箱庭最強最弱も異世界から来るそうですよ?   作:紅ノ道化師

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 今回はサブタイトル道理の展開です。


2話 力の一端

 

黒ウサギに箱庭と呼ばれる天幕巨大都市に連れられる途中いきなり十六夜に話しかけられた。

 

「なぁ、ちょっと世界の果てに行かないか?」

 

「構わないが…俺お前みたいに早く無いからボチボチ行くわ」

 

「ん?そうか…了解だ」

 

「あー、飛鳥君と耀君、ちと世界の果てに行ってくるから黒ウサギに言っといてくれ」

 

「ええ、わかったわ」

 

「わかった」

 

 こうして十六夜は世界の果てへ向かった。

 

「形状──ギリシャ神話 時間神クロノスの鎌」

 

 そう俺が言い終わると愛剣は形を変えて鎌へと変化。

因みにこの詠唱はきちんと言う事で能力にプラス値と正確性が増す。

 

 そして俺が鎌を一つ振ると周りは歪み始め本来到着時間と今の時間を入れ替え尚且つ時間だけを戻す言わば空間跳躍に近いが過去に戻れるなど利点は大きい。

 

 …っと十六夜が来るのを待っていると目の前に黒いギアスロールが現れる──主催者権限持ちならば強敵だ。

 

 俺は立ち上がり周囲を見渡すが発見には至らない。

諦めてギアスロールを読むことにした。

 

 

『ギフトゲーム名“十の化身への挑戦”

 

 プレイヤー一覧:天道 湊

 

 クリア条件

  ・塔の謎を解き塔から脱出。

  ・又はステージ内に潜む者の打倒。

 

 敗北条件

 ・降参か死亡、プレイヤーが上記の勝利条件を満たせなかった場合。

 

 宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗とホストマスターの名の下に、ギフトゲームを開催します。

 

                  “   ”印』

 

「物騒なゲーム内容だな」

 

 これに巻き込まれたら最後数日は出れないだろう。

っと近寄る気配を察知した俺は鎌を再度構える。

 

「落ち着け…我は貴様にの挨拶をしに来ただけだ」

 

 重装備をした主催者《ホスト》が俺の前に立つ。

 

「俺はウルスラグナって言えば分かるだろう…久しいな天道。さあ、屈辱晴らしのゲームを始めようか!!」

 

 視界が歪み始め世界が変わって行く。

俺の予測じゃ後三秒後にステージへと飛ばされる。

 

 三秒前、詠唱を開始する。

 

「形状──ギリシャ神話 神々の王・農耕神クロノスの鎌」

 

 先程は時間神クロノスの鎌だが次は農耕神・神々の王クロノスが使用する鎌へと変える。

 

 二秒前、鎌を引き鎌に力を溜める。

 

 鎌に力を溜める事で威力が増す。

元々万物を切り裂く鎌に威力が増すため一撃と言える。

 

 一秒前、鎌でウルスラグナ全てを切り裂く。

 

 一秒とは言え一瞬あれば充分切り裂ける。

全て切り裂く=全ての打倒と見なされゲームは終了。

 

 こうして十の化身への挑戦は終了した。 

但し、塔に入って無い為完全クリアとは行かないが…

 

 …そろそろ十六夜が来るかもなっと世界の果てへと足を運ぶ。

 

 

「すげーな」

 

そこにあったのは超巨大な滝。それを見た十六夜は素直に感動していた。

 

『ほう、人間が来るとは珍しいな』

 

 その言葉とともに現れたのは巨大な蛇。その巨大な蛇はかなりの威圧を放っていた。

 

「何だお前は?」

 

 しかし十六夜はその威圧受けてなお涼しげな顔で蛇神にしゃべりかける。

 

『我は水神の眷属』

 

 その言葉を聞いた十六夜はニヤリと笑う。

 

「って事はお前は神様ってことでいいのか?」

 

『いかにも、そして小僧、試練を選ぶがよい“力”か“勇気”か』

 

「ふーん、なら、お前が俺を試せるか試させろ!」

 

 すると十六夜は水神の腹に一瞬で近寄り蹴りを入れる。それを受けた水神は力なく倒れていった。

 

「弱」

 

 すると後ろから足音が聞こえてくる。振り向くとそこには緋色の髪をした黒ウサギが居た。

 

「お前、黒ウサギか?どうしたんだその髪の色?」

 

「あっこれはですね…………ってそんなのどうでもいいのですよ!一体どこまで来てるんですか!」

 

