(今日は絶望の月曜なので)初投稿です。
Place:紅魔館 廊下
"レミリア"SIDE
レミリア「神槍『スピア・ザ・グングニル』っっ!!」
くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!
何なのよコイツの強さっ!
さっきから私の弾幕をいとも簡単に避ける。
スピア・ザ・グングニルも、この目の前に対峙している紅白の女はすらりと避けてしまう。
聞いたことがある。幻想郷には異変を解決する紅白が目印の博麗霊夢という巫女がいると…
その巫女は人間でありながら幻想郷ではかなりの実力を誇る――――と。
霊夢「そろそろ降参したら?」
レミリア「うるさい!う~っ!!」
パチェも恐らくもうひとりの侵入者の対処に当たっているだろう。
紅魔館の主として易々と倒されるわけにはいかない。
レミリア(ヴァルバトーゼ卿も咲夜も何をやっているの?早く来て…さくやぁ)
霊夢「はぁ、ならとっとと終わらせましょ?」
レミリア「くっ!殺してやる!」
霊夢「はいはい…霊符『夢想封印』」
レミリア「っ――――」
紅魔館の中で爆音がなり響いている。
一方その頃――――――――――――
Place:紅魔館のどこか
"ヴァルバトーゼ"SIDE
咲夜「あの…ヴァルバトーゼ様、どちらまで行かれるのでしょうか。二人の侵入者を早く排除しないと…レミリアお嬢様が」
我はもう一つの鍵を揃えるために十六夜咲夜をここまで連れてきた。
恐らくあの博麗の巫女なら咲夜も倒せるだろうが…さすがにそれでは時間がかかりすぎだ。
それでは我の
ヴァルバトーゼ「いや、咲夜君にはしてもらいたい事があってな。我がレミリアの方に行くから君にはほかの場所を任せたい」
咲夜「パチュリー様…のところですか?」
あの図書館の魔女も今頃決着がついていそうだが――――
はてさてどうだろうか。
ヴァルバトーゼ「違う。君には美鈴君の加勢に向かって欲しい」
咲夜「中国のですか?」
ヴァルバトーゼ「なぜここの住人は彼女を名前で呼びたがらないんだ?」
咲夜「理由をお聞かせ願えますか?」
ヴァルバトーゼ「なぜって…中国じゃ確実に負ける相手だからさ。しかも格闘技でね」
咲夜「!?」
咲夜君も知ってはいるだろうが…彼女は格闘技だけならこの幻想郷でかなりの実力者と言っても過言ではないだろう。
ツルギは太極拳と言っていたか…どんなものかは知らないが、驚いていた辺り凄そうな武術なのだろう。
咲夜「今中国と戦っている相手は何者なのですか?」
ヴァルバトーゼ「んー、私と対等。またはそれ以上の力の持ち主と言ったらどうする?」
咲夜「?!」
レミリアから話を聞いていたからか、冷や汗をかくような驚愕の表情を私に向けていた。
実際、ツルギは能力をフルで使えば我なぞ簡単に倒されるつもりはないが殺されてもおかしくはない。
まぁ――――代償が寿命だからこそフルで戦うのは難しいだろうが…
それでも能力を使っていなくとも美鈴と互角に戦えていた。
その状況はあえて言う必要はないだろう。
ヴァルバトーゼ「だから、美鈴君のところに加勢に行って欲しいんだが…その前に咲夜君に確認したいことがある」
咲夜「なんでしょうか」
ヴァルバトーゼ「いや、こう呼んだほうがいいかね?
