オラリオの迷宮   作:上帝

2 / 22
1話 オラリオの迷宮

 

 

 

 ロキ・ファミリア団長。フィン・ディムナから聞いたことは衝撃の数々であった。

 

 あなたが眠っていた場所は迷宮の底も底で、ここではその迷宮の拠点となる街が広がっているらしい。街では神が天界から降りてきて人々を眷属とし、眷属となったものは神の恩恵を受け、様々な仕事につくとか。

 

 特に、神の恩恵を手に入れた同士でファミリア、ギルドのようなものを建て迷宮《ダンジョン》を攻略しているのだとか。そしてここ、ロキ・ファミリアは説明によると探索型ファミリアのほぼトップファミリアで、今回のあなたを発見したのも50階層という深層だ…といっても、あなたには基準が無いのでわからないが。

 

 鵜呑みにはできないが、彼らはここオラリオのファミリアで冒険するなら最適ともいえるファミリアなのだろう。新米冒険者が憧れのまなざしを向けてしまうほどに。

 

 聞いたこともないオラリオという都市と神が存在するという言葉。これを聞いたあなたは少なくとも、ハイ・ラガードに今すぐ帰ることは不可能だと考える。そしてそもそもハイ・ラガードどころか、自分のことを知っている、もしくは自分が知っている存在が皆無の新天地だと思った。

 あなたは事情をフィンに伝えた。自分は冒険者で、最後に討伐を依頼されたモンスターと一緒に封印された存在だ。そして冒険者でもある以上、冒険がしたい、と。フィンはあなたの言葉を一つ一つ受け止める。そして、最後にこう結論付けた。

 

「君を起こしてしまったのは我々の責任だ。どうだろう。冒険者と言うのなら僕たちのファミリアに入らないか?」

 

 おそらくはあなたの話を聞いて事情を酌んでくれたのだろう。高待遇……なのかは分からないが、探索型ファミリアとして名高いロキ・ファミリアからの勧誘だ。

 だがあなたは少し考え、断ることにした。

 

「一応、理由は聞いても?」

 

 フィンから促されたので答えることにする。

 

 過去のハイ・ラガードやアーモロード、タルシスなどではあなたは冒険者ギルドに所属して、別の冒険者と一緒に迷宮攻略に臨んでいた。だが、ファミリア……ギルドとは違う形態となると事情が違ってくる。

 

 一番の理由としてあなたは、ロキ・ファミリアほどの規模ではダメだ。とフィンに伝えた。

 

 あなたにとってのギルドは基本的に一期一会。その場その場で必要が応じたら参加し、無かったら独りでも迷宮へ臨んだだろう。ロキ・ファミリアの説明を聞くと、ここは非常に大きい探索型ファミリアだと聞いた。

 大きな組織と言うことはそれだけファミリア内に縛られることになる。抜け出したいときに抜け出せないというのも気楽さに欠けている。新しい場所に来たのだから自由に冒険したい。それが本音だ

 

「ふむ…。確かにロキ・ファミリアに所属する以上、君にはファミリア単位で出る遠征に付いてきてもらうことになるね」

 

 そこだ。とあなたはフィンに言った。

 

 ファミリア単位、つまり大規模な集団戦闘をあなたは経験したことが無い。あなたが迷宮に赴くときは基本的に5人パーティだった。臨時で6人目が入ったりもするが、それはあくまで臨時だ。それでも6人。それ以上の大勢での戦闘となると、あなたは誰かに迷惑をかけかねないと伝えた。

 

「なるほど、決心が硬いようだね。けどファミリアには入った方が良い。オラリオにおける迷宮探索は、神の恩恵を受けた人間というのが大前提だ」

 

 自由気ままに入れて、特にファミリアに貢献するつもりも無し。恩恵を受けるだけ受けて、自分は迷宮探索に。

 

 ……言っておきながらあなたは思う。そんな都合のいいファミリア、都合のいい神が存在するのだろうか?あなたは場合によってはそのまま『ダンジョン』へ行くことも考え始めた。迷宮探索というだけでここまで自由がなくなるとは思っていなかった。

 

