そも、魔術と魔法は違うのだ。
魔術は"術"である。魔力がある者であれば然るべき手順を踏みそこに魔力を込めれば使えるのだ。
しかし、魔法は"法"である。それは世界が定めた法。その法を歪めるということは世界を歪めることと同義なのだ。つまり、魔法とは使う物では無く歪める物なのだである。
そして世界を歪められるということは自分に都合の良い世界に変えれるというわけだ。これが魔法使いを最強足らしめている所以なのである。そして当然だが、世界を歪めることの出来る人間はごく僅かにしか存在しない。
「そのような背景があって、魔法使いは世界を掌握するのに充分すぎる存在として各勢力は自軍に引き込もうと必死なワケ。」
「そして一人で世界の全てを変えれる訳じゃなくて、
魔法ってのはいくつかの分野に別れて存在してるの。」
「時と並行世界を司る第一魔法、生命と魂を司る第二魔法、創造と破壊を司る第三魔法。」
「この3つが存在する。そしてこれらの魔法の使い手はそれぞれの魔法に1人ずつ、つまり魔法を使える存在は世界で3人しかいないのさ。」
彼はそう話しながらこちらを向いて、イタズラが成功した少年のように笑いながらこう言った。
「そして、君は存在しないはずの第四魔法、進化と退化が使える。」
そうなのだ。僕はどうやら今まで存在していなかった第四魔法というのが使える
「本当に使えるのか?その····第四魔法ってやつが···」
「うん。確かに君は第四魔法を使える。それは僕が保証しよう。」
「だが胡散臭いぞ。異世界に来たってだけでも信じられないのにそのうえ魔法だなんて。」
「まぁそう思うのも仕方ない。」
そう言って彼は、おもむろにてを前に突き出し
「炎よ、原初の光よ、我が力と成りて現れよ」
『フォイオ』
ドガァァァァァン!!!
······待ってくれ、一体何が起きたんだ。
「おい、まて。何をしたんだ。」
「何をしたかって?君が魔法や異世界転移なんて信じないって言ったから証拠を見せてあげたんだ。」
そう言って彼は無邪気に微笑んだ。
「さぁ、これで信じてくれたかい?異世界転移も、君の力のことも。」
なおも無邪気に笑い続ける彼に僕は
「あぁ、ここまでされたら信じるしかない。全部本当なんだって。」
そうなげやりに答えた。
面倒なことになったと、そう思いながら。
ナニコレ