みなさんお待たせしました!
モブライブ!第2弾です!
今回のヒロインはA-RISEの優木あんじゅさんです!
そういやあんじゅはモブって言っていいのか?
「A-RISEも、私たちと同じ……か」byフミコ
ということで!あんじゅの恋の物語、お楽しみください!
小鳥がさえずる快晴の天気。
ある少女はテラスで1杯の紅茶を飲む。
朝は1杯の紅茶から始まる……
「う〜ん、やっぱりあなたが淹れる紅茶は最高ね。美味しいわ」
その少女はスーツ姿の少年を見て言った。
「ありがとうございます、お嬢様……」
その少年は目を瞑り、手を胸に置いて頭を下げた。
少女はまた紅茶を飲み、ほっと一息をついた。
少女の名は優木あんじゅ。UTX高校に通う高校3年生。某大手会社の社長である
そしてあんじゅには専属の執事がいた。それがこの少年、
「そろそろ時間かしら?」
「はい、そうですね」
「じゃあ行きましょう!」
「かしこまりました」
あんじゅが歩き始めると、修はそのあとに続いた。
2人はリムジンに乗り込みUTX高校に向かった。
「ねぇ、修……時間って早いわね」
「そうですね」
リムジンの中で2人は話していた。
「あれから10年か〜」
「懐かしいものですね。私が優木家に引き取られたとき………」
遡ること10年前………
修の両親は不慮の事故で亡くなり、修は幼馴染みであるあんじゅの家に引き取られた。
修はしばらくは両親の死から立ち直れなかったが、あんじゅが必死に声をかけたりして気を使い、修は徐々に元気を取り戻していった。
そしてそんな修が隆博に頼んだのは……
『僕をあんじゅちゃんのひつじにしてください!』
そのときあんじゅに「
そして執事になるための特訓を受けて、その翌年からあんじゅの専属の執事になったのだ。
「あのとき私はお嬢様に救われました。だから私はずっとあなた様に尽くしていくつもりです」
「えぇ、ありがとう」
そうこうしている間にリムジンはUTX高校の付近に到着した。
運転手の人に礼を言って2人は歩き出した。
あんじゅが登校してくると、いつも人だかりができてしまう。流石はスクールアイドルで一番人気があるA-RISEの1人と言えよう。
「はぁ……」
UTX高校の中に入ると修はため息をついた。
「修、ため息をつくと幸せが逃げていくわよ?」
「大丈夫です。お嬢様の執事でいられることが、私の一番の幸せですから」
「っ……そう////」
あんじゅは照れ隠しか、目線を修との逆の方にして髪の毛をくるくるとした。
2人はそのままA-RISEのための部屋に向かった。
「おはよう」
「「おはよう、あんじゅ」」
あんじゅがそこに入ると、同じくA-RISEのメンバーの綺羅ツバサと統堂英玲奈があいさつをした。
「綺羅さん、統堂さん、おはようございます」
「修くんもおはよう」
ツバサはニッコリと笑って言った。
「なんだか疲れているみたいだが」
英玲奈は疲れた様子の修を見て言った。
「はいまぁ……いつものごとくと言いますかなんと言うか……」
「ファンの人?」
「はい……」
「やっぱりね……でもあんじゅは羨ましいわ」
「ん、なんで?」
ツバサが苦笑いをするとそう言ったので、あんじゅは首をかしげた。
「だって守ってくれる執事さんがいるじゃない?流石だわ」
「そうだな。羨ましいよ」
「ふふっ、そうね……助かってるわ」
「いえいえ、私なんて……じゃあ私はお先に教室に行かせていただきます」
修はそう言って部屋を後にした。
「で、進展はあったの?」
「ううん、ずっとあの調子よ」
「ったく……あいつも罪な男だな」
〜ラブライブ!(A-RISE)〜
授業が終わり、あんじゅたちA-RISEの練習が終わると修とあんじゅはリムジンに乗り込み下校した。
「はぁ……今日も疲れたわ」
「お疲れ様です、お嬢様」
あんじゅはリムジンのソファーにもたれた。
