長くなったうえに、感情を入れ込んでいましたので長くかかりました。キャラに感情移入して厚く書きすぎたかとも反省しましたが、悔いはありません。
では、どうぞ。
間桐雁夜は悩んだ、かつてないほどに悩んだ。
自分がするかもしれない、人生の中でも究極の選択をいかにするべきかを悩んだ。間桐桜の
命を救う代わりに、遠坂時臣への復讐やその他自分が考えていることを一切放棄していくか。
それとも自滅覚悟でバーサーカーを暴れさせ、ライダーやランサーたちに嬲り殺されるのか。
「どっちにしたって、選びたくはないな…」
自分がここまで魔術の修練を積み上げ、そして聖杯戦争へと挑んでいるのは自身の感情から
起因するものだとは雁夜でも分かっていることだ。否応なく突きつけられればそれくらいは
認めてやるのはやぶさかではない。かなり葛藤をしたが、少なくとも今はそうだ。
だが、それでも納得は難しい。これまでの覚悟を丸ごと捨てろと、そういわれているに等しい。
身を引き裂くような苦しみだ。
だが同時にそれ以外の選択肢はない。
そして自分は、桜のために選択すべきではないかとも思う。実際、ドクターは事実を言って
いた。自分は魔術の素養はなく、魔術を子孫へと引き継いでいくことはできず、何かあった時
桜を守る手段は何一つ持っていない。だから、彼女に苦を負わせること覚悟で行動すべきか。
…本末転倒じゃないか。
だがそこに違いもある。間桐桜が無理矢理魔術の道へと堕ちるのと、自らの意思で堕ちていく
という違いだ。非常にわずかな違いではあるが。
そして、雁夜には一つの判断材料の一つがあった。時計塔の生徒の一人だという魔術師、
ウェイバー・ベルベットとの対話だ。
●
ドクターが部屋を出てから、しばらく沈黙が流れた。やがて、ウェイバーが部屋の隅から椅子
を運んでくると、雁夜が収まるカプセルのわきへとそれを置いて腰かけた。
「…一応はじめまして、だな」
「お前が…あのライダーのマスターか?」
「そう。ライダーのマスターは僕だ」
警戒がむき出しの雁夜に、言葉少なく答えるウェイバー。威圧などをするつもりはないが、
ウェイバーもいつになく緊張がある。目の前の男は、あのバーサーカーのマスターであり、一声
合図をすればあのバーサーカーがこの場に現れるのだから。だから右手の令呪を無意識に触って
確認すると、息を入れ直してウェイバーは問いかけた。
「魔術が嫌いなんだろ?なんだって魔術師のまねをしているんだ?」
「マネ、か…まあ、真似もいいところか」
自嘲気味に雁夜は口を開いた。
「大体はあの医者から聞いているんだろう?なら知ってるはずだ」
「…復讐か」
「ま、もう叶わないかもしれないけどな…」
雁夜も馬鹿ではない。自分の実力や状況を振り返り、この戦争で戦う力がないことは
知っていた。もともとが参加ギリギリの状況だった自分が、今の状況---刻印蟲が一部抜かれ、
さらには拠点である自宅からも引き離されて蟲の補給もかなわない今、戦うなど
不可能に近いことを。
「あとは…ほかのサーヴァントがいなくなるまで気長に待つくらいだな」
「…」
しかし、ウェイバーは何も言わない。不気味なほど静かに雁夜の顔を覗き込んでいるだけだ。
声を発することも、物音をたてることもなく、動かない。
「そうか…なら、もう聞くことはない」
そして、バッサリ話を切ると立ち上がった。その足は出口へと向いていた。
「けど…それくらいしか覚悟ないくせに、魔術に手を出すなんて…」
「…なんだよ。お前は魔術師で俺は魔術師じゃないのか?」
雁夜の言葉に、ウェイバーは立ち止まる。
「魔術師がやろうとすることなんて俺はよく知らない。俺はあんなジジイの様に
他人の苦しみを喜ぶようなやつになるなんてまっぴらごめんなんだよ」
暫く口を閉じたままのウェイバーは、しかし口をゆっくりと開いた。
「だから、なんだっていうんだよ」
「ッ!」
反射として、雁夜は距離をとろうとしてしまった。一瞬、目の前の魔術師が人の形をした
怪物に見えたのだ。当然の如く、カプセル内の雁夜は動くことはできない。
そんな雁夜に、ウェイバーは静かに言った。
「…何のために魔術があるのか、知らないようだから教えてやる。僕たちは、根源へと至る
