二課にいた者全員は、唖然としていた。理由は目の前の未翔にある。
未翔「あれ?なんでそんな唖然としているん?」
その一言で全員が我にかえった
響「いやいやいや今落ちて来たって言ったよね!?」
未翔「それがどうしたの?」
響「どうしたの?じゃないよ!!なんで無傷なの!?」
未翔「そりゃ俺が頑丈だから!!・・・だよね?」
響「疑問系!?」
未翔「まあ響落ち着け」
弦十郎「そうだなまずは、簡単な歓迎会をしよう!!」
未翔「あんたは、馬鹿か?自分で言うのもあれだが、あんたらが追っていた人間が、武器持って二課に侵入してきたのに、そのまま歓迎会続けようとか正気の沙汰じゃねーぞ?」
響「そう言いながら、ちゃっかりジュースを飲んでいる!!」
未翔「まあ、ちっちゃいことは気にするな!!」
そんなこんなで少し落ち着いて来たので話が始まる
弦十郎「未翔君だったね。君には、いくつか聞きたいことがあるんだが」
未翔「1つ目は、何故俺の情報が検索してもほとんど出ないのか。2つ目は、俺の今持っている武器と戦闘時に身に纏っていた鎧について。3つ目は、2年前に俺が言った天羽奏が生きているとは、どういう事なのかだろ?」
緒川「お見通しですか」
未翔「まあね俺に聞きたいこと言ったらこれしか思い付かないからねー」
未翔がそう言った後に翼は未翔の肩を掴んで強く揺さぶった
翼「!?貴方それは、本当なの!?奏は、生きているの!?」
未翔「まあ落ち着け順番に話すから。」
未翔「まずは、何故俺の情報がほとんどでない理由だな。これを、国の個人情報データベースにアクセスした後に、読み込ませれば、理由はおのずと分かるはずだよ?」
そう言って未翔は、六角形のカードのような物を弦十郎に渡した。
弦十郎はそれをすぐに個人情報データベースに読み込ませ検索する。
弦十郎「これは!?」
未翔の情報が開示されたしかし弦十郎が驚いたのはそこではない。弦十郎は未翔の名字を見て驚いたのだ。
弦十郎「未翔君君は、桜魏家の人間だったのか・・・どおりで情報がでないわけだ。」
未翔「そう言うことです。それでは改めて名乗らせて貰いましょう。」
未翔「俺は、桜魏家当主、桜魏未翔だ。」
響「桜魏家?」
翼「桜魏・・・・何処かで耳にしたことがあるが・・・」
緒川「桜魏家確か、世界中を裏で操っている家系でしたね。その気になれば、世界中の核ミサイルを全て射たせることも容易いと聞いたことがあります。」
響「え!?と言うことは、未翔が今当主ってことは、それだけの権限を持ってるってこと!?」
未翔「まあそうなるねー」
弦十郎「まさか、現在の当主がここまで若いとは・・・」
未翔「まあ父さんは、俺が7才の時に死んじまったからな俺が引き継いで当主として動いているよ。」
響「それじゃあ、未翔が学校休むことが多かったのって・・・・」
未翔「うん基本的には桜魏家の当主としての仕事があったからやね。」
弦十郎「君も苦労しているんだな。だが、それでも分からないんだが、何故君は、2年前あのような行動をしたんだ?」
翼「2年前・・・1つはライブ会場での惨劇もう1つはまさか!!」
未翔「あの、日本中にノイズの幻覚を見せたことか?」
翼「何故あのようなことを起こした!?確かにあの時期はあの惨劇の後に語られた事実で、あの惨劇から生き残った多くの人間が生き残ったと言う理由だけで、酷い仕打ちを受けていた!!だが、お前ならお前の持つ権力なら、簡単に揉み消して被害を無くすことはできただろう!?なのに何故あのような人々を恐怖に落とし入れるようなことをした!?」
未翔「馬鹿かお前は?それじゃ意味が無いだろ!!」
未翔が怒った
翼「意味が無いだと!?本気で言っているのか!?揉み消すだけで多くの人間が救われるのにか!?」
