!』

「っ!?」

煙の中から、赤い刃が飛び出てくる。

体を後ろに反らしながら高度を下げる。

間一髪、前髪をかすめたが回避に成功、体を起こす。

高度を戻し、薄くなってきた煙を見る。

先程から剣を交えている相手が、巨大な剣の形のバルデッシュを振り抜いたまま、こちらを睨んでいた。

「ディ・アヴァリツィアだ。長いから、アヴァでいい。」

「フェイト・テスタロッサ・ハラオウン、執務官です。」

「知ってるよ・・・ゲネシス!」

互いに名乗ると、アヴァが首元からひし形のクリスタルの形をしたペンダント―ゲネシスを取り出す。

それが赤く光り、の左手に籠手のような物が装着される。

「それは・・・?」

「デバイス、名前は・・・確か『イージス』、だったかな?」

たしかそれは、奪われたデバイスの一つだったはず。

あれもゲネシスによってコピーされた物、模造品。

能力としては全く変わらない。

武器が少なくなる分、そして、リミッターがついている分こちらが不利だ。

それでも・・・

「やるしか、ないよね・・・バルデッシュ。」

Yes sir(ィエッサー)

鎌となっているバルデッシュを構える。

「その力、全て学ばせてもらう!!」

二本の、バルデッシュががぶつかり合い、離れてはまたぶつかるのを繰り返す。

が、次第にこちらが押され始める。

またぶつかりあい、今度はその場でつばぜり合いが始まる。

「くっ、攻撃が、通らない!?」

「当然だ。このイージスは完全防御タイプ、並みの攻撃なら難なく無効化してくれるし、こんなこともできる!」

バルデッシュとイージスの接触面に、円形の赤い魔方陣が生じる。

「お返しだ。」

Reflection(リフレクション)

「っ!?」

女性の声と共に、ぶつかっていたバルデッシュが大きく弾かれる。

同時に体も弾かれ、バランスを崩す。

体勢を立て直そうとすると、視界に天高く伸びた赤い刃が入る。

Jet Zamber(ジェット ザンバー)

「終わりだ!」

巨大な刃はそのまま振り下ろされた

 

 

 

 

「テスタロッサ、ぐっ!?」

「余所見とは余裕だな!」

離れた位置で赤い刃が振り下ろされ、フェイトがそれを受けるのを見、その身を案じていたシグナム目掛けて水を纏った蛇腹剣が襲い掛かる。

初撃は避けれたが、追撃は鞘で弾かざるを得なかった。

「くっ、レヴァンティン・・・」

そう、相手―ディ・ルッスーリアと名乗る人物が振るうのは、色が違うが自身の愛刀、レヴァンティンだった。

「消えろ偽物ぉ!」

「な、何!?」

身に覚えのない一言に思わず動きが止まる。

その隙にルッスーリアが淡い青のローブをはためかせながら接近してくる。

蛇腹剣から一振りの刀となり、振り上げられた刃を左手の鞘で押さえる。

金属同士がぶつかる音がし、両者が睨み合う。

「偽物とは一体どういう意味だ」

「いや、ただの嘘だ。」

「っ!」

鞘で刃を弾き、蹴り飛ばす。

そして、その反動で距離を取り、相手に向く。

と同時に、ルッスーリアが体勢を立て直し、構える。

愛刀を鞘に収め、問いただす。

「お前達の目的は何だ。

 何故こんな事をする。」

「・・・まぁ、どうせ斬り捨てて行くんだ。

 少しぐらい話そう。」

ルッスーリアが、ゆっくりと静かな口調で話し出す。

「俺たちの目的。それは・・・()()()()()()

「管理局の・・・崩壊、だと?」

管理局の崩壊―つまり、局による治安と平和の維持を無くすということなのか。

だが、それでは戦いの歴史を繰り返すだけ。

「そんなことをしても戦争が始まるだけだ。

 古い戦乱の時代が、また始められるだけだぞ。」

「俺は知らないな。やれと言われたらやるだけだ。

 あの人はどうしたいかなんて関係ない。

 ん、喋りすぎか。今のも嘘で。」

言ってから、口元を隠してこれ以上喋る気がない素振りを示す。

あの人・・・それが誰を指しているかは分からない。

だが、口元を隠された以上、これ以上の質問は無駄らしい。

ルッスーリアが蒼いレヴァンティンを構える。

「話す気は、もうないと。」

「あぁ・・・いや、一つ。」

人差し指を立て、そのままこちらを指差す。

 

「俺個人の目的は、全世界征服」

 

先程から意味が分からないとは思っていたが、まさかそう言う事だとは思いもしなかった。

「そ、そんな・・・そんな下らん理由が・・・」

全身が怒りで小さく震える。

「そんな下らん理由が、通るか!!」

Explosion(エクスプロズィオーン)! 』

鞘に収めていたレヴァンティンがカートリッジをロード、空になった薬莢を排出する。

勢いよく剣を抜く。

その刀身は炎を纏っていて、ルッスーリア目掛けて襲い掛かる。

「今のも嘘だ」

「くぅ、はぁっ!」

それに対抗するように、ルッスーリアも水を纏った刀を振るう。

刃を何度も交える内にある事に気がつく。

そう、どうしても押し負ける。

純粋に刃同士をぶつけ合う今、水はただの(おもり)でしかない。

だが、その分一撃が重いのだ。

そう考えていると、いきなり右手から愛剣が離れた。

いや、正確には()()()()

「っ!?」

「これは本当。終わりだ」

剣を左手に持ち替え、空いた右手をかかげるルッスーリアの頭上に巨大な水の塊が出来上がる。

aqueous pile(エイクウィアス パイル)

その右手から、機械作られたであろう声が響き、ルッスーリアの頭上の水の塊がこちらに襲い掛かってきた。

防ぐ事も、避ける事も出来ず、ただその巨大な塊が自身と衝突するのに身構える事しか出来なかった。

 

 

 

―四話に続く―




最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m
四話はヴィータとなのはさんです!
では次は四話で
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。