それでもいいならば
どうぞ
目覚めの時間
月が三日月になって初めての4月
椚ヶ丘中学校3年E組に月を破壊した人物(のちに殺せんせーと呼ばれる)
が担任をし始めたころ
とある病院
ある病室で一人の男の子が目を覚ました
男の子はただ天井を見つめていた
そこに、看護師さんがきて男の子が目を覚ましているのに驚くと主治医に
急いで知らせた
男の子はこの流れをぼんやりと聞いていた
やがて主治医がやってきて検査をしてもらった
ただし、集中治療室の中で酸素マスクを外してもらって
「ここは?」
男の子は目を覚まして初めて言葉を発した
「ここは竹林総合病院だよ」
主治医の人もゆっくりと喋った
「目が覚めたっていう知らせをしたからもうじき来るよ」
「誰がですか?」
「”浅野”って言ってたかな」
そういうと主治医は集中治療室を出て行った
しばらくしたら浅野理事長が来た
「蒼海君、目が覚めたんだってね、大丈夫だったかい」
「おじ…理事長、大丈夫ですよ。ところで俺いつからここにいるんですか」
「確か、”あの事件”からちょうど一か月だね」
蒼海と呼ばれた男の子は一か月という言葉にわずかに目を見開いた
「…本当ですか、そんなに眠ってたんですね、俺」
「ほんとにびっくりしたよ」
そういいながら二人とも笑っていた
沈黙が辺りを支配したとき
蒼海が口を開いた
「…俺はやっぱり”E組”行きですか?」
「あぁ、そうだよ。今の君ではA組どころかほかの組にさえ追いつけないだろう
一か月というブランクがあるから」
「予想はしていましたけどね…」
「たぶん、君はもう今年中には”A組”には戻れないだろう。自分の夢のために
君は外部受験しか方法がない」
「…いいですよ。やってやります」
そういう蒼海の目は少し悲しそうだった
翌日
彼は集中治療室から一般病棟の個室へと移っていた
リハビリも終わり何もすることがないのでテレビを見ていると
ドアがノックされた
「どうぞ」
入ってきたのは浅野学秀だった
「翔、けがの具合は」
翔、どうやらこの子の名前らしい
「大丈夫だって、”学秀”」
「…翔、君はE組行きになったそうだね」
そういうと少し翔は悲しそうな表情をした
「今年中にはもうA組には戻れないって言われたよ、残す方法は外部受験だけだって」
「…そうか、みんなも心配していたぞ」
「ありがとう…でも俺はもうA組じゃない」
悲しそうな表情を浅野は見た
「皆からの伝言だ『来年、A組で待ってる』だと、だからこの一年耐えてくれよ」
「…皆にそういわれちゃ仕方ないよな。なぁ、学秀、学校では俺のことはどういわれているんだ?」
「…校則違反、そうらしいよ…A組は納得していないけれど」
「俺、E組でも頑張るよ。ブランクをなくして、来年にA組に入れるように。学秀、やるからには
全力で倒しに行くからな」
翔はいつもの笑顔で言った
「なぁ、呼び名変えるか…E組に仲良くしている奴がいるってことが知れたら、ほかのクラス
がどういうか」
「いつも通りでいいよ、こうすれば君への嫌がらせを少しは防げるだろうからね」
「わかった…皆に伝えておいてくれ”来年、待っててくれ”ってな」
「わかったよ、お前と全力で戦うからな。理事長の罠にははまるなよ」
「了解した、じゃな、学秀、またいつか話そうな」
「あぁ、もちろんだ、翔」
そういうと浅野は出って行った
無事に退院したあと、自分の家に向かった
「ただいまー…って誰もいないんだった」
家の中は静まり返っている
翔は自分の部屋に向かうとパソコンを付けて、名前を呼んだ
「おーい、明(あきら)―」
何度も呼んでいると画面上に小さな男の子が現れた
「このばかける、てめぇ今までどこに!!!」
「病院にね、一か月、意識不明だったみたい」
「そういう理由か…なら、許す」
「明日からE組だってさ、早起きしないと」
「せいぜい、頑張れよ」
そういうと学秀が新しく買ってきたスマホ(中身は変える前と変わりなし)
明を入れた
次の日
E組に行くのは明日と迫ってきたとき
急にインターホンが鳴った
何だろうと思って確認したら、スーツ姿の男が立っていたので驚いたが
明が武器は何も持っていないといったので
ドアを開けた
「あのー、どちら様でしょうか?」
「君が蒼海 翔君かい」
「はい、そうですけれど」
「俺は、防衛省の烏間というものだ」
「まぁ、立ち話も何ですから、どうぞ中へ」
とりあえず中に入れコーヒーを注ぐ
その間、烏間さんは礼儀正しく待っていた
「すまない、ありがとう」
「砂糖とミルクいりますか?」
「いや、別にいい」
コーヒーを飲んで一息ついたとこで
「…何の用ですか、防衛省が」
翔は要件を聞いた
「単刀直入にいう、君はE組に明日から行くね」
素直にうなずく
「そこでこいつを暗殺してほしい」
烏間さんが出してきた資料を見ると
黄色いタコがいた
「えっと、なんですかこのタコ?」
「今のE組の担任だ…月が三日月になったことは知っているかい」
烏間さんが聞くと翔は頭の周りに?が浮かんでいた
「月が三日月に?なんで」
「知らないのかい!」
「つい最近まで意識不明だったんですよ”一か月”」
そういった後、窓に行き月を見る
「あ、本当に三日月だ」
「話を戻すが…この担任をE組生徒が暗殺しようとしている
あいつは来年の三月には地球を爆発するといっていた、
これに君も参加してほしい…賞金は100億円だ」
「…まぁ、いいですよ。地球がなくなったら困りますし」
「ありがとう、武器は明日職員室で渡そう、ほしい武器はあるか」
「だったら、剣2本 軽めとワイヤーって用意できますか」
「手配しよう…俺も体育の教師としているから、よろしくな」
「お願いします、烏間先生。俺のこと翔でいいですよ、ちなみに
一か月寝てたって話、内緒ですよ」
こうして蒼海 翔が暗殺教室に加わった
少し長かった