横須賀鎮守府ーーー
提督の帰投、及び生存判明の前夜。
事件から2日後のこと。
金剛「テートク…I want to meet you…」
比叡「金剛姉様…」
榛名「大丈夫ですよ!きっと司令は生きています!行方不明なのでしょう?」
霧島「…いくら司令でもあの爆発で生きておられるかどうか」
榛名「霧島!縁起でもないこと言わないで!」
普段とは違う、おぞましい形相で霧島の胸ぐらを掴み、睨みつける。
金剛「Shut up!! 喧嘩はやめるネ!テートクが今のを見たら悲しむネ!」
比叡「2人とも、とにかく落ち着いて」
吹雪「ごめんなさい…!わたしのせいです。私がついていかなければ…!」
睦月「吹雪ちゃん…」
吹雪の目からは涙がこぼれ、後悔の念、自分を責め立て、自分に対する憤怒の感情が湧いていた。
夕立「吹雪ちゃんもしっかりするっぽい!提督さんのことが好きだからついていったんでしょ!そんなんじゃ提督さんへの気持ちがうそだったってことになるっぽい!」
吹雪「わ、私はそんな…っ!」
そんな時、ふと辺りを一喝する、威厳のある声がする。
加賀「落ち着いてください。あなた達には平常心というものがないの?」
吹雪「加賀さん…」
加賀「良い?吹雪さん。あなたのことが本気で大切だから、提督はあなたを助けたの。自分を責めるということは、その、提督の気持ちを無駄にすることになるの」
吹雪「司令官…うっ…うわぁぁん!」
金剛「加賀、あなたは大丈夫デスカ?私が思うに一番この横須賀では思い出が深いと思うネ」
加賀「わ、私は…」
そんな時ぐいっと加賀の襟を掴み顔を後ろ向きにし、黒く長い髪の女性に抱き込まれる。
赤城「今なら声は出せませんが、涙は見えませんよ?」ボソッ
加賀「っ!」
抱きしめる赤城の肩のあたりが涙で湿ってくる。
金剛「みんな、同じデスネ」
榛名「ですが…雪菜ちゃんが…」
比叡「容体はどうなの?霧島」
霧島「それが…まだ目を覚まさないみたいです」
そんな中、睦月が吹雪を慰めながら口を開く。
睦月「そういえば長門さんや、陸奥さん、大和さんは?」
霧島「あの方達は、部屋にこもったままらしいです」
さすがのビッグセブンでもショックは重く。
長門に至っては大切なものを失ったショック、大和にとっては恩人をなくした悲しみに追われていた。
第6駆逐隊宿舎ーーー
暁「司令官、大丈夫かしら」
響「でも、行方不明なんだろう?生きてる思うけれど」
雷「いっちょ探しに行く?」
電「でも今の司令官さん達はじっとしてろって言ってたのです」
山本提督執務室ーーー
山本「大丈夫だろうか」
長門「あの少年は強運の持ち主だ。必ず帰ってくる」
山本「相変わらず長門は人を信じるな」