東方争無録:序   作:撃っち

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コラボ楽しみ&ドキドキなので

初投稿です。


第21話「大図書館」

Place:紅魔館フランの部屋

 

"ツルギ"SIDE

 

 

フラン「すぅ…すぅ…」

 

俺とフランがチェスを4戦ぐらいすると、頭が疲れてしまったのか。寝てしまった。

咲夜に手伝ってもらいベッドに寝かせている。

俺みたいなのがお姫様抱っこするわけにもいかないからな。

 

咲夜「それにしてもツルギ様はお強いのですね。本当に初心者ですか?」

 

ツルギ「ん?あぁ、こういったボードゲームはまだ俺の世界にあるけど、俺は見るだけでやったことはないからな」

 

咲夜「見ていた…ですか?」

 

ツルギ「あぁ、おれとおんなじで能力を所有した人造人間の奴らさ。俺以外には11人いるかな」

 

俺らは待機中ずっとやることがなかった。

 

 

ツヴァイとゼクスはボードゲーム。

 

ドライとフュンフは読書。

 

フィーアはノインと昔の文献の漫画とやらにハマっている。

 

ツェーンとツヴォルフは結構話が好きなのか俺に話しかけてくる。

 

ジーベンとアハトとエルフはよく3人で絵を描いていたな。

 

 

娯楽は戦闘にしろ、それぞれの暇つぶしをしていた。

 

 

ツルギ「それに俺たち人造人間は兵法とかも叩き込まれているからな。多分その影響で強いんじゃないか?」

 

咲夜「なるほど……ツルギ様以外にもたくさんいるのですね」

 

ツルギ「まあな。どいつもこいつも感情が俺よりないとはいえ個性的な奴らばっかりさ」

 

咲夜「……会いたいですか?」

 

ツルギ「え?」

 

 

意を突かれた気分だ。もしかして顔に出ていたかな。

 

 

ツルギ「まぁ……な、あの世界に未練といったらあいつらぐらいだからな。ちょっと違いはあれど、俺にとっては弟妹たちみたいなものだから…。だからといってあっちの世界に戻るつもりもないさ」

 

咲夜「そうですか…」

 

そう言うと咲夜は安心したような顔をする。

 

にしても、あいつらは今頃何やってるやら………

 

 

そういえば剣蔵から敵勢力がとんでもない新兵器を開発しているやらと聞いたことがある。

確証はないから他の奴らに口外するなと言われていたが……。結局あれはなんだったのだろう。

剣蔵亡き今、考えてもしょうがないのかもしれないがな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜が今日の夜の準備をするとかで台所に向かった。

 

手伝いを申し出たが、断られてしまいどうしようか考えていた。

 

そういやヴァルバトーゼとエリザベートはどうやら紅魔館を出たらしい。

 

幻想郷の宴会とやらでまた会おうという言伝を残していったらしい。

 

幻想郷の住人は祭り好きのようで、異変解決後には必ず宴会をするらしい。

 

俺もそれに呼ばれるのだろうか。

 

 

コア「あれ?ツルギさん?」

 

ツルギ「ん、コアか」

 

コア「どうしたんです?こんなところで…」

 

ツルギ「いや、ちょっと暇になっちゃって」

 

コア「でしたら、大図書館の方に寄っていかれては?パチュリー様もいらっしゃいますよ」

 

ふむ…大図書館か。本は興味あるし、フュンフから哲学の本をおすすめされていたこともある。

そういや花の育成についてももうちょっと調べたいし……

 

 

ツルギ「そうだな。読んでみたい本もあるし、行ってみるか」

 

コア「はい!大図書館の蔵書は何でもありますよ!」

 

 

そう言って俺はコアについていくことにした――――

 

 

 

 

 

 

 

Place:紅魔館 大図書館

 

"パチュリー"SIDE

 

 

あれからレミィと別れて私は日常に戻る。

私の日常は至って簡単なものだ。ひたすら知識を得るために読書をするだけの日々。

人によっては暇と思われるのだろうが、私にとってこれは趣味であり仕事みたいなものだ。

私は魔法使いと分類されるもので、魔法使いとは日々知識を得るために努力している。その大半は読書であり、私もそれは例外ではないし…何より本が好きなのだ。

活字中毒と言われようが、私はこの活字に浸っているのがとても心地がいいのだ。

 

 

コア「パチュリー様、ツルギさんがいらっしゃいましたよー」

 

パチュリー「あら?」

 

珍しい客人がきた。いや、元々この大図書館に客人自体が珍しいが、今回は別だ。

八雲剣。この紅魔館を本当の意味で救った恩人とも言える外来人。

魔帝ヴァルバトーゼが言っていた()()()()()というやつを…彼は成し遂げたのだ。

 

 

そんな彼の姿は私の好きな小説の主人公に似ていたせいか…いつの間にかツルギを考えている自分がいた。

気になっている…というのだろうか。少なくともレミィのように恋と言われる程ではないと思う。

 

 

ツルギ「やぁ、パチュリー。お邪魔してるよ」

 

いつの間にかさん付けが外れててドキッとしてしまったが、恐らく彼のスタイルなのだろう。

もしくは敬語に慣れていないだけかもしれないが、私としてはタメで話された方が気は楽だ。

 

パチュリー「いらっしゃいツルギさん。何か本でもお探し?」

 

ツルギ「んー昔、哲学を勧められたんだけど……哲学ってよくわかんなくてね」

 

 

なるほど。その勧めた人は哲学を嗜んでいる辺り、私と同じ本の虫のようだ。

 

