モブライブ!〜We Love Mobu!〜   作:シベ・リア

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みなさんどうも!初めましての方は初めまして!シベリア香川と申します!
ラブライブ!の二次創作小説『ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜』をメインで書かせてもらってます!そのほかにもいくつか書いていますので是非そちらも読んでくださいね!
さて、モブキャラの恋第1弾はこの方から行かねば!
神モブと呼ばれしあのお方です!

それでは、どうぞ!


「君だけしか見えない〜雪降る街で〜」

 

この物語は、神モブと呼ばれた1人の少女の恋の物語………

 

 

 

 

 

 

ここはUTX高校……

 

 

音ノ木坂学院とは違い共学で、さらに人気校であった。

 

 

生徒数も年々増加していっていた。

 

 

 

1時は廃校の危機に陥った音ノ木坂学院とは逆の存在。

 

 

その学校にはA-RISEというスクールアイドルがいた。

 

 

 

そして第2回ラブライブ!地区予選の日……

 

 

 

UTX高校の生徒の1人で生徒会副会長の2年生、加藤茂(かとうしげる)はUTX高校の入り口で警備をしていた。

 

 

「はぁ……めんどくせぇ〜ライブ観てぇ〜」

茂はため息と一緒にそう呟いた。

「しっかりしてください副会長……」

同じ生徒会の1年生の霧島夕衣(きりしまゆい)は呆れたように言った。

「はいはい……」

そして茂は背筋を伸ばした。

耳にはA-RISEの曲のイントロが聞こえてきた。

「始まったみたいだね」

「そうですね」

「曲名ってなんだっけ?」

「『Shocking Party』ですよ。ちゃんと言われたはずです」

「ごめんなさい……」

「はぁ……しっかりしてください」

夕衣は呆れたように言った。

 

そのとき……

 

「すみません、通してください!」

「ん?」

「誰か来ますね……?」

「そうみたいだね」

2人はある声に反応して、スクリーンを観ている人混みを見た。

そこから人をかき分けて何人かの少女たちがこちらに向かって走ってきた。

「あの制服は……音ノ木坂か?」

「そうみたいですね」

「はぁ、はぁ、はぁ………」

そして2人の前に少女たちは息を切らして止まった。

「君たち音ノ木坂学院の生徒だろ?どうかしたのかい?」

茂は不思議そうに言った。

「あ、あのっ……お願いがあるんです!」

「っ……!」

その中の1人のポニーテールの少女が顔をあげてそう言った。

「穂乃果たち……μ'sの手伝いをしにきました!だから屋上に通してください!お願いします!」

『お願いします!』

その少女がそう言うと他の少女たちも頭を下げた。

「ちょっと待ってください!今は…「いいよ」…っ……副会長!?」

夕衣の言葉を遮って茂は言った。

「本当ですか!?」

「うん、手伝いに来ただけなら断る義理はないよ」

『ありがとうございます!』

「霧島さん、ちょっとここをお願いできる?」

「えっ!?はぁ……わかりました」

「ありがとう。君たち、案内するからついてきて」

茂がそう言って中に入ると少女たちも続いて中に入った。

 

 

「そう言えば君は何年生なの?」

茂は歩きながら先頭の少女に言った。

「私ですか?私は2年生ですよ」

「なんだ同い年じゃん。なら敬語なんていらないよ」

「えっ!?そうだったんだ〜」

その少女は驚きの表情を見せた。

「え、なになに、あんた同い年なの?」

「お〜!偶然ってあるんだね!」

するとショートカットの少女とおさげの少女が言った。

「君たちもなんだ。あ、自己紹介がまだだったね。おれは加藤茂、ここの副会長をしている」

「私は相沢(あいざわ)ヒデコよ」

「私は浮島(うきしま)ミカ!」

「そして私は井原(いはら)フミコよ」

4人は自己紹介をした。

「相沢さんに、浮島さんに、井原さんだね。よろしく」

「「「うん、よろしく!」」」

4人はたわいもない会話を続けた。

 

 

 

 

「さて、そうこうしてる間に着いたよ。あの先が屋上だよ」

茂は階段の先を指さした。

「ありがとう加藤くん!」

フミコは笑顔で言った。

「いいよ全然。さ、早く行ってあげて」

「うん、みんな行こう!」

『お〜!』

フミコがそう言うと他の少女たちも一緒に走っていった。

 