「そう言えば宿題ってあった?」
「はい、現代文と数学が」
「修は終わった?」
「はい、お嬢様が練習している間に終わらせました」
「やっぱり流石ね〜」
「……ダメですからね」
修は何かを悟ったように言った。
「えっ、なにが?」
あんじゅはビクッとして言った。
「どうせまた、『写させてくれ』とか言うつもりだったのでしょう?」
「(ギクッ……)そ、そんなことないわよ!ちゃんと自分でするわよ……あはははは……」
あんじゅは少し早めに髪の毛をくるくるして苦笑いをした。
「やっぱり癖なのですね。お嬢様はいつもなにかを誤魔化すときはいつもより早く髪の毛をくるくるするんですよね」
「………はぁ……」
あんじゅは修にドヤ顔でそう指摘されて、指を止めてため息をついた。
「ため息をつくと幸せが逃げていきますよ」
「も〜う!修のバカ!」
「バカで結構です」
あんじゅがそう叫んで修がドヤ顔で返答すると、あんじゅは頬を膨らませた。
運転手の人はそんな様子を聞いて笑みを浮かべていた。
〜ラブライブ!(あんじゅ・修)〜
「修……そこじゃないわ……もうちょっと横……」
「ここですか?」
「ああっ、そこっ!」
「気持ちいいですか?」
「うん……気持ちいいっ!」
「肩がこったなんて……まだそんな歳じゃないでしょ……」
修はあんじゅの肩を揉んでいた。
「女の子に歳のことを聞くなんて失礼よ、修」
「申し訳ございません、お嬢様……」
「はぁ〜気持ちいい〜」
「それはなによりです」
それからしばらく肩を揉み続けた後、修は自室に戻っていった。
「はぁ……」
あんじゅはベッドで仰向けになった。
「もうすぐラブライブ!かぁ……」
そう、こうしている間にも刻一刻と第1回ラブライブ!のときが近づいていたのだ。
ぷるるるるる……ぷるるるるる……
「電話……ツバサから……?」
あんじゅはスマホの画面をタップして耳に当てた。
「もしもし?」
『あっ、ごめんね夜遅くに』
「いいのよ別に。それでどうしたの?」
『ちょっとね。修くんとはどう?』
「どうって……いつも通りよ」
『いつも通り……ねぇ〜』
「そんなことを聞くために電話したの?」
『それもあるけどもう1つね』
「もう1つ……?」
『えぇ、あんじゅ、思い切って告白してみたら?』
「…………………はい?」
『だから、告白してみたらって!修くんに!』
「え……いやいやいや!なんでいきなりそうなるのよ!////」
『だってあの修くんはいつまで経ってもあんじゅの想いに気づかないから、いっそのことあんじゅからいっちゃえばいいのよ!』
「でも……////」
『大丈夫!修くんに、「ラブライブ!で優勝したら伝えたいことがあるの」って言えばいいから!キャー!』
「『キャー!』じゃなくて、ツバサは漫画の読みすぎよ!そんなこと……成功するわけないじゃない……」
あんじゅは自信なさげに言った。
『大丈夫、あんじゅなら大丈夫よ。想いを伝えずにこれから先もそんな生活じゃ辛いでしょ?』
「それは……そうだけど……」
『ま、考えといてね。それじゃ、また明日』
「また明日……」
電話を切って、あんじゅはまたベッドに倒れた。
「告白……かぁ………」
そのままあんじゅは眠りについた。
〜ラブライブ!(あんじゅ)〜
「はぁ〜!?告白された!?」
「ちょっと落ち着いてください!」
「落ち着けないわよ!誰から告白されたの!?」
あんじゅは修に詰め寄った。
「2年生の女の方ですよ」
「そ、その告白は……」
「お断りさせていただきましたよ」
「そ、そうなんだ」
あんじゅは内心ほっとして言った。
「ほ〜ら、だから言ったじゃない!早くしないとほかの子に先越されるわよ!」
ツバサはあんじゅに詰め寄って言った。
「で、でも〜」
あんじゅは少し涙目で言った。
「ほら、勇気を出せばいけるって!」
「う〜ん……」
パンパン!