為に魔術を身に刻んでいる…高々復讐のために使う“魔術使い”が“魔術師”の僕に
あれこれ言えるのか?」
魔術使い。根源へと至る研究などではなく、自分が持つ目的のために魔術を使う人間のことだ。
この戦争の参加者では衛宮切嗣が該当するだろう。そして、ウェイバーからすればこの間桐雁
夜もそれだった。
「…はっきり言うとな、僕は時計塔にいるけど、落ちこぼれもいいところなんだよ。
レポートを書けば家系の短さで馬鹿にされ、いくら新しい発想をしても見向きもされない。
挙句に、魔術の技量すらもかなわない…ああそうとも、僕は魔術師としてはかなり下の
部類だ。けど…」
いったん口の中で言葉を転がして、吐き出した。
「それでも僕は魔術師として生きることを選んでいる!できないこと、叶わないこと、足り
ないものなんて腐るほどあるさ!絶対にかないそうにもない相手にケンカを売るような
大馬鹿野郎さ。でも、それでも僕は挑むんだよ。魔術師だから」
「勝てないんだろ?」
「最初から逃げ出すような軟弱な奴よりはいいさ。そうやって生きていくことが、僕の価値証
明であり、戦いだよ。親が魔術師だからとか、先祖代々の研究がどうだとか、僕はそんな
ことあまり知らない。でもさ、そういったものを単に嫌うだけで戦うこともしないなんて
のは嫌なんだよ!」
ウェイバーは、ライダーたちのことを学んだ。矛盾を抱えようとも、危険視されようとも、
絶望に飲み込まれようとも、社会という波にさらされても、苦しもうとも…選択し、
戦うことを捨ててはだめなのだ。
ライダーを召喚した理由をここにウェイバーはきちんと理解した。聖遺物が機能しなかった
のかどうかは別だ。重要なのは相性によって呼ばれたこと。勝ちに挑もうとする自分と、
それとよく似たライダー達。聖杯の裁量としか言いようがない奇跡は、しかしウェイバー
自身が選択したものであることに疑いの余地は全くない。
「…自分の都合ばかり言ってるけど、それが僕だ。もしも、そちらが間桐の魔術を嫌うと
しても否応なく脅威は襲ってくるんだ。何かできることを探せばいいじゃないか」
「…」
「僕はさ、この魔術の世界が嫌いだ。権威主義で非効率で、前時代的な発想に縛られて、
本当に必要な技術をどんどん忘れる癖に、要りもしないことに力を注いでる。
今だと科学の方が圧倒的に進んでいるんだよ…多分この先魔術はどんどん衰退する。
でも、それも嫌だからこそ、新しい価値観を生み出したい」
だから、
「だから僕は間桐の当主がやってることを黙認したくはない。もっと魔術師として
良い方法があるんじゃないかとも思う」
「…結果的に魔術じゃないか。俺より上から見てるのは、時臣と同じだ。下で苦しむ人間の
ことなんて眼中にない…」
「魔術師であり、人間だからだよ…遠坂時臣はさ、悩んだ末に行動したと思う。親として
なら苦界に落ちる娘は見捨てたくはない。でも魔術師としてなら、あえて娘を外にだして
やるべきだとも考える。結果は、思った通りにはならなかったけどさ」
ウェイバーは、ドクターが自分に語ったことを思い出していた。危険とみなされ、社会から
締め出されて居場所を失いかけたドクターの過去。人間としては自ら死を選んでしまいそうな
状況に苦しんだ。だが、医者としての判断から生きていくことを選んだ。結果としては、
ドクターは生き延びた。間桐桜や遠坂時臣とは境遇は違うが、選択した結果が違うだけで
そこまでのプロセスは違った。
だが、間桐雁夜はそこから逃げていた。選択すらせずに、拒絶のみだった。戦うことを
選ばなかった。他者の選択を認めようとはしなかった。
「もっと、広く考えるといいと思う。じゃあ、僕は戻るよ」
すでに慣れきった様子がうかがえる動きで電子ロックを解除したウェイバーは、そのまま
部屋を後にした。
●
選べる選択肢は数少ない。だが、ここで選べなければ、何も変わらない。
選択した経験など、今考えれば昔から少ない気もする。生まれた家が魔術師の家で、
表向きの父親がすべてを支配し、なし崩し的に自分も魔道へと落とされた。だがはたして、
そこで自分は何かを選んで行動したのだろうか?
