希望を失った提督と艦娘   作:大石蔵良 ショタ 提督

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第19話 加賀とデート

翌日

 

午前7時

 

提督「お待たせしました」

 

加賀「いえ、さすがです。時間きっちりとは」

 

提督「申し訳ありません、書類の整理をしていたもので」

 

加賀「!?休暇なのにですか?」

 

提督「休暇だからこそ、後の人が楽に仕事を進められるようにしておく、当然のことですよ」

 

加賀「ほんとに、上に立つ人間としてどうかとは思いますが、個人的には嫌いではありませんよ」

 

提督「あ、ありがとうございます」

 

加賀「では行きましょうか」

 

柄にも合わず加賀の方から右手を差し出してきた。

カップルのようにそっと手をつなぐ。

 

加賀の私服姿はかなりオシャレだった。

普段とは違い、白のシャツに青を基調としたカーディガンを羽織り、茶色のスカートと黒のタイツ、少し低めのヒール、首には水色のマフラーを巻いていた。

 

提督「普段とはちがって、なかなかにオシャレですね」

 

加賀「そうでしょうか…?すこし露出が多いかと思ったのですが、赤城さんがそのくらいがちょうどいいと言っていたので」

 

心なしか加賀の頬が赤くなった気がした。

 

加賀「提督も少し子供かと思えば、大人らしい、かっこいい服装ですね。少し、気分が高揚します」

 

提督「そうですか?スーツにも近いように思うのですが」

 

それもそのはず、黒のズボンに、チェーン。そして深いワインレッドのブーツ、上には銀色のネクタイをした黒のカッター。あえて第一ボタンを外してネクタイを緩めておく。コートは黒の足まであるロングコートを着ていた。

 

加賀「しかし、デートだというのに、物騒な物を持っていますね?その胸元のふくらみは…」

 

提督「護身用です。あまり使いたくはないのですが…」

 

加賀「それだけ私の事を思ってのことでしょう?ありがとうございます」

 

提督「いえ、当然のことですから」

 

軽く会話をしながら最初に来たのは動物園だった。と言ってもただの動物園ではなく、触れ合い体験がかなり多い一風変わった動物園だった。

 

提督「動物園…いいですね」

 

加賀「喜んで頂けたようでよかったです。早速中に入りましょうか」

 

提督「では、入園料は払っておきますね」

 

加賀「な!?よ、よろしいのですか?」

 

提督「はい、溜めてばかりだったので。それにここは男が出すところでしょう」

 

加賀「し、しかし!」

 

提督「好意は受け取るものですよ?」

 

制止する加賀を無視して料金を払っておく。

 

中に入ると早速ペンギンの大群がお出迎えしてくれた。

 

提督「可愛い!」

 

加賀「!?」ほんとに笑ってる…

 

提督「ん?どうかしましたか?」

 

加賀「い、いえ、」真顔にやはり戻りますか…ここは?

 

それから、羊、馬、ウサギ、ハムスター、山猫等を見て回った。

 

しかし結局、会話の最中に提督が笑うことはなく、午前が過ぎていった。

 

しかし、提督の動物に好かれる凄さを見せたのはライオンのところだった。

 

係員「ライオンともふれあえますよ!」

 

提督「はい!是非!」

 

加賀「き、きけんです!」

 

止める加賀をおいて1人ライオンの檻に入る。

 

ガルルル…

 

提督「大丈夫、なにもしないよ♪」

 

ガゥゥ…

 

そっと寄り添っていく。

 

提督「よしよし、怖くない、怖くない」ナデナデ

 

??

ゴロゴロ…

スリスリ

 

加賀「なっ!?」

加賀の背中に雷が落ちる。

 

提督「可愛いなぁ」

 

係員「す、すごい…」

 

ということがあった。

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