咲夜「なっ…」
そう言って咲夜は我と距離を取る。
咲夜「なぜそれを知っておられるのですか…。お嬢様すら知らないというのに」
ヴァルバトーゼ「おや、心外だな。私と君は一度出会っているのだが…覚えていないか」
咲夜「…私はレミリアお嬢様に拾われた時には、自分以外の記憶を失っています。ヴァルバトーゼ様が会ったというのもにわかには信じ難いですね」
ヴァルバトーゼ「まぁ、そうか。じゃあ少し…手合わせしてくれ。
咲夜「……何のためでしょう」
ヴァルバトーゼ「言ったはずだ。確認したいことがあると。君があの頃の実力を持っているかをな」
咲夜「………」
咲夜は右手左手にナイフを逆手持ちで構える。無言で我を睨みつける。
無言の肯定を受け取ったところで私は手元にカズィクル・ベイを召喚する。
さて………
全盛期の実力なら3秒で我の身体に傷ぐらいつけられるだろうが。
結果はすぐに出た。
私の3秒で放った空間殺法を全て躱すかナイフで防ぐかして私の喉元へナイフを向けていた。
まぁ…合格だろう。
まぁ全盛期ならもっと強かったはずだが…
全部防ぎ切ったのなら合格だろう。
ヴァルバトーゼ「おめでとう切り裂きジャック……合格だ」
咲夜「今は…レミリアお嬢様に仕えるメイドの十六夜咲夜です。その名は捨てました」
ヴァルバトーゼ「おっとそうだな…くくくっ」
最近別の誰かにも同じようなことを言われたのを思い出し、つい笑ってしまう。
ヴァルバトーゼ「では、はやく美鈴君のところに行きたまえ。レミリア達は私に任せたまえ」
咲夜「…お願いします」
そう言って咲夜はいつの間にか目の前から消えていた。
能力は問題なく使えているようで何よりだ。
さて――――――――そろそろ私も動かねばね。
Place:紅魔館正門
"ツルギ"SIDE
ツルギ「っはぁ…はぁ…はぁ…」
美鈴「くはぁ…はぁ…はぁ…」
あれから幾度も拳を交えた。
お互い、全然決着がつかないまま膠着状態だった。
息も切れてきている。あちらも限界だろう。こちらも―――――
なんてことはない。あくまで演出だ。
互いに戦えばこうなる…というのは美鈴も思っているだろうが
悪いがあの戦いで息切れは俺には起こらない。
ツルギ「はぁっ…はぁっ、さて、そろそろ決着を付けたいんだけど…どうだろうか」
美鈴「えぇっ…はぁっ、そうですね」
美鈴(まずい…連撃で決められなかった以上、先ほどの技によるドーピングで疲れが…しかし、これ以上時間をかけるわけにもいかない…!ゼインさんを見る限り息切れはしていないが、まだ余裕そうなオーラですね…。互角だとは思ってはいましたが…まさか私以上に強い格闘家と会えるなんて――――もしかしたら一本取られるかもしれませんね)
美鈴「っ―――」
美鈴はとてつもないスピードで近寄ってくる。
近寄る際上段前蹴りが放たれるが、かなりスピードが遅く隙だらけだった。
ツルギ(限界か…)
美鈴(まずっ…さっきぶつけた部分が痛んで!?)
そう、先ほどツルギと拳を交えた時に美鈴は投げ飛ばされて受身を失敗している。
まさかぶつけた際にここまでダメージを負っているとは予想外だったのだ。
ツルギ(このチャンスは逃さん!)
俺はその大振りの蹴りを左肩に乗せて、右手で美鈴の首を掴み、そして―――
ツルギ(戦闘駆動『噴射』!)
右腕部分の服が風圧によって破ける。
戦闘駆動の一つである『噴射』とは、風を外に噴射させて腕の進行方向への動きを早くさせる。というものだ。地面にこれで叩きつけられてはもう戦えまい。
そうして地面に叩きつけようと噴射を起動すると…
ツルギ(!?)
急に何本ものナイフが投擲される。
美鈴に当たらぬような射線だったので美鈴を離してバックステップで回避するが、きりがなく投擲は続く。
そして投擲が止むと――――――
門の上に銀髪の女性が立っていた。
美鈴「さ、咲夜さん!助けに来てくれたんですね!」
咲夜「加勢に来ただけよ。まだ動ける?中国」
美鈴「身体は少々痛みますが、先ほど咲夜さんがあの攻撃を止めてくれたおかげでまだ戦えます。あれを食らっていたら気絶していたでしょう」
ツルギ「…あんたは?」
咲夜「私は十六夜咲夜。この紅魔館の主レミリア・スカーレットお嬢様に仕えています」
ツルギ「……おいおい、まさか1対2って言わねーよな?」
咲夜「そのとおりですが何か?」
気づくとその咲夜は二つのナイフを構えて…
それに気づいて俺もナイフを取り出し、右手で鍔迫り合いさせて片方の手でナイフを弾き飛ばす。
その次には美鈴が連撃をしてくるので片手で受け流すか回避をし、咲夜のナイフにナイフで対応するが不利なので
二人から距離を離れる際には必ず咲夜の投擲が飛んでくる。
ツルギ(瞬間移動の能力者か!?くそっマズイな…この状況)
右脚の戦闘駆動『噴射』もONにさせる。
この状況で出し惜しんではいられない。
咲夜「あら、足も義足だったのね。なら私が狙うなら左ね」
美鈴「では、私は右を狙います」
ツルギ(宣言してくれるだけマシだが…さて、どうする)
1VS2でツルギくん優勢から一気に劣勢になってしまうの巻でした。