「なかったな…そんなことは」
拒絶。それが無意識に選んでいた行動だ。いや、選んでいたというより、本能的な反射行動
であってそこに意思はなかった。あたかも意思があるように、ふるまっていただけだった。
道化もいいところだと、今更ながらに思う。
変わることができるのは、この時だけかもしれない。いや、間違いなくこの時だけだ。
何もしなければあと一か月と持たずに途絶える命。ならばそれをあえて賭けることで、新しい
選択をすべきではないか。
「は…俺らしくもない…」
自嘲の笑いが浮かぶが、けっして悪い気はしない。間桐雁夜がドクターへと連絡を取った
のはそれからしばらくしてからだった。
●
「さて、どこからがいいかな?」
「まずは…聖杯戦争の仕組みから頼む」
ノートと筆記具を用意したウェイバーは、電子ボードの前に立つドクターとライダーに頼んだ。
よし、とうなずいたドクターの合図で、電子ボード上には七体のサーヴァントの特徴をデフォルメ
して作られたイラストと、マスターらしき人型が七人分映った。ライダーが干渉して
操作したのだ。
またその隣にあるのは冬木の地理を記した電子ボードで、地脈の流れが記され、あちこちに
それに関するデータが表示されている。ウェイバーとライダーがこれまでに集めたデータを基
にしたものだ。
「聖杯戦争は七人のマスターがそれぞれサーヴァントを召喚し、聖杯と呼ばれる願望機を
奪い合う戦争…とされているのは知っているよね?」
ドクターの言葉に合わせるようにサーヴァントのイラストは、互いに入り乱れながら戦うような
そぶりを見せる。
「ああ…でもその言い方だと、違うのか?」
「違うってわけじゃあない。いろいろ抜け落ちているところがあるんだ。ライダー、出して」
1.そもそも聖杯はどこにあり、どうやって勝者が決まるのか?
2.何故御三家のみでやらずに外部の人間を呼ぶのか?
3.サーヴァントを召喚する意味はどこにあるのか?
4.奇跡を起こすとは言うが、どうやって起こすのか?
ライダーの電子操作で四つの文章が表示される。
「まずは一番目、聖杯についてだ。これについては明確な答えがある。ライダーは先日アイン
ツベルンの城へキャスターが侵入した時にこれを追跡した」
「その時は確か…ランサーとセイバーがキャスターを倒して、ライダーはその手助けを
したんだっけ」
「うん…で、ここから先はウフコックの方がいいね。何しろ僕はその場には
いなかったんだから」
そしてウフコックは、電子ボード脇に立つライダーの手の上から、しゃべりだした。
「さて、ウェイバー。御三家と呼ばれる魔術師たちは聖杯戦争を始めたわけだが、
御三家の得意分野を述べてくれないかな?」
「え?それは…アインツベルンは錬金術で、間桐は蟲の使役、遠坂は…あ、そう言えばキシェア
・ゼルレッチ・シュバインオーグの系列だっけ」
「フム、及第点だな。そう、本質的なことを言えば、アインツベルンは魂関連、特に聖杯
そのものに関する魔術。間桐はサーヴァントの使役と召喚。遠坂はこの土地と第二魔法に
通じており、聖杯戦争を成り立たせているわけだ」
「…なるほど。それぞれが得意分野のものを合わせて聖杯を作った…って待てよ?