「はい、レッスン始めるわよ〜」
「「「は〜い」」」
あんじゅが悩んでいると、コーチが練習を始めると手を叩いた。
ツバサはあんじゅの肩をポンと叩いてコーチの方に走っていった。
「勇気を出せば……か……」
練習も終わり、いつものごとく帰宅したあんじゅはベッドに倒れ込んだ。
『修、こっちこっち〜』
『待ってよ"あんじゅちゃ〜ん"!』
いつものように遊んだ………
『ひぐっ……ひぐっ……』
『修……元気出して……?』
『だって、お父さんとお母さんが……ひぐっ……』
あのとき、守ってあげたいと思った……
一緒にいてあげたいと思った………
『修が私の専属の執事?』
『うん……じゃなかった……はい、ぼ……私はこれからずっとあなた様の近くで尽くしていくつもりです、"お嬢様"』
『……うん』
名前で呼んでくれなくなった……
でも残念だったのはそのときだけ………
『修!ほら、桜が綺麗よ!』
『お嬢様、転びますよ!』
『大丈夫大丈夫!早く来てよ、修!』
だって、ずっと近くにいるのだから………
「……さま……お嬢様……お嬢様!」
「ん……あれ、修……?」
「お嬢様、目が覚めましたか?」
「私……寝てたの?」
あんじゅはそのまま寝ていたらしい。
「えぇ、ぐっすりと。あと、涙を流してられましたよ」
「えっ……?」
あんじゅは驚いて枕元を見ると少し濡れていた。
「懐かしい夢でも見られましたか?」
「……そうね、昔の夢を……見ていたわ」
「……………そうですか。夕飯が出来ていますよ。冷めないうちにお召し上がりください」
「わかったわ、ありがとう」
あんじゅはそう言って部屋を出た。
修はその場から動かず、さっきのことを思い出していた。
『ん………』
夕飯ができたのであんじゅを呼びに来たが、あんじゅは寝ていた。
そして隣まで行き起こそうとした。
『修……』
あんじゅを起こそうと腕を伸ばしたが、あんじゅの寝言で腕が止まった。
『修……大丈夫、私がついてるから……泣かないで……』
あんじゅの目から涙がこぼれた。
修はそのあんじゅの涙を拭いて、誰も聞こえないように言った。
『ありがとう……"あんじゅちゃん"……』
「ほら、なにしてるの……早く!」
「……わかりました、"お嬢様"」
そう言って修は電気を消して部屋を出た。
「ねぇ、修……」
「はい、なんでしょう?」
廊下を歩いているときあんじゅは言った。
「日曜日のラブライブ!が終わったあと……話があるの」
「今じゃダメなのですか?」
「うん、ダメ。だからね修……
私が……A-RISEが優勝したら、私の"お願い"聞いてくれる?」
「……わかりました。なら優勝しなかったら?」
「ふふっ、そんなことありえないわよ。必ず優勝するわ」
あんじゅは振り返って笑って言った。
修は目を丸くして驚き、ふっと笑った。
「わかりました……ラブライブ!で優勝されたらその"お願い"を聞きましょう」
「ありがとう、修!」
あんじゅは嬉しそうに廊下を進んだ。
〜ラブライブ!(あんじゅ)〜
そしてラブライブ!当日……
大会はトーナメント形式で進んでおり、ランキング1位のA-RISEは決勝へとコマを進めていた。
「英玲奈、あんじゅ……次も最高のパフォーマンスを決めて優勝するわよ!」
「「えぇ!(あぁ!)」」
A-RISEの3人は舞台袖で声を出した。
そして出番が来て全力で歌い踊った。
そのステージはこれまでのどのステージよりも素晴らしかった。
歌い終わると、大きな歓声が会場に響いた。
『優勝は……A-RISEだ〜!』
「修、お待たせ!」
「お嬢様、優勝おめでとうございます」
大会終了後、関係者通路で待っていた修のところにあんじゅは走っていった。
「ありがとう。言った通り優勝したでしょう?」
「本当ですね。
それで……"お願い"とはなんなのですか?」
修があんじゅとの約束事を会話に持ち出した。
あんじゅはそれを聞いて修の顔を見た。
「修……」
「はい……?」
「この"お願い"は聞くかどうかはあなたの"気持ち"で決めて欲しいの」
「私の……気持ちで?」
「えぇ……あなたの気持ちで」
あんじゅの真剣な表情に、修もまた姿勢を正した。
「修……私ね………」
今こそ伝えろ………
たとえそれが
アイドルだとしても………
してはいけないはずの恋だとしても………
伝えろ………
「私、修のことが………好き」
「っ……!」
修はあんじゅの告白に驚きを隠せなかった。
「だから、私を……1人の女の子として見て欲しいの!やりにくいなら2人のときだけでいい!呼んで欲しいのよ……小さい頃みたいに……"あんじゅちゃん"って呼んで欲しいの!
