希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第4話 白と白

あれから響と電は無事に仲直り、一件落着となった。

一方提督達はというと。

 

某所ドレス店

 

店員「こちらなどは如何でしょうか?」

 

吹雪「んー…」

 

提督「……」

 

ウェディングドレスを選んでいた。

 

吹雪「しょ、翔はどう思う?」

 

提督「なんか…吹雪らしくないなぁ…」

 

店員「んー…あ!こちらなどは如何でしょうか!」

 

提督「これは!」

 

その店員が持ってきたドレスは、まさに、混じり気や飾り気がなく、ただ生地そのものに雪の結晶が縫われたドレスだった。

 

吹雪「綺麗…」

 

提督「これ、かなり似合うと思うけど」

 

店員「あ、あの、旦那様、少し」

 

ふと店員に呼ばれ内容を聞くと、約200万相当のドレスらしい。レンタルならばまだ安くつくらしいが。

 

提督「あー、そんなの気になさらず。吹雪さんには最高のものを着せてあげてください」

 

店員「わかりました!ではご購入ということで?」

 

提督「はい!」

 

結果的にお礼という名のサービスでドレスとティアラ(純銀、ダイヤ)をつけて200万ジャストとなった。

 

吹雪「あ!おかえりなさい!」

 

提督「そのドレス買うことにした。もちろんティアラもね」

 

吹雪が目を丸くして、慌てて詰め寄ってくる。

 

吹雪「そ、そんな!申し訳ありません!」

 

提督「いや、これから先まだまだ結婚式なんてあると思うし、子供に見せてあげたいしね…」カァァッ

 

吹雪「翔…さん」カァァッ

 

突然さん付けで呼ばれ、慌てて顔を上げると、吹雪は涙ぐんだ目でこちらを見つめていた。

 

提督「え!?ちょ!?吹雪!?」あ、あれ!?な、なんか間違えたか!?

 

吹雪「私、あなたと結婚できて、ほんっとに幸せです!」

 

提督「はにゃ!?」バタッ

 

店員「お客様!?」

 

吹雪「え!?ちょ!司令官!?」

 

店員「と、とにかくどこか横に!」

 

数分後ーー

 

提督「ん、んー…」

 

吹雪「あ!大丈夫ですか!?」

 

提督「は!ご、ごめんなさい!び、びっくりして」

 

吹雪「い、いえ。私も急に言っちゃったから」

 

店員「…」羨ましい…

 

そう、この店員…30代にして独身である。

 

提督「では、改めてお会計を」

 

店員「あ、はい!えっとお支払い方法は?」

 

提督「カードで」

 

店員「かしこまりました」

 

会計を済ませ、ひとまず帰ることにした。

海岸沿いーー

 

帰る途中吹雪が口を開いた。

 

吹雪「翔くんはなんであのドレスがいいと思ったの?」

 

提督「ん?急だな。吹雪さんらしい、なんというか…その、一番見惚れたから」カァァッ

 

吹雪「そ、そんなに?」

 

提督「なんていうか、吹雪は白が似合うし、その名の通り雪のように混じりけがない純白と、結晶のように光るティアラが合いすぎて…」

 

吹雪「ふふっ♪白と白だね」

 

その時ふと吹雪が提督の手を握った。

 

提督「?」

 

吹雪「久しぶりに手、つないで帰ろ?」

 

提督「う、うん」なんだろ。急に

 

 

 

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