未翔「その考えが、おかしいんだよ!!そんなの一時的な物に過ぎないだろ!?それこそもう一度あのときと同じような、惨劇が起こった時に、またあの時のように事実が明るみに出て批判の嵐が起こるだろ!!そうしたらまた多くの人が理不尽な暴力に苦しむことになるんだぞ!!その恐怖を知らない奴等に、どれだけ怖かったのか、どれだけ自分達が身勝手だったのかを思い知らせるには同じ体験をさせるしかないんだ!!それにそれは、お前が、それを味わってないから言えるんだ!!ここにいる響は、あの惨劇で大怪我をしてそれでも努力してリハビリを繰り返して学校に復帰してから待ち構えていたのは、正にそれだったんだよ!!生徒達の響を見る目は、常に冷たくて!!平気で響を傷つけようとし壊そうとした!!響は、あの惨劇で十分怖い思いもしたし絶望も味わったなのに、あいつらは!!響をまだ壊そうとした!!あいつらのせいで、響の家族は壊れた!!響も壊れそうになった!!なにも知らない奴等が!!画面の向こうで見てただけの傍観者どもが!!ただ情報を聞いただけの奴等が!!何もかもを荒らした!!実際何人もの人間が、耐えきれなくて自ら命を絶った!!場合によっては理不尽な理由で殺された!!やっと戻れた日常を!!あいつらは、他者の日常を平気で壊したんだ!!やっと戻ってくると思っていた日常を!!あの惨劇を絶望を味わった者達が必死に欲していた日常を持ちながら!!日常を求めた奴等から日常を取り上げて平気でいたんだぞ!!それどころか、自分達がやっている行いが、正義だとかふざけたことぬかして暴力を正当化しようとしたんだぞ!!?風鳴翼!!貴様は!!貴様は!!それでも!!情報を揉み消すだけで良かったと言うのか!?体の傷は、消えようとも傷つけられた奴等の心の傷は、そう簡単には消えない!!最悪死ぬまで消えないことだってありえるんだぞ!!だが奴等は、自分達が傷つけたことなど棚にあげて平気で仲直りしようとする!!揉み消すだけならこうやって人間の理不尽にさらされる人間が増えるだけなんだぞ!!」
響「未翔もう良いよ!!もう良い未翔がこれ以上傷つかなくて良いよ!!」
響が未翔を止めた
未翔「響なに言ってんだよ?俺は傷ついてなんか・・・」
響「じゃあなんで泣いてるの!?なんで涙を流すの!?」
未翔は自分の顔に手を当てるするとてが濡れた
未翔「そうか・・・俺は泣いてたのか・・・」
未翔「少し席を外す」
響「私も一緒に行くよ!!」
未翔と響は司令室から出る
翼「おじさま・・・私は間違っていたのでしょうか・・・・」
弦十郎「いいや、間違ってないさお前も未翔君も」
緒川「そうですね。これはどちらも正しい答えです。違いがあるとすれば彼は、ずっと先の未来も見据えて2度と同じような出来事で、傷つく人が出ないように考えていたと言うことですね。」
友里「難しい選択ね」
了子「だけど彼はそれを迷い無く選んでいるように見えたわ・・・」
弦十郎「少なくとも今俺が言えることは、俺らは誰一人として未翔君には敵わない。」
その場の全員「!!!」
藤尭「それは、どういうことです?」
弦十郎「2年前の彼と、さっきの彼の姿を見て分かったんだが彼は、目的のためならどんな対価でも払うタイプの人間だ。」
翼「それはつまり・・・・・」
弦十郎「桜魏未翔と言う男は、誰かのためなら平気で腕をも切り落とすどころか、命さえ投げ出す究極にして危険な覚悟を秘めている。」
緒川「一体何が彼をそこまでさせるんでしょう・・・・」
弦十郎「さあな、だがおいおい俺達が、知りたくなくても知ることになるだろうよ。」
この時その場にいた者全員は、その覚悟をしていた。
だが、その覚悟でさえ足りないほどの内容を聞きそして知ることになる桜魏未翔が背負う過去を・・・
未翔side
未翔「響ごめんな・・・」
響「えっ!?何が?」
未翔「勝手にお前の過去を話しちまったことだよ」
響「ううんぜんぜん気にしてないよ!!どっちかと言うと嬉しかったかな?」
未翔「えっ?」
響「だって未翔は、私のために涙を流してくれたし、私のために自分からあんなことをしたと思うとね私を、こんなにも大切にしてくれている人がいたんだって思って少し嬉しかったんだ。あっでも!!もうそんな無理は、して欲しくないかなだってやっぱり未翔が傷つくのは、見たくないし。」
未翔「まあ、極力そうならないように努力はするよ。それじゃあ戻ろうぜ。」
響「分かった!!それと私や未来のことも頼ってよね!!」
未翔「はいはい」
二人は司令室に戻って行った
つづく
今回は結構珍しいシリアスストーリーでしたがいかがでしたでしょうか?
次回は残りの二つ真実を語るところから始めたいと思います
それではまた再開できることを願ってさようなら