ある日のこと。
比叡「ひぇぇぇぇ!」
鎮守府内に比叡の悲鳴が上がる。
提督「今のは!?」
吹雪「比叡さんの悲鳴!?」
大急ぎで声の方へ向かう。
そこには…
変質者「ふへへっ…良い匂いだなぁ」
金剛「ひ、えい…逃げる…デース…」
比叡「お姉様!」
バタンッ!
提督「何事ですか!?」
吹雪「金剛さん!?」
比叡「こ、この男がよくわからないものをお姉様に注射したとたんにぐったりして!」
提督「なにをしたんですか!」
変質者「ただの麻酔だよ…と言っても艦娘にはちと毒かも知れんがなぁ」ニヤリ
提督「…っ!きさまぁ!」
子供の分身軽に身動きが取れ、刀を腰から抜き放ち、懐に切り掛かる。
変質者「おっと!切れるか!?あ?提督だろ?艦娘を傷つけて良いのかよ?」
金剛を盾にされ不覚にも体勢を崩してしまう。
金剛「テートク…私なら…そんな傷すぐ…治るカラ…私ごと…」
提督「…!」
再び切り掛かる、今度は金剛もろとも切り裂く勢いで。
比叡「お姉様ぁ!」
吹雪「司令官!やめて!」
変質者「お、おい!まじかよ!まずい!」
しかし切り掛かるのではなく、刀を寸止めし、そのまま変質者の足を踏みつけ、腕にしがみついて金剛の顔面を蹴飛ばし、変質者もろとも体勢を崩す。
提督「もう1発!」
渾身の蹴りが金剛の腰あたりに直撃し、倒れこむ、変質者も予想だにしていなかったためか、しばらく固まっていた。
提督「ふぅ、金剛さんお怪我は?」
金剛「なかなかに…大胆ネ…。大丈夫デース…」
吹雪「あ!司令官!後ろ!」
大きな影が後ろから迫る。
変質者「ガキがぁ!」
振りかざしたナイフをすれすれで避けるが、一歩遅く、避けたことが帰って裏目に出てしまい、右の肺にナイフが突き刺さる結果となった。
提督「うっ…!ゲボッ!」
口の中が血生臭い…
朦朧とする意識の中、最後の力を振り絞り、突き刺さったナイフごと後ろに飛び、距離をとる。
提督「駆逐艦吹雪!機銃のロックを解除許可!眼前の目標を捕らえろ!」
吹雪の艤装のロックとセーフティが外され機銃が姿を表す。
吹雪「少し痛みますが、すみません!」
ダンッ!
変質者の右足に直撃、威力のあまり、足が飛ぶこととなった。
提督「艤装ロック、セーフティをかけておいてください…ゲボッ!」
吹雪「司令官!」
提督「ただ肺に出血が起こってるだけです…それより金剛さんの方を…」
後日判明したが、金剛の体内に打ち込まれたのはナノマシンを利用した麻酔薬だったそうだ。大淀と明石の懸命な研究の末、無事摘出に成功したそうだ。
変質者は問答無用で極刑処分となった。
提督は全治2ヶ月の重傷となった。