希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第6話 愛

数秒後再び霧島の合図とともに拍手が止む。

 

霧島「えー、では!司令からまずはご挨拶をお願いします!」

 

サッとマイクを渡される。

右手で持ち、あたりを見ると視線が一点に集まる。

 

提督「本日は、この鎮守府で、皆さんに祝福を受けながら、結婚式を開けたことを喜ばしく思います。

また、これらの準備は全て、皆さんがしてくださったとお聞きしました。今回はこのような僕の我儘にも付き合ってくださったこと、改めて熱く御礼申し上げます。

本来ならば指輪等の交換などがあるのですが、そこまで本格的にするための施設、なにより、この指輪を先に付けているため、2人で同意のもと、披露宴のみとさせていただきました。これからまだまだ食事が出てくるので存分に楽しんでください!以上です!」

 

霧島「ありがとうございます!続いて吹雪さん!お願いします!」

 

吹雪「ふぇ!?わ、わたしですか!?」

 

オロオロとしながらマイクを手に取り、考えている。

しかし、整理できたのか、目つきが変わった。

 

吹雪「わ、私は司令官…翔さんほど口が上手ではありません。ですから一言だけにまとめました。たった一言、言葉では足りないくらい、とっても今幸せです!この幸せはみなさんの支えもあってのことです!だから…ありがとうございます!」

 

深々と頭をさげる。

 

一瞬静まりかえり、失敗したかと思いきや。

 

金剛「ブラボー!niceネ!ブッキー!」

 

榛名「おめでとうございます!」

 

比叡「吹雪ちゃん!幸せにね!」

 

この、3人の言葉とともに歓声があがり拍手が送られた。

 

提督「やるじゃん、吹雪」

 

吹雪「失敗しちゃったかと思った…」

 

ホッと胸をなで下ろす。

 

霧島「吹雪さん!ありがとうございます!では!皆さん!グラスをお取りください!」

 

そっと全員がグラスをとり、霧島が再び声を上げる。

 

「乾杯!」

 

「「「「「乾杯!!」」」」」

 

それからみな思い思いに、料理を楽しみ、吹雪や提督のもとに、歩み寄り、祝いの言葉を述べたり、取られた、新たな宣戦布告を受けていた。

 

金剛「ネェ、テートク?」

 

提督「は、はい」

 

金剛「私達もともとは付き合ってマシタヨネ?」

 

ギクッ!

 

提督「は、はい…」

 

金剛の目がジト目と悪い顔に変わる。

 

金剛「あの話は無かったことになるのデスカ?」

 

長門「なに!?」

 

加賀「ここは譲れません」

 

赤城「モグモグ…!?」

 

榛名「し、司令、そうなんですか?」

 

全員が涙目で詰め寄ってくる。

 

提督「え、えぇ…今それを言いますか?」

 

キュッ

 

提督「?」

 

吹雪「司令官…」ウルウル

 

前からは詰め寄られ、後方からは吹雪にひっつかれる。

 

提督「ま、まあ吹雪さんがいますから実質そうなりますね」

 

全員の顔が暗くなる。

 

吹雪「あ、あの!私は皆さんに宣戦布告を受けました!だから…付き合うことは許します!でも絶対まけません!」

 

提督「吹雪さん!?」

 

慌てて振り返るとニコッと笑って一言こう言った。

 

吹雪「大丈夫、私は司令官のことを愛していますから」

 

提督「にゃっ…!?」カァァッ

 

吹雪「あ、熱くなりましたね?じゃあ、照れるということは司令官も私のことを愛してくれてる証拠ですから」ニコッ

 

金剛「今はこのくらいにしてあげるネ!ブッキー!必ずテートクのハートを掴みマース!」

 

榛名「ちょ!お姉様!体がうごいてますから!」ググッ!

 

必死で提督に近づく金剛を押さえつける。

その隙をついて加賀が忍びよる。

 

ガシッ!

 

加賀「!?」

 

赤城「加賀さん?あなたもよ?」

 

長門「うむ。やむを得まい。それに今の2人を見ていると私が勝てそうにも思えんからな」

 

 

 

 

 

 

 

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