ダンまちの世界にサトゥー・ファミリアが来る 作:黒猫うたまる
お気に入りが40もありびびっている作者です。
でも、お気に入りにいれてもらいありがとうございます。
◇サトゥー視点◇
どれだけの時間がたったのか。
永遠だったかもしれない、一瞬だったのかもしれない。
気が付けば暗い闇が何処までも続いていた。
暗視スキルのお陰で直ぐに目がなれ部屋の全様が分かった。危険はないと判断して次にみんなの安否を確認する。今もなおオレの体や服などを掴み、目を瞑り身を寄せあって固まっている。
ステータス表示も確認して、怪我や状態異常などなく無事なことを確認してホッとする。ある一点だけ除けばいつもどおりな正常なステータスである。今はそれらを置いておきみんなに声をかけることにする。
「みんな、もう大丈夫だよ」
みんな恐る恐ると言った感じに目を開けていく。だが誰もオレを離そうとしない。ポチ、タマなんかは耳がペタと伏せられていて弱々しいのがよくわかる。
「真っ暗で何も見えない…」
「サトゥー…」
「ご主人様いるのです?」
「ん~?」
「いったい何が…」
「何も見えません」
「ぅ…」
やはり暗闇でみんな不安な様子だな。オレは自分の魔法を使い光を灯すことにする。確認が全部終わるまではみんなには魔法を使わせないほうがいいだろう。
淡い光の球をいくつも作り出し部屋中に散りばめる。徐々に光を強めていき充分な明るさになるように調整する。
部屋が明るくなり、姿がハッキリしてくるとみんなもようやくホッとしたようだ。
「ご主人様!」
「ん~」
「どうなったのいったい?」
ポチとタマが抱き付いてきたのを受け止め、アリサの疑問に答えるためにそちらを向く。この時抱き付いている二人の頭を撫でながらなのはご愛嬌である。怖がらせたからね。そして他のみんなの羨ましそうな視線は敢えてスルーの方向で。今は緊急事態だからね。
「まだわからない。でも直ぐに調べるからちょっと待ってくれ」
アリサの「調べられるの?」という視線に頷いておき、そのあとの「何か手伝えることは?」の視線には横に振り、休憩しているように伝えておく。
さて、さくさくと調べものをしますか。
◇アリサ視点◇
あれはいったい何だったのだろうか。ご主人様はあの時、異空間といっていた。直ぐに光に包まれてしまい今に至る。ご主人様が言ったとおり体には怪我も違和感もない。ステータスはと表示させて固まる。
危うく叫びそうになるがご主人様の視線で思い止まる。あの顔は何か知ってるわね。
後で詳しく説明してもらうからね!そんなことを想いながら睨み返しておいた。
◇サトゥー視点◇
アリサは気が付いたみたいだけど今は黙っててくれ。
視線を飛ばして止めてくれだが直ぐに睨まれた。大丈夫、後で説明するから。そんなことを思いながら頷いておく。
渋々といった感じで他の子達の元で休憩に戻っている。
さて、こちらも調べものの続きにもどるとしますか。
「・・・・異世界?」
今オレは、調べ終わったことをみんなに伝えているところだ。
アリサ以外はキョトンとした顔でこちらを見ている。漫画だったら頭の上にハテナマークが飛び交っているだろう。
アリサは信じられない顔で驚いている。オレらからしたら2度目の異世界だ。こんな体験が二回もできるなんて幸運なんだか不幸なんだか。
「おそらく間違いない。オレ達がいるのは迷宮都市オラリオ。そこに広がる地下迷宮内だ。
でもオレはオラリオという都市を聞いたことがない。
アリサは知っているか?」
「う、ううん?知らないし、聞いたこともないわ」
それにログには「異世界に転移しました」とあるので間違いはないと思う。
それにしてもみんな混乱などはあるが、怖がったり不安がったりはしてないみたいだけど大丈夫なのか?