「井原フミコさん……か」

そう言って茂は入り口の方に戻っていった。

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(茂)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

「霧島さ〜ん、ごめんっ!?」

茂は入り口に戻ったが、ある人物を見て驚いた。

「やっと戻ってきたのね……加藤くん」

「か……会長……」

そこには会長である山本春(やまもとはる)が黒いオーラを放っていた。

「なにを言いたいか、君ならわかるわよ……ねぇ?」

「……はい」

「よろしい。残りの時間はちゃんとしなさいよね」

「わかりました……」

春はそう言って自分の持ち場に戻っていった。

 

 

 

そしてライブも終わり、茂たちは生徒会室に向かっていた。

「はぁ……憂鬱だ」

「副会長が悪いですよ、どう考えてもあれは」

「倒置法でどうも……はぁ……」

茂は歩きながらため息をついた。

「あ、加藤く〜ん!」

「ん……井原さん!?」

そのとき、茂を見てフミコが手を振って近づいてきた。

「よかった見つかって……さっきはありがとう」

「いいって全然。うまくいったみたいでよかったよ」

茂は笑顔で言った。

「うん。あ、そうだ!これもなにかの縁だし、連絡先交換しようよ!」

「うん、いいよ」

2人はスマホの赤外線で連絡先を交換した。

「えへへ、ありがとう。また会えたらいいね」

「そうだね。それじゃ、気を付けて帰ってね」

「うん、ばいばい!」

フミコは手を振って帰っていった。

 

「よかったですね」

「そうだね〜」

「やっぱり一目惚れですか?」

「うん……って何言わせんの!?」

茂はぼうっとしていたがはっとなって夕衣に言った。

「いいんですよ?人間は誰しも一度は恋をするものです」

「お前な〜!////」

「顔が赤いですよ、副会長」

「くっ……///」

茂は悔しがって再び生徒会室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

このあとめちゃくちゃ叱られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ………成功した……?///」

フミコはスマホを胸に抱きしめて息を切らしていた。そしてスマホの画面の茂の連絡先を見て微笑んだ。

「やったじゃんフミコ!」

「うんうん、大成功だね!」

「えへへ、ありがとう……///」

ヒデコとミカも喜んだ。

「あ、ねぇねぇ、今度遊びに誘ってみたら?」

「えぇ!?いきなりすぎるよ〜」

「大丈夫、私たちもついて行くから」

「2人がそう言うなら……///」

ヒデコとミカは見つめあって笑い、フミコは顔を赤くしていた。

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……疲れた……」

「お疲れ様です」

「ありがとう……」

茂と夕衣は一緒に帰っていた。

「ちゃんと明日はしっかり仕事してくださいね」

「わかってるよ……それじゃあね」

「はい、お疲れ様です」

2人は別れて自宅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

茂は家に帰ると仰向けにベッドに寝転んだ。

 

「はぁ……井原さんか……」

茂はそう言ってフミコの顔を思い出していた。

「かわいい人だったな……」

そんなことをつぶやいていると……

 

ブ〜ブ〜ブ〜

 

「メール?相手は……井原さんか…………………

井原しゃん!?」

 

茂はベッドで寝転んで相手を確認するとその名前に驚いて飛び起きた。

 

『今日は本当にありがとうね。

またお礼したいと思って……次の日曜日とか暇?』

 

「これって………デートのお誘い?まじかよ……!!!」

 

『うん、いいよ。集合とかはどこにする?』

 

『ありがとう!

それならお昼の2時にUTX前でお願いね。』

 

『了解しました!』

 

(まじかぁあああああああああ!!)

