東方争無録:序   作:撃っち

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評価の色がついたああああああ!評価してる皆様!ありがとうございます!


第26話「宴会に待ち人は訪れず」

place:博麗神社

 

"ツルギ"SIDE

 

 

宴会の準備は滞りなく進んでいった。

参加する人たちも集まってきており、中には俺が知らない人もちらほら見かける。

 

しかし………八雲一家の姿を見ることはなかった。

紫姉さんのフォローをしているんだろうか。

 

霊夢「気にしてたってしょうがないわよ」

 

ツルギ「え?」

 

足を止めていると霊夢が後ろから声をかけてくる。

寂しいと感じてしまったこと顔に出てただろうか。

 

 

霊夢「とにかく貴方は主役なんだからそんな顔しないで…ほら」

 

そう言って霊夢は俺の手を掴んで宴会の場に引っ張り出す。

 

 

霊夢「はい、みんなもう集まってるわねー」

 

 

宴会の場は盛り上がる。

 

 

霊夢「今回の異変は主に私が解決したけれど、紅魔館を真の意味で解決した人物はこの外来人…八雲剣よ」

 

「八雲?紫の息子ってこと?」

 

「あやや、これは是非取材をしたいものですね」

 

「あれがチルノちゃんを倒した人なんだ。かっこいいね!」

 

「へへ~ん。それでも私はさいきょ~だけどね!」

 

「そうなのかー」

 

「いいぞー!!」

 

「ひゅー!ひゅー!」

 

 

おい、最後の二人ヴァルバトーゼとエリザベートだろ絶対。

 

中にはチルノもいるのか……。チルノの隣にいる二人はお友達かな?

 

 

 

霊夢「はい、あなたからも挨拶して。あとそこの外来人二人もこっちきて挨拶しなさい!この宴会じゃあんたたち新顔なんだから!」

 

ヴァルバトーゼ「ふむ。なら我もあちらに行くか。行くぞ我が娘よ」

 

エリザベート「はぁいお父様」

 

 

そう言われてヴァルバトーゼとエリザベートはこちらに来る。っと…挨拶しなきゃ

 

 

ツルギ「えー、あー、皆さん初めましての人は初めまして。知ってる奴は久しぶり。幻想郷入りしたのはまだ一週間も経っていないので、これからもよろしくな」

 

 

そういって歓声が沸き起こる。みんなテンション高いなぁ。

 

 

霊夢「じゃあ次は魔帝ヴァルバトーゼ。とんでもない強さだからみんな気軽に勝負を仕掛けないように」

 

ヴァルバトーゼ「その紹介はどうなんだ?まぁいい。我は最強の吸血鬼魔帝ヴァルバトーゼだ。これからも幻想郷にいる予定だからよろしく頼むぞ」

 

 

ヴァルバトーゼにしては余計なことを言わないのか。ていうかもうすでにワイン片手にしているぞ…。

 

 

霊夢「あいじゃあ次はその娘、エリザベート」

 

エリザベート「はぁい!私の名前はエリザベート・バートリー!お父様の義娘よ!美少女はよろしくね☆」

 

 

そういってポーズを付けるが、皆変人を見るような目だった。そりゃ変態だからなぁ………。

 

 

 

霊夢「はい、じゃあみんな存分に楽しんでちょうだい!乾杯!!」

 

 

 

 

乾杯っっ!!!!!

とみんな食べ物をつまみながら酒を飲み始める。

 

さて…俺が飲もうとするとヴァルバトーゼが寄ってくる。

エリザベートはチルノたちのところで可愛がっている。

相変わらずマイペースだなあいつ。

 

ヴァルバトーゼ「身体はもう大丈夫みたいだなツルギ」

 

ツルギ「おかげさまでな…ていうかお前紅魔館の人達にペラペラ喋りすぎだ」

 

ヴァルバトーゼ「ふっ!まぁ良いではないか。いつかは知られることだ」

 

ツルギ「まぁそれもそうだが……」

 

 

魔理沙「おーいツルギ」

 

魔理沙が来ると俺の知らない子もついてきている。短い金髪に青のワンピースのようなノースリーブに肩にはケープ。

頭には赤いヘアバンドを付けた子だ…。この子もすごい可愛いな…。

 

魔理沙「紹介するよ。私の友達、アリスだ」

 

