東方争無録:序   作:撃っち

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今回は2倍ボリューム。
(初投稿です。)新能力出るのでお楽しみにね!


第18話「Null―虚無―」

Place:???

 

"フラン"SIDE

 

フラン「ねぇ、フランはなんでここにいなくちゃいけないの?」

 

私は紅魔館の地下にある暗い空間に連れてこられた。

なんで?もっとみんなと遊びたいよ。

お外にも出てみたい。勉強だって料理だって……。

 

 

レミリア「フラン、いつかあなたの狂気を無くす方法を見つける。それまで待ってて。お姉ちゃんを信じて?」

 

フラン「うん、わかった!私お姉さま大好きだから信じる!」

 

レミリア「そう………ごめんね」

 

 

あの時お姉さまが何を言っているのかも何を信じて欲しかったのかも、なぜ謝ったのかも当時の私は何もわからなかった。

私の日常はそこから始まった。暗い部屋で何もすることがなく、やることといえば寝ることだけだった。

たまにくる従者も私のことを怖がっていた。なんでだろう?フランと遊びに来たんじゃないの?

 

 

ねえ…遊んでよ。なんですぐに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いなくなるの(こわれるの)

 

 

みんな私と遊ぼうとするといなくなっちゃう(こわれちゃう)

 

みんなフランの事が嫌いなの?

 

嫌いになって欲しくない………。どうすればフランのこと好きになってくれるのかな。

 

わからない。わからないよ。でもなにか心の中で痛む。

 

 

体中が何かを欲する。

 

 

 

何かが……満たされないの――――――

 

 

 

 

誰か――――――私を満たして(こわして)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Place:紅魔館庭園

 

"ツルギ"SIDE

 

ツルギ「っっ!」

 

急に意識が0(ゼロ)から1(アイン)へと戻る。

 

ゼロが言った。俺の能力が必要になりそう―――と。

 

そこまでの力なのか…。あの子の力は。

 

 

美鈴「あっゼインさんの気に戻った。大丈夫ですか?」

 

ツルギ「あ、あぁ。にしてもあの子は何者だ?」

 

咲夜「400年ほど前に、紅魔館の地下で幽閉されていた私たちの主レミリア・スカーレットお嬢様の妹様…"フランドール・スカーレット"様です」

 

ツルギ「幽閉?なんでだ?」

 

 

あんなに小さい子が…もしかして、あの子の力が原因なのか?

 

 

咲夜「えぇ、妹様は狂気に蝕まれており『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』で暴走したことから幽閉されていたんです」

 

 

どうやらビンゴのようだ。

『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』とは…確かに危険極まりない能力だ。

ゼロの言っていたことは当たりのようだ。

 

 

フラン「キャハハハハハ、エーット…サクヤトメイリント…ダレ?ナンカヘンナカメンツケテルネ?アハハハハハハ」

 

 

先ほどから妙な感じだ。この子の喋り方からは"正気"を感じない。

これが狂気に触れたフランドール・スカーレットか。

 

ツルギ(俺も暴走したら、ああなってしまうのだろうか)

 

そう思いつつ、意思疎通が可能か試そうと近づいてみることにした。

 

美鈴「ちょっと!危ないですよ!あの状態の妹様に近づいちゃダメです!」

 

咲夜「妹様は私たちで止めます。貴方は今すぐにでも紅魔館に避難を…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツルギ「いいや、下がるのはお前たちの方だ。お前たちは下がってろ。俺がフランドールを止める」

 

「「なっ!!」」

 

 

 

前に出てきた二人を下がらせて、フランドールへと歩を進める。

 

 

 

 

ツルギ「初めまして。俺の名前はゼインだ。君の名前は?」

 

フラン「ワタシハフランダヨ!!ゼインハドウシテソンナカッコウヲシテイルノ?」

 

ツルギ「趣味みたいなもんさ。ところでフラン。遊ばないか?二人で」

 

フラン「アソ・・・ぶ」

 

ツルギ(?)