 

茂は嬉しくてベッドでゴロゴロと転がった。

 

「よし、明後日に備えて寝よう!」

 

茂は電気を消して、ベッドに潜った。

 

 

 

 

「OKしてもらえた……」

「やったじゃんフミコ!」

「これは告ったら一発じゃない?」

「そ、そんな告白だなんて……///.」

「ま、私たちも後ろからついていくから!」

「うんうん、だから安心して!」

「わ、わかった……!」

ヒデコ、フミコ、ミカは日曜日のことの話をした。

 

 

 

 

 

そして時は早いもの……日曜日を迎えた。

 

 

 

 

 

「予定時間より1時間早く着いた……」

茂はUTX前で時計を見て言った。

 

「お〜い!加藤く〜ん!」

「ん……井原さん!?」

「加藤くん早いね〜」

「井原さんこそ早いね」

茂が待とうとするとすぐあとにフミコが来た。

2人はお互いに早いことを笑った。

「井原さんのその服……似合ってるよ?///」

「えっ!?そ、そうかな?////」

茂はフミコの服装を褒めて、フミコは嬉しそうにした。

「そ、それじゃ、行こっか」

「う、うん」

そして2人は歩き出した。

 

 

 

後ろの方ではヒデコとミカがあとをつけていた。

 

 

 

「「……………」」

2人はなかなか会話ができずに歩いていた。

 

 

 

 

「あの2人ちゃんと話しなよ〜!」

「本当に……これは一手打たないとかな?」

ヒデコはなにか考えだした。

 

 

 

 

「そう言えば……」

「はい!?」

そのとき、茂が口を開いた。

「μ's、予選決勝に進んだんだよね?おめでとう」

「ありがとう。A-RISEこそ、流石だよ」

「いいや、でもA-RISEとμ'sって違うところがあると思うんだよ」

「違う……ところ?」

「うん、μ'sは井原さんたちみたいな仲間がたくさん支えてくれている。そこから違うしね」

「えへへ、私もヒデコとミカはμ'sが3人のときから手伝ったりしてるんだ」

「へ〜」

フミコは懐かしむように今までのことを話した。

 

「それでね、穂乃果が……」

「ぷははははっ……」

「ふふっ……」

「でも井原さんってμ'sの話とかしてるときって楽しそうだね」

「え?そ、そうかな?」

「うん、常に笑顔っていうかなんというか……本当に楽しそう」

「そうなんだ〜!自覚なかったよ」

「はははっ……井原さんって面白いね」

「その〜もし加藤くんがよければなんだけどね……」

「うん……?」

フミコは急に遠慮しがちに言った。

茂は不思議そうにフミコを見た。

 

「その……もっと仲良くなりたいから、名前で呼んで欲しいな〜って……」

「……ほぇ?名前で?」

茂は思わぬ発言に目を丸くして驚いた。

「う、うん……ダメ……かな?」

フミコは茂の顔を見上げるようにして首を傾げた。

「(待て待て待て……この井原さん超可愛いんだけど!!)

わ、わかったよ……いは…「むっ……」…あ〜え〜」

茂が井原さんと言いかけるとフミコは頬を膨らまして茂を見た。

「名前で呼んでね?"茂くん"」

フミコはニコッとしてそう言った。

「わかったよ……"フミコさん"」

「よろしい!」

フミコは両手を合わせて笑顔で言った。

 

 

 

 

 

 

「よし、名前で呼び合うのに成功!」

「なかなかペースいいね〜!」

ヒデコとミカは小声で言った。

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ヒデコ・ミカ、小声で)〜

 

 

 

 

 

 

 

「あ、着いたよ」

フミコはある場所に着くとその建物を指さした。

「ここは……?」

「ここ、最近出来たばかりのカフェなんだって。お礼にここでご馳走しようと思って」

「えっ!?いいの?」

茂は悪いと思いながら言った。

「いいのいいの。お礼なんだし」

「なら……ゴチになります」

茂は両腕を曲げて頭を下げた。

「は〜い。じゃ、入ろう」

2人はそのカフェに入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいま……せ〜………」

「あれ?」

 

2人は席に着いてウェイターが来ると、ウェイターも茂も互いの顔を見て驚いた。

 

「ふ、ふふふふふふ副会長!?」

「霧島さん!?なんでここに……?」

そのウェイターは夕衣だった。

「ふ、副会長こそなんで……ってあなたは!?」

夕衣はフミコを見て驚いた。

「あっ、あなたはあのとき茂くんの隣にいた……!」

「し……!?ちょっと副会長!」

「ちょっ……どうしたの?」

夕衣はフミコに背を向くように茂を引っ張り小声で言った。

「なんなんですか?名前で呼びあったりして……デートなんですか?」

「そ、そんなんじゃないって……ただあのときのお礼がしたいって」

「はぁ……もういいです……ご注文はお決まりですか?」

夕衣はため息をついて注文表を出した。

2人は注文をすると夕衣はさがっていった。

 

