ある日のこと、鳳翔が部屋を訪ねてきた。
提督「会って欲しい人?ですか」
鳳翔「はい、提督には一番大事な人です」
提督「は、はあ」
そのまま鳳翔につれられある部屋の前に立つ。
そしてノックするが返事はない。
鳳翔「鍵は開いてると思うので、お入りください」
提督「え!?い、良いんですか?」
鳳翔の了解も得て、中に入ると、そこには壁にうずくまった少女がいた。
提督「あ、あの」
雪菜「!?その声!お兄ちゃん!?」
提督「へ?」
バッとカーテンを開けられ、日の光で眩しい、お互いの顔がはっきりする。
雪菜「お兄ちゃんだ!」
提督「ゆ…きな?」
雪菜「死んだって…雪菜、また1人って…ううっ!」ムギュッ!
提督「あ、ああ…。うぁぁぁぁ!」
雪菜「ふぇ!?お兄ちゃん!?」
突然だった、雪菜のことを認識した途端に、提督が突然断末魔を上げもがき苦しみ、頭を押さえ、悲痛の叫びをあげる。
たまらず鳳翔が入ってくる。
鳳翔「どうしました!?って提督!?どうしたんですか!」
雪菜「わからないの!突然倒れて、痛がってて!えっと!えっと!どうしたらいいの!」
鳳翔「提督!しっかりしてください!」
提督「うぁっ!あぁぁぁ!」
そう、提督が悲鳴をあげるのも当然だった。
最初は雪菜との再会により、これまでの横須賀の思い出、数々の出会いや思い出を全て思い出した。故に幸せになっていた。
しかし、記憶というのはまるで悲劇をとらえた写真のように素直で容赦がないもの。
これまで受けてきた虐待の思い出、数々の殺してきた兵士たちの断末魔がよみがえり、それが頭の中を駆け巡っていた。
収まったのはもがき苦しみだしてから30分ほど経ってからだった。
提督「はぁ、はぁ、」
雪菜「お兄ちゃん、だ、大丈夫?」
雪菜の顔を見るや否や居ても立っても居られなくなり抱きしめる。
雪菜「はわ!」
提督「雪菜…ごめんね?もう、大丈夫。ああ…懐かしい、俺の可愛い妹、たった1人の家族だ。心配かけたな…」
雪菜「お兄ちゃん!お兄ちゃん!うわぁぁん!」
提督「ごめん…!ごめんな…!」
鳳翔「提督…グスッ私まで、泣いてしまうではありませんか」
提督「鳳翔さんも、ただいま」ニコッ
鳳翔「お帰りなさい、提督」ニコッ
雪菜「お兄ちゃん」
グイグイと袖を引っ張る。
提督「ん?」
雪菜「もう、ほんとに!嘘つきなんだから!」
提督「ふぇ!?」
雪菜「もう1人にしないって言ったのに!」
あー…と落ち込んでしまう。
しかしここは兄としてしっかりせねば!
提督「ごめんってば。今度こそ約束だ!とはいえ、お詫びはしないとな!今度、お兄ちゃんとお出かけしよっか!」
雪菜「ほんと!?良いの!?」
提督「ああ!」ナデナデ
雪菜「えへへ♪」