「では、せめて冒険者ギルドに送ろう。ロキ、僕は少し宴会に遅れるけど問題ないね?」

「えーでえーで。遠征から帰ってきた我が子らを労ってやるのも神の仕事や。幹事は任せとき」

 

 どうやら、フィンはこの後の宴会を控えてたようだ。時間を取らせていたようで申し訳ない、とあなたはフィンへ言う。

 

「気にしなくていいよ。まあ、ファミリアに入ってくれるのが一番だったんだけど。ね?」

 

 そこは仕方ない。意にそぐわぬなら入らず。あなたの意志は固い。多少の罪悪感では自分のスタンスは一切曲げるつもりはなかった。

 

「うーん、この程度じゃ無理か。それじゃ、冒険者ギルドに案内するよ。くれぐれも、恩恵無しでダンジョンへ向かう事がないようにね?」

 

 

 

 ロキ・ファミリアを出てフィンに冒険者ギルドに案内され、フィンと別れたあと、あなたは冒険者ギルド内で《ダンジョン》の場所を調べ即座にそこに行くことを決心した。

 

 《ダンジョン》

 

 冒険者としてその言葉を聞いた時から、あなたはそこへ向かうことを決心していた。

 

 恩恵が無いと危険と言われたが、どの程度危険なのかも分からない。1階層でそのくらいは確かめなくては。あなたは《ダンジョン》の目印である大きな塔へ歩いていく。夕暮れ時だからか塔へ向かう人よりも塔から帰ってくる人の方が多く感じる。

 歩きながら荷物の確認をする。禍と戦ったときとそのままの装備とグリモア。荷物の空きの半分を占める治療品。迷宮に潜るなら必須のアリアドネの糸。そして、白紙の地図。新たな迷宮に潜るなら地図も新しく作らなければならない。取り出した白紙の地図にあなたはサラサラと注意書きを書いていく。

 

 オラリオの迷宮《ダンジョン》 1階  memo:いともった?

 

 

 

 《ダンジョン》6階層。

 

 人の走る音が響く。そしてそれを追いかける形でモンスターたちの息遣いが聞こえる。あなたは迷宮内でわき目もふらず走る。それも出来るだけ大きい音をたてながら。

 音を聞いたモンスターはあなたを狙って追いかけはじめる。その追いかけてくるモンスターによって今や一種のトレイン状態だ。そろそろ頃合いか。あなたは振り返ると同時に弓を構え、限界まで引き絞り、射る。矢はあなたを追いかけてきたモンスターたちの急所を一気に貫き、そして全て即座に消滅させた。

 

 

 ……失敗だ。あなたはこの6階層に来るまでに何度かモンスターと交戦している。そしてそのたびにこの現象に悩まされていた。

 

 どうやらこの迷宮のモンスターは撃破されると消滅してしまうらしい。これでは素材が手に入らない。

 唯一素材らしいものとして、モンスターの核のような石だけは落ちる。だがこれも悩ましい問題で、この石の部分は急所でもあるのだ。あなたは弓を使うようになってから急所を射抜く訓練をしてきた。そのため、今では自然と急所を射抜いてしまう。そう、意識せずともだ。

 そこであなたは急所をとらえてしまうことは一端置いて、とりあえず数を倒せば素材も集まるのではと試していた。が、結果はご覧のありさまだった。

 まあ、急所を貫くことは悪いことではない。それはそれでモンスターを一瞬で倒せるのだから。1階層からモンスターとの戦闘を様子見程度にしてきたが、どうやらモンスターもそれほど強いと言う訳でもないようだ。ただ、あなたの体自体は禍と戦っていた時と比べると羽と鉛と言えるほどに重く感じていた。単純な話、年月も分からないほど動いてないなら、体が衰えているのは明白だ。

 

 

 

 さて、とあなたは白紙だった地図を開く。モンスターに追いかけられつつもあなたは迷宮内の形を見て回っていたのだ。

 入る前は白紙だった地図も、1階層、2階層と既にここまでの地図が書き込まれていた。ところどころにあなたの文字で注意書きも書いてある。

 さっそく6階層の書き込みをし始めようと、手ごろな岩に腰を下ろす。……が、音が聞こえる。あなたの周りはすでにモンスターは倒されており、新たに出てきているモンスターもいない。しんと静まった迷宮で響く音は何もない。