少し離れた席ではヒデコとミカが注文をしていた。

 

 

「お待たせしました。ブラックコーヒーとカフェオレとショートケーキとモンブランになります。ごゆっくりどうぞ」

夕衣は注文されたものを持ってくると頭を下げてさがっていった。

 

「さ、食べよ!」

「フミコさんってモンブラン好きなんですね」

「うん!いただきま〜す!」

フミコは幸せそうにモンブランを口に入れた。

「(かわいい……)……うん、美味しいねここのコーヒー」

茂はブラックコーヒーを一口飲んで言った。

「ブラックコーヒーなんて大人だね〜」

「そう?はむっ……うん、ケーキもなかなか」

「喜んでくれてるみたいでよかった〜」

「ありがとうね」

それからも2人は雑談をしながら食事をした。

ヒデコとミカはニヤニヤしながら2人を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございました〜」

『ありがとうございました〜!』

 

「ごちそうさま、美味しかったよ」

「ふふっ、よかった。それじゃあ帰ろっか」

「そうだね。もうすぐ日も暮れるだろうし、送ってくよ」

「えぇ!?そんな……いいよそこまで///」

フミコは両手を広げて首と一緒に左右に揺らした。

「ほら、かわいい女の子を1人でかえすわけにもいかないから」

「か、かわっ……///」

「だから遠慮なんてしないで……ね?」

「わ、わかったわ……じゃあお願い」

「了解しました!フミコさんのお家までお供します!」

そして2人はフミコの家に向かって歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここよ。ありがとう、ついてきてくれて」

「男ならこれぐらい当たり前だよ。それじゃあ、また」

「うん、またね」

フミコはそう言って家の中に入っていった。

「さて、僕も帰ろっと」

茂は方向転換して、自宅に向かった。

 

「やぁ、フミコとのデート楽しめた?」

角を曲がったところでヒデコとミカがいた。

「うおっ!?2人ともどうしたの?てかなんで知ってんの!?」

「いやぁ〜2人で出かけてたらフミコと茂くんを見かけてね〜」

ミカは人差し指を立てて言った。

「なんでちゃっかり名前で!?」

「いいじゃんいいじゃん、2人だけずるいし」

「……わかったよ……それじゃあ僕は帰るからね。またね、ヒデコさん、ミカさん」

「「ばいば〜い」」

茂は今度こそ自宅に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ラブライブ!(ヒデコ・フミコ・ミカ)〜

 

 

 

 

 

 

 

 

それから月日は流れ、ラブライブ!予選決勝の日を迎えた。

その日は大雪でライブの時間も延長になるなどした。

 

茂はそんな中ステージの前をキョロキョロとしていた。

 

「副会長、どうしたんですか?」

「霧島さん……いや、フミコさんたち見かけないな〜って」

「綺羅先輩によると、μ'sの高坂穂乃果、園田海未、南ことりの生徒会組は遅れているようですよ」

「そうなんだ。今日は大雪、雪も積もっている……まさかフミコさんたちは!?」

「はい、おそらくお手伝いですよ」

「そうか……間に合えばいいね」

「そうですね。さ、はやくしてください。みなさんが待っています」

「了解」

そう言って茂と夕衣は歩き出した。

 

(……頑張ってね、フミコさん……)

 

茂は一旦音ノ木坂学院の方向を見てから夕衣のあとを追った。

 

 

 

そしてフミコたち音ノ木坂学院の全校生徒の協力により、μ'sは見事9人揃うことが出来た。

 

 

 

予選決勝のステージがすべて終わると、UTX高校の掲示板に結果が発表されるらしくみんながそこに向かった。

 

 

 

 

結果は………

 

 

 

μ'sの勝利だった。

 

 

 