 

なんだ急に?狂気が一瞬取り除かれたような………

 

 

フラン「そうやって…みんないなくなっていく(こわれていく)んだ。みんな…フランのことが嫌いダカラ」

 

ツルギ「嫌い?俺はフランのこと嫌いじゃないよ?」

 

フラン「ほんと?」

 

ツルギ「怖がってるように見えるか?俺がお前のことを」

 

フラン「じゃあじゃあ遊んでくれるの!」

 

ツルギ「あぁ、何で遊びたい?」

 

 

なんだ、"正気"に戻っているじゃないか。

狂気だなんだっていうけど…

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「―――――じャア」

 

 

 

 

 

ゼロ『おい馬鹿!目を覚ませ!』

 

ツルギ「!?」

 

 

 

 

 

フラン「コワシアイマショ?」

 

 

そういってフランは何かを手に握るように俺の方に向ける。

まずい。まずい。

 

なにがまずいとかは知らんが、長年の戦闘経験の勘がうるさい。

 

 

 

 

 

()()()()()()()()と――――

 

 

 

フラン「ギュットシテドッカーン」

 

ツルギ「ぐっ!!」

 

フランが謎の単語を呟くと同時に左に反らした俺の身体の右腕が急に()()()()()()()()()()

 

 

ツルギ(今のは身体を反らしていなかったら心臓が破壊されてたな…)

 

正直冷や汗どころの話ではなかった。今でも俺の心臓はバクバクと警告を鳴らす。

これが生きていることを実感させているとは今の状況も相当だな。

 

美鈴「ゼインさん!」

 

ツルギ「来るな!フランは俺が止める」

 

フラン「ツギイクヨッ?」

 

ツルギ「っつぅ!」

 

再生する暇も与えられず、フランの弾幕が襲ってくる。

なんて数だ!避けきれん!!銃で当たれば致命的な弾だけを弾く。

まだそれほど弾幕使いと戦ったことはないがこの子は相当な実力者だということぐらいはわかった。

チルノの弾幕センスに莫大な魔力をつぎ込んだみたいな…そんな感じだ。

 

 

 

ツルギ「ァぐッ!」

 

掠ったのは仮面の右目部分・左手首・左肩・左足太もも部分

 

仮面の右目部分が壊れて目が露出しているが、まぁこれは問題ない。

しかし最後の一発が右脚の関節部分を破壊していた。

 

 

 

最後の最後で見切れないとは…

 

 

フラン「またいなくなっちゃうの(こわれちゃうの)?私をきらイニナルノ?」

 

 

フランドールが言っている先ほどからのこの単語はなんだ?正気と狂気が混ざり合う…まさかこれが

とにかく欠損した部分を再生しようとしたその時―――

 

 

 

 

咲夜「おやめください!妹様!!」

 

 

ツルギ「なっ――――」

 

 

 

俺の目の前に咲夜が俺をかばうようにフランドールに立ちはだかった。

 

 

咲夜「妹様!まだ戻れます!!だから――」

 

フラン「ワタシノジャマヲシナイデヨ…サクヤ!」

 

フランがまた手を握ろうとする、俺の中の勘がまた警告を投げつけてくる。

 

ツルギ「このっ――バカ野郎が!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラン「ギュットシテドッカーン」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Place:紅魔館ホール

 

"霊夢"SIDE

 

パチュリー「日符『ロイヤルフレア』」

 

レミリア「神槍『スピア・ザ・グングニル』!」

 

紅魔館の強者組二人のスペルカードの連携攻撃が魔帝ヴァルバトーゼの元に行くが、

 

ヴァルバトーゼはその全てを槍型の弾幕で粉砕していた。

 

 

パチュリー「くっ、吸血鬼の弱点の太陽の属性ですら効かないなんて」

 