アリス「どうも初めましてツルギさん。私はアリス・マーガトロイド。アリスでいいわ」

 

ツルギ「あぁよろしく。俺も呼び捨てで構わんよ」

 

ヴァルバトーゼ「どうもお嬢さん。見目麗しく…まるで人形のように美しい。今度一緒にデートでもいかがかな?」

 

アリス「えっ…えっ?」

 

出たー…こいつの美少女好きのナンパ。こういうところは本当の親子だと思うレベルだ。

 

魔理沙「こら!ヴァルバトーゼにアリスは渡さんぞ!!」

 

ヴァルバトーゼ「むっ、我が覇道に立ちふさがるというのか白黒の魔法使い」

 

ツルギ「ヴァルバトーゼ…そこまでにしとけ。ここは酒飲む場なんだから大人しくしろ」

 

ヴァルバトーゼ「ツルギがいうのなら仕方ない」

 

魔理沙「お前もツルギの言うことなら聞くんだな」

 

ヴァルバトーゼ「我が友だからな」

 

アリス「二人の関係ってどんな感じなの?人間と吸血鬼が友達だなんてレミリアとパチュリーみたいね」

 

 

???「それは私も気になりますね!」

 

声が聞こえたので全員そちらを見ると、黒髪のセミロングに白い服に黒いスカート。背中からは黒い翼が生えている。

 

 

文「どうもお二人共!私は清く正しい射命丸文と申します!!!」

 

ツルギ「あぁ、よろしく?その清く正しいっていうのは?」

 

文「そのままの意味ですよ」

 

アリス「ツルギ、この人相手にしないほうがいいわよ」

 

ツルギ「なんで?」

 

魔理沙「あることないことを記事にしちまうからだよ」

 

 

記事?ということは昔のジャーナリストみたいなものか?

会ったことがないからわからんが本当に幻想郷はたくさんあるなぁ。

 

文「取材させてもらっていいですか?」

 

ツルギ「あー…えーと…」

 

どうしよう。俺の世界のことなんて新聞に書かれても困る。ましてや兵器のことなんて…。

 

ヴァルバトーゼ「悪いな小娘。こいつは色々と事情があってな。話すことはできん」

 

なぜお前が答える…。

 

文「えぇ…そうなのですか?じゃあ趣味とか二人の関係だけでも」

 

ツルギ「まぁ…それぐらいなら。趣味はガーデニングとか食べることかな」

 

文「ふむふむ…ガーデニングですかぁ。男性にしては珍しいご趣味ですね。じゃあヴァルバトーゼさんとツルギさんの関係はどういったものなのでしょう」

 

 

ヴァルバトーゼ「我らは友の関係だ。私を打ち倒した初めての人間だ」

 

文「ええええ!!すごいですね!!確か霊夢さんと魔理沙さんとレミリアさんとパチュリーさんでも傷をつけるのがやっとだったと話を聞いていたのですが…どう倒したのか詳しく…」

 

ツルギ「悪い、それに関しては俺もよく覚えていないんだ。それに俺はヴァルバトーゼを友達だと思ったことはない」

 

ヴァルバトーゼ「ふんっ。勝手にそう思っておくといい。いつか思う日がくるさ」

 

ツルギ「どうだか…」

 

文「お二人の関係は良好っと……」

 

 

 

それからも文の質問は結構続いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

咲夜「取材の対応、お疲れ様ですツルギ様」

 

ツルギ「いや、そこまで疲れることじゃなかったさ。でもありがとう咲夜」

 

 

文の質問攻めは途中で魔理沙とアリスが抑えてくれたので俺は紅魔館の人達と飲んでいた。

 

日本酒だっけ。なかなかうまいけどそこまでアルコール度数高いわけじゃないからな。

あくまでウィスキーとウォッカと比べてだが…

 

 

美鈴「それにしてもツルギさんお酒強いんですね。あれから何杯飲んでます?」

 

ツルギ「んー17杯ぐらいか?」

 

パチュリー「すごいわね。レミィとフランは調子乗りすぎてぶっ倒れてるし…」

 

ツルギ「まぁ二人共見た目は子供だからな…」

 

コア「でもツルギさんもお強いと思いますよ?その日本酒一応ここのものじゃ高い部類だったと思いますけど」

 

