百夜茜は生き残る   作:さんの羊

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こんな小説を読んでくれる人がいるのは結構うれしいです。がんばります。


百夜茜は悪魔と出会う

 

私は一人、部屋で軍からもらった教本を読んでいた。さまざまな言語が入り乱れ専門用語が立ち並ぶ難しい本。これを理解するのに私は大分かかった。

本に集中していると、突然部屋の扉が開いた音がした。

 

「あっれー???」

 

扉を開けて小さい女の子が首をかしげていた。

この部屋にはいろいろな人が無遠慮に入ってくる時がよくある。

 

「あれれー?間違えちゃったかなー?」

 

高く大きな声でそう言いながら女の子は辺りを見渡す。

 

「…あああーっ!!ねーねー!あんたってゲッコーが拾ったっていう子ー!?」

 

そして私に気がついたのか、大声で彼女はこちらに指を指した。

 

(ゲッコー…月光…?)

「は、はい…多分…そうですけど…あなたは誰ですか…?」

 

戸惑いながらも私は彼女の問いに答える。

 

「私?私はミライだよー!」

 

「あ、ミライ…さん、ですか。よろしくお願いします…」

 

「うん!よろしくね!」

 

彼女は私の手を握り、ブンブンと振りながら握手をした。

 

 

 

「ゲッコーって優しいよねー!!」

 

彼女は溢れんばかりの笑顔で私にそう言ってくる。

 

「は、はい。とても、助かってます。私は…あの人がいなければ死んでいたかもしれないので…。」

 

彼女にそう話すと、

 

「ふーん。そうなんだ!」

 

…これだけ返って来た。随分と楽観的だ。

 

「どーして死にそうだったのー?」

 

彼女は純粋に興味を持ったのか、私にそう聞いてくる。

 

「え、それは…」

 

戸惑いながらも、私はこれまでの事を彼女に話した。

 

そしてまた返ってきた返事が、

 

「ふーん大変だったんだねー!」

 

…だった。彼女は本当にあっけらかんとしている。

そんな明るい所が彼女の魅力なのだろうか。

 

「辛かったんだねー…よしよーし。」

 

そして私は彼女に頭を強く撫でられた。

初めて、ここに来てこんな風に頭を撫でられた。

なぜだか涙がこぼれる。

 

「えとえと、よしよーし、だいじょーぶだよー!んと、まだ死んでなかったら負けじゃないって!私のママがいってたもんね!!」

 

彼女は少しだけ慌てたように私に言いながら頭を撫で続ける。

勝ち負けとかではないのだが彼女はそう受け取ったようだった。

 

「…っありがとうございます…。」

 

そう言うと、彼女は、

 

「うんっ!どういたしましてー!!」

 

またとてもまぶしい笑顔を見せてくれた。

彼女はまるで太陽のような女の子だった。

 

彼女と話しているとこちらまで元気になれそうだ。

 

もっと話をしたい。そう思ったとき、

 

~♪~♪~♪~♪

 

軽快な音楽がどこからか流れる。

その瞬間、彼女は何かを思い出したのか、急にサッと顔色が変わった。

 

「っああぁぁー!?わ、忘れてたああああああ!!」

 

彼女はスカートのポケットからケータイを取りだし、あわてて電話に出る。

 

『おい!なにやってるミライ!!』

 

電話から月光さんのものすごい怒鳴り声が聞こえる。

 

「えとね、えとね、忘れてたわけじゃなくてね、今からいこうと思っててね…!?」

 

彼女はしどろもどろに言い訳をいい始める。

 

『早く来い!!』

 

月光さんはそう怒鳴ってブチりと電話を切った。

 

「お、怒られちゃった…」

 

少しだけシュンとして彼女は落ち込む。

そして、すぐにハッとした顔になって、

 

「もういかなきゃ~!バイバーイ!!」

 

凄いスピードで彼女は部屋を出ていった。

 

(ミライさん…明るい人だったな…。)

思い返すとそういえば彼女は泉さんと同じ制服を着ていていた事に気が付いた。

 

(…もしかしてミライさんって生徒会役員なのかな…でもだったらミライさんは人間じゃないってこと…?!)

 

 

 

 

 

…後日改めて泉さんにミライさんについて聞いてみると、確かに生徒会役員らしい。

そしてそれと同時に月光さんが契約している悪魔だと聞かされた。

 

(み、ミライさんが…悪魔…!あんなにも元気なかわいい人が…!!)

 

私はその事実に頭を抱えた。

 

(生徒会役員のみんなはすごいと泉さんが言っていた意味が真の意味でわかった気がする…。)

 

私は未だ見ぬ他の生徒会役員達を少しだけ恐ろしく思った。

 

 

 






…話のストックはまぁできてるので頑張って更新はやめたいです。
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