「そんな、A-RISEが負けた……?」

夕衣は驚いた表情でスクリーンを見た。

「μ'sか……」

茂はそう言って音ノ木坂学院の生徒たちと喜ぶμ'sを見た。

「ふっ……」

「どうしたんですか、副会長……?」

「いや、μ'sって面白いなって……あそこの生徒のみんなと一緒に歩んでる感じがしてさ」

「………そうですね」

夕衣もまた茂と一緒に笑みをこぼした。

「あ、ちょっと行ってくる」

「はい、わかりました」

茂はなにかに気づいて歩き出した。

夕衣はその方向を見てまた笑みをこぼした。

 

 

 

「フミコさん!」

「あ、茂くん!」

「おめでとう。μ's本戦に進むみたいだね」

「ありがとう。本当に……ここまでよく大きくなったわよ」

「はははっ……それはよかったよ。それじゃあね、僕は行くよ」

「うん、またね」

茂はフミコに背を向けて夕衣のいる方向に向かった。

 

 

「あの子は……」

「あれ、茂くんもう行っちゃったの?」

ヒデコはフミコの隣に来て言った。

「あ、うん……(茂くんってあの子のこと好きなのかな?)」

「フミコ……?」

ミカはぼうっとしているフミコに言った。

「え、どうかした?」

「それはこっちのセリフよ」

「私はなんでもないわよ……なんでも。私たちも帰ろう」

「「うん……」」

ヒデコとミカはそんなフミコを不思議に思いながらも自宅に足を進めた。

 

「寒い……はやく帰ろうか」

「はい」

茂と夕衣も自宅に足を進めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ……」

フミコは自分の部屋で机に突っ伏していた。

「茂くん………あの子のこと……どう思ってるんだろう……?」

フミコはもしかしたら茂は夕衣が好きなのではないかと不安だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『いやぁ〜絶対フミコは茂くんとあの子の関係気にしてるよね』

『そうそう!これは茂くんにはやく動いてもらわないと!』

『たしか……明日はクリスマスイブね』

『うん!これはいいシチュエーション!』

『よし、じゃあ早速明日茂くんを呼び出そう!』

『おぉ〜!』

 

ヒデコとミカはメールで話していた。

 

 

 

 

 

 

 

ブ〜ブ〜ブ〜

 

「メール?ヒデコさんか……」

 

『ねぇねぇ、明日暇?暇でしょ?知ってた。

だから明日夕方に音ノ木坂学院の前に来てね。待ってるから』

 

「ちょいちょいちょい、いきなりかよ……ま、暇だけどよ……」

 

『おっけー!じゃ、明日ね』

 

「っと……ふぁ〜……寝よう!」

茂は眠くなったので布団に潜った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方……

 

音ノ木坂学院前……

 

「うぅ〜寒い……」

茂は凍えながらヒデコを待っていた。

 

「お〜い!茂く〜ん!」

「お〜い!」

「あ、ヒデコさんにミカさんも!」

茂が待っていると、ヒデコとミカがやってきた。

 

「茂くんにはいいお知らせと悪いお知らせがあります」

「まずは悪いお知らせから!」

「いやいや、そこはどっちか聞くでしょ!」

「それはね〜」

「だから人の話を聞けって……」

 

「ここにフミコは来ません!」

ミカがそう言うと茂は少し残念そうな顔をした。

 

「で、いい知らせって?」

 

「いい知らせは、茂くんはチャンスがあるってこと」

ヒデコはウィンクしてそう言った。

 

「チャンス……?」

茂は首をかしげた。

 

「そう、なにかは言わないよ。自分で考えてね」

ミカは続いて言った。

 

「でもヒントを与えるとしたらね……フミコはUTXにいるよ」

 

「………え?」

茂は寝耳に水という表情を浮かべた。

 

「フミコには、クリスマスイブのイルミネーションを見に行こうって誘ってあるの」

 

「それじゃあはやく行ってあげないと!」

 

「でも私たちは行かないわ」

 

「はぁ!?なに考えて……」

 

「わかるでしょ?この意味……」

 

「意味……?」

茂はヒデコとミカの言葉の意味を考えた。

 

 

 

フミコはUTX前にいる………

 

 

 

ヒデコとミカを待っている………

 

 

 

でも2人は行かないと言っている………

 

 

 

なぜ……?

 

 

 

喧嘩……?

 

 

 

いや、違う………

 

 

 

 

これは自分のため………?