 

 だが、あなたの感覚は確実にその音をとらえていた。これは、モンスターと誰かが戦っている音か。地図を書くということはそれだけ無防備な状態となる。モンスターがこちらに流れて来てもまずいと判断したあなたは音の出所に警戒しつつ歩いて行った。

 

 

 向かった先では、大多数のモンスターと白髪の少年が戦っていた。

 

 なぜこんなにモンスターがいるのか?とあなたは考えたが、それは自分自身の所為だとすぐ結論が付いた。直前まであなたはモンスターを音で持ってかき集めて一気に倒した。だが、追いかけることを諦めたモンスターだっていたはずだ。

 あなたを追うことから外れたモンスターの集団が、あの白髪の少年を襲っていたのだ。これはあなたの責任だ。弓を握る力を強め、少年に加勢しようとあなたは思ったが、思いとどまる。

 

 ……安易に手を出して良いものなのだろうか。

 

 冒険者が戦闘の最中に、別の冒険者が出てきて勝手にモンスターを倒される。確かに助けると言えば聞こえはいいが、それは獲物の横取りと勘違いされかねない行為でもあるのだ。思考を重ねていたあなただが、戦闘の大きな音で意識を移す。

 どうやら少年が吹き飛ばされ、壁に当たった音のようだ。モンスターもそこに追撃しようとしている。

 あなたは即座に決心し矢を射る。それも16本の矢を同時に。雨あられのように飛ばした。

 

 

 

 

 

 

 

 

『雑魚はアイズ・ヴァレンシュタインとは吊り合わねぇ』

 

 その言葉を聞いて、僕は飛び出した。居たたまれない気持ちもあったけど、それ以上に思ってしまったから。

 

 吊り合わない。そうだ、憧れはいくらでも出来る。けど、それだけじゃ吊り合わないんだ。

 

 強くなりたい。そう思って僕は一心不乱にダンジョンへと潜った。無茶をしなきゃ強くなれない。そう思って一気に6階層まで突き進む。6階層ともなると、駆け出しの冒険者が一人で来るような場所ではない。

 けど、それがどうした。そこを覆せなければいつまでたっても弱いままだ。モンスターを見つけ戦闘を仕掛ける。複数体のモンスターの集団だ。けどこの程度倒しきれなければと僕はとびかかった。

 1対1なら時間を掛ければ倒せただろう、けど。複数体との集団戦に僕は慣れていなかったことを痛感する。1対1なんてモンスターがそんなことを気にするわけもなく、横やりの一撃で持って壁へと叩きつけられる。

 衝撃で朦朧とした僕の頭をよぎったのは、エイナさんの言葉だ。

 

『冒険者は冒険してはいけない』

 

 ……基本もおろそかになっていたのかと、僕の頭は急速に冷えていく。そして、モンスターが迫ってくる。さっきまで僕の頭の中を支配していた熱が消え、警報音が鳴り響いている。

 

 逃げなきゃ、殺される。けど、さっきの衝撃で体がまったく言うことを聞いてくれない。

 

 目線を外すことも出来ず、モンスターを見ていたが。瞬きの間にモンスターたちが一気に消滅する。

 何が起こったのか分からない。ただ、モンスターの威圧感がなくなり助かったことだけは分かる。無事か!と声を掛けられた。人の声を聞いたからか安堵が頭の中に沸き出て、そしてまた悔しさがにじみ出てくる。何を安心しているんだ、僕は。

 けど、顔を下げたままじゃダメだ。助けてくれた人を見つめようと、顔を上げる。

 

 その人は、長い黒髪を上げてて、僕より少し小さくて、ダンジョンに潜るようには見えない軽装で。

 

 そして何よりも鋭い眼光を持った、赤い瞳の女性だった。

 

 

 

 女性……ブシドーと名乗ったその人は、僕を手当てしてくれた。そして僕の身の上話も真剣なまなざしで聞いてくれた。助けられた安心感からか、僕は自分のこと、あこがれている人のこと。そして、追いつきたいけどこのままでは駄目なことといろんなことを話した。そして、最後にはこう言ってくれた。