ツルギ「そうなのか?俺って基本的に酒はウィスキーとウォッカをストレートやロックで飲むからな…個人的に日本酒は弱いんだ。時にはバーボンだって飲む」

 

咲夜「ウィスキーとウォッカをストレートというのは凄いですね。あれは基本的に水割りや炭酸水で割るものだと聞き及んでいましたが………」

 

ツルギ「まぁ基本的にはね?俺はああいう喉にきつく来るのが好きなのであって…あまり真似はしないほうがいいと思うぞ」

 

美鈴「酒が強いなんてかっこいい大人って感じがしますね!」

 

パチュリー「あれだけ飲んで顔も赤くなってないし…酒豪レベルね」

 

ツルギ「酒豪?」

 

パチュリー「お酒を水のように飲めるほどの強さって意味よ」

 

まだおれは20歳だが……それに飲むより食べる方が俺は好きだから、そこまで酒に愛着を持っているわけでもない。

それでもまぁ酒に関してはどうやらめっぽう強いらしい。酒豪とかいうみたいだが…どうだろうな。

酔うって感覚を味わったことがないからわからん。

 

 

 

咲夜「ツルギ様、料理も持ってきたのでよかったら食べてください」

 

ツルギ「おぉ!ありがとう!咲夜の料理食べたかったんだよ」

 

咲夜「……左様ですか///」

 

 

相変わらず咲夜の料理は絶品だ。美鈴の料理も嫌いじゃないが…酒には合わなそうだし中華って冷めても美味しくないから持ってこなかったのだろう。

隣でなんかうなだれていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから数時間が経過した。

 

紅魔館組はレミリアとフランが寝てしまったので撤収。

 

チルノたちも酔いつぶれていたから慧音が回収した。

 

チルノとはもうちょい話したかったが

 

文も記事にしなくてはと帰っていき

 

アリスと魔理沙も帰っていった。

 

 

 

今残っているのはヴァルバトーゼとエリザベートと霊夢と俺だけだった。

 

 

 

エリザベート「うぅんツルギぃ膝枕してぇ!」

 

ツルギ「お前酔ってきてないか?ほら水飲め」

 

エリザベート「んくっ…んくっ…ぷはぁ!!ほらツルギぃひぃざぁまぁくぅらぁ」

 

ツルギ「あっ待てエリザベート!!そこから勢いよく膝枕したら!?」

 

 

 

 

 

ガンッ―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツルギ「俺の義足にぶつかる」

 

エリザベート「いっつぅ―――――――――」

 

 

痛さでエリザベートがのたまわってしまう。これかなりの強度だから相当痛いだろう。

せめて逆がわから寝れば首元が冷たいぐらいにしかならないのだが………。

 

 

霊夢「にしてもツルギは思ったより酒強いわね。あなたみたいなタイプはすぐ酔っ払うものだと思っていたのに」

 

ヴァルバトーゼ「我もここまでとは思っていなかったな。あれからどれだけのんだ?」

 

ツルギ「日本酒2瓶ぐらい開けたんじゃないか?」

 

霊夢「あなた…すごいわね」

 

ヴァルバトーゼ「ふむ、我もワインは6本も開けたが…それでもかなりの強さだ。それに比べて我が娘は……」

 

エリザベート「なによぅ…いたた。頭が痛いわ」

 

ツルギ「何やってるんだ。ほれ」

 

 

俺はエリザベートの頭を撫でて能力でエリザベートの酔いを0にする。

 

エリザベート「あれ?なんで私寝っ転がってツルギに頭を撫でられてるの?というか頭がガンガンする…」

 

ツルギ「記憶にないのか……まぁ休んでいろ」

 

ヴァルバトーゼ「さて、我らもそろそろ片付けるか」

 

霊夢「そうね。手伝ってもらえると嬉しいわ。もう遅いし、あなたたち泊まっていきなさい」

 

 

ツルギ「悪いな」

 

霊夢「いいのよ別に手伝ってくれれば」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリザベートとヴァルバトーゼは既に就寝して、霊夢は現在風呂に入っている。

 

 

 

俺は洗面所で顔を洗っている。洗面所と風呂は別々になっているため…裸の霊夢に遭遇してしまうなんてことはないだろう。

 

 

 

 

今頃紫たちはどうしているだろう。明日にはすぐ帰らないと…と思うが、俺は自力じゃ八雲家の場所を見つけられない。

幻想郷のどこにあるのかさえ知らない。

にしても紫の落ち込んでる原因って――――――――――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ザズゥッ――――――――

 

 

 

 

 

 

ツルギ「うっ…アガァッ!!!!」

 

 

 

 

またか!!またこの痛みか!!!特に今回は左腕が特に痛む!!!