 

 

 

 

「まさか………!」

茂は目を大きく開いて2人を見た。

2人は無言で頷いた。

 

「あんたも男でしょ?男ならちゃんと好きな人に想いを伝えてきなさい!」

ヒデコは最後に喝を入れるように背中を叩いた。

 

「ありがとう……ヒデコさん、ミカさん!」

そう言って茂は雪がまだ降っている道を走った。

 

フミコがいる、UTXまでの道を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

UTX高校前……

 

「はぁ〜、ヒデコたち遅いな〜」

フミコは手袋をしている手に息を吹きかけた。フミコはマフラーもしていて少し震えながらヒデコとミカを待っていた。

 

 

 

 

 

 

そのときだった………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フミコさぁあああああああああん!!!」

 

 

「この声は……茂くん!?」

 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……フミコさん……」

茂はフミコの前で膝に手をつきながら息をきらした。

「どうしたの!?そんなに息きらして……」

フミコは慌てた様子で言った。

「フミコさん……僕、君に話があるんだ」

「私に?」

「うん……」

 

そして茂は深呼吸して呼吸を整えた。

 

 

「僕さ、あのとき初めてフミコさんを見て思ったんだ……かわいい人だなって。

それで一緒に話してて思ったよ……この人と、フミコさんと一緒にいると楽しいって……」

 

茂は頬を少し赤く染めながら言った。

 

「私も、茂くんと話してて面白いなって思ったよ」

 

「だから僕……僕っ……!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕、フミコさんのことが好きだ!!!」

 

「っ……!」

 

茂は心の底から声を出すように自らの想いをフミコにぶつけた。

 

「だから……フミコさん、僕と付き合ってください!」

 

茂さそう言ってフミコに向かって頭を下げた。

 

 

 

 

 

 

「わ……私も……好きだった……ずっと……だからよろしくね、茂くん!」

 

「フミコさん……!」

 

茂は嬉しくてフミコを抱きしめた。

フミコはそのまま体を茂の体に埋めた。

 

 

「ねぇ、フミコさん……このままデートしない?」

「うん、いいよ!」

「じゃあ……手……繋ごうか……////」

「えっ……う……うん……////」

2人は照れながらも手を繋いで歩き始めた。

 

そんなある1組のカップルの姿は雪の降る街に消えていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時は流れて………

 

 

 

「ちょっと〜はやくしないと会社に遅れるよ〜」

「ん〜……あと5分寝かせて……」

「さっきからそればっかり〜!お〜き〜て〜よ〜!」

エプロンをしているフミコはまだダダをこねている茂を揺らした。

「ん〜わかった!わかったから〜!」

茂は堪忍して体を起こした。

 

「ふふっ、おはよう茂くん」

「おはようフミコさん……ふわぁ〜」

茂はフミコにあいさつをしてあくびをした。

「さ、ご飯出来てるからはやくして」

「はいはい……」

フミコはそう言い残してリビングに向かった。

茂はベッドから降りてスーツに着替えてからリビングに向かった。

 

 

 

 

2人は付き合い始めて5年、茂とフミコが同じ大学を卒業してから結婚した。

2人は一軒家を買って、今は2人だけで生活をしている。

 

 

「はい、ブラックコーヒー」

「ありがとう……うん、朝からの1杯はやっぱり違うね〜!」

「そんなこと言ってないで、はやくご飯食べて会社に行ってよね」

「は〜い……はむっ……」

茂は返事をしてパンを一口食べた。

 

 

 

 

 

 

 

玄関で茂は靴を履いた。

「それじゃあ行ってくるね」

「うん、今日は遅いの?」

「いや、今日はいつも通り帰ってくるよ」

「うんわかった。それじゃあご飯用意して待ってるよ」

「じゃあ、いってきます」

「いってらっしゃい……ちゅっ……」

フミコはそう言って優しく茂の唇にキスをした。

 

 

 

 

 

 

いつまでもお幸せに………

 

 

 

 




ありがとうございました!

さて、一発目はヒフミトリオのフミコでした〜!
次は一体誰なのか……とりあえずモブってのは決まってる。

そして話は変わりますが、私のメインの作品と作家活動期間が8月4日で1周年を迎えますのでその企画を考えています!参加は6月末まで募集してます!

それでは感想などどんどんお待ちしてます!
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