ツルギ「どんなのがいいかな」

 

パチュリー「そうね。ツルギさんに勧めるなら人間についての哲学が良さそうかしら……」

 

コア「人類学も悪くないのでは?ツルギさんの世界はとても荒れているようですし、昔の人たちがどういう生活をしていたか分かるだけでも幻想郷を暮らしやすいかと…」

 

パチュリー「貴方にしてはいい考えだわ。じゃあ人類学関係の書物を見繕ってあげるわ」

 

ツルギ「あぁ、ありがとう。その人類学とやらはどういう知識なんだ?」

 

パチュリー「人類に特化した生物学とか文化関係の知識よ。進化や生態、言語や社会組織や生活などの知識ね。大きく二つに分けて自然人類学と文化人類学っていうのがあって、今ツルギさんにおすすめするのは文化人類学の方ね」

 

ツルギ「へぇ、すごいなパチュリーは。物知りなんだな」

 

パチュリー「伊達にこの図書館の管理人をしているわけじゃないわ。本を読むのが私の日常みたいなものだからね」

 

ツルギ「読書好きってすごいよなぁ。常に本を読んでいられるんだから…」

 

 

恐らく哲学を勧めてきた人のことを言っているのだろう。確かに本の虫というものは活字を読んでいなければ落ち着かないものだ。

読書を嗜んでいる人ならそんなことはないだろうけど、私も落ち着かない体質になっちゃったわね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"ツルギ"SIDE

 

 

しかし…本当にすごい蔵書量だな。この量を覚えきれるコアの記憶力にも驚かされるし、ここの本のほとんどを読んだことがあるパチュリーにも尊敬する。

あちらの世界ではそもそも紙を媒体とした書物自体かなり少ない。ドライやフュンフは任務先などで得た書物を読みあさっている。

あいつらがこれ見たら腰抜かしそうだな。想像するとちょっと面白いかも。

 

パチュリー「あぁ、ここらへんね。コア、あの段の左から4つ目とってくれる?」

 

コア「はいパチュリー様」

 

 

コアがはしごのようなものをかけて取りに行く。にしても危ないな。こんな高い本棚で…怪我とかしないのだろうか。

 

パチュリー「そういえば、ツルギさんは他の学問を学んだことはある?」

 

ツルギ「んー、戦争に関係する知識やら兵法を最低限に教えられてる程度かな…あ、ガーデニングの知識があるぐらい?」

 

パチュリー「ガーデニングですって!?」

 

ツルギ「うわ!なっなんだよ急に?」

 

パチュリー「あっ、ごっごめんなさい。ますますあの小説の主人公に似ていると思ったから…」

 

 

ごめんなさいまでは聞こえたが、その後は声が小さすぎて聞き取れなかった。

 

 

パチュリー「ごほん…。結構可愛らしい趣味をお持ちなのね。顔とそっくりに」

 

ツルギ「よく…可愛い顔って言われるけどそこまでなのか?」

 

これに関しては仲間からよくからかわれている。

他にも紫姉さんとかにもからかわれていたな。

女顔だのDNAが女性など…よく言われる。自分の顔を見るなんてことあんまりないけど…。

 

さっき鏡を見たときは…()()()()()()()()()()()()()()

 

パチュリー「どうかした?」

 

ツルギ「えっ、あぁいや…どう考えてもパチュリーとかの方が可愛いだろって思っただけだよ」

 

パチュリー「え………?///」

 

ツルギ「え?どうかした?」

 

何か変なこと言ったか俺。

あぁ、なるほど照れているだけか。

俺も感謝されると照れてしまうからな。

どうしても嬉しくなるものだしょうがない。

 

 

パチュリー「ゴッゴホン。な、なんでもないわ…天然女タラシなところまでそっくりなんて……」

 

 

また小声でなんか言ってる…独り言の癖でもあるのだろうか。

 

 

コア「取れましたよー!」

 

 

そう言ってコアは嬉しそうに本を振っている――――――って

 

 

ツルギ「危ないコア!」

 

コア「えっ、きゃあああ!!!」

 

はしごのバランスが急に崩れ出し、コアが掴まりきれず手を離してしまう。

 

ツルギ(間に合えっ!)

 

 

 

 

 

 

 

なんとか落ちてくるコアを受け取ることに成功した。

ふぅ…危ない危ない。やっぱりこのはしごじゃ危ないな。

今度バランス崩さないようなのを作ってやるかな。

 

コア「…………あのっ…ツルギさん?」

 

ツルギ「大丈夫か?危なかったな」

 

コア「いえ………その………そろそろ離していただけると///」

 

ツルギ「え?あぁすまん!」

 

デリカシーが足りなかった。ここらへんがまだ学びきれていないと思う。

しかし女心を理解するのは人間でも難しいと聞いたことがあるんだが…これからが心配になるな。

 

コア(初めてお姫様抱っこされちゃった///キャー///)

 

ツルギ「コア?どっか痛むか?すまんな右腕が義手なもんだから…」

 

コア「えっ?あぁいえいえ大丈夫です大丈夫です!気にしないでください!」

 

ツルギ「そうか?」

 

パチュリー「…むきゅ」

 

ツルギ「ん?どうしたパチュリーそんな頬を膨らませる絶滅したハムスターみたいな顔をして…」

 

パチュリー「…別に」

 

 

ツルギ「????」

 

 

これに関しては謎が解けない。恐らく10進数でもわからないだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女ってよくわからん。




うちのツルギ君…この先刺されたりしないかしら?
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