レミリア「ヴァルバトーゼ卿は吸血鬼の弱点が存在しないに等しいわ…それにしたって」

 

小悪魔「強すぎますよ~~」

 

私も何度か大妖怪と戦ったことぐらいはある。あの八雲紫にだって……

しかしそれとはあまりにも別次元。大妖怪と比べることすら生温い別格の強さだった。

もはやこの小悪魔とかいう子も妖力の強さに当てられてダウンしている。

 

 

正直他の奴らもクラクラしているだろう。先ほどから少し足元がおぼつかない感じだ。

私は能力もあって、そこまで影響を受けてはいないが、周りの空間はその純粋なゆえの妖力で歪んでいるように見える。

 

 

ヴァルバトーゼ「どうした?せっかく貴様たちがやっている弾幕ごっことやらを初めて嗜むというのに、同じ土俵に立ってもこの程度か?」

 

魔理沙「ま、まじであのおっさん何者なんだぜ!!私のマスタースパークですら槍一本で貫通されちまうしさ!」

 

ヴァルバトーゼ「弾幕はパワーだとか言っておきながら、その程度のパワーで私に届こうとは思わないことだな小娘」

 

 

そう、この男にいくら弾幕を放ったところで、あいつの弾幕がそれ全てを貫通して私たちは手を止めざるを得なくなる。

唯一、私の『空を飛ぶ程度の能力』で彼の貫通する力を相殺はできているが…それだけだ。

 

パチュリー「くっ…私もあとスペルカードは打てて一回程度かしら…あの妖力で身体が持ちそうにないわ」

 

レミリア「しっかりしろパチェ!くそっ…これが別次元でも恐れられた魔帝ヴァルバトーゼの力のほんの一部だなんて……」

 

 

手元に有る最後のスペルカードを見る。"夢想天生"。私の究極のスペルカード。切り札だ。

しかし、この戦いは目に見えているというものだ。私の勘でもあるが、おそらくこれを使っても"勝つこと"はできないだろう。

 

というより戦う前から勘が言ってはいた。

 

「絶対にこの男には"勝つこと"ができない」

 

レミリアには勝ったが、あれでもレミリアはそこそこ強い部類だった。

おそらくあのパチュリーという子も魔理沙に負けたとは言え、弱くはないだろう。

先ほどから弾幕を見ているがなかなかのものである。

 

小悪魔って子は……まぁ弱くてしょうがないかもしれない。

とりあえず私と魔理沙もいるにも関わらずこの男には勝てないというのか。

 

おそらく…八雲紫にも――――

 

 

 

 

ヴァルバトーゼ「まったく…そんなものでは、私を倒したあやつを超えることはできんぞ小娘たちよ」

 

「「「「!?」」」」

 

 

 

 

この魔帝ヴァルバトーゼとかいう男を…倒したやつ?

 

 

 

パチュリー「冗談でしょ、あんたみたいな化物を倒せるなんて」

 

 

ヴァルバトーゼ「事実だぞ。今頃フランと戦っている青年は私を倒した経験がある。それも霊力・魔力・妖力・神力を持たぬ人間がだ」

 

 

魔理沙「まるで幻想郷にいる気分だぜ…」

 

 

霊夢「とうとう妖力で頭がおかしくなった魔理沙?ここは幻想郷よ」

 

 

レミリア「まさか…あの話が本当だなんて」

 

 

ヴァルバトーゼ「お前たちがやろうとしていることはその青年を越えようとしているに等しい。フランを救えるのはあいつだけだ。我は見てみたいのさ…奴のいう人間になりたいということを!奴が本当の意味で()()()()どうかを!」

 

 

 

この男が何を言っているかはわからない。嘘かもしれないが、私の勘は事実だと囁く。

 

 

ヴァルバトーゼ「それでも、レミリア。お前自身がフランを救いたいと思うなら。足を止めるな。手を止めるな。この私、魔帝ヴァルバトーゼに打ち勝ってみせよ!!」

 