じゃあ、聖杯自体はアインベルンが今持っているのか?」
「その通り。俺とライダーは、あの夜に聖杯を見つけた。ホムンクルスのご婦人の体の中、
心臓の奥深くにあった」
内部の機構を調べたライダーは、その綿密な設計図とでもいうべきものを電子ボード上に
再現して、心臓部分をズームした。そこだけ色を変色してあり、小さな杯の形をしたものが
描かれている。
「あれは、どうやら願望機としての機能を持っている。外から注がれた魔力を以てして、
戦争を勝ち抜いて聖杯を得た人間の願望をかなえる聖杯。便宜上小聖杯と呼ぶが、
これがあった」
「もってこれは…あ、そうか…ホムンクルスが死んじゃうもんな」
「すまないがその行動はとれなかった…我々のその時の装備や状況では、ご婦人に危害を
加えることなく聖杯は回収できなかった」
ウェイバーも、少しくらいはホムンクルスについて知っている。錬金術に特化するケイネスの
もとで学んでいた経験があるので、ライダーたちの行動にも納得がいった。
「また、小聖杯があるのと同時に大聖杯と仮称する聖杯も見つけたんだ。これは、さすが
御三家というべきものだったよ」
「それはどこにあるんだ?」
「ここ、いや、ここら一帯というべきだね」
ドクターは地面を指す。
「この冬木のほぼ全域にわたって、魔術回路に似た構造を持つものが張り巡らされている。
これは霊脈から少しずつ魔力を吸い上げて蓄積、そしてそれを元としてサーヴァントの召喚
システムを成り立たせているんだ」
「…なるほど、だから大規模な儀式を踏むことなく、召喚陣と詠唱だけで呼べるのか」
頷きながら、ウェイバーは一つ目の問いに対する答えを、その他の情報とともにノートへと
書き込みながら言った。
「じゃあ、一番目の答えは、アインツベルンが用意する小聖杯を他のマスターよりも先に
得ることが勝利条件…てことか」
「そう。だけど、そんなことをするなら最初からアインツベルンは自分たちの願いを聖杯で
かなえてしまえばよいはずだよね?だから疑問点の二つ目と三つ目がくる」
2.何故御三家のみでやらずに外部の人間を呼ぶのか?
3.サーヴァントを召喚する意味はどこにあるのか?
「この二つか…なんとなくわかる気がするよ」
---私も、ドクターに言われるまで気が付かなかったけど…
ウェイバーは、一つの予想を立てていた。それは、確信があるが突拍子もないもの。
だがウェイバーはそれを述べた。
「サーヴァントは七体召喚される必要があるし、サーヴァントがなければ願望機である
聖杯は動かない…じゃないかな?」
「どうしてだい?」
「考えればすぐわかるよ。なんでわざわざサーヴァントを召喚するっていうリスキーなこと
をして、聖杯を奪い合うなんていくらなんでも非効率だ。それをするなら魔術師同士が
直接戦った方がいいに決まってる」
そして、と考えを続けて述べた。
「そして、サーヴァントはよく考えれば超一級の魔力の塊だ。ウフコックが言っていたことから
考えると小聖杯へ注ぐならこれ以上にない魔力源。七騎分もあればどんな願いだってかなえる
ことはできるはずだ」
しかしウェイバーは、二人と一匹が沈黙していることに気が付いた。呆気にとられている、と
顔に書いてありそうなくらい、彼らは驚いているようだった。
「ど、どうなのかな…?」
ややあって、ドクターはウェイバーの背中をたたいて、喜びだした。
「百点だよ、ウェイバー!及第点なんてものじゃない、僕たちの調査の先を完璧に予想
しきっている!」
「落ち着いたほうがいいぞドクター。詳しく説明する必要もある」
ライダーとウフコックがいさめてようやくドクターは落ち着きを取り戻す。息を入れた
三人と一匹は、ライダーが用意していたコーヒーをそれぞれ傾けることにした。
自分用の、ネズミサイズのコーヒーカップを傾けるウフコックは、ドクターの代わりに
ウェイバーに説明を始める。
「そう、大体の原理はそういうことだ。実際、キャスターが討伐された直後の調査だったが、
ちょうどサーヴァント一体分の魂が魔力とともにあった」
「キャスターの、魂か?」
「おそらく、そうだろう。あれが残りいくつ注がれるかは自明だが、最終的にホムンクルスの
