大本営会議室ーー
バタンッ!
提督「!?いない…?」
吹雪「そんな…逃げ出したのでしょうか」
そう、提督たちは知らなかった。
この会議室には隠し扉があり、そこから地下シェルターに行くことができるということを。
武御雷壱型丙少将「ここには隠し扉があるんだよ」
提督「!?」
突然の声に後ろを振り返り、警戒する。
武御雷壱型丙少将「そんなに警戒しなくていい。山本のやつから聞いてると思うが武御雷壱型丙ってのは俺だ」
提督「あなたが…。そうですか。山本提督のおかげでここまでこれました。感謝しています」
武御雷壱型丙少将「そんな敬語なんて良いよ。同じ少将なんだしな」
吹雪「でもどうやってここまで?」
武御雷壱型丙少将「佐世保に山本のやつを見に行った時に大淀から聞いてよ、んで、来てみたら外でドンパチ、そこの艦娘に聞いたらお前がここにきてるって言うからみにきたんだよ」
提督「わざわざありがとうございます。それで隠し扉とは?」
すると、そっと前へ歩き、机を動かし、床を軽く蹴る。
すると突然、カコンという音ともに階段が姿を見せた。
武御雷壱型丙少将「この奥だ。俺も行こう」
提督「なぜここを?」
武御雷壱型丙少将「そこの床だけ少し浮いてんだよ、だから冷静になってみれば誰でも気がつく」
お礼を言おうとした時だった。
3人の老人が登ってきた。
羽山元帥「金山、わしらのまけじゃ…降伏しよう…」
影山元帥「妹の件も悪かったとおもっている」
熊野元元帥「だから…責任とって!ここでみんなで死のうや!」
そう言うと突然懐からスイッチを取り出し、止める間もなく押す。
すると爆発音とともに大本営が崩れ始めた。
提督「なに!?」
吹雪「こ、これって!」
武御雷壱型丙少将「くそ!このジジイどもが!自爆か…!」
とはいえ提督は冷静だった。
恐らくこの老人たちはどこかに出口を見出しているはずだと。
ふとパラシュートが目に入った。
しかし数は3つ、うちひとつは不良品と書かれている。
羽山元帥「さ!逃げるぞ!」
ダンッ!
ダンッ!ダンッ!
どさっと悲鳴もなく元帥3人が頭から撃ち抜かれて床に倒れる。
吹雪「…!?司令官、いつの間に!?」
提督「…吹雪さん、申し訳ありません」
武御雷壱型丙少将「ま、まさかお前…」
提督「武御雷壱型丙少将!吹雪さんを!頼みます!」
吹雪「ふぇ!?」
その瞬間提督は日本刀を反し、峰で頚椎を殴り、気絶させ、吹雪にパラシュートをつける。
武御雷壱型丙少将「お前はどうすんだよ!」
提督「良いから行ってください!あなたはこれから横須賀で僕の、僕の仲間を!家族を守ってください!僕は…たくさんの人間を殺した。だから!ここに残って僕も命を終わりにする!」
武御雷壱型丙少将が慌てて掴もうとした時だった。
燃える柱が2人の間に崩れ落ちる。
武御雷壱型丙少将「金山!」
提督「どうか…皆さんをたのみます」
突如襲う爆風で武御雷壱型丙少将と武御雷壱型丙少将に抱えられた吹雪は吹き飛ばされ、提督はただ燃え盛る炎の中に立っていた。
最後の彼の口の動きを見た武御雷壱型丙少将はその言葉を読み取り佐世保、呉、横須賀鎮守府の艦娘に伝えた。
「皆さん、お元気で…ごめんなさい…そして、ありがとう」
後の新聞にはこう記載された。
過激派によるテロか!?
三元帥、焼死体で発見。死因は銃殺と見られる。
この時、大本営の艦娘は暴走しており、それを武御雷壱型丙少将率いる大艦隊が鎮圧。尚、現場にいたとされる少年将校は行方不明。
多くのことが改竄され、不都合な情報は全て隠蔽された。
告発したところで、政府はそんなことをするはずがないとけられてばかり。金山提督の艦娘は皆武御雷壱型丙少将に引き取られ、雪菜は悲しみと、ショックによりしばらく寝込むこととなった。
武御雷壱型丙少将直属横須賀鎮守府ーー
沿岸ーーー
武御雷壱型丙少将「金山…どこにいるんだ…。必ず帰ってこい。俺は、ここで待ってるぞ」