 

勝つことはできない。あの小柄な吸血鬼もそう思っているだろう。しかし、彼女は姉としての威厳があるのだろう。

しゃがんでいた彼女の足は………紅いカーペットの地面に付け、立ち上がる。

 

 

レミリア「あぁ!私は貴方に勝ってみせる!!フランを……救うために!!!」

 

あぁ…私は基本的に人や面倒事に興味はない。結果がわかってる勝負などする気はさらさらない。

 

 

 

 

しかし――――なんだろうな。

 

こういう風に這いつくばってでも目標に立ち向かうような感じ…嫌いじゃないな。

 

 

 

 

霊夢「レミリア、私もやるわよ。あんたが妹さんを救いたいってんなら全力でぶつかりなさい!」

 

レミリア「っ―――言われずとも!」

 

パチュリー「私も限界だけど、伊達にレミィの親友を気取ってはいないわ。私も最後ぐらい決めたい」

 

魔理沙「霊夢がやるなら私もやるぜ!このおっさんに本当の弾幕パワーを見せつけてやる!」

 

レミリア「お前たち…あぁ、すまない。()()()()()()()皆!!」

 

そうして私は"夢想転生"のスペルカードを取り出す。

 

魔帝は笑みを崩さない。むしろ楽しんでいる。

 

さぁ、この調子に乗っている魔帝とやらに一本取らせてもらおう。

 

 

 

 

 

 

 

私は博麗の巫女…。不可能を可能にしてみることなぞ――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

造作もない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Place:紅魔館庭園

 

"咲夜"SIDE

 

 

身体が痛い…。何かに突き飛ばされた?

私は…妹様を止めるために――――

 

ポタポタッ

 

顔に何かたくさんの液体が落ちてくる。

この匂いを私は知っている……これは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

血?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「!?」

 

顔を上げるとそこには左腕がまるごとなくなっていたゼインがいた。

その腕からは血が止まらず…ゼインは苦悶の表情を浮かべ、こちらを見た。

 

ツルギ「―――ったか。―かった」

 

前半の声は聞き取れなかったが、恐らく

 

 

 

無事だったか――――よかった

 

 

 

 

 

ツルギ「お前は馬鹿か!?下がってろっていうのが聞こえなかったのか!!」

 

美鈴「ゼインさん!咲夜さん!だいじょ―――」

 

ツルギ「近づくなっていってんだろうがッッ!」

 

美鈴「ひっ…!!」

 

 

とても恐ろしい表情だった。恐ろしいというより…本当に怒っているかの表情だ。

それもそうだ。私は彼の言うことを無視して前に出てしまったのだから。

 

 

 

フラン「アハハハハ!!」

 

 

ツルギ「ちっ!」

 

ゼインは私を右腕で持ち上げて妹様の弾幕を避ける。その際、何度も何度も身体にあたり、大量出血していた。

左腕の血はさっきから排出し続けている。

仮面にも当たり砕け散った、その素顔はとてもかわいく…凛々しい美青年だった。

しかし頭や目の部分に当たったのか顔からも血を流しており、片目を閉じている。

 

妹様の弾幕が止んだあと、私を美鈴に預け

 

左腕を結晶で再生する。

 

 

 

ツルギ「美鈴、咲夜を頼んだ。」

 

咲夜「その体じゃ無理よ!私たちが…」

 

ツルギ「いいか。俺はお前たちのために戦っているわけじゃない。俺は俺のために戦っているんだ。お前らが気にするようなことはない」

 

美鈴「しかし…その傷では―――」

 

 

見ているとかなり痛々しい。左腕は元に戻ったが、体中が血だらけだった。

顔からもたくさん血が流れている。綺麗な髪の顔近くの部分が血に染まっていた。

 

 

ツルギ「悪いがあっちの世界じゃこんな傷日常茶飯事だ。いいから下がってろ。お前らがいると足でまといだ」

 

