あれから数日が経ち、ドレス、式場の用意が済み、いよいよ結婚式の日を迎えた。
鎮守府臨時結婚式会場ーーー
霧島「これより、我らが提督、金山翔中将と特型駆逐艦吹雪さんの結婚式を行います!司会進行はこの私、金剛型4番艦!霧島が務めさせていただきます!」
霧島が司会を務め、前菜や、軽い食事を摂っている頃。
舞台裏では。
吹雪「ううっ…は、はずかしいですよぉ…」
提督「早く見たいな」
吹雪「わ、笑わないでくださいね?」
提督「うん!」
そっとカーテンが開かれ、そこにはあの日買った純白のドレス、純銀のティアラを付け、ブーケを持った吹雪の姿があった。
提督「……」
吹雪「や、やっぱり変ですか?」
しかし、吹雪の不安とは裏腹に提督は何かに取り憑かれたように、吹雪に吸い込まれるように見つめ、言葉を失っていた。
提督「綺麗…」
ぽつりと提督が言葉をこぼした途端
吹雪「はえ!?」ボンッ!
提督「ふぇ!?あ!いや、ごめん!つい見惚れてて」
吹雪「ふえぇぇ!?」ブシューッ…
無理もない。提督は普段から綺麗、可愛い、見惚れるとい言葉は滅多に使わず、静かなことが多かったため、新鮮な感じがして、悶え苦しむ吹雪だった。
提督「だ、大丈夫?」
吹雪「だ、大丈夫じゃありません!」カァァッ!
頬が真っ赤になり、燃えるように頬が熱くなっていた。
提督「えぇ!?」
吹雪「なんて!冗談だよ♪ありがとう」
なんとか冷静さを持ち直し、いつものように振る舞う。
提督「び、ビックリしたぁ」
吹雪「いよいよだね」ニコッ
提督「うん…緊張する」
吹雪「翔がしっかりエスコートしてくれないと困るんだから!」
提督「が、頑張る!」
そして、アナウンスが入る。
霧島「それではお食事の方もおられると思いますが、いよいよ!新郎新婦の入場です!」
すると、意外にも長門がピアノに腰掛け、ピアノを弾き、第六駆逐隊の幼く美しい美声に彩られた結婚式定番のあの歌が流れていた。
そして、扉前で控えている、睦月と、夕立が扉を開け放つ。
吹雪が緊張のあまり肩に力が入り、少し震えている。
提督「あ。吹雪、ほら」
そっと腕を組む。
吹雪「翔…」
提督「よし!行こう!」
吹雪「うん!」
音楽に合わせ、2人でゆっくり一歩ずつ進み、披露宴会場に入る。入るや否や盛大な拍手と、祝いの言葉が投げられる。足を進めて数秒かけて歩き、花嫁と花婿の席に腰掛け
る。
霧島がマイクを取り、キーンッという音ともに一旦拍手が止まる。
霧島「改めて、司令と吹雪さんの結婚を祝って、盛大な拍手を!」
再び大きな拍手が飛び交う。
ここに佐世保鎮守府始まって以来の初の結婚式が開かれた。