東方争無録:序   作:撃っち

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んがー!暇だああこうなったら出かけるまでに書けるとこまで書き溜めてやる!
(0章最後なので)初投稿です。


第08話「そして歯車は回りだす」

Place:帰り道

 

"藍"SIDE

 

人里でひと騒動あった後、橙は怖がって疲れたのか寝てしまった。

まぁただでさえ妖怪の山で猫たちと会いに行っていたんだ(※)。

疲れていてもしょうがないだろう。

団子もたくさん食べてたし、満腹もあって眠くなったんだろう。

その橙は今ツルギの背中でぐっすり眠っていた。

 

 

それにしてもあの男…魔帝ヴァルバトーゼだったか。

恐らくあのとんでもない妖力は伊達ではないのだろう。

実際に奴が放っている妖気は"魔眼"レベルと言ってもいい。

本人も店では抑えているのだろう。

 

ツルギを庇って前に出たのはいいが、私では勝ち目がないだろう。

実力を知らぬが、いつの間にかそう思っている自分がいるということは自ずと結果がわかるということだ。紫様には申し訳ないが、恐らく紫様でも勝てるかどうかはわからない。勝てるとしても100%ということはまずないだろう。

 

ツルギ「まさかヴァルバトーゼと会うとは予想外中の予想外だったな…」

 

藍「そこまでなのか?」

 

ツルギ「そりゃそうだ。まぁあっちの住人でないとは思っていたが…まさか幻想郷にいるとは思いもしなかったよ」

 

確かヴァルバトーゼは因縁と言っていた…。

ツルギの右腕右足を持っていたということは想像を絶するほど凄い死闘が繰り広げられたのだろう。

今のツルギを見てるだけではイメージすら沸かない。

だが…因縁ということは決着がついていないということになる。

つまりツルギは奴と対等……またはそれ以上の実力を持っているということになる。

 

 

 

『0と1を行使する程度の能力』

 

これがどれほどのものなのか私には見当もつかない。

だが、あれほどの大妖怪…恐らく吸血鬼では最高クラスの実力と渡り合えるとなるとあの時想像していたレベルの代物なのだろう。

 

藍「ツルギはその……戦ったのだろう?魔帝ヴァルバトーゼと」

 

ツルギ「まぁな、もはや戦闘というより()()の域だったがな」

 

藍「やはり……お前の能力を使ったのか?」

 

ツルギ「紫から聞いていたか…あぁそうだ。能力を一人相手にあそこまで使ったのは初めてだったよ」

 

能力の多用…寿命をエネルギーとしたそれが意味するのは――――

ツルギの寿命はあとどれぐらいなのだろうか…。

本人は気にしていないようだが心配でならない。

 

この先ツルギが能力を使えば死んでしまうのではないかと…。

 

藍「ツルギ…約束してほしいことがあるんだ」

 

ツルギ「ん?どうした藍?そんな真面目な顔で…」

 

藍「幻想郷で…今後お前の能力は使わないで欲しい」

 

ツルギ「それは…幻想郷を滅ぼしてしまうかも…という意味か?」

 

藍「いや違う。正確には数日前まではそう考えていただろう。だがいまは違う」

 

ツルギ「?」

 

藍「その…人造人間の能力は……寿命を削るんだろう?だから…」

 

そうだ。私たちと違ってポンポン使えるような代物ではないのだ。

寿命を削るなどと……能力を考えついた者に対して反吐が出る。

 

ツルギ「あぁ…なるほど。そこまで聞いていたのか。確かに俺たち契約人造人間の持つ能力は寿命と引換に能力を発動する」

 

藍「契約人造人間?」

 

ツルギ「あぁ、能力を所有できた完全体を呼称したものだよ。能力と契約を交わすっていう表現をされているから契約人造人間って言われてる。または契約者ともいうな」

 

なるほど…要は能力の所有は一種の取引ということだ。

寿命を渡してもらうかわりに貴方に力を与えますよというものだろう。

"悪魔の契約"と似た何かを感じる。

 

ツルギ「俺の能力は使い方によっては軽く数年ははじけ飛ぶからな…一応人造人間の最高寿命は140とされているが……俺たちにとってそんなものはあくまで能力のコストに過ぎなかった」

 

藍「なっ……」

 

やはり考え方の違いなのだろう。人造人間にとって寿命はコストの扱いなのだろう。

つまり()()()()()()()()に執着していないのだ。

人間はどんな状況でも自分の命が大事であるものだ。

それも考えるとやっぱり人造人間はとても歪な存在なのだろう。

 

ツルギ「まぁ、大丈夫だよ。今の俺はもうそんな考え方はしてないさ。人間になるために生きているんだから…」

 

藍「………そうか」

 

その言葉ですこし安心できたが…やはり不安な部分があった。

 

ツルギ「あと、主にヴァルバトーゼと戦った時は別の能力を主に使ってたから…!?」

 

ツルギが空を見て驚愕の表情を浮かべる、なんだろうと思い空を見ると――――

 

藍「なっ!?」

 

ツルギ「空が紅く…?」

 

空が紅く染まっていく。決して夕立ではない。オレンジ色ではなく()()のだ。

この現象は恐らく――――

 

藍「………異変!」

 

 

零章「始りの刻」 完




これで零章終わりです。

次は紅魔館の異変。

壱章「紅霧異変―虚無の力と破壊の力―」

となっております。
とうとうツルギの能力が公開されます。
お楽しみに待っていてください。

※橙は八雲家と別居という設定があるけどこの作品では一緒に住んでます。
妖怪の山の猫の里にはたまに行ってるという設定です。
二次創作なんで平にご容赦を!


ご指摘があったのでマヨヒガはなしで
猫の里にたまに行くということで直しました。
まぁマヨヒガは出す予定ないので
特にストーリーに重要ということではないので
修正させていただきます。
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