ご婦人は肉体機能のすべてを失い、聖杯そのものとなるだろう」
詳しく調べなければどの程度人としての機能が保たれるかは不明だが、と付け加えるが、
ウェイバーはほとんど聞いていない。当たり前のことながら、ショックが大きすぎる。
だが、そこからの復活は意外にも早かった。
「そこまでして、か…覚悟があるんだろうな」
「…変わったね、ウェイバー」
「?」
「感情だけじゃなくて、理論的で他者の立場で考えているってことだよ。最初のころとは
全然違う」
「…ほめたって何にもないぞ。ともかく、これで大体聖杯戦争の仕組みはわかった」
要点を頭の中で整理したウェイバーは、深く息をつきながらつぶやく。
聖杯は、アインツベルンが用意した小聖杯へとサーヴァントが脱落し、魔力の塊となって
注がれることで完成する。ただし、その数は最大で七騎分も必要となる。御三家だけでは
その七個の枠を平等に分けきれないために外部からも魔術師を呼ぶ。エサとなるのは願望機
である聖杯そのもの。
「でもねウェイバー。どうやら聖杯は汚れているんだよ」
「は?」
「何らかのトラブルで、聖杯は本来の機能を危険すぎるモノへと変えている可能性が
ある。俺やライダーが調査しただけでは全容はつかめていないがな」
「ウフコックは、この街の中のにおいをかいだり、ホムンクルスのご婦人の体自体も
においを調べたんだ。そして、無色の魔力に満ちていないことに気が付いたのさ」
魂のにおいや魔力のにおいを言った概念はウェイバーにとっては理解し辛いが、それでも
ウフコックの言葉は無条件で信じるに値した。
つまりこういうことだね、とドクターはガラスのカップを持ってくる。それには綺麗な
水道水が入っていた。
「これだけなら…問題はないけど、ここに余計なものが入るとどうなるか?」
そして、自分のカップからコーヒーを数滴たらし、スプーンで掻き混ぜていく。すると綺麗に
澄んでいた中身がどんどん色を変えていき、やがて薄い茶色へと落ち着いた。
「…薄めることはできる。けど、性質自体を取り除くのは不可能だね」
「全体に混じっているからだよな…聖杯も同じことがいえるのか。でもどうして?」
「そこは不明だよ。最近になって生まれたのか、それともかなり前から生まれていたのか、
それに関する手掛かりはあまりにも少なすぎる。だから、そのまま聖杯を手にすることは
誰にもできない。調べて、安全かどうか確かめないと」
そう言い切ったドクターはそこで黙った。
「ライダー」
---どうしたのウェイバー?
しばらく悩んだが、しかしウェイバーは頭の中で渦巻いていたことを吐き出す。これまでの
やり取りからして、恐らくライダーたちは自分にこういうふうに指示を出してほしいのだろうと
見抜いていた。
「聖杯をより深く調べることはできるか?あと、これを何とかできる方法もあるんだろ?」
それに、ライダーはにっこりと笑って言う。
---それを待っていたの、ウェイバー。
それからさらに数時間、マッケンジー宅へと帰宅してからもレイラインを通じて話し合い
ながら、ウェイバーたちライダー陣営の会議は続いていった。
そして、とある計画が構築され、実行準備が始まったのはその翌日になってからであった。
Fate/ZERO-NINE 3 END
ふぅ…できました。
ライダーたちの調査内容の報告と、ウェイバーと雁夜叔父さんの対談を入れるという、明らかに更新が遅れることになるような暴挙を犯しましたが、いかがなものでしょうか?頑張っただけ楽しんでいただければ非常にうれしいです。
今回は非常にメッセージを込めた話となりました。特に前半部分は、かなり悩みながらも書き上げました。これだけやったのはキャスターが倒される話の時以来でしょうか?ウェイバー君や雁夜叔父さんの口調の再現に苦しみましたが、我ながら頑張りました。
次回は幕間をはさんで第四章へ突入です。お楽しみに!
うう…今回いきなり誤字を発見、投稿完了後三十四分の新記録です! 修正しました。
五月二十六日、誤字を修正しました。Dummy Ratさん、今回もありがとうございます。
また、もう一人、nnn ID:pt06Jjwkさんもありがとうございます。ユーザー登録して
いない方なのか名前はわかりませんが、感謝します。