お願い、修……私と付き合って!」
あんじゅは頬を赤く染めて言った。
「それは………」
「答えを……聞かせて……」
「私は………」
修はまだ迷いながらも、あんじゅの命令通りに……"気持ち"で答えを出した。
「私も………」
だが…………
「見つけたぞ!優木あんじゅ!」
「「っ……!?」」
突如として、修の背後から男の声がして2人はそちらに目を向けた。
「っ……お嬢様!」
修は腕を横に出してあんじゅを守った。
「修……」
「やっと見つけたぜ……優木あんじゅ……優木隆博の娘ぇ!!!」
「っ……お前は何者だ!?」
「お前が噂のこの娘の執事か……俺はちょっと優木社長に恨みがあってなぁ〜」
「恨み……?」
「あぁ、俺は隆博のところの会社との事業の協力を願いに行った。だが協力する気は無いと断られ、俺はクビになっちまったんだ……だからそこの娘を誘拐して身代金を取ってやろうと思ってなぁ!」
「っ……逆恨みか……!」
「うっせー!その娘を渡すというのなら無傷で帰してやる……どうする小僧」
その男は手をポキポキとならして言った。
「修……!」
「大丈夫です。お嬢様は私がお守りします」
「くははははっ、命知らずな男だ!
なら力ずくで奪うのみ!!」
「お嬢様離れて!」
「修っ!」
ドスッ!
修は向かってきた男の方に走り、パンチを受け止めた。
あんじゅは修に言われた通りその場から離れたところから見ていた。
「てやっ!」
「うぐっ……!」
そのまま修は男にパンチをした。
「大人しくしとけ!」
「ガハッ!」
男のパンチが修の顔に炸裂して修は2歩ほど後ろに下がり、口から流れた血を拭いた。
「どうした?かっこいいこと言ってその程度か!?」
「くっ……!てやぁ!てやぁ!てやぁ!」
修は連続でパンチをするが、そのすべてを男は受け止めた。
「ちっ……くたばれっ!!」
男は拳を振りかぶった。
「修っ!!!!」
「どりゃあああ!!」
男のパンチが修に襲いかかった。
だが、修は体をかがませて男の背後にまわった。
男はまさかの行動にパンチを空振った。
「このっ……!!」
男は咄嗟に修の方を向いた。
「ふっ……!!」
修は男の腕を掴み、背負い投げをした。
「がはっ!」
男は勢いよくその場に倒れた。
「お嬢様、大丈夫ですか!?」
「えぇ、無事よ」
修は男から離れてあんじゅの無事を確認した。
だが………
「このっ……クソガキッ……!!!」
男は苦しながらも立ち上がり、修を睨んだ。
修は戦う構えを見せた。
「大人を舐めたらどうなるか……思い知らせてやる!!」
完全に頭にきている男は、ポケットからあるものを取り出した。
ナイフだ………
「修ダメ!あいつナイフを……!」
「わかってます……でも逃げるわけにはいかない……!!」
「修っ!!」
「ほほう、その勇気だけは認めてやる。だが、もう終わりだ……死ねぇ!!!」
男はナイフを構えて修に向かって走り出した。
修はナイフを避けながら男の手を叩こうと機会を伺っていた。
最悪は避けるだけでも………
修はもうすぐ警備員か警察が来ると踏んでおり、時間を稼ぐつもりなのだ。
「ちっ……こうなったらそこの娘も一緒に……!!!」
男はあんじゅの方に向かおうとした。
「えっ……嫌っ!!」
あんじゅは突然のことで動けなかった。
「っ……お嬢様っ!」
修は男の走っていく先に走り、あんじゅの前に出た。
「死ねぇぇええええええええ!!!」
グサッ………
「……………えっ…………?」
「ぐっ……くっ………!させない……絶対にっ……!!」
修の腹には男のナイフが刺さっていた。
そしてついにそのまま修は倒れてしまった。
「ウソ……修……?」
「や、やべぇ………クソっ!!!」
男はやってしまったと思いその場から逃げ去った。
「修……ねぇ……修……返事をしてよ……」
あんじゅは声を震わせて修の名前を呼んだ。
「修!!!!」
そして修の元に近づいて修を抱き抱えた。
「おじょう……さま……」
修は力を振り絞って喋った。
「修しっかりして!喋っちゃダメ!今救急車を!」
あんじゅはポケットからスマホを取り出そうとした。
「お嬢様……もう私は……ダメみたいです………」