 

ていうかあまりにも()()()()!!!!

 

死期の2次現象がこんな数日の周期で起きてたまるものか!!!?

 

 

 

 

 

左腕の指先から肘にかけて黒い結晶が広がる。

 

2次現象の影響だろう。この能力は強大すぎるが為にこういった現象もでかくなる。

 

鏡を見ればまたもや赤く発光していた。

 

 

 

 

ツルギ「カハッ――――――――」

 

そして黒い結晶が砕けちり、肘までの部分が欠損する。血が溢れ出る。

 

 

ツルギ「ァグ………ウァ!」

 

声にならない声が心の中で悲鳴となる。

 

再生しようとしても死期現象の起きたあとすぐには能力が行使できない。

 

 

 

ツルギ「ハァ…ウグ………!」

 

霊夢「ちょっと…さっきからどうしって――――――ツルギ!!!」

 

ツルギ「大丈夫だ……なんでもない」

 

霊夢「なんでもないって…すごい血の量じゃない!?」

 

赤く発光した目は消えて、左腕から白い結晶を生やして再生される。

 

ツルギ「すまん………洗面所を汚してしまった…いま掃除する」

 

霊夢「待ちなさい!」

 

そういって霊夢は俺の左腕を掴みながら目を見る。

 

霊夢「さっきのはなに?」

 

ツルギ「いや…だからなんでもな――――」

 

霊夢「とぼけないで、あらいざらい吐いてもらうわよ…。ここは私が掃除するから、貴方は境内で待っててちょうだい」

 

 

わかった…と言って俺は境内に向かう。なんてタイミングの悪さだ………………人に見られてしまうとは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

"霊夢"SIDE

 

 

 

あのあと…私は洗面所を掃除した。恐ろしいほどの血の量だった。

その後、彼のいる境内へと向かい――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

能力の使用には寿命の消費を伴うこと。

 

 

 

 

 

 

死期というものが近づいているほど寿命がもうないということ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして彼が人間になりたいという願いを―――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢「なるほど、それで貴方はこの幻想郷で人間になりたいと思うようになったのね」

 

 

 

彼の経歴を聞いた。あちらの世界で信仰は存在しないようなものと聞いたが、そこまでにひどい世界になっているとは思いもよらなかった。

 

 

霊夢「死期は誰にも話していないの?」

 

ツルギ「あぁ、自分自身あとどれだけなのかわからなかったし…心配はかけたくなかった。見られるのも話すのも霊夢が最初だ」

 

 

本人によれば死期には一次現象と二次現象と三次現象と最終現象の4つが存在するらしい。

 

まず一次現象は脳への警告として脳へのダメージが与えられる。非常に辛い激痛で、紅魔館で目を覚ましたときに起こったらしい。

 

二次現象は先ほどのようなもの自分の能力で自身の身体に欠損が起こるというものだった。

 

三次現象は赤く発光する目が戻らなくなり、その目は失明することや欠損が起きた部分はどうやっても治せなくなるというものらしい。

 

 

 

 

そして最終現象は――――――死だ。

 

 

 

ツルギ「まさか、こんなにも早く二次現象が起きるとは思いもしなかった」

 

霊夢「どうにかすることはできないの?」

 

ツルギ「無理だ。契約人造人間として生まれたからにはこれは宿命みたいなものだ。どうすることもできない」

 

霊夢「………そう」

 

 

彼をこの世に産ませた神とやらに文句を言いたい。

こんなにいい人があんなに辛い経歴を持ち、人間として生きることすら許されないなんて…

 

 

 

ツルギ「このこと…他のやつには言わないで欲しい」

 

霊夢「………わかった。私とあなたの秘密ね」

 

 

すまないと言ってツルギさんは就寝部屋に帰っていった。

 

 

 

なるほど………紫はあるきっかけでこれに気づいてしまったのだろう。恐らく残りの寿命も――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

知っているかも知れない。

 

 

 




二次現象は本来であれば一次現象の約半年後に起こるものです。
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