その事をみんなに効いてみると
「ご主人様がいるからよ」
「ご主人様がいるからです」
「ご主人様が一緒だから大丈夫なのです!」
「いっしょ~」
「ご主人様がいらっしゃいますから」
「ん、一緒」
「マスターが居ますから問題ありません」
ここまで信頼されてると、嬉しさよりも責任感のほうがきてオレは苦笑いを浮かべそうになる。
そこは「
そこまで話したところでタマとポチのお腹が鳴った。いろいろあって疲れたのだろう。
話の続きはご飯を食べながらにするとしよう。みんなに伝えてご飯の準備に取り掛かった。
「ハンバーグ先生なのです!」
「ハンバーグ~」
出来上がった料理を見てタマとポチが飛び上がりながら叫ぶ。
筋力や俊敏値が高いせいで天井まで届きそうだ。前にも同じことがあった気がする。
他のみんなも喜んで席に着いている。タマとポチも座らせて号令をかけて食べ始める。
「やっぱりハンバーグ先生は最強なのです!」
「びみびみ~♪」
「ん、美味し」
みんな好評のようだ。
ミーアはまだみんなと同じ肉々しいハンバーグは食べれないが、脂肪分を減らした豆腐いりハンバーグは食べれるようになった。前は肉を一切食べなかったからな。そのおかげでみんなと同じものが食べれるから良かった。仲間ハズレは嫌だからね。
「それで、
食後のお茶を飲んでいるとアリサが聞いてきた。やはり相当気になってたようだ。
憶測の部分もあるが解りしだい教えていけばいいか。
オレは1つ頷きみんなを見渡しながら口を開く。
「率直に言うと、みんなのレベルが"1"になっている」
アリサ以外は首をかしげキョトンとしている。
アリサはやっぱりと言う感じでかなり落ち込んでいる。
そこにおずおずと手を上げ質問してくるルル。
「えっと、ご主人様。レベルが下がることってあるんでしょうか・・・」
この疑問はもっともだ。
原則一度上がったレベルが下がることはそうはない。
ヒカルやユイカは永い時のなかでレベルが下がっている。あとレベルドレインなんかもあるがそれとも違うだろう。
「あるにはある。でもそのどれとも違うようだ」
「じゃあ、何があるの?」
アリサの問に今現在で調べられたことを参考にしつつ答えることにする。
「おそらくオレ達が異世界にわたったことが原因だ」
「こっちに来たから下がったと言うこと?でもなんで?」
オレとアリサで話を進めている。その間他のみんなもいるのだがあまりわからずに困惑気味だ。タマとポチなんかは首をかしげすぎて頭同士をぶつけてしまった。ルル手当てお願いね。
「それに関してはこちらの世界の法則に影響された可能性がある」
「法則?」
「ああ。こっちの世界のレベルが大きく違っている」
「そんなに違うの?」
頷きながら先を話す。
「違う。そうだな、今オレ達が地下の50層付近にいるんだが前のダンジョンだとどれぐらいのレベルはほしい?」
「え?えと、50層でしょう。たしか私達が狩りをしていたのがそれぐらいだったから・・・・45、安全にいくなら50はほしいわね」
「うん、それが妥当だろう。でもここは違う。今ダンジョン内で一番高いレベルでも"6"なんだ」
「え?・・・・・ええー?!"6"それで一番高いの!?」
「ああ。もしかしたら外にはもっと高いレベルの者がいるかもしれないが今の最高は"6"だ。オレ達の世界と大分違っている。これがこっちの決まりなんだろう」
「じゃあ私達のレベルが下がったのはそれが影響してる?」
「それで間違いないと思う」
愕然とするアリサ。ちなみにタマとポチは半分夢の中だ。お腹一杯で難しい話を聞いてたら眠くもなるよね。
ルルに新しいお茶を頼みいれてもらう。
オレはストレージから作り置きしていたクッキーを取り出す。そこでタマとポチが目覚める。流石だね。
新しくいれてもらったお茶を飲みながらアリサを見る。
「でも下がっているのはレベルだけで、ステータスは変わってないからそこまで心配いらないぞ」
「ほえ?そ、そうなの?」
オレはメニューを操作して、ここに飛ばされる前に記録しておいたみんなのステータスを横目に見ながら頷く。
「ああ、みんなのステータスは記録していたからね。それと比べても変化はない。むしろ──
オレはステータスをスクロールさせ称号やスキル欄を表示させながら
──増えてる」
オレはそう答えた。
時を同じくして──
一人の少年がダンジョンに潜るため目覚める
少女は次の階層への階段を下る
少年少女達と出会うのはもう少し先のことである。
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これからもゆっくりですが、書いていこうと思いますのでよろしくお願いします。