「諦めちゃダメ!絶対に助かるの!だってまだ……」
あんじゅは目に涙を浮かべながら言った。
「まだ……そうでしたね……返事がまだでした……あははははっ……ゲホッゲホッ……」
「修!今はいいの!また病院で……」
「お嬢様……私もお嬢様のことが……好きでした」
「っ……!」
「お嬢様は……私が元気がないとき……救ってくれました……だから……私は今こうして……お嬢様の近くにいられるのです……」
「今はいいから!後でちゃんと聞くから!!」
「ですが私も迷っていました……お嬢様に"好き"という気持ちを持っていいものかと……」
「修……だから今は……今はいいって……」
あんじゅは声を震わせて涙をポツポツと流した。
「でも、お嬢様が好きだと言ってくれて……嬉しかった……本当に……ありがとうございます」
「修……」
あんじゅの涙はついにはボロボロと流れ始めた。
「お嬢様……泣かないでください……私が好きなお嬢様の顔は……とっても無邪気で……かわいい笑顔なんです」
修は手をあんじゅの顔に当てた。
「修ぅ………」
「お嬢様……最後にひとつだけ……わがままを言わせて頂いてもよろしいでしょうか?」
「うん……いいわよ……」
あんじゅは涙を流しながら頷いた。
「もう1度だけお名前を……呼ばせてください……」
「それぐらい……いいに決まってるじゃないのよ……修………」
あんじゅは涙を流しながら笑顔で言った。
そして修も笑顔になった。
「ありがとう……"あんじゅちゃん"………
もう一度だけ……君の名前を呼べてよかった。
ずっと……呼びたかった……もう一度だけ……君の……名前を……呼びたかったんだ………
ありがとう……あんじゅちゃん………いままで……ほん……とう……に……あ……りが……とう………」
そして修の手はあんじゅの顔から離れ、赤く染まっている通路に落ちた。
修の首もそれと同時に横を向いた。
「しゅーーーーーーーーーう!!!!!」
通路にあんじゅの大きな泣き声が響いた。
「修……私ね、プロのアイドルになったのよ。もちろんツバサと英玲奈も一緒にね。だからずっと見てて欲しいな……私の活躍する姿を……
それに、アイドルだから恋愛はできないけれど………あなたへの気持ちは変わらないわ……これからもずっと」
あんじゅは清水家のお墓の前で手を合わせて呟くようにそう言った。
あれから犯人は逮捕された。
修の死は優木家の人たち、ツバサや英玲奈、UTX高校の生徒などの多くの人達に悲しまれた。
A-RISEは第2回ラブライブ!ではμ'sに敗れて優勝は逃したが、ある事務所のマネージメントのもと、プロのアイドルとして活動することになったのだ。
「修……私行くね。
また来るから……絶対に……」
あんじゅは立ち上がってお墓を後にしようとした。
すると気持ちいい風が吹いて、木の葉やあんじゅの髪を揺らした。
あんじゅは切なそうな表情をして髪の毛を押さえた。
『ありがとう……あんじゅちゃん
……』
「っ……!」
あんじゅは風に乗って誰かの声が聞こえた気がして後ろを振り向いた。
そしてあんじゅは微笑んで歩いていった。
「どういたしまして………」
そう言ったあんじゅの表情は切なそうだが、笑顔であった。
そんなあんじゅを後ろから見つめるスーツ姿の男が……いた気がした。
『"僕"はいつまでも……あなたの近くに……』
ありがとうございました!
今回はあんじゅの恋でした!
お嬢様という設定から膨らませて最終的にはこのような結果となりました。
これ以外にもいくつかルートが考えてあったんですけど、このようなエンドはあまり書いたことがないのでこれにしようと思いました。
さて、実は8月4日で私シベリアと、メインの小説である『ラブライブ!〜1人の男の歩む道〜』が1周年を迎えるとのことで4日からコラボなどを計画しています!しかも5日からは記念企画小説が投稿されます!『ナオキと絵里がイチャラブすればなんでもいい』というお題のもと、いろんな作家さんが素晴らしい小説を1日1話ずつ投稿していくつもりです!もしよければお読みくださいね!
さて、次回のモブライブ!は誰でしょうか!?コレオミヤゲダ
それでは、感想などどんどんお待ちしております!