 

 無茶も無謀も冒険者の特権。君はこのまま迷宮から帰っても良いし、ここに残って戦っても良い。

 

 そんなことを言われて、黙って帰ることなんて出来ない。無茶も、無謀も通り越してこそ憧れに追いつけるんだから。僕は短剣を握り直し、ここに残ることをブシドーさんに伝えた。

 ブシドーさんは、しばらくこの階層には残る。骨は拾ってやると僕に伝えるとそのままダンジョンの奥へと消えた。

 

 助けてもらえる、なんて思っちゃいけない。僕を強くできるのは僕だけなんだ。

 

 6階層のモンスターとの戦闘に入る。さっきみたいな集団戦は避けて、1対1で確実に仕留める。モンスターを探す途中でブシドーさんを見かけて、話もした。彼女は弓の名手だ。確実に魔石を狙い、モンスターを一瞬で仕留めていく。

 けど、魔石狙いは意図したものではなかったようだ。どうやら自然と急所を狙う癖が付いていて、魔石を集めようとしてるのに壊してしまうとか。おかしな人とは思わなかった。彼女も一種の達人で、それと同時に治したい癖だってある。誰だって、最初からすべてがうまくいくわけじゃないんだ。

 

 

 

 疲れが限界近くまで来て、迷宮を出ることにした僕はブシドーさんに一言、お礼を言うことにした。あの最初の出会いの時、僕はお礼も言うことも出来ず、身の上話をして…その上で彼女に決意を固めてもらったようなものだ。

 改めてお礼を言うと、ブシドーさんはファミリアのことについて聞いてきた。僕の神様、ヘスティア様のこととファミリアは現状、僕しかいなことなどを伝え…最後にブシドーさんはとんでもない爆弾を落とした。

 

 彼女は、恩恵を授かっていないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 モンスターの大群に巻き込まれた少年、ベル・クラネルの奮闘中、あなたは6階層に湧き出る強めのモンスターを中心に狩りまわっていた。

 これは少年のサポート。というのも含まれていたが、一番の理由としては6階層の強い敵ならば急所を意図せず狙っても核(魔石と言うらしい)が砕けないのではないか、と一縷の望みを託したからである。

 結果としてはまたも惨敗。魔石を粉々に砕かれたモンスターは即座に消滅。たまたまその光景を見た少年が

 

「急所を一撃で…。すごいですよブシドーさん!」

 

 と、感想を漏らしていたがあなたは微妙な顔をした。これではドロップアイテムが無い。

 

「あ、それは…。仕方ないです、ね…あはは…」

 

 そのことを聞いた少年は苦笑するしかなかった。あなたも苦笑いしつつ、次のモンスターへ向かう。目標は、良く狙って、急所を外すことだ。

 

 

 

 少年の休憩中、あなたも休憩を取るついでに少年といくつか会話し情報を交換する。その中でも少年の所属するファミリアのことは有益であった。彼のファミリア。神ヘスティアが管理するからヘスティア・ファミリアについてだ。

 そのファミリアは少年以外の眷属がいないらしい。

 少年を見る限りでは駆け出しの冒険者だ、どうせなら駆け出しから始まるのも悪くない。冒険者が駆け出しなら、神が求めることもそこまで無茶ではないだろう。あなたはヘスティア・ファミリアに縁があれば参加したいなと少年に伝えた。

 

「ファミリアに参加したいって…あれ?ブシドーさんってファミリアはどこなんですか?」

 

 そこでふと、少年があなたのファミリアを聞いてきた。あなたはファミリアに属してないことを言った。

 

「ファミリアに属してないって……え、えええええぇぇぇぇぇぇぇ!?」

 

 少年はそのことを聞いて、凄まじい声で叫ぶ。

 

 まずい、声に反応して階層のモンスターが全員こちらに向かってきてる。

 

 あなたはそのことを少年に伝え、すぐに戻ることを提案する。少年はあなたのことで混乱しているようだが、状況判断ですぐ帰ることを重視した。バックパックを漁り、すぐさまアリアドネの糸をあなたは使用した。だが、アリアドネの糸はうんともすんとも反応しない。

