希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第4話 帰るべき場所

皐月「一体…何者なの?」

 

奈々美「マ、ママ!そんなはずないよ!お兄ちゃんは優しいもん!人を殺すことなんてするはずないもん!」

 

悠美「そ、そうだよ!」

 

皐月「そ、そうよね。だとしたら…」

 

そっと刀を渡すと何かを探すように皐月が刃や、鞘を眺める。

 

数分後ーー

 

皐月「やっぱりこれ、かなりの大業物よ。それもかなり貴重な金属を使ってる」

 

翔「どうして僕がそんなのを…」

 

皐月「あなたのその礼儀作法、そして年齢からは考えられない筋力、生命力、もしかして軍人さんだった?」

 

翔「え…」

 

その時何か不思議な光景が頭に浮かんだ。

燃える部屋の中、誰かが名前を呼ぶ姿。

 

皐月「そういえば新聞にあったわ!少年将校が行方不明だって!」

 

翔「僕が将校?」

 

皐月「ちょっと軍に聞いてみるわ。ここなら横須賀…かしら」

 

数時間後

 

そして…ついに身分等が判明した。

 

その日の夜ーー

食卓にて

 

皐月「翔くん。あなたは金山翔、元佐世保鎮守府提督だったのよ。加えて階級は少将。2日後には艦隊が迎えに来るって…」

 

衝撃だった。

まさか、自分が軍人だったとは。

加えて少将となると上級であることは分かっていた。

 

翔「で、でもなんでこんなところへ」

 

拓海「俺も耳を疑ったが、お前は2日前、大本営に不正を暴き、そして、妹や仲間たちのために戦を仕掛けたんだ。しかし、最後の最後で大本営は謎の爆発、お前は1人の将校と部下を救って、その場に残り、後のガス引火に伴う大爆発の爆風でここまで飛ばされたんだ」

 

翔「じゃあ…僕は…その時に人を…」

 

その場の空気が重く、冷える。

無邪気な子供2人も察したように、暗い顔をしている。

 

翔「あの…」

 

そっと声を出し、笑顔を向ける。

全員が驚いた。なぜここで笑顔を見せられるのかと。

 

翔「なんだか、目覚めてから色々ありすぎて、ごちゃごちゃしましたけど、結局、皆さんに救われて、皆さんが僕のことを調べてくれて、ほんとに感謝で一杯です!ありがとうございました!」

 

皐月「ううん。いいのよ!そんなの!それより、向こうに行っても時々遊びにきなさいな?」

 

奈々美「そうだよ!私たち、今日家族になったんだもん!」

 

悠美「お兄ちゃんはお兄ちゃんだよ!」

 

拓海「そういうことだ。まぁ、俺としても男の息子ができて幸せだ!寂しくなったらいつでも帰ってきな!」

 

翔「ありがとう。みんな、グスッ。っ!あと2日!お世話になります!」

 

僅か5日間の滞在は長く感じたようで短かった。

5日後、憲兵、軍関係者が乗った御送船が迎えに来て、一路佐世保へと帰投した。

 

 

 

 

 

 

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