結婚式を無事に終えた翌日。あの日からあまり艦娘たちは寄りつかなくなってきた。が、しかし、提督に対する気持ちは変わりないようで、すきあらば責めてるような者もいるという話を聞いている。
執務室ーーー
提督「ふぁあ…眠い…」
その張本人は結婚式での疲れに耐え切れず、眠気が湧いていた。
吹雪「大丈夫?」
提督「あ、うん!平気」ニコッ
吹雪「無理しすぎないでね?」
提督「大丈夫だって」
まさに甘々新婚夫婦だった。
そんな中吹雪がふと何かを思い出しかのように、あっ!と大きい声を上げる。
吹雪「司れ、じゃなくてあなた!あの日の約束覚えてる!?」
提督「約束?」あれ?なんかあったかなぁ…
吹雪「間宮アイスだよ〜!」
プクッと頬を膨らませ、いつかの金剛のように顔を寄せてくる。
提督「あの約束かぁ。懐かしいなぁ」
吹雪「今から行かない?」
提督「うん!良いよ!」
吹雪「やった!」
ピョンピョンと跳ねて喜ぶのはいつ見ても可愛い。
机の上の膨大な書類を整理し、間宮へと向かった。
間宮アイスーー
提督「歩くのも最近疲れるなぁ」
吹雪「もう、年寄りくさいよ?」クスッ
提督「現に疲れるんだもん」
そして、間宮名物の大盛りのパフェを食べている時だった。
???「噂には聞いていましたが中々にお暑いようですね」
見知らぬ声が後方から聞こえたが顔が見えない、加えて目の前に座る吹雪は驚いた顔をしている。
ふと振り返り、そこにいたのは…
提督「げ、元帥閣下!」
元帥「その呼び方はやめてください。僕だってあなたとそんなに年が変わりないんですから」
鳳翔「ふふっ♪相変わらず顕著ですね」
吹雪「え、えと!初めまして!」
鳳翔「そんなに改まらなくても大丈夫ですよ」ニコッ
そう、数々の海軍上層部の失態や、愚行に痺れを切らし、手を下す前に解決してくれた金山中将の元へ大本営の最高権力者である椎名元帥がお礼に来ていたのだ。
隣にいるのは正妻の鳳翔。
提督「し、しかしなぜこのような場所に?それにご連絡さえいただければお迎えにも伺ったのに」
元帥「いえ、僕も先日までは大将だったんですから。実質あなたとは1階級の差だったんですから。それにあなたには多くの恩がありますから」
提督「も、勿体無いお言葉です」
吹雪「私も噂には聞いていました。海軍の中では史上最年少にして大将の座につき、さらにはその功績や大胆不敵な策略を用いて勝利に次ぐ勝利、大日本帝國海軍最強の艦隊と呼ばれていたと」
元帥「昔の話ですよ」ニコッ
鳳翔「もう5年も前になるんですか」
元帥「そうだな」
ふと元帥の足元に小さな少女が隠れて覗いている。
提督「あ、あのそちらのお嬢様は?」
元帥「ん?ああ、僕の子供で長女の薫です。ほら、薫、挨拶は?」
薫「こ、こんにちは…」モジモジ
提督「こんにちは!」
吹雪「5年前ということは5歳になられるのですか?」
元帥「いえ、4歳ですね」
鳳翔「ごめんなさいね?この子人見知りで」
吹雪「い、いえ!」
提督「あの、立ち話もあれですし、よければご一緒しませんか?」
元帥「ん?そうしたいのですが、鳳翔、この後の予定は?」
鳳翔「ふふっ♪空いてますよ?」ニコッ
元帥「そうか、ならお言葉に甘えても良いかな?」
提督「はっ!どうぞ!」
吹雪「あ!じゃあ鳳翔さんと薫ちゃんも隣へどうぞ!」
鳳翔「ありがとうこざいます」ニコッ