「世界の果てまでですよっと」

 

「ぽえ?って天道さんは!?」

 

「呼んだか?」

 

 丁度のタイミングで到着した俺は黒ウサギに呼ばれた。

 

「何の用事だ?黒ウサギ」

 

「あなた達が勝手な行動をするから来たんですよ!」

 

 俺と十六夜に向かって叫ぶ黒ウサギ。

 

「はぁ、でも十六夜さんと天道さんが無事でよかったです…神仏にギフトゲームを挑んだんじゃないかとひやひやしてたんですよ!さぁ、ご無事でしたら早く帰りましょう」

 

「挑んだぞ」

 

「…はい?」

 

 十六夜の言葉に思わず聞き直してしまう黒ウサギ。

 

「だから挑んだぞ、神仏にギフトゲーム」

 

「え?」

 

 すると水の中から音がしてくる。

嫌な予感がするのだが…

 

『まだ…まだ試練は終っていないぞ!小僧!!』

 

 水神が水の中から出てたと思ったらいきなり大声でお怒りに成ってます。

 

「す、水神!?って、どうやったらこんなに怒らせられるんですか!?」

 

「なんか偉そうに試練を選べとか言われたから“俺を試せるか試させてもらった”」

 

『付け上がるな人間、我がこの程度の事で倒されるか!!』

 

 水神の大蛇は空を仰ぎ、雄叫びをあげる。すると、大蛇の眼前に三本の水柱が立ち上る。そしてその水柱は十六夜に迫る。

 

「十六夜さん!下がって!」

 

「何を言ってやがる。下がるのはテメェだろうが黒ウサギ。これは俺が売って、奴が勝った喧嘩だ。手を出せばお前から潰すぞ」

 

『心意気は買ってやる。それに免じこの一撃が凌げたら貴様の勝利を認めてやろう』

 

「ハッ、寝言は寝て言え。“決闘”は勝者を決めて終るんじゃない。敗者を決めて終るんだよ!」

 

『フンッ、その戯言が貴様の最後だ!!』

 

二本の巨大な水の渦の柱が一つになる。が、それでもニヤリと笑い余裕を見せる十六夜。

 

「ハッ、しゃらくせぇ!!」

 

そう言い放つと同時に向かってくる水柱を拳で殴り付けた。

 

「嘘!?」

 

「本来の極々一部か?」

 

『馬鹿な!?』

 

 たったそれだけで水柱は拡散した。

そして、残り一本は俺の方へ向かって来る。

 

「十六夜の奴仕組んだな…形状──インド神話 神々の王・雷霆神インドラの金剛杵」

 

 鎌から金剛杵へと変化させ雷を操り水柱を消す。

 

 それにヤハハと笑いながら水神の上へと移動する。

 

「ま、なかなかだったぜ、オマエ」

 

 蛇神にそう言い十六夜の蹴りで終了した。

 

『あぁあ!』

 

 水神は十六夜の前で意識を失い、川に落下し、水飛沫を上げた。

 

「くそ、今日はよく濡れる日だ。クリーニング代ぐらいは出るんだよな黒ウサギ」

 

 十六夜の言葉は黒ウサギには届かなかった。それぐらい黒ウサギは衝撃を受けていた。これが人類最高クラスのギフト保持者なのかと。

 黒ウサギがフリーズしてる間に俺は水神に近づいていく。

 

「久しいな…“白雪”」

 

 俺の声で目が覚めたらしく何故か距離を取られる。

 

「天道!?」

 

「おうよ!外界の調査終わったから戻って来たんだが」

 

「そ、そうか戻って来てくれたのか…」

 

 白雪もとい水神は落ち着きを取り戻すと俺に近づく。

 

 俺は久々に白雪の頭を撫でた。

白雪は顔を赤くするから熱かと思った。

 

「次はギフトゲームでお前を手に入れるからな…それと熱ぽいから注意しろよ」

 

 最後に鈍感とか言われたが神経に問題ないが…

愛剣はその間クスクスと笑っていた。

 

「なあ、天道。お前あの水神と知り合いだったのか?」

 

 十六夜が俺に聞いて来る。

殺気混じってるって…

 

「企業秘密…っと言いたい所だが後で話すさ」

 

 十六夜に対して俺そう返した。

 

「言質取ったからな後で教えろよ?…で黒ウサギ」

 

「は、はい!」

 

 いきなり名前を呼ばれた時にびっくりして声が裏返る黒ウサギ。

 

「オマエ、なにか決定的な事を隠しているよな?」

 