 

「何やってるんですか!逃げましょうよ!」

 

 少年は律儀にあなたのことを待っているようだ。あなたは糸が使えないことにカルチャーショックを受けたが、少年に促されて階層を駆け上がっていく。地図を書いていたことが幸いして階層移動はスムーズだった。あなたは道中のモンスターに引っかからないように警戒歩行のスキルを使う。これなら走って逃げても追いつかれないだろう。

 

 

 

 迷宮を抜け、あなたと少年は朝日を浴びる。なんとか、逃げ切れたか。

 

「はい、ブシ、ドーさん。無事で、すか。はっ、はっ」

 

 一心不乱に逃げてきたあなたと少年だが、あなたは軽く息を乱しているのみ。少年は全力疾走の後だと言わんばかりに息を切らしていた。

 少し休んだ方がいい。あなたはそう判断して壁を背に座り込む。少年を促すと彼も即座にべったりと腰を下ろした。少年が息を整え思考が戻ってきたとき、少年は迷宮脱出が非常にスムーズだったことを言った。道中、モンスターから自分たちの気配を気付かれないようにする警戒歩行のスキルの効果もあったが、それ以上にのあなたの地図のことについて気になっていたようだ。

  あなたは書いた地図を見せる。こんなものが売られてたのか、と少年が言っていたのであなたは訂正する。これはあなたが書いたものだ。

 

「これ、すごい正確に書かれてますよ!これ1枚で階層の全容が分かるなら1枚何ヴァリスになるか……」

 

 ふと、少年の言動から違和感を覚えた。

 ヴァリス……。そうだ、あなたはこの街、オラリオの通貨を持っていない!

 

 モンスターを倒しても素材はこの魔石しか出ておらず、通貨になりうるものは一切拾っていなかった。困った顔をしているあなたを見て、少年はあなたのことを窺った。あなたは通貨になりうるものを持っていないことを伝えると少年から冒険者ギルドに行くことを伝えられた。

 

「冒険者ギルドでその魔石を買い取ってくれるんですよ。ブシドーさん結構集めてましたし、きっとそれだけあれば大丈夫じゃないかな…?」

 

 なるほど、この石が変換通貨なのか。せっせと集めた甲斐があったな。

 あなたのバックパックは60個しかアイテムが入らない。そのうちの半分ほどは戦闘用だったり治療用だったりでアイテムが入っている。が、今回残りの半分を満たせる程度には魔石を拾っていた。捨てずにおいてよかった。とあなたは思った。さっそく冒険者ギルドに向かわなくては。

 

「神様怒ってるかな…。朝帰りだし、心配しているよな…」

 

 一方の少年は迷宮脱出後、憂鬱としていた。言動では、神が少年のことを心配しているかどうかと言ったところか。それで怒るなら優しさだ。気にしないでまずは疲れを取った方が良いとあなたは少年に伝えた。

 

「そうですね…。今日は、ありがとうございました!」

 

 少年はお礼を言うとともに駆けだした。おそらくは拠点に戻っていったのだろう。

 あなたは少年と別れ、冒険者ギルドを目指す。こちらに来てから食事もろくにとっていない。あなたは得た魔石がどの程度の金額になるのかを予想しながら、冒険者ギルドへと足を向けた。

 

 

 

 

 




《アーモロード》
世界樹の迷宮3の冒険者の拠点となる街。
南国を髣髴とさせる、海都。冒険者はここから世界樹の迷宮や、船に乗り航海へ出る。

《タルシス》
世界樹の迷宮4の冒険者拠点となる街。
辺境に位置しており、冒険者はここから気球に乗って迷宮へと向かっていく。

《アリアドネの糸》
世界樹の迷宮のアイテム。使うとたちまち拠点へと戻れる冒険者の必需品。
ただし、オラリオでは効果がない。リスにでも渡してあげよう。

《急所:クリティカル》
世界樹の迷宮4のブシ子の職業、スナイパーは弓スキルでクリティカルを出すアタッカー。スキルをあげれば上げるほどにクリティカル率が上昇するが、逆は無い。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。