Place:八雲家居間
"ツルギ"SIDE
あの
とりあえず俺は橙をベッドに運んだ後、紫姉さんと藍にあの紅い霧について説明を受けていた。
ツルギ「異変?」
紫「そう、大まかに言ってしまえば幻想郷でたまに起こる事件とでもいえばわかるかしら。そういった秩序を乱すものを私達は異変と呼称しているのよ」
藍「今回に至っては人里に悪影響が出てもおかしくないですし一部の妖怪にも活性化の動きが見られています。今朝方言ったとは思いますが、たまに人里にはガラの悪い妖怪がいるといいました。しかし、ガラが悪いと言ってもいつもなら人を襲わないはずなんです。その辺りは心当たりがあるのではないでしょうか?」
ツルギ「あぁ、まぁな」
確かにあの人狼と牛の妖怪は自警団みたいなものみたいだし、日常的にあんな態度は確かにおかしい。
要は異変の力にあてられたのだろう。
ツルギ「んで?異変っていうのはどうしたら解決できるんだ?事件だっていうならそれの対処にあたる組織ぐらいはありそうなもんだが」
紫「えぇ、いるわよ。正確に言えば組織ではなくて神社なんだけどね?」
ツルギ「神社?あー見たことはあるぞ」
紫「あら?ほんとう?貴方の世界にはないものだとばっかり」
ツルギ「まぁ、あくまで見たことはあるってだけで神社がどういうものかと聞かれると苦しいがな。たしか数年前に助けた女の子の家が神社じゃなかったかな…」
藍「ツルギ様、その神社の名前もしかして守矢神社とかいう名前ではありませんでしたか?」
ツルギ「んー、確かそうだった様な…どうだったかな?でもどうして急に?」
紫「別に何でもないのよ。ただ、それなら今度御挨拶に行くべき思ってね」
ツルギ「…?まぁ話を戻すけどその解決する神社って場所があるんだな?」
紫「えぇ、そこには博麗神社の巫女がいるわ」
ふむぅ、異変だの神社だの守矢だの博麗だの巫女だのと…。
聞き慣れない単語が一日でよくこんなに知れるものなのか。
まぁまだ幻想郷に来て一週間すら経っていない。当たり前といえば当たり前かもな。
ツルギ「その博麗の巫女さんとやらって強いのか?」
紫「強いわよ?伊達に幻想郷の結界を管理している一族ではないわ」
ツルギ「結界?要は外と中を隔てるための防壁みたいなもんか?」
紫「その通りよ。外の世界と幻想郷の繋がりを隔てているのが博麗大結界よ」
すごいひとなんだなぁ。
と関心するが、俺の仲間のゼクスとかならいとも簡単に破れてしまうと思うと何か申し訳なさを感じてしまう。
ツルギ「んじゃ、今回もその巫女さんとやらが解決してくれるってわけか?」
紫「えぇ、そうね。表向きは」
藍「紫様?それはどういう…」
紫は扇子を広げ、スキマから1つのものを取り出す。
そして、それを俺の目の前に滑り込ませるかのように置いた。
ツルギ「これは……」
紫「これからの異変にはあなたも動いてもらうわ、ツルギ」
そう、あちらの世界での戦闘時いつも着用していた…。
これが意味するのはたった一つだ。
それは俺がゼインとして戦えということだ。
そして
紫「貴方には兵器としてではなく、
要はそういうことだろう。
言われなくても何を言われるかは検討がついた。
俺は八雲家として、異変の首謀者を殺すのではなく、幻想郷を守り、そして――――
紫「ゼインとして…ツルギとして…そして人間として救う方法を学びなさい」
なるほど、そういうことか。
納得して紫を見ると微笑んでいた。
今回の異変は紅魔館と呼ばれる湖の先にある真紅の館の主が起こしているものらしい。
ということで現在途中まで藍に送ってもらってるところだ。姉さんや藍はスキマで様子を覗くだけだとか……。
全く困ったものだ。
藍「そういえば先ほどの紫様との問答はどういう意味だったんだ?私にはよくわからなかったのだが」
まぁ、ちょっとした言葉遊びみたいなものだったからな。藍がわからないのは仕方ない。
ツルギ「全部ひっくるめて言うとだな、
藍「あれをどう解釈すればそうなる?」
ツルギ「ゼインは過去の自分。ツルギは今の自分。そして人間は理想の自分だ。あいつの言ってたゼインとして、ツルギとして、人間として、というのはそのうちのやり方から自分で選べってことだ。んで、そこでこの仮面が重要になるわけだ」
藍「?」
そう言って俺は姉さんに渡された仮面を取り出す。
先ほどの俺の説明とこの仮面にはちゃんとした関係性が存在する。
ツルギ「この仮面は、その
藍「……なるほど、少し分かった気がする。つまりお前が選んだものを他人に気付かさせず、お前自身にだけわかるように仮面を被るのか」
ツルギ「………まぁそれだけではないんだがな」
実はこの仮面、1つ意味がある。
Must not closed eyes.
目を決して背けるな。
剣蔵につけられた意味だがなかなか気に入っている。
人間になりたい俺にとって
これまで自分が殺戮者だった過去に
目を
いまの俺はまだ兵器の概念から
目を
この仮面を外せるその時は
理想の俺が過去と現在から目を背けるのではなく、見据えてなお受け入れ捨て切れたときだろう。これが正しいかはわからない。俺はまだ人間を知れていない。これを考えるのは相当後になるだろう。
そろそろ湖が近づいてくる。
仮面を被るときだろう。
藍「ここまででいいか」
ツルギ「あぁ」
俺は兵器の雰囲気を出してしまう。まるでこの湖のように冷たいものと感じられるだろう。そうして歩を進める。
藍「ツルギ!」
呼ばれたので振り返る?言い忘れたことでもあったのだろうか。
藍「私たちはお前の帰りを待ってるからな!必ず帰ってこい!」
ツルギ「………」
腕で了解のジェスチャーだけして再び足を前進させる。もう兵器に切り替えたのに…笑っちゃったじゃないか。
Place:博麗神社
"???"SIDE
はぁ、今日も平和で緑茶と煎餅を齧ってるだけでいいと思ったのに………。
紅くなった空を見て、ついため息を吐いてしまう。
さぼっちゃおうかしら。とは思うが、今回に関しては私の中の勘が行くべきと囁いている。昔から助けてくれた勘だ。あと仕事だからちゃんとしないと…。
???「おーい霊夢!」
重い腰を上げて立つと、いつもの金髪魔女がやってきた。毎日ではないが週4は流石に鬱陶しい。まぁ慣れたからもうなんとも思わんが。
霊夢「はぁ、魔理沙。今は異変の最中なのよ?私も今から解決に行くところなんだけど?」
魔理沙「私も行くぜ!」
霊夢「遊びじゃないのよ?あと場所はあの紅魔館よ?」
魔理沙「ちっち、甘いな霊夢は。紅魔館だからだよ」
霊夢「どういう意味よ?」
魔理沙「あそこの図書館はとんでもない蔵書量って聞いたからな。お前が向かうなら私もついて行っていいだろ?迷惑はかけないぜ」
霊夢「はぁ、まぁいいけれど」
しかし先程から勘が早く早くと催促してくる。一体何が起こるというのだ。わからないけど、悪いことではなさそうね。
さて、お仕事しに行きましょうかね。
ウィスキーとウォッカでミルクティー割を一気とかまじつらい…てことで二日酔いですが暇なんで携帯から投稿です。携帯からは見やすいでしょうがpcからだとわかんないです。
あとなかなか遅いですがとうとう原作主人公2人組登場です。