十六夜の殺気がこもった声が森に響く。

 

 黒ウサギは淡々と秘密を打ち明ける。

 

 何時も道理説明を要約する。

 

 一つ、黒ウサギのコミュニティは昔は大手のコミュニティだったが魔王の襲来により壊滅的な状況まで追い込まれ旗印を奪われた。

 

 一つ、生き残った黒ウサギ達は名と旗印と仲間を取り返そうとしている。

 

 一つ、そのために俺達を箱庭に召還した。

 

「…………ふぅん、魔王から誇りと仲間をねえ」

 

 黒ウサギは深く頭を下げて懇願している。

 

 その態度は黒ウサギをいっそ不安にさせた。黒ウサギは唇を噛み、強く後悔する。

 

 こんな事なら、最初から話せばよかったと。

 

 肝心の十六夜は組んだ足を気だるそうに組み直し、たっぷり三分間黙り込んだ後、

 

「いいな、それ」

 

「………………………は?」

 

「HA?じゃねえよ。協力するって言ったんだ。もっと喜べ黒ウサギ」

 

 不機嫌そうに言う十六夜。

呆然として立ち尽くす黒ウサギは聞き直す。

 

「え………あ、あれれ?今の流れってそんな流れでございました?」

 

「そんな流れだったぜ。それとも俺がいらねぇのか?失礼な事を言うと本気で余所行くぞ」

 

「だ、駄目です駄目です、絶対に駄目です!十六夜さんは私達に必要です!」

 

「素直でよろしい。で、お前はどーするんだ?天道」

 

 十六夜は俺の意思を聞く。

 黒ウサギは自分達のコミュニティに入ってくれるのだろうかと不安に駆られていた。

 

「質問《クエスチョン》が一つだけ有る?」

 

「は、はい」

 

「“ノーネーム”になる前、つまり魔王から名と旗印を奪われる前の名は“アルカディア”だったか?」

 

 俺の質問に驚く黒ウサギ。

 

「はい、そうです確かに名を奪われる前の名は“アルカディア”でした」

 

 黒ウサギの言葉にやっぱりかと思う。 

 

 まさか“アルカディア”が魔王に負たとは思っていなかった。

 

「で?お前は入るのか?」

 

 十六夜は俺を軽く睨みながら聞く。

 

「すまんが俺は入らない」

 

 俺の言葉に泣き出す黒ウサギ。

 

「…………理由は?」

 

「俺はこう見えても“箱庭最強”なんだよ。んで、全盛期には修羅神仏だのに喧嘩ふっかけたり魔王に成ったり勇者英雄に成ったと狙いの対象なんだなこれが…」

 

 俺は十六夜の質問に偽りなく話す。

 

「後で話すことに関係あるんだろ?」

 

「勿論だよな“テラ”?」

 

 俺が呼んだ“テラ”とは意志を持つ俺の愛剣の事だ。

 

『そうです!あっ、始めまして!天道さんに仕えています“テラ”と申します。以後よろしくです!』

 

「よろしくな。まあ、何だ…お前の意志は分かった」

 

 十六夜はそう言いながら引き下がった。

黒ウサギはまだ泣いている。

 

「おい、黒ウサギ確かに俺は黒ウサギのコミュニティに入らないとは言ったが協力しないとは言ってないぞ」

 

「え?」

 

 黒ウサギは俺の言葉に一度泣き止む。

 

「何だ…大連盟アルカディアや超大手商業サウンドアイズに北欧連盟ユグドラシル七天大斉なんかを集めた超巨大箱庭連盟“ザ・シード”の頭首なんだよ…つまり、連盟は助けるからこそ連盟だろ?」

 

 俺の言葉を聞いた黒ウサギは顔は驚きからパァッと明るくなった。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 黒ウサギは元気よく頭を下げた。

 

『って事でお帰り我が頭首兼マスター』

 

 他の奴らはどうしてるかなと俺は思う。

中には死んだ奴も居るかもしれないと

 

「よし!それじゃ黒ウサギ。あの蛇を起こしてさっさとギフトを貰ってこい。その後は川の上流にある滝と世界の果てを見に行くぞ」

 

「は、はい!!」

 

それから黒ウサギたちは白雪から水樹の苗をもらいその場を後にした。




 設定がエラいことに……
ザ・シードについては、人々は名前だけ知っている。
おとぎ話で有名だが存在しないとされている。
 知るものは主に三桁からで稀に以下も知っている。
オリ主は防御アップだのの恩恵を無効化する。
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