 

 

そう言ってゼインは妹様の方へと再び歩く。

 

 

 

 

「無事だったか――――よかった」

 

 

 

 

しかしあの言葉を聞く限り、彼が言いたかったのは恐らく足でまといだとかじゃない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以上被害を出したくなかったのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

"ツルギ"SIDE

 

 

 

 

血が流れて頭が冷えたせいか、冷静に考えられた。

 

 

あのフランドールという子は恐らく…満たされないんだ。

 

あの子にとって遊びはこういう戦いだけだったんだ。だから満たされない。

なぜならその戦いは『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』で一瞬で決着がつくからだ。

 

 

俺の仲間と同じだ。ツヴァイやゼクス…みんな…誰もが飢えを満たすことはない。

戦いが娯楽となり、それが満たされるのは恐らく死ぬ時だろう。

 

 

俺はいつかそんなあいつらに教えてやりたい。

 

人間としての生き方を――――そのためにもまずは、俺が学ばなければならない。

 

 

 

 

 

戦いは殺すだけではなく、救う為にもあるのだということを。

 

 

 

それを示す為にもこの子を救わねばならない。

これはもはや使()()だ。

恐らく姉さんはこうなることが分かって送り出したのかもしれない。

 

 

物事の本質は0と1で紐解ける仕組み。いや、0と1で全てが構成されている。

だから俺はその全てに干渉できる。

だが―――()()()()はそんなものじゃ紐解けない。

 

 

だから俺は苦しんできた。

0と1のみじゃ理解できない人の心の動きを――――

感情を――――

 

 

 

俺が人間になるために必要になるもの…

 

 

それこそ2進法でたどり着けない()()()()なんだ。

 

 

 

 

 

ツルギ(知りたい!2進法ではたどり着けない世界の全てを…人間の全てを!!だから……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この力を使う。何者でもない、でも何者にもなれるこの力――――

 

 

 

 

『力の鎧を纏わせる程度の能力』を―――――)

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「なに?あれはスペルカード?」

 

美鈴「のようですが…」

 

 

 

 

 

 

これは―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありとあらゆるものを(0)に帰す――――――

 

 

 

 

 

 

 

あの子の餓えも―――――

 

 

 

 

 

 

俺の兵器としての存在理由(レゾンデートル)も―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツルギ「来いっ!!虚無之鎧『Null(ヌル)』!!」

 

 

 

 

 

 

 

俺はその無意識に出したそのカードを掴み砕け散らせ、俺の全身に黒い結晶が覆い尽くす!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"no"SIDE

 

 

 

 

 

咲夜「あれは―――――」

 

美鈴「……でかい」

 

 

 

彼女たちが見たものはもはやツルギの原型を保ってはいなかった。

 

 

 

5メートルに及ぶ巨体。

 

漆黒の輝きを秘める装甲。

 

手は巨大な爪の様。

 

顔には橙色の輝きを表す頭。

 

 

 

フラン「アハハハ!すごい!でかーい!!」

 

 

フランの笑いに合わせその巨体は腕を左と右に分けて伸ばす。

 

そうすると雷のようなものが周りに走り、その走っていった場所には多くの黒い球体が広がっていく。

 

咲夜「きゃあ!?」

 

美鈴「うわっ!」

 

球体が広がった場所は跡形もなく消滅していた。

 

彼女たちには当たらないように雷と球体は避けていく。

 

フランもそれを避けていく。

 

 

これがあらゆるものを無に帰す虚無の力だった。

 

 

虚無(0)之鎧『Null(ヌル)

 

 

 

フラン「アハハハハハハ!!アソボウ!!アソボウ!!!!」

 

 

 

ツルギ『来いよフランドール。お前に本当の戦いというものを――――見せてやる!』

 

 

 

 




ぬわああああああん疲れたもおおおおおん。6時からずっと書いてたっピ!

次で紅霧異変最終話となります。
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